新冠町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月12日
カムチャツカ半島沖地震に伴う津波避難からの問題点は
2025年9月12日、新冠町議会の一般質問で、武藤勝圀議員が「カムチャツカ半島沖地震に伴う津波避難からの問題点は」について質問し、町長 山本政嗣が答弁しました。
- 質問者
- 武藤勝圀 議員
- 答弁者
- 町長 山本政嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 武藤勝圀
ただいま議長より発言の許可を頂きましたので、通告により、「カムチャツカ半島沖地震に伴う津波避難からの問題点は」について伺います。今まで災害の問題点などは、その都度聞いてきましたが、今回の津波避難からも、今まで取り組んできた中で何が足りないかなどの問題点は、明らかにすべきとの観点から質問します。一つ目、今回の津波避難で明らかになった問題点や課題は何ですか。二つ目、町でも新冠町地域防災計画は令和6年3月に作成しております。道は今年、北海道版避難所マニュアルを人道支援の国際的な基準とされるスフィア基準を踏まえた内容4に修正を行いました。町の防災計画でも、これに基づいた改正を行うべきではないでしょうか。3点目、女性の視点に立った防災の取り組みが急がれています。災害時の避難所生活のニーズには性差があるため、女性の防災リーダーを育成することが大きな課題です。昨年3月定例会でも伺いましたが、その後、防災部門への女性職員の配置など、どう検討されていますか。4点目、今年3月の定例会で伺いましたが、避難所となる体育館への空調設備の検討状況はどうなってますか。
答弁 町長 山本政嗣
武藤議員から御質問頂きました「カムチャツカ半島沖地震に伴う津波避難からの問題点」についてお答えを申し上げます。御質問の1点目の、今回の津波避難で明らかになった問題点や課題についてでございますが、この件につきましては、本定例会初日の行政報告の中でも御報告申し上げましたとおり、避難所の暑さ対策のほか、避難車両の誘導体制、情報伝達の確実性、避難時の持出し品への御協力、この4点を主な課題として捉えているところであります。このほかにも、避難所の運営体制や要配慮者への避難支援など、取り組まなければいけない課題は多くあるわけでございますので、関係機関や地域の皆様と連携を深めながら、一つ一つ改善を図ってまいらせていただく所存でございます。次に2点目の、スフィア基準を踏まえました北海道版避難所マニュアルに基づく町のマニュアル改正についてでございます。スフィア基準は、被災者の尊厳を守り、安心して生活を送るための国際的な指針でありまして、その理念は大変重要であると認識をしているところであります。本年2月に北海道が行いましたスフィア基準を踏まえた避難所マニュアルの改正は、避難所目線に立った取り組みとして大変意義深いものと捉えさせていただいているところであります。町の避難所運営においても大変参考となりまして、避難所運営の改善につなげてまいりたいと考えておりますが、町内の公共施設は限られておりますし、特に体育館では十分な居住空間を確保することが、難しいなどの物理的な問題、あるいは備蓄の拡充、人員体制の強化など施設環境や財政的な課題も含んでいるところであります。従いまして、全ての基準を直ちに満たすことは困難ではございますけれども、町の実情に応じまして、実行性を重視しましたマニュアルの見直しを進めてまいる考えでございます。3点目の、防災部門への女性職員の配置についてでございます。本件は、令和6年第1回定例会におきましても同様の御質問を頂戴したところでございますけれども、防災担当部局における女性職員の配置につきましては、全国的に見ましても割合が低く、また、女5性の一般職員が少ないという当町におきましても現在配置には至っていない状況でございます。一方で、避難所運営あるいは保健指導、感染症予防対策などのそれぞれの現場においては、保健師を初めとした女性職員を出向させまして、女性からの視点、あるいは御意見を取りまとめながら、防災施策に反映するよう努めているところでございます。今後はさらに、「防災士の会」や防災イベントにおける女性からの御意見も取りまとめながら、多様な立場からの声を施策に活かしながら、女性や子ども、高齢者などが安心できる避難環境づくりに努めてまいりたいと思います。とりわけ、トイレ環境など生活に直結する課題につきましては、女性の実感に基づく意見を重視いたしまして、極力ストレス感のない避難所環境の整備を進めてまいりたいと考えているところであります。次に4点目になります。避難所となる体育館への空調設備の検討状況についてでございます。本件は、本年第1回定例会におきまして「国の交付金を活用した学校体育館へのエアコン設置」に関する御質問を頂いたところであり、このたびの御質問はその後の検討状況を問うものだと認識をさせていただきました。御承知のとおり、当町の学校施設は老朽化が進んでおりまして、適正規模、適正配置を見据えた改築を行う方針としております。具体的な「改築構想」につきましては、教育委員会におきまして協議を進めるために、本定例会におきまして「町立学校あり方検討委員会」の開催に係る関係予算を計上させていただいたところでもございます。一方で、国の交付金制度は令和15年度までを期限としているために、現在、既存体育館への設置に係る工事費算定を進めているところでありますけれども、算定に当たりましては、交付金の補助要件として、断熱性の確保も求められておりますことから、本体工事とは別に、断熱関連の工事の見積りについても、現在調査を進めている段階でございます。私といたしましては、こうした検討や協議の過程を踏まえた中で、既存体育館に設置するべきか、あるいは新しい学校整備の中で対応するべきか、年内には方向性をお示ししてまいりたいと考えておりますので、現段階での御理解を賜りたいと存じます。以上でございます。
再質問 9番 武藤勝圀
津波避難では行政報告で4点の、今報告頂きました。津波避難の問題については、昨年9月の定例会でも同僚議員が行っていますので、重複しない範囲で再質問したいと思います。まず避難場所の確保の問題が指摘されておって、特定の場所、新冠温泉に今回集中したちゅう状況ですけれども、避難場所はもっと整理して、近く各自治会あるいは事業所などに場所がないかどうか、そういう点も協力を依頼して確保すべきではないかと思っており6ます。今回8月22日付けで町の行政事務文書でこの避難訓練の、これが出されました。この裏に避難場所一覧表ありますけれども、今回例えば集中した新冠温泉というのはこのマークで言いますと津波時避難指定場所にはなってないんですね。その代わり指定緊急避難場所と指定されていますから、多くの車が殺到したっちゅうことですけども、次の9番のホロシリ乗馬クラブ、ここは津波時避難場所になっております。ところがここはホロシリ乗馬クラブ、パークと一緒ですから私もしょっちゅうパーク行きますから係員の人に聞きましたら、当日あそこは聞きましたら、大体少なく見積もっても50台ぐらい駐車できるっちゅうことです。ただ、私はちょっと見たところでは7、80台は駐車できるんじゃないかと思うんですけども、当日避難してきたのは温泉がびっしりだったから来たっちゅう事で、来たのは10台だと言っておりました。ですから、50台にしてもまだ40台ぐらい余裕ある。だからそういう点で、このホロシリ乗馬クラブが避難場所としてまだあまり町民に周知されてないんじゃないかなっちゅう事と、あるいは温泉のほうでの誘導でうまくいかなったのかなというふうに思っています。こういう点でもやっぱり周知方法もちょっと検討すべきでないかと思います。それと、今の点でも関連ありますけれども、情報伝達の確実性はもっと分かりやすいものを作ったほうがいいんじゃないかなと思ってます。避難経路などを地域ごとにつくったマニュアルが必要ではないでしょうか。昨年、同僚議員の質問の答弁では、河川氾濫により想定される浸水区域を対象に、避難指示の発令までの間に避難準備のチラシを全戸配布すると答弁されております。ですから、津波に関わって言えば、津波に関わる自治会っちゅうのは大狩部、節婦、北星町、中央町、本町、東町の6自治会です。ですから、今家庭に配られている防災マップだとか、あれも非常に有効ですけれども、私は考えてるのは、今回これ出されたようなもので本当に一目見て町ごとに本町の皆さんの避難場所はここですちゅう事で、裏表で厚紙かあるいはクリアファイルに入れて、各世帯に、対象する世帯に配れば非常に便利でないかなと思っております。その点もぜひ検討していただきたいと思っております。避難所マニュアルですけれども、先般の町の防災計画も見せてもらいました。綿密な計画で感心しましたけども、今話したように、あれはもう当然役場の防災職員が熟知しておること必要だと思うんですけども、全町民にやっぱりさっき言いましたように、こういう簡単なものをやっぱり配るべきでないかなと思っておりますんで、それも検討していただきたいと思ってます。それから、女性職員の問題ですけども、これも今答弁ありましたように、大変職員の数の問題もありますから困難だと思いますけども、新しい道のマニュアルでも、避難所運営のリーダーに男性、女性双方配置と述べています。どうしても困難なら、新冠の場合、たまたま女性消防団員が10名近くおると思います。これらの人たちの連携を考える必要はないでしょうか。先日、私は消防組合の議員をしていますので、監査のときに新冠支署の方と話しましたら、消防署もそのことを考えていて、役場ともその点で話をしていきたいと話しておられました。ぜひ消防とも話し合って、協力して連携して進めてもらいたいと7思っております。それから、3点目は空調設備ですけども、今報告あったようにいろいろ検討されてるっちゅうことですけども、今回町長の行政報告の中でも、必要性を感じた町の時期が夏だったもんですから痛切に感じたと思いますけども、ぜひ早急に進めていただきたいと、そういうふうに思っております。以上です。
答弁 町長 山本政嗣
答弁を許します。山本町長。
答弁 町長 山本政嗣
武藤議員から何点かにわたりまして再質問を頂きました。まず、避難場所拡大をするべきでないかいうことと、情報伝達あるいは空調、防災担当としての女性職員の配置、それぞれ頂いたわけでありますけれども、まず、今回実感いたしましたのは、通常の避難訓練と違いまして、これは実際に津波が押し寄せなかったから、こういうことをお話しできるわけでありますけれども、来るということを前提にした中で、今回対応する役場職員も町民の皆さんもそれぞれ避難というものを実感していただいた。この中で見えてくる課題、問題というのは本当に多くあったんだろうと思います。役場の中でも、記憶や熱が冷めないうちに、それぞれ担当した分野、部署で気づいたこと、足りなかったこと、これを持ち寄った中で次に生かそうということの中で、反省会議も行っているところであります。非常に多くの課題や問題、要望というものが出てきておりますので、そういったものも今整理をしながら、今後につなげていきたいと考えているところであります。そういうことを前提にいたしまして、避難場所、それも同じように今回のことで指定をされているけれども、指定されていないところもあるのにそこは行けなかった、これも反省の一つであると思いますし、あるいは、有事の際には例えば今温泉の例を頂きましたけれども、温泉の職員の皆さんが駐車場の状況を見て、ホロシリ乗馬クラブを御紹介していただくだとかっていう、町民の皆さんにも御協力を頂きながら、あるいは第三セクターとしての役割の中でそういうこともお願いしていかなければいけないというようなことも含めて、今後検討を加えていかなければいけない。避難場所につきましては、一応避難場所の指定をしますけれども、様々な災害の中で、必ずしもその避難所までたどり着けるかどうかってのは分からない中で思い込むということについても、これは避難の上では問題となると思いますので、それぞれがいかような災害のときに、どこに逃げようかということをしっかりと認識をしていただくような、周知ということについても意を用いていかなければいけないというふうに思います。情報伝達の部分に関しましても今申し上げたとおり、さらに精度を高めていかなければいけないなというふうに考えてるところであります。防災担当として女性職員の配置はしておりませんけれども、先ほど申し上げましたように、避難所への対応、あるいは要支援者への対応という部分に関しましては、女性職員の保健師だとか、女性職員を対応させているという現状がございますので、今御提案のあり8ました女性消防団員の皆さん方に御協力を頂くということについても、しっかりと消防の方と協議をさせていただきたいと思います。最後に、空調の問題でありますけれども、私も避難所開設している時間帯において、避難所を見て回らしていただいたわけでありますけれども、やはりあの時期の体育館、特に体育館の暑さというものを私は実感してまいりました。そういう意味で、冷房設備といいましょうか、そういったものを和らげる対応、対策というものは必要だなということを実感しておりますので、繰り返しになりますけども、体育館に関しましてはその必要性を感じておりますので対応いたしますけれども、いかような対応にするかということにつきましては、小学校の建て替えの検討と合わせた中で、検討を出してまいりたいと思いますので、御理解を頂きたいというふうに思います。以上でございます。
再々質問 9番 武藤勝圀
今回トイレカーの購入だとか避難所の備蓄品の増強だとか、そういう点でたくさんの前進はあります。しかし、先ほど述べたように、スフィア基準に照らしますと多くの課題もあるのも事実です。例えば、このスフィア基準見ても、私もやっぱり環境改善でやっぱりトイレの問題が大事だと思うんですけども、トイレは例えば避難者50人あたりに1基、女性と男性の比率は3対1として確保すると。あるいは、それから居住スペースは避難者1人当たり最低3.5平方メートルを確保ということで、すぐ単純にいかないと思います。例えば、予算の関係もありますから、とにかくやっぱり優先順位をつけて、なるべくこのスフィア基準に近づくような取り組みを、ぜひしていただきたいと思っておりますので、その点の見解を伺って、この質問を終わりたいと思っております。
答弁 町長 山本政嗣
前段の答弁でも申し上げましたけれども、スフィア基準は大変有用な基準であるということを、先ほど来申し上げました。議員御指摘のように、財政的な問題、基準は基準としてしっかりと受け止めながらそこに向かうわけでありますけれども、やはりこれを各公共団体、地方公共団体がそれぞれの町で備えていくということに関しましては、やはり国、道の支援策というものも求めさせていただかなければ、なかなか立ちいかない部分もございます。あるいは、広域的な市町村が、これらのものを共有し合うということの中で、補完する機能というものもこれから考え方としては必要になってくるのかもしれません。そういったことを含めまして、スフィア基準を十分念頭に置きながら、対応、対策を講じてまいりたいと考えております。以上でございます。