浦幌町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月12日
子宮頸がんワクチン接種の助成について
2010年12月12日、浦幌町議会の一般質問で、福原仁子議員が「子宮頸がんワクチン接種の助成について」質問し、町長 水澤、保健福祉課長 広瀬が答弁しました。
- 質問者
- 福原仁子 議員
- 答弁者
- 町長 水澤、保健福祉課長 広瀬
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 福原仁子
通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。私は、子宮頸がんワクチン接種の助成についてお伺いいたします。平成 22 年 11 月に補正予算が国会で可決され、国は、補正予算で基金をつくり 22 年度後半から 23 年度まで国と地方が半分ずつ負担する形で本人負担なしで接種できるようにしたいと表明しました。子宮頸がんワクチンをめぐっては、厚生労働省が 23 年度予算で市町村の接種助成事業の 3 分の 1 を負担するため 150 億円を要求していますが、これを前倒しして実施する形です。このがんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で感染しますが、特に近年急増しておりまして、20 代、30 代までの女性のがん発症率の第 1 位となっているのが現状であります。発がん性のあるヒトパピローマウイルスは、15 種類ほどの型があり、そのうち最も多い 16 型と 18 型はワクチン接種で感染予防ができると言われています。接種年齢も 13 歳から 16 歳の中学 1 年から高校 1 年までの女児が望ましく、半年の間に3 回接種すると効果があり、費用は五、六万かかるため、公費補助の制度化が求められてきました。今年 3 月に子宮頸がん予防ワクチン接種の一般質問を行った際に、答弁の中で国の動向を注視しながら公費補助を検討すると町長の答弁をいただきましたが、国の動向を踏まえた町の考え方についてお伺いいたします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
福原議員のご質問にお答えします。子宮頸がんワクチン接種の助成についてでありますが、まず先に、子宮頸がんの原因やワクチンについてご説明いたします。子宮頸がんは、性交渉によるヒトパピローマウイルスの感染が関与しており、感染しても大部分の人は自己免疫力でウイルスを排除することがわかっています。しかし、人によっては、感染が持続する場合もあり、子宮頸がんを発症する原因となります。子宮頸がん予防ワクチンは、海外からの輸入ワクチンで、昨年の 10 月に国が製造販売を承認しました。効果については、ワクチンを 3 回接種した人では、最長 6.4 年間、ウイルスに対する抗体を保持できることが調査研究でわかっています。現在、日本で承認されている子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんに関与する 15 種類のウイルスのうち 2 種類に効果のあるワクチンで、すべてのウイルスに効果を発揮できるワクチンではありません。厚生労働省のがん対策推進協議会では、ワクチン接種に加え、正しく子宮頸がんの知識を持ち、性交渉によるヒトパピローマウイルスの感染に対して注意をすることが大切であり、何よりも早期発見のために子宮頸がん検診の受診が重要であるとし、20 歳からの子宮頸がん検診を推奨しています。子宮頸がん予防ワクチンは、任意接種ワクチンであり、個人の判断にゆだねられる予防接種に位置づけられます。接種対象者や保護者が効果や副作用などについて十分理解した上で、みずから接種の有無を判断しなければならないため、まずは十分な情報提供のもとに、接種ができる体制を整えることが必要であると判断していることから、ワクチン接種をする前に、保護者や対象生徒に子宮頸がんの知識、ワクチンの効果、副反応等の知識、子宮頸がん定期検診の必要性を普及啓発する説明会を実施いたします。子宮頸がん発症予防には、ワクチンの接種率向上と子宮頸がん検診の両面から取り組まなければ効果は上がらないため、対象者への健康教育を充実させ、十分な知識の普及を図り、子宮頸がん発症予防に取り組んでいく考えでおります。これらの取り組み体制を十分に整え、平成 23 年度から子宮頸がん予防ワクチン接種事業を実施して参ります。なお、今回国で示している対象者は、中学校 1 年生から高校 1 年生ですが、高校 3 年生まで接種対象を拡大し、将来を担う子供たちの健康を守っていく考えです。以上、福原議員の答弁といたします。
質問 福原仁子
既に 3 月に、私が質問をいたしました。任意と言いながら感染症ですので、一斉に接種年齢を決めて実施しなければ効果が低いと思われます。そこで 3 点ほどお伺いしたいと思います。先ほども述べましたように、二、三十代の女性に特に急増多発しております。非常に死亡率が高くなってきているのが現状でして、そのことを踏まえて、国では早い処置が必要であると、先月の 27 日に 22 年度の補正予算に計上されたものです。町長の 3 月の答弁の中で、国の動向を注視しながらということで答弁をいただきましたので、公費助成について検討すると、はっきりと明言されております。国の動向がありながら、実施できない理由を明確にお伺いいたしたいと思います。それから、現在、浦幌には、中学 1 年から高校 3 年生まで女子の対象者、何名でいくらの費用がかかるのか、お伺いします。また、現在、町内の人で既に任意接種を受けている人がいると聞いておりますが、その方々に対して、国の補助が出ているのに 23 年度という町の計画であるということが今現在の予防を受けている方には、そういう補助が受けられるかどうか、それもお伺いしておきます。それからもう 1 点、十勝管内では既に全額補助も含めて、16 市町村が実施をするということになっております。国では、補正予算を子宮頸がん、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、この接種事業に対して重点配分をするというふうにして、今回の補正がおりてくると思います。浦幌町では、その予算をどのような形で使っていくのか、お伺いしたいと思います。以上です。
答弁 保健福祉課長 広瀬(保健福祉課長は2011年3月まで)
保健福祉課といたしましては、子宮頸がんワクチンの接種にあたりましては、多くの方に正しく理解をしてもらい、一人でも多くの接種を受けてほしいというふうなことで、また、多くの経費をかけることから、将来のがん検診の健診率の向上にもつながるような体制をとっていきたいというふうに考えているところです。ワクチン接種をしても 100%防ぐことはできません。子宮頸がんに関する 15 種類のウイルスのうち、2 種類にだけこのワクチンについて効果があるというふうなことで、2 種類の感染の割合については、6 割弱ということで言われております。あと 4 割以上の部分については、他のウイルスの感染というふうなことから、4 割以上の感染率が残っているところでございます。子宮頸がん検診のそういう必要性もそういう点から必要性があるというふうに思っております。支給対象年齢に該当しましたら、子宮がんの検査を受けることも理解してもらう必要があるというふうに思っているところです。また、町長の答弁でもありましたように、ワクチンの接種をする前に、保護者や対象生徒に子宮頸がんの知識、ワクチンの効果、副反応の知識、あとがんの定期検査の必要性等を十分理解してもらうというふうな健康教育の方にも重点を入れるような体制をとりながら、ワクチンの接種を進めていきたいというふうに考えているところです。対象者と経費の関係でございますけれども、国の方の対象者に中学 1 年生から高校 1 年までの部分では 97 名、あとそのほか町単独の上乗せというふうな高校 2 年、3 年ということで 40 名、約 140 名の方が対象としているというふうに押さえております。その中で経費といたしましては、全体の中で約 600 万ほど経費がかかりますけれども、そのうち国の補助といたしまして、180 万ほど国から助成されるというふうに、こちらとしては押さえております。あと、任意接種の受けた方というふうなことで、既に受けた方の対応と言うことでご質問があったかと思いますけれども、具体的に方法としては決めておりませんけれども、既に接種をされている方の部分につきましては、支援をする方向性で検討させてもらいたいというふうに思っております。
答弁 保健福祉課長 広瀬(保健福祉課長は2011年3月まで)
十分な説明をできなかった点がございますので、再度答弁をさせていただきたいというふうに思いますけれども、子宮頸がんワクチンの接種にかかる経費の関係でございますけれども、国の方の補助対象として行われる経費といたしまして、中学1 年生から高校 1 年生までの部分で、町費としまして 220 万くらいかかります。そして、そのほかに国の方から 180 万の補助があります。そのほか、町独自として行う高校 2 年生、3 年生の部分について、160 万の経費が別枠として必要となってくるというふうな形になっております。子宮頸がんの部分でさかのぼってというふうなところでご質問があって、検討をするというふうなことでご答弁させてもらったかと思いますけれども、こちらの方としまして、受診については 23 年度からの実施というふうなことですので、適用の部分についても 23年の 4 月からというふうな形で、実施の分については、23 年 4 月からの実施というふうなことで考えておりますので、さかのぼっての適用ということはいたしません。以上でございます。〔「答弁漏れがあります。国からきているお金どうやって使うのですか」の声あり〕
答弁 保健福祉課長 広瀬(保健福祉課長は2011年3月まで)
補助金の交付の部分については、道の方に実施計画を上げて、実施計画に基づいて交付されるというふうに通知がきておりますので、実施した部分、今後 23年度の実施の部分について、支給対象というふうな形になってくるというふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 福原仁子
本当にごてごての答弁というか、執行の方で、国でせっかくお金をつけて、2 分の 1 お金をつけて実施しなさいって、くるのですよ、補正予算が。違いますか。22 年度の予算に対して上げますから、どうぞ使ってくださいって、国でお金をわざわざくれるのです。それに対して計画がないから、23 年度の前倒しをして、国では使いなさい、もし 23 年度に補助が減ったらどうしますか。誰が責任をとるのですか。町民に負担が当然かかるのじゃないですか。今、せっかく国が 2 分の 1 の補助をしますから、どうぞ各町村で実施をするようにって、再三、再四新聞でも報道されています。既に十勝管内では、浦幌とあともう 2 町だけがはっきりとした実施計画というか、検討中ということで、本当に私は人の命が大切だと思うのです。これは本当に一刻も早く、これから保護者、生徒の説明をしてやっていかなきゃ時間がかかる。だから 3 月に私もこれはもうすごい早い対応が必要だなと思うから、質問をしておいたのです。3 月から今までの間に何か努力をしたか、具体的な努力をしたか、お伺いをしておきます。それと検診とおっしゃっていますけど、浦幌町の健診率は何パーセントあるのか、非常に健診に対する、特に若い女性は抵抗が多いのです。精神的、肉体的な苦痛が伴うということで、なかなか健診を推進しているかと思うのですが、実際は 3 月に聞いた時は 14%の健診率しかないというお話でした。その間、健診率を上げるような努力をされていたかどうか、国からくる、せっかく 22年度の補正として国からくるお金を、浦幌町ではどのように使っていくのか、本当に再度お聞きしておきたいと思います。今現在ですね、町内でそういう婦人科の病気で帯広に通っている方もいます。現実に今年度手術をした方もいます。そういった実態を踏まえて、本当に年度内にやらないのか、やれるのか、再度答弁お願いいたします。
答弁 保健福祉課長 広瀬(保健福祉課長は2011年3月まで)
健診の関係でございますけれども、国の女性の子宮がん、乳がんの検診の率につきましては、20%を超える率というふうなことでございますけれども、浦幌の町民の方の健診の部分につきましては、それの半分ぐらいというふうなことで、こちらの方としては押さえております。健診にあたって、健診率を上げる努力という部分につきましては、普段の業務の中でも住民の方々に広報等を通じながら、健診のPR等も含めて行っているところでございます。健診率の部分でございますけれども、全国の率でいきますと、子宮がんが 21.3%、乳がんの部分については、20.3%でございます。平成 19 年現在の浦幌の健診率でいきますと、子宮がんの部分が 7.3%、乳がんが 8.3%というふうな状況になっているところです。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
子宮頸がんの 22 年度の予算についてということでありますけれども、その予算については、先ほど説明をいたしました。22 年度にやった場合については、実施計画を出して、補正がおりるということでありますので、22 年度、私どもとしては 23 年度 4月から子宮頸がんのワクチン接種をしたいというふうに考えておりますので、23 年度からの予算を執行しているということになるだろうと思います。これは私ども、第 3 期まちづくりで国の方針が出る前に、子宮頸がんワクチンについては全額助成をするという方針を打ち出しました。そのあと、国が今中 1 から高 1 までをやりますという方針を出しました。私どもとしては、やはりこの原因、そして年齢層を考えた場合、やはりきちんと説明をして、納得していただいて、接種することが一番肝心だろうというふうに考えます。そのために、今、私どもとしては、国の方針も出ましたので、中 1 から高 3 まで伸ばしてやるということであります。国は、中 1 から高 1 までやりますけれども、高校 2 年、3 年についても、町としては助成して参りますということであります。つまり、22 年にしなくても、高 1 の方は高 2 になっても、町としてはやりますということであります。その点をぜひご理解をいただきたいと思います。とにかく、やはり私どもとしては、その原因と年齢層を考えた場合、しっかり教育というものをしていく必要があると、その上で接種をしていただきたいというのが私どもの願いであります。そうしなければ、やはり若年層の原因を防ぐことはできないというふうに考えております。ただ、健診に大変抵抗があるということでありますけれども、これは 1 回打っても、これで全て良しということではありません。やはり健診率を上げることが、やはり大切だと、子どもたちの命を守る、また女性の命を守る、大変大切なことだというふうに思っています。そういう意味では、そのことも含めて、これから 23 年 4 月 1 日から行うようがんばって、町としては行って参りたいと、啓蒙もして参りたいというふうに考えていますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 福原仁子
町長の言うのもわかります。でも、国は大変重要なことで、今すごく急増して、若い女性の死亡の第 1 位を占めているということを認識して、国は今回の補正で上げてきております。ですから、説明に時間がかかる、ですから、3 月の時点で私は早くやってほしいと思って質問をさせていただきました。その時の答弁は、国の動向を注視してということで、はっきりと答弁をいただいております。じゃあ、国の動向を無視して浦幌町はやっていくということですね。町長、その点について補助をいただいても、浦幌町は無視して、国の意向を無視して行政を執行していくというとらえ方でよろしいのですね。再度お伺いいたします。
答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)
誤解しないでいただきたいと思います。私どもは、女性の命を守るという観点からきちんと説明をして、自分で判断をして、これ任意ですから、判断をして、接種していただきたい。そのために、23 年度の 4 月から行いたいということであります。国の動向を無視してじゃなくて、私どもとしては、第 3 期のまちづくりに国の方針が出る前に打ち出しました。これは大切だと思うから打ち出したわけであります。ただ、大切でありますけれども、きちんと認識をした上でやらなければ、この病気の撲滅にはつながらないというふうに考えておりますので、打つ子どもたちとそしてご父兄の方にも十分理解してもらって打たなければ、意味はない。ましてや、健診にもつながっていかないということで、このたびの平成 23 年度からきちっとやっていこうということで打ち出したわけでありまして、国の方針にどうこうということでは決してありませんので、ご理解いただきたいと思います。