みんなの議会

雨竜町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日

熊対策における現状認識と危機管理

2025年12月9日、雨竜町議会の一般質問で、野村耕次郎議員が「熊対策における現状認識と危機管理」について質問し、町長 白川久純が答弁しました。

質問者
野村耕次郎 議員
答弁者
町長 白川久純

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 6番 野村耕次郎

6番、野村でございます。通告に従い、熊対策における現状認識と危機管理についてと題してお伺いさせていただきます。道内のヒグマの推定生息数は、1万1,661頭と30年間で2倍となっております。熊の被害が全国各地で起きていて甚大な状況となってございまして、10月中では12人が亡くなり、11道県で発生した人身被害は145件、163人で、生活圏での発生は7割、農作業中が3割となってございます。人を怖がらず市街地にも出没するアーバンベアの増加もあり、人を襲うケースが後を絶ちません。この状況下の中、鳥獣保護管理法が改正となり、市町村長の許可があれば市街地でも発砲できる緊急銃猟制度が創設されました。札幌市では10月に緊急銃猟を実施し、駆除してございます。発砲判断は、重大かつ危険を伴うため慎重な判断を迫られ、時によっては緊急性を要することもあり、非常に難しいものでありますが、緊急銃猟について町長はどのような考えをお持ちなのかお伺いさせていただきます。

答弁 町長 白川久純

ただいまの野村議員からのご質問にお答えさせていただきます。近年熊が人の生活圏へ侵入する事件が相次いでおり、人身被害も多発しているところであります。従来の鳥獣保護管理法では、住宅集合地域等では銃器による鳥獣の捕獲等を禁じてきたと、できないと。現実具体的に危険が生じて特に急を要する状況では、銃器を使用した鳥獣の保護等が必要となる場合に警察官の職務執行法に基づく例外的な対応で行われてきたというふうに認識しております。他方で、こうした状況ではない人が住んでいるところで膠着状態、熊が入り込んで膠着状態などがある場合においてもより予防的かつ迅速的に対応することが求められることから、改正鳥獣保護管理法が今年の9月1日に施行されております。これは、市街地に侵入した熊を市町村の判断で銃による駆除ができる緊急銃猟が可能となったものであります。これを所管する環境省では、7月に緊急銃猟ガイドラインを発出しております。この実施をするためには、人の日常生活圏への侵入、または侵入するおそれがある場合、人への危害を防止する措置が緊急に必要である場合、それから銃猟以外での方法では的確かつ迅速な捕獲が困難である場合、4つ目には住民や第三者に銃猟による危害が及ぶおそれがないと、この4つの条件が満たされている場合に銃による駆除がすることができるということになっております。このガイドラインに基づきまして、本町では雨竜町の緊急銃猟対応マニュアルというのを8月に作成しております。幸いにして本町ではヒグマが人の日常生活圏にとどまるというような事案は発生しておりませんけれども、実際に熊が出没した際、迅速な対応ができるのか、住民の皆さんの安全を確保した上で流れ弾や跳弾などの防止、それから避難誘導など、市街地の発砲は極めてリスクが高い、議員ご指摘のとおり、非常に難しい判断が迫られると考えております。現在北海道猟友会北空知支部雨竜部会では、6名の会員が活動していただいております。中には本年地域おこし協力隊で雨竜町に来られた方もこの部会の会員の中で活躍をしていただいております。この緊急銃猟に対しましては、地元猟友会の協力が欠かせないというところでありますけれども、ハンターの皆さんの不安が拭い切れていないという状況にあります。これは、各地で熊の出没が相次ぎ、人身被害も発生している中で個々の自治体での対応は限界に来ているとしまして、11月上旬には北海道町村会、北海道市長会、それから北海道の連名で環境省に対してヒグマ対策に係る要請を行っているところであります。また、さきの全国町村長大会においても緊急銃猟に備えて国主体で講習会や訓練を行うように求める緊急の要望書が採択されたところであります。既に緊急銃猟が行われた自治体の例などを参考に、今後は北海道、警察、猟友会と連携しながら、慎重に対応していきたいというふうに考えております。

質問 6番 野村耕次郎

緊急銃猟については、万が一の可能性がないわけではありません。緊急銃猟を実施することが起きないよう、また熊との衝突を避けるためにも熊の目撃情報の周知を徹底し、地域住民、農家、保護団体、行政が情報を共有し、生態系の維持や環境保全等のバランスを考えながら共存共栄ためのすみ分けを図り、農産物被害等遭わない、遭わせない持続可能な取組や講習会を該当する住民及び希望者に開設するなど、危険の回避や被害を未然に防ぐ対策が必要ではないかと考えますが、再度町長にお伺いさせていただきます。

答弁 町長 白川久純

再質問にお答えさせていただきたいと思います。ヒグマの目撃情報は、令和5年25件ありました。この25件をピークに毎年ヒグマの出没情報、目撃情報が寄せられております。被害を防止するためには日頃から近づかない、寄せつけない、そういう行動が効果的であり、重要だというふうに考えております。特に食べ物やごみを放置しないですとか、不用意に刺激をしないという管理と対策が必要になってくるというふうに思っております。議員ご指摘のヒグマとの共存共栄、すみ分けは、これは生態系保護政策が進められた結果、個体数が増えて、生活圏への出没が増えているのではないかというような専門家の発表がございます。人身事故はもとより農作物の被害防止のためにも、町が昨年度作成して全戸配布しましたパンフレット、「ヒグマのおはなし」というパンフレットを全戸配布しているところでありますけれども、これらも活用しながら、目撃や足跡を発見した場合は通報を呼びかけて、その情報に基づき周辺住民の方々への注意喚起を今行っているところであります。また、ヒグマの移動経路の推定、これは大変難しいですけれども、相当数の距離を歩くということですので、大変難しいところでありますけれども、そのほか出没要因の特定を猟友会と共に現地調査を行い、今現在センサーカメラと箱わなを設置し、市街地へ侵入することなく山間部と市街地の境界線において駆除をするための対応、対策をこれまで以上に進め、人身被害や農作物被害の防止を図ってまいります。また、お話にありました講習会の開催については、十分検討していきたいというふうに考えております。以上です。

質問 6番 野村耕次郎

先ほどの答弁の説明では箱わな設置は最も有効な手段であると考えますが、熊の生息地、保護地域と人間等の活動を優先する排除地域、人里を明確に区分し、その間の緩衝地帯を適切な管理及び周知徹底を行っていただきたいと申し上げ、私の質問を終わります。

答弁 町長 白川久純

今ほど緩衝地帯というお話がございましたけれども、本町では集落から離れたところに点在している農地等がいわゆる熊の生息域と生活圏の緩衝地帯になるのではないかなというふうに思っております。ここ数年目撃情報が寄せられており、またセンサーカメラを設置している中でこの緩衝地帯という、それが定義としてどうかは別としまして、尾白利加幹線沿い、この地帯がちょうど農地と山林との境目というところです。また、ほかのところでは尾白利加幹線のないところも山林と河川、それから道路というようなところがございますけれども、そういうところがいわゆる緩衝地帯になるのではないかなというふうに思います。この熊が出没したときの情報収集を行いまして、付近住民への注意喚起を図って、またその要因となるものを除去するというのはこれまでも同じでございます。また、近隣のまちとの情報交換もこれは大事なことでないかなというふうに思います。人為的に危険な個体とならないように安易にごみを放置しないとか、そういうことで市街地へ熊が侵入しない対策を進めながら、必要に応じて緩衝地帯での、箱わなが中心になろうかと思いますけれども、そういう駆除といいますか、対策をこれまでどおり取っていきたいというふうに思います。万が一市街地のほうに熊が現れた場合に、その状態がとどまってしまっているのか、それとも里のほうにといいますか、住民の密集地以外のところに移動するような状況になるのか、これはそのときによっていろいろ判断は変わりますけれども、先ほど言いましたように緊急銃猟ってなかなか難しいと、危険が多いというところもありますので、そうならないために対策を取っていきたいと思いますし、町民の皆さんにそういう目撃情報をお寄せいただいて、必要な対応を取っていきたいというふうに考えております。以上です。

出典:雨竜町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる