みんなの議会

浦河町議会 令和4年第2回定例会 2022年3月16日

学校の働き方改革を踏まえたアクションプランと部活動改革について

2022年3月16日、浦河町議会の一般質問で、飯田美和子議員が「学校の働き方改革を踏まえたアクションプランと部活動改革について」質問し、教育委員会管理課長 佐々木俊也が答弁しました。

質問者
飯田美和子 議員
答弁者
教育委員会管理課長 佐々木俊也

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 飯田美和子

質問の前に、一日も早くウクライナとロシアの停戦合意がされて、今以上の被害が拡大しないようにと願っております。それでは、通告に従いまして、1件について質問させていただきます。学校の働き方改革を踏まえたアクションプランと部活動改革について。今月は卒業のシーズンです。小学生は今まで通った学び舎に別れを告げて、夢と希望を抱いて中学校へと入学することと思います。小学校6年生の卒業文集の中には、中学校に行ったらこうしたいという欄に、野球をやって全道大会に行きたい、私は吹奏楽で頑張りたいというような記述など、希望に満ちあふれていることと思います。こういった子供たちの思いは、現在の当町の各学校が、運動、文化芸術活動を通して子供たちの素朴な幸福追求への期待の場となっていることを表しているのではないでしょうか。私たちにとって文化、スポーツ、芸術は必要不可欠なものです。人生を豊かにし、生きる力と勇気を与え、人生の意味を考えさせてくれるかけがえのない財産であります。未来に生きる子供たちにこの財産を伝え残していくことが必要なのは当たり前のことであり、また、それを実現していくことは私たち大人の使命でもあります。しかし、今の学校、部活動は、教職員の方々の勤務時間、また子供の活動時間をはじめとして様々な面で限界に来ていると言われています。令和2年9月にスポーツ庁より「学校の働き方改革を踏まえた部活動改革について」というのが通知され、令和5年度からは休日の部活動の段階的な地域移行を実施していくと示されました。中学校における部活動は設置、運営は法令上の義務ではありません。必ずしも教師が担う必要のない業務と位置づけられています。この通知では、教師の勤務を要しない日に部活動の指導に携わる必要がない環境をつくり、教師の負担軽減を図るとともに、部活動の指導等に意欲を有する地域人材の協力を得て地域の活動として実施できる環境を整え、生徒にとって望ましい部活動の実現を図るものとなっています。当町においても、部活動の改革に向けて具体的な検討を進める必要があるのではないかと思います。今回の学校の働き方改革を踏まえた部活動改革は、日本においても長く続いている部活動の考え方が大きく変化しようとしています。ですが、これをチャンスと捉えて、教員の負担軽減だけでなく、地域と連携すること、子供たちが様々なスポーツや文化活動に触れる機会を創出すること、子供たちの可能性を伸ばす仕組みづくりにしていただきたいと思います。スポーツ省では、生徒にとって望ましいスポーツ環境を構築するという観点に立って、地域や学校の実態に応じて部活動活動が多様な形で最適に実施されるようガイドラインが作成されました。北海道でもアクションプランというものがつくられて、そしてここ浦河町でもアクションプランが作成されました。従来の私たちの部活動の考え方とは異なる部分が多々あると思いますけれども、新しい部活の指導体制がしっかりと構築されるよう、当町としてのお考えをお伺いいたします。1、運動部活動の課題について、アクションプラン(第2期)の策定の趣旨は。また、このプランは文化部活動においても同様の考えと捉えてよいのか。2、平日の活動時間を2時間、休日3時間、また休養日を週2日以上設けること等が示されているのはなぜか。3、学校での部活動以外の活動はガイドラインが定める活動時間の枠外か。4、ガイドラインの取組を進めていく上で、大会や試合、また部活動の行事などが日曜日に開催されるものもあると思うが、保護者の理解、協力が必要なものとしてどのようなことが考えられるか。5、5番なのですが、申し訳ありません、2行目にかかるところなのですが、「変則労働時間制」と書かれていますけれども文字が間違っておりまして、「変形」です。すみません。申し訳ありません。5、教育委員会による学校サポート体制で、勤務時間等の制度改善の中で教員の1年単位の変形労働時間制の導入の検討とあるが、それはどのような制度なのか。6、浦河町学校管理規則が制定、制度化されている中で、教員の業務の明確化・適正化を図るために具体的な見通しを持っているのか。7、アクションプランの中で「部活動の指導体制の充実と教員の負担軽減の観点から部活動指導員の配置を検討する」とあるが、指導員の確保としてどのような考えを持っているのか。また、どのように指導員を選任し配置しようとしているのか。スポーツ協会との協議、検討、連携は進めているのか。以上です。

答弁 教育委員会管理課長 佐々木俊也(教育委員会管理課長は2024年3月まで)

今の飯田議員の質問、学校の働き方改革を踏まえたアクションプランと部活動改革について、7点にわたっての質問にお答えをいたします。まず、一つ目の運動部活動の課題について、第2期のアクションプランの策定の趣旨はということで答弁申し上げます。浦河町立学校における働き方改革アクションプランは、国の指針や道の給特条例に基づいて、町の学校管理規則で教育職員の時間外勤務の上限をまず定めております。そのほかに、教育職員の業務量の適切な管理、その他教育職員の健康及び福祉の確保を図るために必要な事項、これについて教育委員会が別に定めるものとしておりまして、この学校管理規則の規定によりアクションプランを策定しているものであります。このプランに掲げる具体的な取組を実現していくことで、労働時間の軽減による教育職員の健康及び福祉の確保が図られ、ひいては子供たちに対して効果的で質の高い教育活動を持続的に行うことができる、そうした職場環境を整えていくことが主たる目的、趣旨であります。その中で、部活動に関しましては、このプランとは別に「浦河町立の学校の部活動の在り方に関する方針」を作成しており、本方針では、教育委員会及び校長は教職員の部活動への関与について、業務の改善及び勤務時間の管理を行うものとしております。このことから、アクションプランにおきましても具体的な取組の一つに部活動指導に関わる負担の軽減を掲げております。また、このプランは文化部活動においても同様の考えと捉えてよいのかというご質問でございますけれども、このプランにおける部活動は運動部活動のほか文化部活動についても含まれます。続きまして、二つ目のご質問です。平日の活動時間、あるいは休養日を設けることが示されているのはなぜかというご質問でございます。部活動の活動時間及び休養日の基準でありますが、運動部についてはスポーツ庁が、文化部については文化庁が、それぞれ平成30年12月に「部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」、これを策定しており、ご質問の基準につきましてはこのガイドラインにおいて定められたものであります。当町が作成いたしましたアクションプラン及び「部活動の在り方に関する方針」においても、この基準に基づいて設定をしているところでございます。国が策定いたしましたこのガイドラインは、成長期にある生徒が、部活動、食事、休養及び睡眠のバランスの取れた生活を送ることができるようにと配慮した視点から定めているものでありますが、働き方改革ではこれに加えて部活動指導に関する教師の負担軽減を図るといった目的も踏まえて設定しているものであります。三つ目のご質問の学校での部活動以外の活動はこのガイドラインが定める活動時間の枠外かというご質問でございます。本アクションプランの趣旨から申しますと、学校職員の働き方改革を推進していくことを目的としておりますことから、議員ご質問の学校での部活動以外の活動について、教職員が顧問として指導等を行っていない活動ということであれば枠外になるものと考えております。続きまして、四つ目の質問です。大会や試合などが日曜日に開催されるものもあると思うが、保護者の理解・協力が必要なものとしてどのようなことが考えられるかというご質問です。本アクションプランの取組を進めていく上で重要なことは、保護者の方々には部活動にかかわらず学校における働き方改革の趣旨そのものについて理解を深めていただくことが必要であるというふうに考えております。また、協力といった面では、現状、一部の部活動では、保護者や地域の方が外部コーチとして日頃の練習のほか出場する大会にも同行していただいており、今後においてもこうした協力をいただければというふうに考えております。五つ目のご質問です。1年単位の変形労働時間制について、どのような制度なのかというご質問でございます。1年単位の変形労働時間制とは、1年の中で、一定の条件の下、1日当たりの正規の勤務時間が平均して7時間45分となるよう、業務の繁閑に応じ勤務時間を配分することを認める制度というふうにされております。もう少し分かりやすく説明しますと、学校の繁忙期に平日の勤務時間を何時まで超過して勤務するということをあらかじめ計画して決めておいて、実際にその超過して勤務した時間数を日数に換算して、その日数分を学校の夏休み期間等である閑散期にまとめて長期の休みに充てると、結果として繁忙期と閑散期にそれぞれ勤務した時間数の1日当たりの平均が正規の勤務時間であります7時間45分となるよう調整する、こういった仕組みの制度であります。続きまして、6番目のご質問です。学校管理規則における教員の業務の明確化・適正化を図るために、具体的な見通しを持っているのかと。アクションプランでは教諭等及び事務職員の職務の範囲を標準的に示した例について学校管理規則等で定め、業務の明確化、適正化を図ることとしております。文科省からは、令和2年度において教諭等及び事務職員の標準的な職務の明確化に係る学校管理規則参考例、これが示されておりまして、学校管理規則の中で教諭等の標準的な職務の内容及び職務の内容の具体例、これについて明確に位置づけるよう通知がなされております。今回、第2期のアクションプランを作成するに当たって、プランの記載内容について各学校にも意見をまずお聞きしております。この中でも、この点については現状の学校内全体での事務分担に関わることでもありますことから学校側とも十分協議を行いながら進めてほしい、こういった要望を受けております。今後、教育委員会といたしましても、各学校の実情を把握した上で協議の場を設けながら、実際に働き方改革の実現につながるための規則改正を行ってまいりたいというふうに考えております。最後に、七つ目のご質問です。部活動指導員の配置の検討についてでございます。指導員の確保としてどのような考えを持っているのか、また、どのように指導員を選任し配置しようとしているのかというご質問です。3番目のご質問の答弁の中でも説明しておりますけれども、一部の部活動においては外部コーチがおりますが、保護者、あるいは少年団のときからの指導者が担っているというような実態であります。第2期アクションプランを策定した以降、部活動の在り方に関して各学校とそういった議論を行う機会がありませんでしたので、まずは今後、部活動の指導員の配置のニーズ、あるいは休日における部活動の地域移行などについて学校との理解共有をまず深めていきながら、まだ実際に実施しておりませんけれども、スポーツ協会との協議についても進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。

再質問 15番 飯田美和子

それでは、再質問させていただきます。1番については分かりました。それで、2番の活動時間について、活動時間を2時間、休日3時間、また休養日を週2回以上設けることなどが示されているのはなぜかということで、活動時間については、運動部はスポーツ庁、文科系は文化庁のガイドラインに沿って当町が作成したアクションプランに載っているということだったのですけれども、例えば大会とか試合とかいろいろな、その前にやはり頑張らなければいけないときというか、アクションプランですとか、学校の部活動の在り方に対する方針などにはちゃんと書かれているのですけれども、特別なときというかそういうときは例外というのもあり得るのか。また、もしくはそういったときに部活動をやったら、後にお休みを持ってくるとかということは取られているのでしょうか。

答弁 教育委員会管理課長 佐々木俊也(教育委員会管理課長は2024年3月まで)

部活動の方針のほうで取り上げているのですけれども、休養日の活動時間で、大会等への出場、練習試合、合宿を行う場合や、中体連・中文連が主催する大会等の日の前日から起算して1か月以内の期間の場合については、先ほどの原則のほかに平日に週1日、それから週末または祝日は今度は月に1日というような縛りでそれ以上の休養日を設けるということですので、平日2日の分については土日の部分については月に1回という形で部活動のほう、活動のほうはできるということで、その分を大会後の休養日の他の部分と振り替えると、時間につきましても、平日2時間という部分についても長くとも平日は3時間、休養日については4時間程度と、1週間トータルで長くとも16時間程度というふうに決めております。

再質問 15番 飯田美和子

分かりました。それで、3番の学校での部活動以外の活動は活動時間外の枠外ということで先ほどご説明いただきましたので、こちらのほうも大丈夫です。4番の「ガイドラインの取組も進めていく上で」というところの質問について、保護者の方々には働き方改革を理解してもらいながら一部外部コーチとか大会に同行してもらうということだったのですけれども、学校では大会とかの、例えばバスの借上げとか多分予算化されているとは思うのですけれども、保護者を乗せていくということももちろんあるのですよね。あるというか、ある場合もありますよね。

答弁 教育委員会管理課長 佐々木俊也(教育委員会管理課長は2024年3月まで)

全道大会等の参加につきましては町の補助金のほうで対応しておりますけれども、その際には保護者が送り迎えするということについては補助金の対象にはしてはおりません。基本的にはバスで行ってもらうという形を取っております。

再質問 15番 飯田美和子

そういったところにもちゃんとお金をつけていただけているので本当に助かるなと思うのですけれども、大会にも参加しやすい環境を整えていただいているのかなと思います。5番目のところなのですけれども、先ほどご説明いただきまして変形労働時間制が導入されるということを検討ということで、この変形労働時間制についてのご説明を受けたと理解はしたのですが、そうなると夏休み、冬休みにまとめて休みを取ることもできるということだと思うのですけれども、となると平常勤務のときに超勤を上限まで容認してしまうようなことにも、そこにつながらないのかなという心配があるのですが、その件についてはどうでしょうか。

答弁 教育委員会管理課長 佐々木俊也(教育委員会管理課長は2024年3月まで)

議員おっしゃるとおり、そこの部分については一番心配されている部分というふうに認識をしております。協議の中でも、あらかじめ日程、上限というのですか、1日当たりの勤務時間10時間というのですけれども、その時間が超過勤務をするということをもう決めてしまった形になりますので、そこの部分を逆にしなければならないというふうに受け止められるのではないかということを心配していますので、そこについては、先ほどお話ししましたとおり、十分協議をしながら導入については検討していきたいなというふうに思っています。

再質問 15番 飯田美和子

その点については、やはり現場の方々の状況と検証と、それを踏まえて、もし改善するところがあるのであれば改善していくような方向でお願いしたいと思います。あと、7番の指導員の確保なのですけれども、外部コーチ、少年団からとか今後も指導員の配置をスポーツ協会と話し合って決めていくとあるのですけれども、例えばそこに当たらない、当たらないというか部活をやっている人があまりいなくてというか探せなかったという場合については、今までどおりというか先生がみたいな考え方、どういうふうにしていくのかなというのをちょっとお尋ねしたいのですけれども。

答弁 教育委員会管理課長 佐々木俊也(教育委員会管理課長は2024年3月まで)

文科省のほうで出されている部活動指導員の関係については、やはり都市部であるとそういった形についてはそういった方々の確保というか、いらっしゃるというのはあると思うのですけれども、やはり地方のほうになりますと、なかなか、いらっしゃっても例えば放課後の平日の部活動の時間に指導していただけるかという部分については非常に厳しい状況なのかなというふうには認識しております。ただ、今までそういったお話もしていないのと、学校のほうからもそういったニーズが実際にあるのかということも確認しておりませんので、そういった話について新年度いろいろと検討というか協議のほうをしていきたいなというふうに思っています。

再質問 15番 飯田美和子

それについても、今ご説明いただいたので分かりました。子供たちがやりたいと思う気持ちをさせてあげたいと思うのが親心だと思うので、部活も集団でやらなければいけないもの、例えばその学校だけではできないというような状況も出てきていますけれども、少しでも子供たちがやりたいことができる、そしてこのアクションプランの中で教職員の方たちの労働時間も働き方改革という中でしっかりとちゃんとやっていってほしいなと思います。それをお願いして、質問を終わらせていただきます。

出典:浦河町議会 令和4年第2回定例会 2022年3月16日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる