浦河町議会 令和6年第8回定例会 2024年12月11日
津波避難と備蓄について
2024年12月11日、浦河町議会の一般質問で、鎌田信一議員が「津波避難と備蓄について」質問し、総務課参事 葛西生昇、町長 池田拓が答弁しました。
- 質問者
- 鎌田信一 議員
- 答弁者
- 総務課参事 葛西生昇、町長 池田拓
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 鎌田信一
12番、至誠会、鎌田です。こんにちは。昨日、上新議員、久保田議員も津波避難の質問をしていましたが、内容が少し違いますので、よろしくお願いいたします。通告書に従って、質問いたします。津波避難と備蓄についてと題して質問いたします。10月29日、30日、総務産業建設委員会で道東の白糠町と釧路市の養殖事業を視察研修してきました。白糠町も海岸線に面した町で、日本海溝、千島海溝の領域で、大地震が発生予想される地域でもあり、町では、町外れの高台を整地して、新設の小中一貫校で、保育所も併設されていました。中庭のテラス、2階のバルコニーまであり、教室も開放感があり、すばらしい校舎でした。校舎は避難場所にもなっていて、いろいろな備蓄品が大量に保管されていました。中でも段ボールベッドではなく、木質製のベッドを保管しているとのことでした。木質製ベッドは何度でも使用が可能で、ベッド下が収納室になっているとのことでした。避難場所でもあるので、校内の施設の動線も利用しやすいように考えられていました。本当に感動しました。また、避難備蓄品は山間の高い場所のプレハブにも備蓄しているとのことでした。避難場所に遠い海岸地区は、津波救命艇が一艘設置されていました。船首には、簡易トイレがあり、船底は備品が収納されていました。津波があって、漂流した場合は、ソーナーが設置されていて、位置が分かるようです。救命艇の周囲は、相当頑丈な繊維強化プラスチック、いわゆるFRPでできているそうです。地震はいつ発生するかは分からないもので、津波避難訓練は、雪のある冬期間の訓練も必要で行っているとのことでした。次の質問をいたします。一つ、浦河町は津波訓練をどこで何回行っているのか。規模は。また、冬期間の訓練は実施しているのか。2、暖かい時期と冬期間での避難では相当な違いが考えられるが、想定したことはあるのか。避難時間など大事ではないのかと思います。3、ペットを飼っている家庭もあるが、一緒に避難する場所はあるのか。車中泊で一緒に飼っていると報道で聞くことがあるが、車のない高齢者はどうなるのか、どうするのか。4、災害時の備蓄品はどこに、どのような場所に何を備蓄しているのか。5、段ボールベッドの使用はよく聞くが、木質製ベッドは何回も使用が可能で、ベッド下は収納室になるそうです。当町も考えてはどうなのか。6、日高線が廃止となり、川沿地区の避難災害時に、堺町側の線路上に横断道路開設はできないでしょうか。以上です。よろしくお願いいたします。
答弁 総務課参事 葛西生昇(総務課参事は2025年3月まで)
ただいまご質問いただきました津波避難と備蓄品について、6点についてお答えいたします。まず一点目、津波避難訓練についてです。今年度、町が呼びかけて実施した津波避難訓練は、9月1日に町防災訓練で実施した1回で、井寒台、堺町、緑町地区の自治会を対象に16自治会291人に参加いただきました。このほか、学校や自治会、団体単位など、独自に実施しており、私たち防災担当にもお声がけいただき、参加したケースもあります。町主催での冬期間の津波避難訓練は実施しておりません。2点目、冬期間の避難想定についてです。北海道の津波被害想定では、冬期間のほうが人的被害が大きくなることが想定されている一方、防災意識と早期避難率が高ければ、その被害が大きく減少させられることも予想されております。昨日の上新議員のご質問でもお答えしましたが、災害はいつ起こるか分からないので、冬季や夜間の訓練の必要性も十分認識しております。北海道が主催する冬季の防災訓練などを踏まえて実施を検討したいと考えている一方で、実際、自治会等の協力が得られるかも課題となっておりますので、その辺りも含めて検討してまいります。3点目、ペットを連れての避難です。環境省のガイドラインにおいて、ペットを飼っている方は、ペットと一緒に避難する同行避難が基本となっております。そのため、ワクチン接種や餌やゲージなどのペット用の備蓄をするなど、飼い主がやるべきことについても触れられております。ペットと同行避難した場合でも、避難所では不特定多数の人がいることから、同じ空間でペットと一緒に過ごすのではなく、ペット専用の避難エリアを作るなど、その避難所のルールに従うことになります。4点目、備蓄品についてです。備蓄品は主に堺町と東町の備蓄倉庫にアルファ米、備蓄水のほか、段ボールベッドや毛布、寝袋、室内テント、マットなど、あと役場に粉ミルクや液体ミルク、発電機などを備蓄しております。このほか、生活館等にアルファ米や水、使い捨てトイレ、毛布、発電機等を備蓄しております。5点目、木製ベッドについてです。何度でも使用可能で保管スペースも段ボールベッドの半分というメリットもあるようなので、この間デメリットも検証しまして、選択肢の一つとして考えたいと思います。最後6点目、川沿地区から堺町側への線路上の横断道路についてです。この横断道路の開設には現状、用地の問題などクリアしなければならない課題があります。避難路としてだけではなく、市街地の道路整備の観点からも、どのような形がよいか検討してまいります。
質問 12番 鎌田信一
この一番目ですけれども、津波が来た場合はですね、より遠くではなく、より高い場所へ避難するとなっています。その中においてですね、この291人が参加したとさっき聞きましたけれども、この訓練には、独自でやっている自治体もあると聞いていますけれども、要は高齢者だとか、障害者、要配慮者の訓練などが入っているのか、また外国人も今、多くいますので、この辺もどのようになっているのか、ちょっとお聞きいたします。
答弁 総務課参事 葛西生昇(総務課参事は2025年3月まで)
要配慮者ですとか、その辺に関してはですね、やはり大きな課題となっていまして、今回9月に実施した避難訓練でもやはり隣に高齢者がいるけれども、その方をどうしたらいいだろうということで、地域でも改めて課題となっていました。なので、その辺も含めまして、やはり地域単位で要配慮者がいるかどうかというのを実際に把握していただいて、訓練にご協力いただければなと考えております。あと外国人の関係なのですけれども、今回の訓練には参加されておりませんでした。ですから実際、災害時となった場合に、避難所に外国人が来ることも想定されますので、その辺も今後の課題となっていると認識しております。
質問 12番 鎌田信一
これからどんどんこの高齢社会に向かうわけですので、その辺、よろしくお願いいたします。それで、この2番目ですけれども、この冬期間ですね。冬期間の夜間訓練はしていないと言っておりました。僕が研修に行った白糠町は、やはりその冬期間が一番大事ではないかということで、冬期間の訓練を実施してということでした。そんな中で、やはり冬期間の訓練が一番大変ではないかと思うのですね。雪もありますし、気温も低いですね。この中で、やはり図上訓練よりは、やはり実施をどこかでして、時間的な問題とか、積雪問題だとか、寒さ問題もいろいろとあるので、この辺は今後実施するというような計画はないですか。
答弁 総務課参事 葛西生昇(総務課参事は2025年3月まで)
やはり冬期間の訓練、実際に歩いてみてどうなのか、夏場とどう違うのかというのは、やはりそれぞれが認識していただきたい部分もありますので、こちらからお声がけして参加していただける自治会があれば、訓練の実施も考えたいなと思います。
質問 12番 鎌田信一
自治会だけでなく、町もやはり率先して計画を持ってやってもらいたいと思うのですね。その中で、12月6日の新聞に、様似町で救命艇6艇導入と大きく載っていましてね。これは高齢者、幼児などの避難にと書いてあるのですけれども、町のハザードマップで、最大クラスの津波が発生した場合に想定される津波浸水が、浦河町沿岸での第一波到達時間は24分前後、平均しますと。大津波、津波高さは11メートル前後とされていますとなっております。その中で、要配慮者など高台までの避難に時間的余裕がないおそれがある場合、この救命艇の導入を考えたらどうかなと思っているのですけれども、隣町では6艇、今後導入するということになっておりまして、この購入額は合わせて1億2,000万、大半が国費で賄われると。緊急防災・減災事業債を活用となっているのですけれども、これなんかも考えられないでしょうか。
答弁 総務課参事 葛西生昇(総務課参事は2025年3月まで)
津波避難艇、救命艇につきましては逃げ遅れた人がそこに乗れば助かるというところで、いざというときは有効だとは思います。ですが津波避難タワーと同じようにタワーを登らなければいけない、避難艇に乗らなければいけない。なので、まずそういう行為をしなければ助からないわけなので、実際にその地域の人がどうしても欲しいのだということで、配置するのはいいと思うのですけれども、こちらがここにこういうものというよりは、皆さんの声を大事にしてですね、ここにこういうものが欲しいのだとなった場合には設置について検討したいなと考えております。
答弁 町長 池田拓
この避難艇の関係も白糠とか様似町とかですね、あるのですけれども、実際にいろいろ検討させてもらいますけれども、実際に津波が来て、逃げ遅れました、皆さんここには高齢者とか、いわゆる弱者優先ですよ、というときに、そういう状況でもって、そういうふうになるかどうかというのと、それから何千人もがですね、対象のところでもって10機や20機買って、どこに保管しておくか、そういった様々な問題がありますので、しっかりと検討はしたいと思いますけれども、例えば1か所にまとめておくと、そこまで行くのにどうするのだという話が出てくるわけです。様々な課題があるので、果たして実用的かなというふうに自分自身は思っていますけれども、そこにあることによって、町民の皆さんが安心感を得るという、そういう役割ではあるのですけれども、実際に大津波が来たときに、果たして役に立つのかなという部分はですね、私自身は疑問には思っているところでありますけれども、幅広くですね、隣町にありますので、よく検討、研究はさせていただきたいと、このように思います。
質問 12番 鎌田信一
ありがとうございます。これの導入には相当の国費で賄われるので、大いに検討してもらいたいと思います。3番のペットなのですけれども、浦河町にはどのくらいの方がペットを飼っておられるか分かりませんけれども、これも大きなもし災害になったときにね、ちょっと大きな問題だと思うので、この同じ空間は駄目ということになっているので、これはやはり別の場所があるのか、もしくは、やはり自分の車の中で、待機してもらうのか。あとは、先ほども言いましたけれども、車のない老人なんかはどのように対処したらいいのか、もう一度ちょっと聞きたいと思います。
答弁 総務課参事 葛西生昇(総務課参事は2025年3月まで)
避難所それぞれのルールになると思うのですけれども、例えば屋外の一角、テントを置いて、ペットを置いておく場所にするですとか、あとは施設内、ここの部屋だけはペットを可にしようですとか、その避難所の状況にもよるのですけれども、そのときのケース・バイ・ケースといいますか、そういうような形になると思います。
質問 12番 鎌田信一
ひとつよろしく検討してください。それからですね、4番目の災害時のこの備品のことなのですけれども、先ほど東町と堺町と言っておりましたけれども、これはその場所はよく分からない、どこにあるのかちょっと僕は把握していないので申し訳ないのですけれども、津波があった場合、ここは浸水地域には入っていないのでしょうか。
答弁 総務課参事 葛西生昇(総務課参事は2025年3月まで)
堺町につきましては、一中の道路挟んで向かい側にある旧ボウリング場といいますか、ポプラ館というおもちゃ屋さんがあったようなところだったり、そこなのですけれども、そこで、東町は自動車学校のちょっと手前の建物になっています。東町のほうは浸水エリアから外れてはいるのですけれども、堺町については浸水エリアの中になっています。浸水の高さもですね、それほど高くはないのですけれども、中に棚を置いて、上に置けば大丈夫なようにはなっています。ですが、そこの地区自体は浸水エリアにはなっております。
質問 12番 鎌田信一
今お聞きしたですね、2か所があって、その1か所は浸水エリア内ということで、これ万が一本当に津波が来た場合に、やはりその利用できないといったらあれかも知らんけれども、やはりその辺はもうちょっと考える余地があるのではないかと思いますね。白糠町もそうでしたけれども、先ほど言いました、隣町の様似町も高台とかいうか、山の中腹とかにも防災備蓄が11か所と書いてあるのですけれども、これに載っているのはやはり高台ですね、山の中腹というのかな、そういうところを利用して設置すると書いてあるのですね。だから今後やはり、せっかく備蓄倉庫があっても、利用できないということも考えられるわけで、今後そういう浸水域から離れた場所で設置することは考えられないでしょうか。
答弁 町長 池田拓
一中の向かい側の建物ですね、高さが地盤よりも1メートルちょっとくらい高いつくりになっているのです。それで前の道の浸水予想ではその1メートルのところであればセーフという予想の下にあの建物を入手して、そして備蓄の今年の整備を始めたのです。その後にですね、道の津波の高さが変更になって、そしてあえなく浸水するよというふうになったのです。そういう事情もあるということもですね、まずお含みおきをいただきたいなというふうに思います。ご質問にもありましたけれども、やはりより安全で、そういったようなところを整備してやっていかなければならないというのは、もうご質問のとおりでありますので、そこのところはこれからしっかりと取り組み、様々な点でもって検討はさせていただきますけれども、いずれにしてもお金のかかる話ですので、そこのところもですね、ご理解をいただきたいなと思います。金と町民の命とどちらが大事なのだというふうになってしまえば、答えははっきりしますけれども、今ある中でもって、どういう繰り回しをしていくか、そういった中でもって毎日の災害にどうやって備えるか、そういったようなことのバランスといいますかね、その辺も考慮しながら、ご質問の趣旨に沿って将来的にはですね、徐々に整備を進めていきたいなというふうに考えています。この災害の関係、皆さん十分ご承知の上でなのでしょうけれども、憂いがないようにするためには日頃の備えなのですけれども、来るか来ないかも分からないのですよね。そういったような難しい部分もあるということもですね、併せてご理解をいただきたいと思いますけれども、いずれにしても町民の皆さんにね、安心安全を得てもらうためにもですね、町としてはできる限り、そういったような整備については、一遍にはいきませんけれども着実にしっかりと整備を進めていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 12番 鎌田信一
一番これ、大事なことですから、今後計画を持ってやってもらいたいと思います。それから5番ですけれども、この段ボールベッドと木製ベッドですけれども、僕はあまり利用というのか、体験したこともないのですけれども、段ボールベッドの場合は、やはり湿気に弱いとか、何かちょっと変形するという話も聞いたのですけれども、この木製ベッドはそういうことはなくて、しっかりしているということで白糠町からお聞きしました。白糠町はその木製ベッドを活用しているそうです。そして、かつ、その収納の場所においても、段ボールベッドよりも少なく済むということでありましたので、聞くところによるとお値段は少し張るみたいですけれども、利用価値は大いにあると思いますので、全部とはいかなくても、徐々にでも導入するというお考えはございませんか。
答弁 総務課参事 葛西生昇(総務課参事は2025年3月まで)
白糠町の場合、町内業者がそのベッドを作っているというところで、やっぱ産業振興という意味合いも多々あると思います。確かに先ほど言われたように、メリットもありますし、あとは重さの面でどうなのかですとか、使わないのがいいから重さの面は置いておく、いろいろな判断はあると思うのですけれども、その辺のデメリットも含めてですね、全く導入しないというわけではなくて、導入してみて使ってみてということも検討はしたいなと思います。
質問 12番 鎌田信一
浦河町には森林がいっぱいあります。ぜひその辺も検討に入れてもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。それからですね、6番目ですけれども、先ほど道路設置には用地も含めてですね、いろいろ問題あると聞いていますけれども、やはり、日高線が廃止になりまして、場所によっては、日高線の上に砂利を引いて利用している場所もあるのですね。そういうことも含めてですね、この川沿団地は向別川沿いにあるわけで、やはり、川の津波が一番早いわけですね。そんなことも考えて、避難しやすいように、ぜひ、ひとつ、避難用の道路として造ってもらいたいと思いますので、そういう部分もありましたので、よろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。ありがとうございます。