網走市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月26日
2項目めの公共交通のあり方について
2019年6月26日、網走市議会の一般質問で、松浦敏司議員が「2項目めの公共交通のあり方について」質問し、観光商工部長 後藤利博、健康福祉部長 桶屋盛樹が答弁しました。
- 質問者
- 松浦敏司 議員
- 答弁者
- 観光商工部長 後藤利博、健康福祉部長 桶屋盛樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 松浦敏司
次に移ります。2項目めの公共交通のあり方についてです。これは、さきの同僚議員の質問もありましたけれども、重複する分については御了承いただきたいというふうに思います。日本の中心都市においては、公共インフラの大規模開発事業が進む一方、地方の公共交通の衰退は深刻であります。JRを初めコミュニティバスなど、生活に欠かせない地域公共交通は廃止、減便などが相次いでいます。国と地方公共団体、事業者等の責任と共同で地域公共交通を維持するために必要な財源を確保する必要があります。しかし、国の地方に対する持続可能な地域公共交通ネットワークの予算は約210億円、4億円の減にすぎない。日本共産党は、当面1,000億円程度まで増額すべきだと考えています。地域の公共交通のあり方について、今日の状況を踏まえて議論をしていきたいと思います。まず、市内バスの利用状況についてでありますが、現在のバスの利用状況は、通学・通勤時はたくさんの乗客が乗っているというふうに感じています。しかし一方で、昼間の利用状況というのは数名しかないという状況があるのではないかと。どのような利用状況になっているかまず伺います。
答弁 観光商工部長 後藤利博(観光商工部長は2019年12月まで)
バスの利用状況についてでございますけれども、市内バスが行っております乗降調査の結果から見ますと、市内路線バスの平日の運行においては、高校を経由する路線については、朝の登校時間であります午前8時前後の便と、授業終了後の午後4時前後、部活動が終了した午後6時前後の利用は多い状況となっております。その他の時間や学校を経由しない路線につきましては、午前中は、おおよそ10人程度の利用がございますが、午後の便によって利用が少ない状況となってございます。
質問 松浦敏司
私の感じていたところと同じだと思います。それで、次に伺いますけれども、利用状況について、バス会社の認識と市の認識についてどのように考えているか伺います。
答弁 観光商工部長 後藤利博(観光商工部長は2019年12月まで)
利用状況の認識についてでございますけれども、これまで当市は、網走バス株式会社と連携をしながら路線バスの運行などについて協議・検討を進めてきております。利用状況につきましても同様の認識ということでございます。
質問 松浦敏司
次に移ります。コミュニティバスの運行と利用状況についてであります。2011年度から始まった地域公共交通確保維持改善事業補助金は、幹線バス交通、それから地域内交通の運行、これは過疎交通不便地域等の路線バス、それから予約式の乗り合いタクシー等の運行や車両購入等支援というのは、地域交通に欠かせない事業であります。ところが道補助金の予算額は、2011年度の305億円から、2019年は220億円と、約3割減となっております。安倍政権以降、地域公共交通支援の補助金削減が顕著になっているというふうに感じています。そこで伺いますが、コミュニティバスの運行については、一定程度の人口集積があるにもかかわらず、路線バスなどの公共交通サービスが空白となっている地区を対象に、住民の公共交通に関する需要の把握と将来的な民間事業による輸送サービスの可能性について検証するために、平成24年12月から25年9月までの10カ月間、錦町・鉄南地区でのコミュニティバスの実証試験をして、結果をもとに現在の運行になっていると思います。そこで、現在の運行数と時間帯、利用状況について伺います。
答弁 観光商工部長 後藤利博(観光商工部長は2019年12月まで)
コミュニティバスの運行数、時間帯、利用状況の関係でございますけれども、当市のコミュニティバスであります西山通り線につきましては、地域住民と協議の上、平成25年10月1日から正式運行をしておりまして、運行数は1日5往復、経路につきましては、網走バスターミナルから駒場ショッピングセンターまでの往復で、運行時間については、地域住民からの要望から、平成28年度に一部変更しております。利用実績につきましては、平成26年度の運行開始以降、下降傾向でありましたけれども、毎年地域住民と意見交換を行い、利用者のニーズや利便性を把握するとともに、地域住民への周知を一層図るとともに、新聞広告などを活用し、PRに努めた結果、平成30年度は利用数が増加したところでございます。
質問 松浦敏司
多分これは免許返納などのいろいろなことがあるのかと思いますけれども、やはり地域住民との協議というのが一定なされている点で、意識の変化もあるかなというふうにも思います。次に移りますが、コミュニティバスの運行について、一定程度の人口集積があるにもかかわらず、路線バスなどの公共交通サービスが空白となっている地域を対象に、住民の公共交通に関する需要の把握と将来的な民間事業による運送サービスの可能性について検証するために10カ月間検証をしてきたと。そのことで今、一定の、平成30年は増になったということであります。そこで、きのう永本議員も質問をして、重複する部分がありますが、網走市高齢者生活総合支援助成金というのがありますが、社会参加という区分で、乗車料の助成をしていると。そこで、交付対象となる条件と金額、発行件数及び利用状況について伺いたいと思います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
網走市高齢者生活総合支援事業についてでありますが、対象者につきましては、市民税所得割課税者がいない世帯に属する70歳以 上 の 市 民 税 非 課 税 の 方が 対 象 と な り ま し て 、6,000円分の助成券を交付しているところでございます。平成30年度の実績でありますが、3,237人に助成券を交付いたしまして、使用率は87.32%となっております。区分ごとの割合につきましては、社会参加が90.43%、学習機会の確保が0.11%、健康増進が8.90%、生活支援が0.56%となっております。
質問 松浦敏司
やはり利用している人たちの声の多くは、6,000円ということだと、タクシーを使うと2日も乗ればなくなってしまうという話も来ておりまして、やはりそういう点では、今の状況というのは決して十分でないという、利用者にとっても増額の要望があるということをぜひ知っていただきたいと思うのですが、ぜひこれの改善を今後していってほしいというふうに、この辺は要望して、次に移ります。次に、高齢化社会に伴う交通対策についてであります。近年、高齢ドライバーによる重大事故が頻繁に起こっております。けさのニュースでもまたありました。さまざまな要因で事故が起こっているというふうに思います。高齢者も免許証の返納について真剣に考えています。私も市議会議員選挙の中で何人かの高齢者の皆さんに、真剣に悩んでいる話を伺いました。しかし、返納した場合、きのうの議論でもありましたように、その後の交通手段がないということです。市役所やまちに出かけるのが困難になると。この交通手段の方向性が見えないと、なかなか免許証の返納をしたくても返納できないという状況にあると。そういう意味では、極めて困難だというふうにも思いますけれども、この高齢者の声に対して、市として高齢者の交通事情についてどのような認識を持っているのか伺います。
答弁 観光商工部長 後藤利博(観光商工部長は2019年12月まで)
高齢者の交通事情に対する認識でございますけれども、高齢化が進むにつれ、高齢者の自動車運転事故が多くなっているという状況でございます。自動車の運転誤操作に対する技術の一層の向上が進まない限り、高齢者の免許返納が必要になってくるだろうと。今後は、一層返納者が増加し、公共交通の重要度は一層増すものと考えております。網走における公共交通は、本年度より、地域公共交通網形成計画の策定の中で、改めて検討を深めることとしておりますが、より多くの方々が利用しやすいルートや仕組みを構築することが必要であると思っております。
質問 松浦敏司
そのとおりだと思います。今、公共交通のあり方について、やはりいま一度真剣に考えていかないと、全国どこでもそうですけれども、こういう問題が起きてくるのだろうというふうに思います。次に移りますが、そこで、市では圏域別、そして地区別高齢化率というのを掌握していると思うのですが、地域によって高齢化率に違いが出ているというふうに思いますが、この状況についてどのような認識を持っているか伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
圏域別、地区別の高齢化率に対する市の認識についてでありますが、当市における平成31年4月1日現在の高齢化率は31.91%となっております。中学校区をベースとした日常生活圏域別の高齢化率の状況でありますが、北圏域が28.94%、中央西圏域が33.62%、東・呼人圏域が32.37%、南圏域が31.06%となっております。高齢化率につきましては、地区ごとに相違がありますが、世帯構成や地域の実情によりまして、抱える課題もさまざまであるというふうに認識をしてございます。
質問 松浦敏司
私も見まして、結構違いがあるなというのと、北、東、中央、南というふうにありますけれども、そこには、一定の農村地域の部分も入ったりしていて、それを除くと、また結構違う数字になるというふうにも思います。いずれにしても、高齢化率も違えば、それから、地域によって、地域の道路条件や地理的条件も違うというふうに思います。ということは、地域によって要求も違いがあるのだというふうにも思います。市全体を一律で考えると、なかなか実情に合わなくなるというふうに私は思います。何をやるにしても、やはり地域の状況をしっかり把握するということがポイントだというふうに思うのですが、福祉の観点からはどのように考えるか伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
福祉の観点からといった御質問でございますけれども、先ほどの答弁とも重複しますけれども、やはり地区ごとに高齢化率が相違しているというような部分がございますので、地域の実情を把握といったことが今後重要になってくるというふうに考えてございます。
質問 松浦敏司
次に移ります。先ほど私が言った、地域のことをしっかり踏まえて取り組むということをポイントにして、次の質問をしていきたいと思いますが、公共交通であるバス運行のあり方について、地域ごとに議論を深めることが重要だと私は考えます。先ほど前段で、地域別の高齢化率が違うとか、条件が違うというふうに言いましたように、地域ごとに、そういった面も含めて議論を深めることが非常に重要だというふうに私は認識しておりますが、市としてはどのような認識を持っているか伺います。
答弁 観光商工部長 後藤利博(観光商工部長は2019年12月まで)
地域公共交通のバスのあり方ということですけれども、やはり市内地区におきましては、その中でも公共交通不便地域もございます。このような部分については、やはり町内会などと協議をしていく、それから郊外地区におきましても、各地域ごとにさまざまな状況があると思いますので、意見交換を行っていきたい。やはり市民に有効な地域公共交通を見つけ出すということは、地域住民と議論を行い、地域に適した、そして必要とされ、十分活用される公共交通を検討することが必要だと思っております。
質問 松浦敏司
その点では、私も全く同感であります。きのう永本議員も東京都羽村市の取り組みについて述べておりましたけれども、非常に参考になる取り組みであるというふうに私も感じています。私も地元のバス利用者の話も伺いましたけれども、実は、バスに乗っている人でも、うっかりすると自分が行きたい目的地に行かない、違うところに行ってしまう。つまり、経由がわからないと言うのです。ですから、そういう意味では、バスを利用する人たちに、このバスはどこを経由していくのかということがわかるような周知、そういったものが必要なのだろうというふうに思います。そういったサービスもしっかり考えていかなければならないのではないかと。つまり、先ほども言いましたけれども、地域の条件によってもいろいろ違うのだけれども、もう一つ、バスを利用する人たちに対して、本来、潮見に行きたいのだけれども、乗ってみたら、潮見を経由しないで違うところに行くというようなことがあるという。バスを利用している人でもそういうことがあると。ましてや、これまで運転免許を持っていた人が返納して、そしてバスに乗ろうとしたら、より一層迷うだろうと。こういう点でも、今後、取り組みについて考える必要があるのではないかと思うのですが、観光商工部としてどのように考えるか伺います。
答弁 観光商工部長 後藤利博(観光商工部長は2019年12月まで)
今年度より、公共交通網形成計画の策定に向けていろいろ議論を進めていきたいと思っておりますが、昨日からのお話でもございますように、バス利用の促進ということもありますし、使いやすいバスの運行方法ということもあると思います。そういう形成計画をつくっていく中で、いろいろな方と議論を交わして、協議を進めていきたいと思っております。
質問 松浦敏司
ぜひ地域ごとに、公共交通のあるべき姿についてしっかり議論して、やはりその地域のニーズに合ったバスの運行というのも非常に重要だと思いますので、ぜひその辺は努力をしていただきたいと思います。最後に、北見市では、高齢者、障がい者に対してバス料金助成制度があります。基本的には、年間1,000円納めれば、市内どこにでも乗り放題ということで、利用も順調にあるというふうにも聞いております。このような制度も検討する必要があるというふうに思うのですが、見解を伺います。
答弁 健康福祉部長 桶屋盛樹(健康福祉部長は2023年3月まで)
高齢者や障がい者に対するバス料金助成制度についてでありますが、当市における交通機関の助成制度につきましては、先ほど質問のありました高齢者生活総合支援事業及び車椅子やストレッチャーを利用しなければ外出が困難な要介護4以上の外出支援を目的とした寝たきり高齢者等移送サービス事業がございます。障がい者につきましては、重度の身体障がい者の生活圏の拡大を目的とした網走市福祉ハイヤー料金助成事業及び知的・精神障がい者の社会復帰活動、自立、社会参加活動の促進を目的とした網走市知的・精神障がい者社会参加交通費助成事業がございます。北見市と同様の助成制度の検討につきましては、大きな財政負担が生じるとともに、両市におけるバス料金の体系や路線網に相違があるため、今後、庁内関係部署と意見交換を行いながら、研究をしてまいりたいというふうに考えてございます。
質問 松浦敏司
いずれにしても、いわゆる公共交通、それから福祉の分野それぞれの意見を交換しながら、よりよい交通アクセス、いわゆる公共交通のあり方というのをぜひ庁内でも協議していただいて、高齢者が免許証を返納しても安心してバスを利用できる、あるいはハイヤー、タクシーを利用できる、そういった形にできるように、今後の取り組みに期待して私の質問を終わります。