みんなの議会

浦幌町議会 平成17年第3回定例会 2005年9月13日

本定例会において以前策定されました新エネルギービジョンのその後について

2005年9月13日、浦幌町議会の一般質問で、阿部優議員が「本定例会において以前策定されました新エネルギービジョンのその後について」質問し、町長 八木、産業課長 中川、町民課長 亀山が答弁しました。

質問者
阿部優 議員
答弁者
町長 八木、産業課長 中川、町民課長 亀山

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 阿部優

私は、本定例会において以前策定されました新エネルギービジョンのその後について伺います。4このビジョンにつきましては、15年度より策定開始されまして、昨年各位の理解のもとに仕上がったわけであります。近年地球温暖化や石油を初めとする化石燃料の代替エネルギーとして自然環境に優しい新エネルギーの導入が進められております。本町においても、平成16年2月に環境問題と産業振興を図るその一環として新エネルギービジョンの策定がされました。今後そのビジョンをどう活用し、まちづくりに生かされようとしているのか、次の点について伺います。1、新エネルギーに対する普及、啓蒙はこれまでどのように実施されているのか。また、今後どのように考えておられますか。2、新エネルギーと地域産業との結びつきをどのように考えておられますか。3、企業及び個人が新エネルギーを導入しようとした場合、支援などは考えておられますか。4、公共及び関連施設への利用をどのように考えておられますか。以上、4点について、まずお伺いいたします。

答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)

阿部議員のご質問にお答えいたします。策定された新エネルギービジョンのその後についてでありますが、第1点目については1次産業と直結した新エネルギーの利活用により、新たな地域産業育成や産業の安定化に結びつけることを目的として策定され、平成15年10月に浦幌町新エネルギービジョン策定委員会を設置、帯広畜産大学の梅津教授ほか12名の学識経験者等で構成され、4回の委員会を開催し、あわせて役場庁内の検討委員会も設置され、助役ほか8名の委員で構成され、2回の委員会を開催し、検討を加え策定されました。また、さまざまな世代に広報普及活動を行い、平成15年度は新エネルギー講演会を開催、新エネルギーについて町民に紹介し、平成16年度はさらに中学生に対する広報普及活動の一環として浦幌町新エネルギー教室を開催し、浦幌中学校の生徒158名を対象に北海道経済産業局と新エネルギー財団の共催をいただき、新エネルギーの重要性について次世代を担う中学生に理解していただくための啓蒙活動を実施しております。策定されたビジョンは、平成16年2月に報告書にまとめられ、それをパンフレットにし、町民に新エネルギーの重要性を理解してもらうための啓蒙用として活用していますし、十勝の凍土、氷、雪などの冷熱エネルギー利用の試みは着実に効果を得ていますが、利用例はまだ少なく、多くの人々の工夫と実行力を期待しております。これからは、自然に優しい冷熱エネルギーの活用が望まれることから、雪氷冷熱エネルギーを利用した地域創り懇談会と題し、平成17年3月23日に町と十勝雪氷エネルギー利用推進協議会の共催により37名が参加し、意見交換を行っております。今後の活動については、浦幌町新エネルギー実行プログラムの実現に向け、留真温泉における各種新エネルギーの検討については、木質バイオマスの地元カラマツ材使用のペレ5ット燃料と木材チップ燃料、農業系バイオマスの家畜ふん尿を原料とするバイオガスプラントなどについて検討してまいりたいと考えています。2点目の新エネルギーと地域産業との結びつきについての考え方についてでありますが、十勝は太陽光や雪氷冷熱エネルギー等自然エネルギーにあふれた地域です。農林業や冬の各種スポーツなど、地域の季節エネルギーを上手に利用して産業が形成されつつあり、現在では冷熱を貯蔵する技術が進み、冬の間に雪や氷を取り込んで、夏まで農作物を貯蔵したり、ビルの冷房に使用することができるようになりました。しかし、貯蔵する農作物によって必要とされる温度帯並びに供給される時間帯が違ったり、利用したい冷熱のあり方はさまざまですが、利用者のニーズと新技術の情報交換を行うことにより、現実的な浦幌の冷熱活用方法を検討することができると考えています。そのためには、農業関係ではJAうらほろと、林業関係では林産振興会と、その他地元の企業、関係機関と連携をとって新エネルギーの活用実現に向けて進めてまいりたいと思います。3点目の企業及び個人が新エネルギーを導入しようとした場合の支援対策についてでありますが、木質バイオマス資源活性促進事業のペレットボイラー施設導入事業は、道費補助2分の1、ペレットストーブ導入事業は道費補助2分の1で上限10万円、経済産業省では住宅太陽光発電に対する補助等の制度がありますが、このビジョンを作成したことにより、国、道等の補助制度を優位に活用できる利点があります。なお、町独自での補助制度は今のところ考えておりません。4点目の公共及び関連施設への考え方についてでありますが、新エネルギービジョンの中では留真温泉におけるエネルギー源として太陽光による温泉の加温、小水力発電、温泉熱を利用した温度差発電、公共施設等の既存ボイラーの取りかえなどが考えられますが、自然に優しいエネルギーの活用を研究してまいりたいと考えております。以上、阿部議員の答弁といたします。

質問 阿部優

今理事者より積極的なご答弁をいただきましたが、今浦幌町が今回作成したビジョン、その取り組みやら初めのことにつきましては、現時点では物すごくタイムリーでありまして、各町村につきましても今取り組んで、さらにもう一歩進めようとしているところであります。具体的にエネルギー対策を進めるためには、我々考えるところによると民間の協力が絶対に必要だというふうに考えております。そのために、先ほど理事者から言われました中学生に対する啓蒙はもちろんでありますが、もう一歩進んで、やはり一般の方々にもどしどしと啓蒙していただきたいなと考えております。そのためには、やっぱり現在そのことに取り組もうとしている企業、それから個人が浦幌の中にも潜在的におります。その方たちに補助ばかりではなく、やはり活用しやすい環境づくりがまずは必要なのではないかと考えます。6今この新エネルギーを活用し、この浦幌町という地域ブランドづくりを進める絶好のチャンスではないかと私は考えております。さらに、この浦幌地域の環境問題を考える上でも重要だと思います。先ほどの町長の答弁に触れられておりましたけれども、家畜ふん尿のバイオマスプラント、こちらの方は今し尿処理問題において大変タイムリーなことと私は思っておりますけれども、その中でもう一歩進んだお考えをお示しいただきたい。また、温泉熱利用ということでありますけれども、温泉源ですね、温泉の温度を加温するためのものですね。その中で、私個人的には木質バイオなどを使ってはいかがかなと思って、先ほど触れられておりましたように、ペレットだとか、それから太陽熱とかありますけれども、そこになりますと若干なる財源が必要なのではないかと考えます。そのちょっと手前で自分たちが考えておりますのは、もう少し安易に使えるものがあるのではないかというふうに考えております。現在使われております化石燃料、仮にこれがたとえ1%でも0.5%でもこういうことに代替できれば、今林産資源の低迷している、産業の低迷している浦幌にあっては、逆に大変意義深いことになるのではないかというふうにも考えています。そこで、繰り返すようでありますが、次の2点について伺います。家畜ふん尿の堆肥化は、農家にとって一番簡単な利用方法で、処理でありますけれども、畑に還元する前にもう一歩何か利用することをお考えになってはいかがかなと思います。それから、木質バイオの件ですけれども、環境省の環境基準をクリアできれば、まだまだ利用価値は広がると思います。林産資源の多い浦幌にとって優位性を増すものに変わるのではないかと思いますので、その点についてお考えを伺います。その中で、多少おくれぎみでありますが、例えば経済産業省、それから環境省にお願いしまして、モデル事業などを進める段取りをされてみてはいかがかなと思います。まだ決して遅くはないと思います。以上について伺います。

答弁 産業課長 中川(産業課長は2008年3月まで)

ただいま阿部議員の再質問について、1点目の家畜ふん尿の堆肥化によって、もっと畑に還元する前に利用することを考えてはどうかということでございますが、たまたま島根県の方でこの家畜排せつ物をペレットにして、それを堆肥や燃料に利用しているという記事がございまして、この中で今阿部議員がおっしゃられました農家と、それからJAなり、それからそういう農家でつくっている堆肥センター的なところから出る排せつ物を、要するにペレット化して、量を少なくして、そしてそれを利活用するという方法が発表されておりました。浦幌の中でもエネルギー化するということではビジョンとしてはありますけれども、方法の一つとしてこのペレット化ということについても今後それぞれの対策の中で考える必要が出てきたのではないかというふうに担当では考えております。7それから、要するにおがくず堆肥をペレット化して、それと家畜ふん尿をまぜてペレットにするという方法だというふうに聞いておりますし、置く場所等についても狭くなって、場所もとらないというような利点もあるというふうに聞いておりますので、この辺についても今後研究してまいりたいというふうに考えております。それから、2点目の木質ペレットの関係でございますが、これについては先ほども若干申し上げましたが、経済産業省等で行っております木質のバイオマス活用事業、これらは経済産業省なり、それから道の補助事業でもありますので、そういう中でそれぞれ十勝管内でも各町村で、特に足寄等では木質バイオに取り組んでおりますので、その辺の協力なり、それから留真温泉におきましても、今後建てかえの時期だとか、それから燃料の問題で大変今灯油が上がっておりまして、温泉の経営上非常に困難を極めているということでございますので、この温泉のエネルギーについても灯油から、今後建てかえの時期までには阿部議員がおっしゃるような安いというか、もっと自然に優しい、そして単価の安いエネルギーを使っていく必要があるというふうに考えておりますし、それまでにいろんな内部の調査、それから町内にもそういうエネルギーに富んだ企業、それから個人等もおりますので、それらの方とも相談を交えて今後対策を練っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

質問 阿部優

大変環境にも私にも優しいご答弁をいただいて、ありがとうございます。実は、やっぱり今課長の言われました温泉ですとか、そういう常時熱源を必要とする部分というものを私は今後考えていかなければならない。これは、温泉ばかりではなく、例えば健康湯なども私はそれに属するのではないかというふうに考えています。先ほど私も言ったのです。環境に優しい、環境省はクリアをさせていただければ、やはり木質ペレット、先ほど島根県の例を出されましたけれども、そういった形の燃料で湯を沸かすボイラー施設を救うということは大変私は重要なのだろうというふうに思います。その中で、やはり環境に優しいというか、どっちかというと地域産業興しの一端になるのではないかということも考えまして、今の提案を私は一応するわけでありますけれども、その中で一番先の方の質問の中で公共関連施設への利用ということの中で一歩広げまして健康湯の例を出してみましたけれども、やはりこれからそういった施設におきましても、先ほどとダブりますけれども、化石燃料等を極力減らしていこうとするお考えのさらなるお気持ちがあるかないか。それから、今言ったことの方へ転換をしていかれるかどうか、もう一度理事者のお考えを聞かせていただいて、質問とさせていただきます。

答弁 町民課長 亀山(町民課長は2008年3月まで)

今阿部議員からの健康湯においても木質ペレットの利用というお話でございますが、健康湯におけるペレットボイラーの導入については、現在運転している重油ボイラーの入れかえの時点においてペレットボイラーの特徴を把握した上で重油ボイ8ラーとの熱効率及び導入コストとランニングコストについて十分に比較検討を行いながら慎重に検討し、取り進めたいと考えております。

答弁 町長 八木(町長は2007年3月まで)

阿部議員から町長の考えをということでございました。今健康湯の関係について、課長からお答えのとおりでございます。導入となると、今灯油が高いから、すぐに対応ということではなくて、やはり将来を見据えながら十分に研究をし、導入経費、ランニングコスト、それらを十分に配慮していかなければならないというように考えております。もちろん化石燃料に頼ることは将来できないと。環境のためを考えると、新エネルギーということはもちろん考えておりますけれども、将来的なものを見ながら十分検討させていただきたいなと、そのように考えております。また、温泉等についても、今木質ペレットでボイラーをつくる、庁舎等も木質ペレットというところも出てきているようであります。しかし、まだ研究段階といいますか、実験段階といいますか、まだ十分に確立されたものではないというふうにとらえております、私どもとしては。やはりその辺を十分とらえながら研究をしていかなければならないのだろうなと思っております。今そういう取り組みがありますので、それを見据えながら将来的な方向性というものを考えていきたいなと考えておりますので、ひとつよろしくお願いいたします。

答弁 産業課長 中川(産業課長は2008年3月まで)

モデル事業について、新たに取り組んでいく考えがあるかということでございますが、これは先ほども申し上げましたように、いろんな観点から研究してまいる考えでございますので、場合によってはモデル事業も積極的に取り入れて進まなければならないというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

出典:浦幌町議会 平成17年第3回定例会 2005年9月13日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる