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浦幌町議会 平成18年第3回定例会 2006年9月8日

冷湿害に対する対応について

2006年9月8日、浦幌町議会の一般質問で、杉江博議員が「冷湿害に対する対応について」質問し、町長 八木、農業委員会長 塚田、施設課長 前田が答弁しました。

質問者
杉江博 議員
答弁者
町長 八木、農業委員会長 塚田、施設課長 前田

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 杉江博

私の今回の質問は、冷湿害対応と水の対策に関連して 3 項目にわたり質問いたしたいと思います。1 項目め、冷湿害に対する対応について。5 月下旬より 6 月にかけての冷湿害による対策と今後の対応について、緊急的に必要と思われる事項について考えを伺いたいと思います。被害の経過と状況については、7 月 10 日の産業建設常任委員会の所管事務調査に始まり、二度にわたる作況被害調査にて十分把握されていると思いますので、省略させていただきます。まず 1 点目、町費での心土破砕工助成、道への補助事業要請についてです。補助事業として実施できた 3 年前までは、実績として 1000 ヘクタール前後、事業費で 1,800 万円くらいの実績がございます。自費となってからは、17 年度実績で 580 ヘクタール、1,000 万円程度に減少し、農家自身が財政的に自己防衛をした状況となっていて、本年の被害状況を見るとき、沖積土と暗渠未施行地にとっては、致命的な要因になったと考えられます。私たち農業者も、それぞれのルートにて道に対しての要請もしてきているところであります。2 点目、暗渠、明渠に対する増額助成についてであります。施工費の高いことや、春のとりまとめ時点で、すでに予算を超過して申し込みとなっていることも配慮され、1 点目の心破事業と合わせて緊急対策費としての措置が講じられれば、より一層の効果も期待できるものと考えます。この 2 点については、財政状況の厳しさは、十分理解しているところですが、平成 5 年以来の厳しい現実に、これら 2 点の緊急支援が必要でないかと考えるところです。3 点目、まことに申し訳ありませんが、通告用紙に占有と記載しましたが、用語では占用ということのようでございますので、訂正をお願いしたいなと思います。河川敷地占用料の減免扱いについてであります。このことについては、過去に平成 5 年、道が対応しており、土木現業所長より町長、農業委員会に対し手続きをするようとの通知により、減額返還請求をしているものです。町もこれに準じて対応されていますが、本年は、局地的な災害のため、こちらよりの申し出によらなければ実態の把握がされていなく困難と思われます。河川法施行細則第 9 条第 1 項の規定により、畑で 20%以上の被害率により適用されることになっておりますので、当然多くの畑が該当するものと考えます。なお、平成 5 年の実績でありますが、占用料として納めた額は、国、道、町あわせて 830万円、そのうち減額返還額は 340 万円の実績となっております。またその中で、町への実績は、納付額 85 万 6,000 円、返還額 18 万 9,000 円です。国に対しての対応はなされていなかったようです。なお、17 年度の納付実績ですが、73 万 6,000 円、228 件となっております。この比率で減額が実現すれば、今年度も 300 万円くらいの減額が見込めるのだろうというふうに予測しております。次に、4 点目でありますが、農地法 22 条での対応についてであります。農地法 22 条は、「小作料の額が、不可抗力により、田にあっては、収穫された米の 2 割 5 分、畑にあっては、収穫された主作物の価格の 1 割 5 分を超えることとなった時は、小作農は、その農地の所有者又は賃貸人に対し、その割合に相当する額になるまで小作料の減額を請求できること」となっております。今年の被害の惨状をみるに、借地についてですから、ごくわずかな件数と思いますが、間違いなく該当する農地が存在していると思います。過去に対応の実績は無いかもしれませんが、できることがあれば行政機関として周知し、お手伝いをしていく、これが本来の姿だと考えます。以上、4 点について対応と考えを伺いたいと思います。

答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)

杉江議員の 1 項目めのご質問にお答えします。冷湿害に対する対応についてでありますが、第 3 回町議会臨時会において、異常気象及び被害の状況等、また農作物生育状況調査、農業技術対策の周知、被害状況の把握、そして被害対策の調査検討を進めるべく「異常気象に伴う連絡会議」を設置しましたことについて行政報告をさせていただき、また、8 月 31 日には町議会産業建設常任委員会、町農業委員会合同による作況調査が実施され、調査終了後、同日開催された産業建設常任委員会において委員会調査報告書所見をいただいたところであります。本所見で示されておりますが、町としても農業土地基盤整備、品目横断的経営安定対策については、特に重要な対策として位置付けており、その対応について現在、関係機関と協議を重ね、対策の検討を進めているところであります。今後、天候により収穫時には、どのような環境になっているのか気がかりな面もありますが、最終的な被害把握については、各作物の収量調査により判明すると思われ、その内容によっては、具体的な対策についてもその時点で確定できるもので、現時点においては、基本的な概要方針として各質問項目についてお答えいたします。ご質問の 1 点目及び 2 点目についてでありますが、農業土地基盤整備にかかわっての内容ではないかと思われ、関連がありますので一括してお答えいたします。冷湿害等の異常気象にかかる被害対策において、農業土地基盤整備が最も有効で即効性のある対策であり、整備がされているところ、整備が不十分なところとでは、異常気象による悪条件下においては大きな差をもたらすものであり、特に心土破砕事業においては、一部の地域における道営事業による施行を除き、ここ数年、事業として取り扱ってきておらず、その対策は優先度が高いものと判断をしております。暗渠、明渠整備については、町単独補助事業のほか国庫補助事業等の導入を図り、年次的に進めてきておりますが、本町の広大な農地にかかり高い整備水準を保持することは、事業費確保から困難な面がありましたが、既定予算に対して別途、位置付けを図る必要性があると考えております。本町における異常気象による状況を国・道にご理解を賜り、農業土地基盤整備にかかる国庫補助事業等の採択要望活動を強く進め早急に実施することを重点に補助事業・町単独事業の見極めを図り、被害対策事業として取り組むことを基本的概要方針として進める考えであります。3 点目の河川敷地占用料の減免申請と実行についてでありますが、浦幌町の河川占用使用料は、浦幌町普通河川管理条例第 8 条第 1 項第 2 号の規定により許可を行い、許可に基づき占用料は、同条例第 21 条第 1 項の規定により徴収しており、平成 18 年 4 月 1 日現在における河川占用は、農耕用敷地 34 箇所 107,709.92 平方メートル、採草放牧地 39 箇所260,724.3 平方メートルの占用使用を許可しています。占用料金の単価は、農耕用敷地で近傍類似の土地 1 平方メートル当りの小作料の標準額に 100 分の 50 を乗じて得た額とし、採草放牧用敷地は小作料の標準額に 100 分の 30 を乗じて得た額で算出し、年度末に徴収しています。冷湿害による対策として、平成 5 年度に道河川及び町河川ともに減免措置を講じておりますが、今年度においても、国、道河川占用地については、基準収穫量に対する減収が、北海道河川法施行条例第 7 条及び同施行規則細則第 8 条の規定による基準を満たしている場合における適切な事務対応の要請、また、町河川占用地については、農地法第 22 条及び浦幌町普通河川管理条例第 21 条第 2 項の規定に適合する場合における減免措置にかかっては、被害調査把握後、速やかに関係機関との協議・協力のもと被害農業者への経営環境対策として適切な処理に努めたいと思います。4 点目の農地法第 22 条の適用による賃貸料の減額請求手続きの指導などについてでありますが、当該法令条項は、災害等によって契約小作料が、その年の粗収益に対して相対的に著しく高率となった場合に土地所有者に対し、一定限度まで減額の請求ができるもので、これを実施することは、減額負担を土地所有者に求めるものであり、過去の農業被害対策において実施しておらず、本対策については慎重を期するものと農業委員会との協議を終えているところでありますので、ご理解を願います。以上、杉江議員の 1 項目めの答弁といたします。

質問 杉江博

過去の実績や現況を踏まえ、4 点の質問をさせていただきました。基盤整備については、答弁の中で既定予算に対して別途位置づけを図る必要性があると考えているということでございますから、何らかの措置、提案があるものと私も期待をして、まだ実態を掴めないという状況もありますから、十分にこのことを見守っていきたいなと思うわけです。3 点目の河川敷地占用料の減免の申請でありますが、国に対しては、平成 5 年度実績はないのですが、非常に草地が多い、非常に件数として少ないと思います。国が大々的に災害があったことを認めて、先ほど申しましたように、向こうの方から通知という形でくればいいのですが、なかなか国に対しては難しいのかなと。そういう中で、道に対しては、9 月の納付時期となっておりまして、ほとんどの場合、今 9 月に入って全額納付をする、それの返還手続をするということになると思います。町の方は、年度末の納付ということになっていると思いますので、納めないで免除をするという手続かなと…。このことについては、町の占用料については、できる限り積極的に早い時期に対応していただきたいと思うわけです。なお、私がこの質問書を準備、提出している間に、道の河川の方については、事務手続き行っております農民連盟の方で了解を得て、今、手続に入りますという連絡を受けまして、このような質問の形になったことをまず報告しながら申し上げたいと思います。いろいろな面で行政のお手伝いもしていただくということになろうかと思いますけれども、実はこのことについてはですね、今、ほとんどが青色申告となりました。平成 5 年当時は、まだ白色申告が多くて、収量調査をほとんど組織で持っておりまして、簡単に調査できたのですが、今は個人情報の問題もございましてなかなか資料の収集が大変だという状況になっております。その中で、それぞれの立場で努力されているということをご理解いただきながら応援をしていただきたいということであります。それから 4 点目の小作料の減額請求の問題でありますが、非常に私は、この答弁には納得ができません。農地法の精神はですね、農業者の土地所有と権利を守り、また農業生産の増大を目指して、大きな目標のもとで、非常に優れた近代法律だと私は思っております。ただいまの答弁聞きますと、減額負担を土地所有者に求めるものであり、農地法というのは、農業者の利益を優先する、土地を守る、そういう精神だと私は思っているのです。農地法は、昭和 27 年の 7 月 15 日に法 229 条として公布されたのですが、現在の小作料制度というのは、従前は、物納で年貢と言ったと思います。終戦後ですね、進駐軍が第一次農地解放を 1945 年の 12 月にやったのです。これは地主の解体だったのです。ご承知のように、派閥の解体もやりましたけど、しかし、第一次の農地解放が非常に進駐軍と農民の反発を買って、次の年の 10 月、1946 年の 10 月に再度やったのです。これはですね、国が土地を安く買い上げて、市町村の農業委員会が安い価格で小作の方々に売り渡しをした、その時に年貢を廃止して、小作料、お金で納めるということを決めたのです。時代劇の見すぎかもしれませんけども、升の大きさが違ったら困るからお金にしたのかなと、そんなことも思うわけですけれども、余談ですけれども、そういう経過を経てですね、地主が 206 万人いたと言われています。しかし、地主の持っている農地は 200 万ヘクタールです。それで第二次農地解放では、牧野や新規の開墾地を 60 万ヘクタール以上開放して、農民に安い価格で買うように分散をしました。しかし、その後ですね、地主は、非常に不当に安い価格で買収されたとして、国会活動を展開しまして、1960 年に農地保障法というものを作りまして、その時は野党の反対で成立しなかったのですが、5 年後にようやく 1 へクタール 2 万円、最大一人 100 万円を限度にですね、特殊な国債を発行することでこの地主対策を終えたと言われております。私は、やはり農地法の最大の精神は、耕作している人間が土地を持つという、これを守るという精神になっているのです。農地法に最初に書いてあると思います。そういう精神のもとに、私は、この減額請求は、土地所有者に負担を求めるという考え方は、非常に農地法の精神から馴染まないなというように、私は矛盾を感じているところです。それぞれの項目について、再質問を申し上げましたけど、ご答弁をいただきたいと思います。

答弁 農業委員会長 塚田(農業委員会長は2006年9月まで)

4 項目めの農地法の関係でございます。賃貸料の減額請求ということでご質問がありました。たしかに法律では、1 割 5 分、15%の作柄が悪かった時には、請求できるということになっております。これに関しては、杉江議員の質問内容は、これらを指導すれというような形だと思われます。今後、対策として、かなりの減収が見込まれた場合には、先ほども町長の答弁の中でもありましたけれども、慎重を期するということでございますが、農業委員会といたしましても、考えを新たにして、やるべき時はやらなければならないというふうに考えております。ご理解願いたいと思います。

答弁 施設課長 前田(施設課長は2008年3月まで)

町河川の占用料の関係につきましては、町長の答弁にもありましたが、町河川の占用料の徴収については、年度末をもって精算するということになっております。今年度の冷湿害の影響によって、どれほど被害があるかどうか、調査の結果をみないとわからないということから、これにつきましては、産業課もしくは農民連盟の方の調査を受けまして、本人申請があった場合については、対応していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

再質問 杉江博

先ほど、再質問で聞き落としました。基盤整備について、前向きな答弁をいただいたわけですけれども、道に対してもですね、どのような対応があって、どんな見通しがあるのか、非常に来年度以降の営農に緊急的な対応の要素がございますので、今年度の事業に間に合うような支援があるのか、ないのか、その辺についてもできる範囲の対応があった中で、報告できる範囲のものがあれば聞きたいと思います。また、農地法の減額請求できる点でありますが、私もこの件については、道の農業会議にもどのような対応事例があるのかということで、事実確認をしております。かなり多くの対応事例がありまして、私は、当然このことは積極的に本町においても対応していくべきだと、非常に数は少ないと思います。しかし、できることはやっていく、この姿勢が大事かなというふうに思っております。

答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)

1 点目の基盤整備の関係についてでありますけれども、今回の農業被害対策について、昨日、農協とも協議をさせていただき、その後、道、十勝支庁への要請をさせていただいております。そういう中で、本年度対策についても十勝支庁の対策というものが引き出してきておりますし、また次年度以降について、交付金事業による道の事業、国の事業というものの申請をしていくということで、支庁とも話し合いをしているということでございますので、今後、その辺が少しずつ明らかになっていくと思いますけれども、そういう要請活動を行っているということでご理解いただきたいと思います。

答弁 農業委員会長 塚田(農業委員会長は2006年9月まで)

先ほども言いましたように、杉江議員からも農業会議の方へ問い合わせているということでございますので、こちらの方といたしましても、農業委員会の委員の皆様の意見も聞きながら、取り進めてまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。

出典:浦幌町議会 平成18年第3回定例会 2006年9月8日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる