網走市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月18日
1項目でありますが、福祉灯油の実施について
2019年12月18日、網走市議会の一般質問で、松浦敏司議員が「1項目でありますが、福祉灯油の実施について」質問し、健康福祉部長 桶屋盛樹が答弁しました。
- 質問者
- 松浦敏司 議員
- 答弁者
- 健康福祉部長 桶屋盛樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 松浦敏司
日本共産党議員団の松浦敏司でございます。通告に従って質問をしてまいります。質問に入る前に、ちょっと風邪を引きましてお聞きづらい点があるかもしれませんが、御容赦願いたいと思います。まず、1項目でありますが、福祉灯油の実施についてであります。第2次安倍政権が誕生して、およそ7年がたとうとしております。この間、安倍政権が誕生以来、国政選挙においては、アベノミクスの経済を唱えて国民の暮らしをよくするかのように、言葉巧みに選挙で多数を占めてきました。安倍政権が7年間やってきたことは一体何か、憲法と平和、暮らしと経済、民主主義と人権など、あらゆる分野で戦後どの内閣もやってこなかった史上最悪の暴政の連続だったと私は感じています。その最たるものとして、二度にわたって消費税の大増税を強行し、合計するとおよそ13兆円にもなります。経済の6割近くを支えている家計の負担増というのは、消費不況と国内需要の低迷に悩む日本経済にとっても致命的な打撃となると思います。安倍政権による影響は、網走市民にとっても大きく影響を与えるものと考えております。そこで、何点か質問をしてまいります。1点目に、灯油価格の状況についてであります。ここ数年は灯油価格は1リットル当たり80円台後半から90円台で推移し、いわゆる高止まりの状況が続いているというふうに思います。この高止まりが続いているため、1リットル当たり80円台後半でも感覚としては麻痺してしまう状況になっていると、こんなふうにも私自身感じています。しかし、低所得者層と言われる住民税非課税世帯、母子・父子世帯、障がい者世帯、年金生活者世帯などは、灯油価格の高止まりによって、特に冬期間は暮らしが厳しい状況にあるというふうに思います。市としては、ここ数年の灯油価格について、どのような認識を持っているか、まず伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
灯油価格の状況と認識についてでありますが、ここ数年の推移でございますけれども、2014年をピークに下降を続け、2016年4月には市内の平均販売価格が61.1円まで下降したところであります。2017年2月に原油価格の高騰に伴い90円を上回り、以降上昇を続け、2018年11月に一時100円を超えたものの、その後原油価格の落ち込みに伴い下降し、現在まで90円台で推移している状況でございます。灯油価格につきましては、高止まりではあるものの2017年2月以降安定していると認識しておりますが、今後も販売価格の動向には注視してまいりたいと考えております。
質問 松浦敏司
そういうことだというふうに思います。高止まりということでは、意見が一致すると思います。そこで、福祉灯油への認識について伺いたいと思いますが、原油価格については2015年ごろから比較的落ちついていて、以前のような急激な価格の上昇というのは起きておりません。北海道の灯油価格について、今年の11月25日の段階では、店頭販売で18リットル当たり1,678円となっておりまして、1リットル当たりにすると93円と。当市は平成24年度、25年度、26年度と3年連続で、低所得者世帯に対して灯油価格高騰緊急対策事業としてこれらを実施してきましたが、しかしその後は実施に至っておりません。これまで市が実施してきた事業は、灯油の価格が高騰したことに伴って、低所得者世帯に対して灯油券を支給してきたというふうに思います。それでは、この福祉灯油という事業についての基本的な市の考え方について伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
福祉灯油への認識についてでありますが、当市におきましては、これまで議員お話のとおり、5回の灯油価格高騰緊急対策事業を実施してきたところでございます。当該事業につきましては、灯油価格が高値で推移することにより生じる市民生活への負担を考慮し、低所得世帯を対象として、厳寒期の暖房用灯油の購入に伴う一部助成措置を講じ、当該世帯の冬期間の生活安定に資することを目的として実施をしているところでございます。実施に当たりましては、厳冬期を迎える前に灯油の価格が100円を超える高値の状態が長期間にわたり続く、あるいはその傾向が継続していくのかなど、灯油価格の動向を見据えながら判断をしているところでございます。
質問 松浦敏司
厳冬期に灯油価格が100円を超える、その状況が続くというようなお話も、答弁があったかというふうに思うのですが、では、この灯油価格が1リットル当たり100円を超えるという、その判断の根拠というのは何なのか。また、ほかにも判断する材料があって総合的に判断すると、この福祉灯油を実施するかしないかというふうに判断するのではないかと思うのですが、その辺についてお考えを伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
灯油価格、事業実施に伴う根拠というようなことでございますけれども、初回を平成19年度に実施しておりますけれども、このときに前年度70円から80円台で推移をしていた平均価格が12月の時点で100円を超え、その後も継続すると見込まれたため、平成19年度の事業の実施に至っております。それ以降、事業実施の判断につきましては、灯油の平均価格が100円を超える状況が続くかを目安に事業を実施してきたところでございます。
質問 松浦敏司
100円の根拠というのはそういうことなのだろうと思うのですが、確かにそれも重要だというふうには思います。ただやはり、後ほどまた質問をしてまいりますけれども、他にもいろいろな要因について判断すべきだなというふうに思います。次に移ります。2点目に、日用品価格の値上がりが続いておりますが、この状況についてです。第2次安倍政権ができて7年になりますが、実は労働者の賃金というのは事実上上がっておりません。消費税の増税によって、実質賃金は下がっています。年金生活者はマクロスライド制の導入によって、年金支給額が下げられる、生活保護の生活扶助費が下げられるなどが行われております。そんな状況にあるのに、一方で物価が上がり、とりわけ日用品である食料品などは、今年4月から様々な食料品の値上がりというのが続いております。社会福祉課として、この日用品の値上がりによって、低所得者への影響についてどのような認識を持っているか伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
日用品の値上がりによる低所得者層への影響についてでございますが、総務省は現在の物価の状況につきまして、緩やかに上昇しているとの見方を示しております。本年4月には、原材料費や資材価格の上昇に伴い、乳製品、冷凍食品、食料品などの日用品の値上げが実施され、消費者物価指数の数値が前年同月に比べ0.9%上昇しております。低所得者層につきましては、可処分所得における基礎的支出項目の消費割合が相対的に大きいことから、日用品の値上がりによる影響はあると思われますが、飲食料品が軽減税率の対象となっているため、一定の影響緩和が図られているのではないかというふうに考えてございます。
質問 松浦敏司
そういう面もある意味ではあると。ただ私は、軽減税率と言うけれども、これは複数税率といいますか、軽減だけではない。軽減税率という名前を使っているけれども、実は8%のまま推移しているものや現金ではなくカードを使えば安くなるとか、それも期間限定ですから、それが本当に市民にとってどうなのかと、果たしてどれだけの人たちがそれを活用できるのかという点では、非常に私は疑問を持っている一人です。そこで伺いますけれども、この日用品の値上がりというのは、網走市民だけでなく全ての国民に影響を与えるというのは言うまでもありません。とりわけ低所得者への影響というのは大きいと、今、部長の答弁がありましたけれども、可処分所得のお話があったかと思いますが、低所得者層はもともと収入が低いわけです。ですから、日用品の物価が上がるということは、即暮らしを直撃することになります。つまり日々の暮らしが夏冬関係なく厳しくなるということになります。灯油価格の1リットル当たり100円も大事な要素だというふうにも思いますが、この日用品の値上がりと、価格は変わらないけれども実は中身が減っているというのも結構あります。そういう市民の皆さんからの声も伺います。中身が減らされているというのであれば、結局は物が足りなくなりますから、また買わざるを得ない状況になる。それで、ここをどのように、市として原課として見ているのかということが大事だと思うのですが、その辺での見解を伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
日用品の値上がりといったことでございます。議員お話のとおり、様々な状況があり、日用品の値上がりによる影響がないとは言えませんが、重複した答弁にはなるのですが、飲食料品の軽減税率、低所得者層への対応といったことで、ある程度の影響緩和が図られていると認識をしてございます。
質問 松浦敏司
影響の緩和という点では、ないとは言えません。確かにあります。それはそのとおりだなというふうに思います。それで、網走市内の灯油価格について、実は網走消費者協会の広報誌がこの前届きまして、今年12月3日現在の灯油の価格が載っておりました。それによると、1リットル当たり高値で100.9円、安値で88円、平均すると95.5円と書いておりました。限りなく100円に近づいている状況かなというふうに思うのですが、この点での原課としての認識を伺いたいと思います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
灯油の販売価格、平均価格が100円に限りなく近づいているというようなことでございます。当市といたしましては、事業の実施に当たりましては、先ほどの答弁と重複しますが、厳冬期を迎える前に灯油価格が100円を超える高値の状態が長期にわたり続く、あるいはその傾向が継続していくかといったことで、福祉灯油の実施の判断をしているところでございます。
質問 松浦敏司
これ以上言っても変わらないので、次に移ります。市民の中には、消費税10%の実施前に駆け込み需要が一定程度あったのだというふうには思いますが、原課としてどのような変化があるのか、把握していれば伺いたいと思います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
消費税増税前の駆け込み需要の実態把握についてでありますが、網走市における駆け込み需要の数値は把握しておりませんけれども、総務省の家計調査によりますと、9月の家計支出が前年同月比で実質プラス9.5%であるのに対し10月は実質マイナス5.1%となっていることから、9月に一定の駆け込み需要があったものと考えております。
質問 松浦敏司
そうだと思います。それで、今総務省の調べということでありますが、網走においても一定程度の駆け込み需要があったということでありますが、実はこの状況というのは、2014年に消費税が5%から8%に上がったと、このときのような大きな駆け込みというのは実はないのだそうです、これは全国的な調べの中で。そういう意味でも、今回2014年とは違った形のいわゆる消費者の大変さというのがあるのではないかと私は思います。駆け込み需要をするだけの体力が、ひょっとするとないのかもしれません。それは私の想像であります。次に移ります。消費税の8%、10%の実施による影響についてであります。2014年4月に消費税が8%に引き上げられ、これまでにない消費不況が起きて、その状況は現在も続いていると私は認識しています。安倍政権は消費税率10%引き上げについて、これまで2回にわたって見送らざるを得なかった。理由は明確です。アベノミクスによる経済回復は起こっていない。消費の低迷が続き、デフレが止まらない状況だと。そしてさらに、国民の消費増税に反対の声が強かったためだというふうに思います。しかし、一方で財界は、国民の生活実態を顧みず消費税の増税を政府に強く求めると同時に、自らの法人税の大幅な引き下げを求めるという実に厚かましい要請を行ってきたと、こんな認識であります。それに対して安倍政権は、財界の要請を受け入れて、今年10月からの消費税10%を実施いたしました。早速、法人税の引き下げの相談もしているようです。10%増税の理由づけとして、社会保障の充実と幼児教育の無償化など、子育て支援も口実にしておりました。しかし、増税直後から社会保障費の削減計画が次々と具体化されつつあります。これがこの間の消費税増税の流れであったというふうに思います。そこで、網走市民における消費税の8%増税前と2014年4月以降の8%と対比して、原課としてはどのような影響が出ていると考えているのか伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
消費税8%増税前と後の影響についてでありますが、2014年4月の消費税率改定に伴う影響につきましては、市内の経済や家計消費に一定の影響を与えたものと考えております。当市における数値は把握しておりませんが、北海道財務局におけるオホーツク圏経済状況報告によりますと、個人消費では消費税引き上げに伴う駆け込み需要の反動により、医療品、飲食料品の主要小売店売上高が前年比マイナスとなっております。また、総務省の家計調査によりますと、世帯当たりの消費支出は、2014年4月から2015年5月の13カ月連続で前年比マイナスとなり、消費の落ち込みが発生しております。消費税改定後の一定期間は大きな支出を抑える、また節約によって経常的な支出を抑えるなどの抑制的な消費行動がなされるといった影響が出たものと考えております。
質問 松浦敏司
相当これから、私はその影響がさらに出てくるのだろうというふうな考えを持っておりますが、2014年4月の消費税8%増税というのが国民の消費を冷え込ませる、そういう最大の要因となったことは専門家の多くが認めるところであります。消費税が5%だったのが、8%へと3%引き上げられた。しかし一方で、労働者の賃金はわずかしか上がらない。消費税増税に追いつかない状況。つまり可処分所得が減ったことになるわけです。だから庶民は財布のひもをきつく締めざるを得ないことになって、どの調査を見てもこの消費が大きくマイナスになっているということではないかというふうに思います。加えて、10月からの消費税が10%と引き上げられたわけで、低所得者にとっては大変な痛手になるというふうに感じますが、改めてどのような考えか伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
消費税10%による低所得者層への影響はないとは言えませんが、今回国は低所得者対策として、先ほど議員からお話のありましたとおり、幼児教育・保育の無償化、また年金生活支援給付金の支給、プレミアム付商品券の販売、また軽減税率制度の実施などに取り組んでおりますので、ある程度の影響緩和が図られているというふうに考えてございます。
質問 松浦敏司
ある程度ということですが、実はこのプレミアム付商品券の販売というのがありますけれども、それでは、当市のこのプレミアム付商品券の販売は、どれぐらいの予定をしていて、現在どの程度の販売がなされているのか伺いたいと思います。軽減税率についての現時点での効果というのは、どのように押さえてるのか伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
初めに、プレミアム付商品券の関係でございます。住民税非課税世帯と子育て世帯が対象となりまして、500円券10枚5,000円の商品券を4,000円で5セットまで購入できることとなります。引き換え券の発行合計は3,656世帯であり、全ての世帯が上限の5セットを購入した場合、1万8,280セットを販売することになりますけれども、11月の時点での販売数ですが、1万2,488セットといった状況でございます。1セットずつの購入が可能であるため、来年2月28日の期限までにさらに販売数は伸びるものと考えているところでございます。軽減税率の効果といったことでございます。この部分につきましては、消費税増税は10月からといったことで、現在この効果といったものにつきましては把握できていない状況でございます。
質問 松浦敏司
実は高齢者の中で、お話の中であるのは、このプレミアム付商品券を買いに行くのも大変だと。つまり、タクシーで行ったらもうほとんどなくなってしまうということなのです。これは本当に現実にそうなのです。バスの使えないお年寄りは、結局そういうことです。タクシーで行けばタクシー代でほとんどなくなってしまうという、こういう問題も抱えているということで、ただやっぱりこれは低所得者の人にすると大変ありがたい話でもあります。ただこれはあくまでも一時的で、消費税10%が続く限りこれがやられるわけでありません。一時的なものです。それから、来年の6月まで限定つきのものとかいろいろありますが、しかし結果としては、消費税10%で重く国民にのしかかることに間違いはないのだというふうに思います。今後とも、プレミアム付商品券については期限までにできるだけ販売したいということでありますけれども、そういった高齢者の皆さんや本当に大変な人たちにとっては、なかなか購入に行くことでさえためらうというような状況にあるということは、ぜひ原課として認識していっていただきたいというふうに思います。これは指摘にしていきたいと思います。次に移ります。平成25年度に、灯油価格高騰緊急対策事業として、市民税非課税世帯や母子・父子世帯、障がい者世帯など、低所得層と言われる世帯へ灯油券を支給しました。しかし、その後は支給しておりませんが、今日の市民の暮らしの状況と、先ほど来、部長とも議論してきましたけれども、こういったことを考慮して、ぜひ、この福祉灯油を実施すべきではないかというふうに私は考えますが、見解を伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
福祉灯油の実施といったことでございますけれども、現在市内における平均灯油価格が90円台を推移しているため、現時点では実施することは考えておりませんが、価格の状況につきましては、今後も注視してまいりたいと考えております。
質問 松浦敏司
そういう点では、先ほどから基本的な答弁の流れは変わっていないというふうに思いますが、ただ、なぜ私があえて福祉灯油という言葉を使うかということであります。これまでの3回、3年連続やってきたのは、灯油価格高騰に関わってということで緊急対策事業としてやってきていると。しかし、この福祉灯油というのは、あくまでも灯油も含めて市民の暮らしに非常にいろいろな影響を与えているという点で、支給するのが福祉灯油だと私は認識しておりますので、そういう点で今質問をしているということであります。次に移ります。北海道はこれまで福祉灯油について、セーフティーネットとして必要だというふうにして、福祉灯油を実施する自治体に対しては支援していくというふうに言っておりました。現在も続いているというふうに認識しておりますが、この中身が非常に問題だと私は思うのですが、その場合、道の助成というのはどの程度の支援なのか伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
北海道の助成についてでありますが、対象となる地域づくり総合交付金は現在も継続されており、当市の人口規模の市町村が事業を実施した場合は、最大で70万円程度の助成となる見込みでございます。
質問 松浦敏司
スズメの涙というのはこういうことを言うのだなと私は思うぐらい、道も財政は大変だとは思いますが、それにしても、その支援という名に値しないほどの金額でしかないというふうに思います。先ほども言いましたけれども、この福祉灯油というのは近隣の町村では実施しているという状況であります。そういう点では、今後ぜひ、灯油価格が今後どうなるかわかりませんし、そして市民の暮らしがさらに大変になるのは間違いないというふうに思いますので、これはぜひ前向きの方向で検討していってほしいというふうに、これは要望しておきます。