みんなの議会

浦幌町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月12日

子宮頸がん検診の状況とワクチン接種の普及啓発について

2010年3月12日、浦幌町議会の一般質問で、福原仁子議員が「子宮頸がん検診の状況とワクチン接種の普及啓発について」質問し、町長 水澤、保健福祉課長 広瀬が答弁しました。

質問者
福原仁子 議員
答弁者
町長 水澤、保健福祉課長 広瀬

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 福原仁子

通告にしたがいまして、2 項目にわたり一般質問をさせていただきます。まず最初に、子宮頸がん検診の状況とワクチン接種の普及啓発についてお伺いいたします。昨年 6 月に厚生労働省では、乳がんと子宮頸がんの検診受診率の向上を図るため、女性特有のがん検診推進事業を創設しました。この事業は、20 歳から 5 年刻みの一定の年齢に達した女性に対し、検診が無料となるクーポン券や検診手帳を交付し、検診促進とがんの早期発見と健康意識の普及啓発を行うもので、今年度 3 月末の締め切りでもあり、当町は広報 3 月号で受診するよう呼びかけていますが、検診対象者と受診状況はどのような状態であるかお伺いいたします。また、昨年末に子宮頸がんの予防ワクチンが発売され、医療機関で接種が始まりました。このがんは、ヒトパピローマウイルス、HPVという原因で感染しますが、ワクチン接種で子宮頸がんの発生率の高い 16 型と 18 型、2 種類の感染予防ができると言われています。接種年齢も 10 歳~14 歳の女児を対象に、半年間に 3 回接種すると効果があり、これは任意接種で費用は 4 万から 6 万円かかるため、公費補助の制度化が求められています。罹患してからの手術よりも、母性保護、少子化対策、命を守り社会的損失に対する予防と先行投資という視点からも予防医療の推進を図っている町長の見解を伺います。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

福原議員のご質問にお答えします。子宮頸がん検診及び乳がん検診の状況についてでありますが、厚生労働省は昨年の 6 月に、子宮頸がん及び乳がん検診の受診促進を図るとともに、がんの早期発見と健康意識の普及啓発及び健康増進を図ることを目的とした平成 21 年度女性特有のがん検診推進事業を創設し、特定の年齢に達した女性に対して子宮頸がん及び乳がんの検診費用が無料になるがん検診クーポン券と検診手帳の配布を実施することとしました。本町は、この事業の実施にあたり、昨年の 9 月に無料クーポン券と検診手帳を対象者に送付し、受診勧奨と事業の普及啓発を行って参りましたが、当事業の 2 月末現在の子宮頸がん検診の受診状況につきましては、検診対象者である 20 歳から 40 歳までの 5 歳刻みの女性 114 人に対し、受診者数は 16 人、受診率は 14%、また、乳がん検診につきましては、検診対象者である 40 歳から 60 歳までの 5 歳刻みの女性 189 人に対し、受診者数は 35 人、受診率は 18.5%となっております。この事業は、全国的に受診率が低い傾向にあるため、本町においてはさらなる受診率の向上を目指し、今後も女性特有のがんに対する正しい健康意識の普及啓発に努めて参ります。次に、子宮頸がんワクチン接種の普及啓発についてでありますが、子宮頸がんは、日本で毎年約 1 万 5,000 人が発症し、約 3,500 人が死亡すると言われており、近年若い女性に急増しているがんで、ヒトパピローマウイルスによる感染が子宮頸がんの発症に深く関係しています。このヒトパピロ-マウイルスは 100 種類以上のタイプがありますが、このうち 16 型と18 型の 2 種類のウイルスが子宮頸がん発症の 7 割近くの原因を占めると言われており、これらのウイルスの感染を予防する手段として、厚生労働省は、昨年の 10 月に子宮頸がんの予防ワクチンを国内で初めて承認しました。子宮頸がんワクチンの接種対象年齢は、性交渉を通じて感染するウイルスであることが確認されていることから、日本産科婦人科学会などは、11 歳から 14 歳の女児を接種対象者とすることを推奨しておりますが、ワクチンの十分な効果を得るためには 3 回接種する必要があり、その接種費用は、約 5 万円程度と高価となることから関係団体が国に公費負担を求める動きが起きております。子宮頸がんは、ワクチン接種による予防手段があるため、予防できる唯一のがんと言われておりますが、子宮頸がんワクチンを接種しても、すべての子宮頸がんを予防できるものではありませんし、また、現在は任意予防接種のため、ワクチン接種の普及啓発や公費負担のあり方など問題はありますが、女性の命を守り、将来の出産を危険にさらさないためにも、今後、国の動向を注視しながら公費助成について検討して参りますのでご理解願います。以上、福原議員の答弁といたします。

質問 福原仁子

細部にわたる答弁をいただき、非常に国の動きを見ながらということでご答弁をいただきました。女性特有のがんには、乳がん、卵巣がん、子宮頸がんなどさまざまなものがあります。乳がん検診は、町村にはあまり設置されていないマンモグラフィ検診や超音波検診などもあります。卵巣がんや子宮頸がんなどは、検診台に上がり専用の器具で検体を採取し、女性にとっては精神的にも苦痛を伴うものです。ですから、検診率もなかなかご報告のように向上していかないのが現状であろうと思います。特に子宮頸がんは、近年 1980 年代より 20 歳から 30 歳代の若い女性に増加しております。女性にとって脅威となっております。妊娠や出産の可能性を奪うだけでなく、最悪の場合は、命を落とすこともあるという恐ろしい疾患であり、女性の命を守るためにも接種することで免疫力を高める、そして初期には全く自覚症状がないということもありまして、予防効果の高いワクチン接種の促進を図ることが必要だと思います。我が国の対応は非常に遅く、先進国ではすでに 3 年前からワクチン接種を始めております。道内では十二、三歳の中学入学女児全員に町単独で無料接種を始めているところもあります。任意と言いながら、感染症ですので一斉に接種年齢を決めて実施しなければ効果が低いと思われます。ちなみに、現在の町内 6 年生女児のおおよその人数と導入に向けた早急な対応を再度求めますので、答弁をお伺いいたします。

答弁 保健福祉課長 広瀬(保健福祉課長は2011年3月まで)

小学生等のご意見もありましたけれども、対象人数の分については、いまのところまだ把握はしておりません。推進の部分でございますけれども、今、国の方ではヒトパピローマウイルスも含めて予防接種法の対象の中で検討している段階でございますので、そういうふうな推移を見ながら町として接種の方でやっていくかどうかも含めて、国の動向を見ながら検討していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

質問 福原仁子

6 年生女児、現在の人数がわからないということですが、たぶん 50 人以下だと私は調査していませんけど、それに対する平均 5 万円ということにしても、本当に 200万そこそこのお金で済むかと。一人の女性が手術、それからいろいろな疾患等にかかった場合は、本当に多額の費用がかかると、そういったことを前提に、私はこのことになるべく早い対応をしていただきたいということで、再度確認の意味の答弁をお願いいたします。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

福原議員のご質問でありますけれども、子宮頸がんワクチンにつきましては、浦幌町も次世代の育成支援行動計画におきましても、方針の健康づくりと親が自信を持って子育てができる環境づくりということをうたっているわけでありまして、町としましても、私としましても、予防接種ワクチンにつきましては、今後とも関係機関と連絡をとりながら、前向きな方向で進めて参りたいというふうに思っております。ただ、11 歳から 14 歳ということでありますから、できれば小学生がいいのか、中学 3年生がいいのかという部分もありますので、その部分についても検討させていただきながら前向きな検討をさせていただきたいというふうに考えておりますので、ご理解願いたいと思います。

出典:浦幌町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月12日 議事録 PDF(26ページ) 間違いを知らせる