浦幌町議会 平成27年第1回定例会 2015年3月13日
模範牧場の管理状況
2015年3月13日、浦幌町議会の一般質問で、森秀幸議員が「模範牧場の管理状況」について質問し、町長 水澤、産業課長 大山が答弁しました。
- 質問者
- 森秀幸 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、産業課長 大山
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 森秀幸
通告に従いまして、模範牧場の管理状況について質問します。模範牧場は、共同利用模範牧場設置事業を受けて昭和52年から供給開始され、町が経営管理をしてきましたが、模範牧場の体制を継続していくには機能的な牧場経営のあり方など民営化の考えを生かしながら畜産振興を図っていく観点から、平成23年1月1日より指定管理制度に移行しました。また、施設の老朽化に伴い、平成24年度から3カ年計画でバンカーサイロ、畜舎、哺育舎が建設されたところです。模範牧場の管理状況については、平成25年4月22日に産業建設常任委員会が所管事務調査を行い、所見を付して調査報告をしていますが、その後の状況について伺います。1点目、育成牛の増体に不満を持っている利用者がいるため、配合飼料の給与量についてどの程度必要か専門家等の意見を聴取し、満足度が増すよう検討するとともに、全体的な問題点、課題点を整理して、利用者の信頼を得るようになっているのでしょうか。2点目、意見交換回数をふやし、利用者の不満を払拭されるよう改善されているのでしょうか。3点目、模範牧場施設整備には多額の投資が行われるため、計画内容を町内の酪農家全戸に周知され、入牧について町内牛を優先するとともに、酪農振興の重要性を堅持し、利用者増に向けて対策を講じたのでしょうか。次の4番目の質問は、所見とは別の質問でございます。4番目、利用者から哺育舎について、採光に適していない建物の向きなどの不満の声を聞いているが、町はそのことを承知しているのでしょうか。また、そのことでの不備は生じていないのでしょうか。以上、4点質問いたします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
森議員のご質問にお答えします。模範牧場の管理状況についてでありますが、ご承知のように模範牧場は民間の能力等を活用するため、平成23年1月より町直営の管理から指定管理者による管理へ移行し、最初の協定期間が平成26年3月に満了したことから、同年4月から協定期間を5年として引き続き前回と同じ指定管理者により管理運営委託を行っているところです。1点目の利用者の満足度を増すための検討と信頼を得るための内容についてのご質問ですが、平成25年4月に実施されました産業建設常任委員会の調査報告の所見での必要となる配合飼料の給与量に関しましては、農業関係機関の教示もいただき、北海道農政部で作成されている農業生産技術体系による給与量を基準とし、模範牧場における給与量について指定管理者に確認を行うとともに、増体に不満を抱かれる利用者に対してはその内容を丁寧に説明するなど所見のあった事項の改善に向けた対応を要請してきたところです。2点目の意見交換回数をふやし、利用者の不満を払拭するための改善についてのご質問ですが、利用者との意見交換は指定管理者が主催し、町の担当者も同席させていただく形で平成25年3月に開催されましたが、それ以降参加者が少なく開催されておりません。その対応策として利用者の意見を聞くため、指定管理者において新たに預託牛の入退牧の際に利用者からの聞き取りやアンケートを行うなどの対応がとられております。町におきましては、模範牧場の運営に反映させるため、平成25年8月に町内の酪農家の皆さんを対象としたアンケートを実施するとともに、町の担当者が利用者と接する機会には利用者から直接ご意見、ご要望をお聞きし、指定管理者とそれらの内容を共有するよう努めているところです。今後においては、利用者のご意見等を把握するために、どのような方法が望ましいのか指定管理者とも協議を進めてまいりたいと考えております。3点目の町内酪農者への周知と利用者増に向けての対策についてのご質問ですが、老朽施設を改築し、模範牧場の機能を保全するため、浦幌町第3期まちづくり計画に基づく模範牧場の施設整備計画により、平成24年度からバンカーサイロ、畜舎、哺育舎を計画的に建設してまいりました。町内の酪農家の皆さんに対する周知につきましては、建築中の畜舎及び哺育舎を「広報うらほろ」で紹介するとともに、新畜舎での舎飼いの様子を指定管理者の協力も得て町内の酪農団体に見学いただいたところであり、指定管理者においても町内の酪農家の皆さんに新牛舎が落成した旨の周知が行われております。また、先般供用を開始しました哺育舎につきましても、新畜舎同様関係団体の皆様に見学していただく場を設けたいと考えているところです。町内牛の優先入牧につきましては、条例の中で模範牧場の利用者は本町住民で家畜を飼養する者が原則である旨規定しているところであり、利用者増に向けては毎年夏期放牧の受け入れ前に町内の酪農家の皆さんに利用案内を行うなど指定管理者において対策が講じられているところです。4点目の哺育舎に関して利用者からの不満の声を承知しているかとのご質問ですが、今般建設しました哺育舎は、昭和60年に建設された旧哺育舎の老朽化に伴う更新施設として、先ほども申し上げましたとおり浦幌町第3期まちづくり計画に基づき、平成26年6月に建設に着手し、同年12月より供用を開始しているところであります。ご質問の哺育舎の採光に適していない建物の向きなどの不満の声についてでありますが、町にも一部利用者からご意見が寄せられており、哺育舎の採光に関する不満の声は承知しております。哺育舎の配置に関しましては、敷地の制限がある中、離乳舎や待機舎など関連する施設が近くにあることや作業効率なども考慮した結果、計画当初から旧哺育舎の東側に並列した形で建設することとしており、採光に関しましては東側面に電動巻き上げカーテン、南側面にはハンガードアを設置しており、それぞれ開閉することで採光の調節が可能であり、その他にも哺育舎内の適正な温度管理のための強制排気の設備をするなど、旧哺育舎よりも明るく衛生的な施設となり、不備は生じていないと認識しております。一方、哺育牛を模範牧場に預ける酪農家の皆さんにとっては、よりよい環境の中で育ててほしいという思いは当然のことであり、施設の採光に関してご意見をいただいた方のみならず、酪農家の皆さんに安心して預託いただけるものとなるよう指定管理者にも協力を求めてまいりたいと考えているところです。模範牧場が町直営の管理から指定管理者による管理に移行して4年が経過し、酪農家の皆さんの模範牧場に対する期待は大きいと認識しており、利用者の信頼や満足度を高めるためには指定管理者が利用者ニーズに応えるため利用者との間で意思疎通を図っていく努力が必要であると考えております。町といたしましては、指定管理者の自主性に配慮しつつ、今後も利用者のご意見等を模範牧場の管理運営に反映させるため、指定管理者と協力しながら利用者の信頼と満足度が向上するよう努めてまいりたいと考えております。以上、森議員への答弁といたします。
質問 森秀幸
ただいま4点の町長のほうから答弁をいただいたわけでございます。初めの1点目の関係でございますけれども、育成牛の増体について非常に不満を持っているということでございました。この餌の量についてお聞きしたいのですけれども、今まで給与をしていた量と今回北海道農政部で作成されている技術体系を基準として比較をしたわけなのですけれども、この辺につきましては基準どおりだったのか、また今までどおりで多かったのか少なかったのか、その辺お聞きしたいと思います。
答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)
餌の給与量についてでございますが、規則においてうたってございました。それで、規則にはうたってございましたが、今回、昨年の3月に規則についても直させていただいておりますが、給与量についてはもともとは規則以上のものを給与はしてございました。今回もあくまで設計の指針となる部分で給与量を設定してございますが、それ以上のものを給与しているということでございます。
質問 森秀幸
給与につきましては、利用者の方にこの内容を丁寧に説明されたということでございますけれども、利用者の方からこのことにつきまして、何か意見等というのはありませんでしたでしょうか。
答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)
給与量に関してだと思うのですけれども、今現在やっている給与量に対して、特に冬場の寒い時期は民間に比べれば若干少ないのではないかというようなご意見はいただいております。
質問 森秀幸
よくこういうことを聞くのです。牧場から下げて分娩をさせて、そして期間を置いて搾るわけなのですけれども、やはり搾り出すと、健康な牛であると一月半から2カ月ぐらいがだんだん乳量が上がってピークになるそうなのです。ただ、ふだんから少し栄養状態が悪いと申しますか、常に栄養状態が調っていない牛については、分娩した後、普通でいくと45日、一月半あるいは二月でピークになるところが、やはりそういう牛は3カ月ぐらい後にピークが来るということなのです。そういうことも行政のほうでもお聞きになっていると思うのですけれども、預け入れる方々は下牧した段階では即戦力と申しますか、本当に今経済牛というふうになっておりますので、その辺の栄養状態、餌の量と栄養状態のバランスというのですか、その辺につきまして今後ますますそういうところがやっていかなければいけないのかなというふうに思っておりますけれども、この辺につきましてはどのようなお考えなのでしょうか。
答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)
今までも指定管理者さんと預託をしている農家さんといろんな話し合いの中でも、先ほど言いましたように給与量についてご意見がございました。ただ、町のほうとしましては、その給与量が少ないとか多いとかというふうには考えてございません。というのは、設計上の基準に対しては問題はないと。ただ、今ありましたように、個々の農家において、それぞれ給与に対する考え方が違いますので、今後ともご意見を参考にしながらその給与量については検討させていただきたいというふうに考えてございます
質問 森秀幸
その辺のことにつきましては、やはり業者等へ話をされまして、連れて帰ってもすぐ一線で乳量が出るような体型、または栄養状態をつくっていただきたいなというふうにも思っております。次に、2点目の意見交換をふやして、利用者の不満を払拭するということで質問をさせていただきました。利用者との意見交換につきましては、参加者が少なく、開催されなかったというようなお話なのですけれども、この辺につきましてはどうして開催ができなかったのかなということをお聞きしたいのですけれども。
答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)
参加者が少ないということの中で、牧場の指定管理者さんのほうではなかなか実施しても集まっていただけないという中で、それにかわるものとしてアンケート調査を実施していたということでございます。あわせまして、町のほうとしましてもアンケート調査なり、農家さんのほうから意見をいただいているというような状況でございます。
質問 森秀幸
確かに指定管理者の方、また町もアンケートをとったり、町の担当者の方が利用者との接する機会に利用者から直接意見、要望を聞いていたということでございますけれども、やはり意見交換の場というのは、これはすごく必要であると思うのです。やはり今後行政が中心になって、指定管理者の方と利用者の方、あるいは利用者もそうですけれども、酪農家の方、今まで何らかの形で利用していた方が今利用していない方もいらっしゃると思うのです。そういう方々も含めて意見交換等を開くべきだなというふうに思いますけれども、この辺についての考えはどうなのでしょうか。
答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)
生産者の方からもなかなか指定管理者さんとの意見交換会が進んでいないという中で、町が主体となって考えてはくれないかというご意見をいただいております。そういうこともありまして、育成舎が完成したときに酪農関係団体の方にお願いをいたしまして、施設見学等をしているような状況でございます。当然今後においては、やっぱり町と生産者の方がいいのか、指定管理者さんと3者がいいのか、その辺を含めて意見交換会のあり方についても検討はしていかなければならないと思っておりますし、当然意見交換会については進めていきたいというふうに考えてございます。以上です。
質問 森秀幸
意見交換につきましては、ぜひ行ってください。そして、やはりお互いに意見交換をすることによって、双方の信頼感というのが増してくるだろうというふうにも思っております。3点目の町内酪農家への周知の件でございますけれども、このことにつきましては全酪農家の皆さんに周知をなさっているということでもございます。そして、模範牧場はやはり町内の酪農家に利用してもらうということが私は基本であるのかなというふうにも思っておりますので、先ほども利用者と、また酪農家さん、言うなれば一回利用したのですけれども、していないよという方にも、ぜひこれを周知して、やはり模範牧場の利用を増すように、ひとつお願いしたいなというふうに思っておりますけれども、この件につきましてどのように思っているのかお願いいたします。
答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)
模範牧場につきましては、当然のことながら町内の畜産、酪農の振興のためのものでございます。余力があった場合、特別に町外等から牛の預託を受けるということになってございますので、当然今後とも町内の牛を主体というふうに考えてございますが、ただ、今言われましたように、昔預託をされていて現在されていない方ということにつきましては、25年の8月に酪農家の方全員にアンケートを実施しました。その中で、やっぱり問題点等を指摘されている部分もございますので、その辺を含めて今後いろんな団体含めていろんな意見交換をさせてもらいながら利用の促進を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
質問 森秀幸
わかりました。ぜひそのようにしていただきたいなと思います。次に、4点目の哺育舎に関してでありますけれども、酪農家の方からは採光に適していないのでないかというようなことも私も聞いております。やはり哺育段階というのは、牛の発育にとっては一番大事なところなのです。特に哺育ですと、小さいですから、牛の病気、人間と同じように熱も上がりますし、風邪も引きます。せきも出ます。そういう面では、酪農家の方から見れば施設に関することも出てきたのかなというふうにも思っておりますけれども、このことにつきましてもう少し通気性、または明るさというのですか、そういうことも大変大事なことであろうというふうに思っておりますけれども、できればもう少し明かりとりだとか、そういう換気については施設を変えるということは非常に困難であろうと思うのですけれども、その辺につきまして何か考え等はないのでしょうか。
答弁 産業課長 大山(産業課長は2015年3月まで)
今年新しく供用開始した哺育舎において、こういう意見があったということは町としても非常に残念だなというふうに思っております。これだけの投資をしながら、町としては最善のものができたというふうに考えてございましたので、そういう部分では若干残念かなというふうに思っておりますが、町のほうとしましては、施設に関して今ありましたけれども、通気性の問題につきましては巻き上げカーテンをつけるなり、いろいろしてございますし、強制的に熱を排出できるような形をとってございます。また、今までありました哺育舎は、もともとD型を改造してやっていたものでございますので、それと比較しても明るさの面においても十分だというふうに考えてございます。以上です。
質問 森秀幸
わかりました。施設につきましては、不備は生じていないということでございます。そんな関係では、やはり牛の成育にとっては一番大切なところになるのです。ですから、施設もでき上がったということと、その分また管理面でも十分に見ていただきたいなというふうにも思っております。今町内の酪農家の数は、1法人を含みまして50戸の酪農家がございます。ここ数年前から酪農家の数も減少しております。そんな関係では、今まで酪農家の戸数が減った分を今酪農家の皆さんは少しでも補うということで一生懸命になっているところでもありますし、また法人の中でやっているところも乳量につきましては全道で指折りの上位というところで、非常に努力をしておりますし、また町内でも200頭規模、また100頭以上の規模もございます。そして、数年前から規模拡大をして、やはり乳量増に向けていろいろ頑張っているところでもございます。また、先日畜産クラスターが設立されまして、今後法人に向けて、また規模拡大を目指すというようなことになっていくだろうというふうにも思っております。そんな関係では、この模範牧場の占める重要性というのはますます増してくるのかなというふうにも思っております。今後とも利用者との信頼度、これが私は一番だというふうにも思っておりますし、模範牧場の占める必要性というのはますます増してくると思いますので、どうか利用者に喜ばれる模範牧場であっていただきたいなというふうに思っております。先ほども町長のほうから答弁をいただきましたけれども、再度答弁をいただきまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
森議員の模範牧場に対するご質問、4点ありました。酪農経営の皆さんからのいろんなご意見をいただいているということは、町においてもいただいているところであります。模範牧場のあり方、また役割については、森議員からご指摘があったとおりでありまして、浦幌町の畜産の振興、それにかける、その役割を果たすべく模範牧場に対して老朽化施設等々についても3年かけて新しい施設にしてまいりました。そういう意味では、ぜひユーザーであります畜産家の皆さんの本当に満足度を高めるための、そういう施設であってほしいなというふうに思っているところであります。町直営から指定管理者制度に移行しまして4年目ということでありますけれども、その中で多くの皆さんからいろんなご意見、また不満な面も多々いただいているところがあります。そういう面は、やはりあくまでもユーザーと指定管理者との信頼関係が一番大きなものかなというふうに思っています。また、模範牧場を経営するに当たりまして、何といいましてもユーザーが本当に利用しやすい施設でなければ、まさに経営は成り立たないわけでありますから、経営するためにもユーザーの意見を真摯に聞く必要があるだろうというふうに思っているところであります。そういう面では、これからの畜産経営に当たっての模範牧場の役割はさらに高まるだろうというふうに思っていますし、そういう面でのユーザーの皆様、酪畜産家の皆様との意見交換を密にしながら、ぜひ満足度が向上するような指定管理者制度であってほしいなというふうに思っていますし、その点について町行政としても指定管理者の皆さんともよく話をし、またユーザーの皆様とも話をしながら今後とも畜産振興の役割を果たすべく模範牧場のあり方について考えてまいりたいというふうに思っております。
質問 森秀幸
終わります。