小樽市議会 平成25年第1回定例会 2013年3月5日
(1)財政問題について/(2)平成25年度当初予算の重点施策について/(3)行政改革について/(4)新エネルギービジョンについて/(5)冬期特別支援事業(福祉灯油)について/(6)除排雪問題について/(7)教育問題について
2013年3月5日、小樽市議会の一般質問で、高橋克幸議員が「財政問題について」「平成25年度当初予算の重点施策について」「行政改革について」「新エネルギービジョンについて」「冬期特別支援事業(福祉灯油)について」「除排雪問題について」「教育問題について」について質問し、市長 中松義治、教育長 上林猛が答弁しました。
- 質問者
- 高橋克幸 議員
- 答弁者
- 市長 中松義治、教育長 上林猛
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 高橋克幸
平成 25 年第1回定例会に当たり、公明党を代表して質問いたします。初めに、財政問題であります。平成 25 年度の予算案が編成され、収支均衡予算を目指して努力をされてきたことと思います。内容については、厳しい財政状況の中でも積極的な姿勢が見られる予算案の編成については評価するものであります。平成 25 年度の予算編成に当たり、どのような考え方で取り組んでこられたのか、市長の見解を伺います。歳入についてであります。大きな項目である市税、地方交付税の増減が予算編成に重大な影響を与えます。平成 24 年度との比較では、地方交付税が対前年度比で約 3.1 億円の減であり、臨時財政対策債は前年度比約2億円の増で、合計約 1.1 億円の減額となりました。市税では、対前年度比で約1億円の減額となっており、その内訳として、固定資産税が約 2.5 億円の減額であり、都市計画税の 0.5 億円と合わせて約3億円の減であります。しかし、たばこ税が約 1.9 億円の増で、減額の影響を薄めているようになっていますが、これらの増減の理由について見解を伺います。また、滞納改善策や市税の増収対策についてどのように検討、実施していくのか、具体的にお答えください。市債については対前年度比で約 10.5 億円の増額であり、その内訳は主に建設事業費であります。必要な施設の事業費であり、十分理解するところでありますが、今後の償還計画が懸念されます。これらの償還金額と償還期間についてお示しください。財源対策では、平成 24 年度については、財政健全化の観点から、他会計からの新たな借入れを行わないとの方針の下、財政調整基金の活用と歳出予算の一部計上留保により収支均衡予算が編成されておりました。今年度も同様に財政調整基金を活用し、一部計上留保はなく、収支均衡が保たれている状況であります。ただ、懸念される点として、脆弱な財政構造を考えるとき、綱渡りの状況は脱しきれず、どうしても財源対策については常に視野に入れておかなければならない点でありますが、この考え方も含め見解を伺います。もう一点気になることは、平成 24 年度の決算についてであります。除雪費の増額等で懸念されるところでありますが、現在の状況での主な内容と決算見通しをお示しください。次に、歳出についてであります。経費別の項目を確認しますと、対前年度比で減額の項目は人件費、公債費、繰出金であります。この減額の要因についてお示しください。建設事業費については、後年度の歳出に大きな影響が考えられる項目であります。公債費と起債の関係やバランスについて念頭に置いた中で、政治的な判断の下で今回の予算編成に至ったと思いますが、どのような考え方で事業費を算出されたのかお答えください。繰出金については、これまで繰出基準を明確にするとともに、その基準に当てはめて支出されてきました。今後大きな変動は少ないと思いますが、繰出基準の見直しや今後の考え方について見解を伺います。財政健全化計画についてですが、現在、計画策定の最終調整の段階であると伺いました。この計画は、厳しい財政運営を実施する上で、大変重要なものと認識しております。計画策定に当たり、どのようなことを重視して行われてきたのか、どこまで厳しいレベルでの数値を算定されてきたのか見解を伺います。また、今後の財政健全化計画の中で、さらなる選択と集中という政治的判断が必要になると考えますが、市長の見解を伺います。次に、平成 25 年度当初予算における重点施策についてであります。防災対策関連について何点か伺います。1点目に、防災訓練支援事業であります。「各町会等での避難訓練の実施を促進、津波浸水3D画像を作成し研修等で活用」とありますが、東日本大震災以降、防災訓練に対する認識は高まっているものと思いますが、平成 25 年度の予定や行政の役割、そして地域への周知や啓発などについて、どのように考えられているのか見解を伺います。2点目に、災害に強いまちづくりについてであります。上下水道施設整備事業費についてですが、約7億 4,000 万円の内訳と、この上下水道施設の耐震対策の全体計画の概要、事業費及びその計画に対する今回の割合、そして今後の予定やスケジュールについてお示しください。3点目に、防災の観点から、市庁舎の建替えについてであります。今年度の予算案にはない項目でありますが、重要な課題ですので質問いたします。私は、昨年第3回定例会の一般質問の中で、この点を質問させていただきました。本庁舎については、今後求められる機能や役割を考えるとき、公共施設の耐震化や建替えの優先順位について、防災拠点の考え方から別枠で検討し、できるだけ速やかに今後の検討課題の整理と具体的な計画を求める必要があると提案いたしました。市長の御答弁では、「庁内に検討チームを設置し、予算面も含めた検討課題の整理を進めてまいりたいと考えております」との前向きな御答弁でありました。この質問からは約半年が経過しておりますが、検討チームの設置や予算面も含めた検討課題の整理についてどのように進められてきたのか、今後の考え方も含め具体的にお答えください。次に、経済・雇用対策関連についてであります。1点目は、地場企業の振興についてでありますが、「小樽産品」販路拡大支援事業の内容と効果についてお示しください。また、今後、何に力点を置いて考えられていくのかお答えください。2点目に、小樽ブランド力推進事業についてであります。ブランド強化については、以前から取り組まれてきている事業でありますが、これまでの経過と今後の考え方についてお示しください。さて、地場企業に対しての対策でありますが、以前に産学官の体制での取組がありました。他都市では、行政と大学と地元金融機関でチームをつくり、具体的なサポートを行い、成果を上げているところもありました。単一的な相談窓口だけではなく、ワンストップの総合的な窓口と独創性の芽を育てられるような体制が必要と考えますが、見解を伺います。3点目に、新卒未就職者等の地元定着を目指した地域人材育成事業であります。この地域人材育成とは、具体的にどのような内容なのか、地元企業とのマッチングはどのように検討されているのか、見解を伺います。若年者雇用対策については、毎年のように質問してきましたが、やはり採用する企業が増えないと、特に新規学卒者は市外や道外へ就職する率が高くなり、若者の転出は続く状況にあります。この点の対策、考え方について見解を伺います。4点目に、商店街対策についてであります。今回の重点施策には商店街対策はなかったわけですが、限られた予算であるため、今後の考え方としてソフト面の充実に向けたサポートを重視することも必要と考えます。最終的理想形は、他都市で成功している専有的コーディネーターによる発想の転換と商店街の見直しであります。本市も前例踏襲だけでなく、商店街の研修も含め、新たな視点でのソフト面の対策の検討を提案いたしますが、見解を伺います。次に、議案第 36 号に関連して質問いたします。議案第 36 号小樽市企業立地促進条例の一部を改正する条例案についてでありますが、この条例は平成18 年に制定され、条例の目的は、第1条で「市内に工場等を新築する者に対し、固定資産税及び都市計画税の課税を免除することにより、企業の立地を促進し、産業の活性化及び雇用機会の拡大を図り、もって市経済の発展に寄与すること」を目的としています。まず、条例改正に当たり、総括としてこれまで促進条例に基づき、どのような状況で推移してきたのか、その内容とどのような経済的効果があったのかお示しください。さて、今回の条例改正ですが、現在の長引く不況の中、経済状況が大きく変化しており、これらに少しでも対応すべく検討されたと思いますが、条例改正に至った理由と狙いについてお答えください。また、条例改正の内容で、他都市と比較してどのような状況になるのかも、あわせてお答えください。企業誘致についての今後の考え方についてであります。国内では、長引く円高や原油価格の高騰などにより、海外への企業移転が加速するなど、産業の空洞化の危機に直面しております。また、内需の低迷やデフレの長期化等により、企業が新たな設備投資を控えるなど、大きな影響が出ております。このような中、政府は、デフレ対策を含め、経済対策を大きな柱の一つとして打ち出しております。本市においても経済対策は大きな柱の一つであり、戦略的な企業誘致の推進や既存企業に対する支援策は極めて重要な検討事項であり、課題であります。市長は昨年 11 月、東京において企業立地トップセミナーを実施され、積極的な取組がスタートしたと思っております。その後の動きとして、参加された企業に対する取組はどのようになっているのかお知らせください。また、具体的なセールスとして何をどのようにアピールしていくのか、小樽の優位性と企業が求めているものを合致させる対応についてどのように考えられているのか、見解を伺います。今後の考え方として、企業誘致については、戦略的な面から専門性を重視し、人的投資の考え方が必要であると思います。民間で行われている営業力の強化であります。市長のトップセミナーを糸口として、具体的な対応が重要と考えます。また、関連して、東京事務所のあり方、見直しなどの検討も必要と思いますが、これらについて市長の見解を伺います。次に、行政改革についてであります。地方分権が本格化する状況の中で、高度化、多様化する住民ニーズへの的確な対応も含め、さまざまな施策を展開するためには、行政を担う職員一人一人の資質の向上、具体的には意識改革と能力開発を図り、思索、実行する職員の育成がますます重要になっている状況にあります。この意識改革ですが、旧態依然や前例踏襲の考え方からは、目指す意識改革は難しいと思います。小樽の社会状況を考えるとき、市民の目線に立ったさらなる改革の必要性があると考えます。根本となる意識改革について、どのように認識されているのか、市長の見解を伺います。次に、人材育成についてであります。近年、価値観の多様化や市民ニーズの変化など、地方行政を取り巻く環境が大きく変わってきている中で、これらに対応するために、さらなる意識改革と、より一層の市職員の資質の向上が求められております。この点について、どのように行われてきたのか、今後どのような考え方で人材育成を行っていくのか、具体的にお答えください。さて、各分野での専門性を有したスペシャリストの育成も大事な視点であります。これは自己啓発だけでは難しいため、長期的な研修や専門的な研修が必要であり、投資的費用や時間も不可欠であります。この点についてはどのように考えられているのか、また専門性の視点からは人事についての考え方も部分的に見直しが必要と考えますが、見解を伺います。次に、人事評価制度についてであります。能力や業績を合理的に反映し、努力した者が報われる適正な評価により、職員の士気高揚と創意工夫を促し、最少の人員による効果的なマンパワーが発揮できるように、公正かつ客観的な評価ができる人事評価制度の早期実施が必要と考えます。また、適材適所の人事配置のための自己申告制度の検討も含め、職員の意欲や努力の結果が反映された人材登用を目指すべきと思いますが、これまで試行段階として実施された人事評価制度の内容と課題や問題点及び今後の考え方についてお示しください。次に、事務事業評価制度についてであります。事務事業について、時代の変化や価値観の多様化の影響から、見直しや検討が適時に必要となってまいりました。そのような観点から、他都市では、市民の参加を含めた評価制度として、市民に少しでも理解を得る努力が行われております。本市でも試行が進んでいるようでありますが、事務事業評価制度の策定について、現在の状況と課題や問題点、そして今後の考え方についてお示しください。次に、新エネルギービジョンについてであります。我が国の新エネルギー施策の動向でありますが、石油危機によりエネルギー供給の脆弱さが浮き彫りにされたのを契機として、省エネルギー、石油代替エネルギーについてのさまざまな対策が行われてきました。石油代替エネルギー対策として、1980 年に代エネ法、1997 年には新エネ法が制定され、さらに今後のエネルギーを安定的かつ適切に供給するため、エネルギー供給事業者に対し、非化石エネルギー源の利用を拡大するとともに、化石エネルギー原料の有効利用を促進するエネルギー供給構造高度化法が 2009 年に制定されています。東日本大震災以降、エネルギー政策の考え方が大きく変わり、再生可能エネルギーの利用促進が注目されているところであります。第6次小樽市総合計画の中の「5 自然とまちなみが調和し、環境にやさしいまち(環境保全)」では、「自然エネルギーなどの活用に向けた情報収集や研究を進めます」とあります。この自然エネルギーと再生可能エネルギーとは同義語と認識いたしますが、これらのエネルギー問題について、どのように認識されているのか市長の見解を伺います。さて、エネルギー資源の問題や地球温暖化の問題は、日本だけでなく地球全体の課題であります。また、これは同時に私たちが住んでいる小樽市の地域に直接かかわる問題であり、さらには私たちの生活や産業、教育など、地域の社会活動全てにかかわる課題であると考えます。これらの課題について、本市として地域の特性に適した新エネルギーの将来像や導入目標を示す「小樽市新エネルギービジョン」の策定を要望いたしますが、市長の見解を伺います。また、このための地域調査として、市の自然環境や社会環境、エネルギー需要構造、新エネルギーの既存量や利用可能量などの調査をできる限り早く進めることも提案いたしますが、あわせて見解を伺います。次に、冬期特別生活支援事業(福祉灯油)についてであります。最近の灯油価格は、昨年より高騰が続いている状況にあります。小樽市は、市内の燃料と生活必需品に関する平均小売価格調査を実施しており、その中の家庭用灯油小売価格の調査結果では、灯油1リットル当たりの平均価格は平成 24 年 12 月分 89 円、平成 25 年1月分 93 円、同年2月分では 102 円と、右肩上がりに上昇しており、実に4年半ぶりに 100 円を超えております。この家庭用灯油の高騰についてどのような認識を持っておられるのか、市長の見解を伺います。2月 13 日付けの北海道新聞では、道保健福祉部によると、今年の冬、福祉灯油事業を計画したのは136 市町村、道が1月末までに助成金の申請を受けた 62 件のうち、町村を除く市では小樽市を含む8市が申請し、苫小牧市などが実施を決めた。8市のうち、道に申請したものの実施を見送った自治体もある。後志総合振興局によると、後志管内では小樽を除く 19 町村で福祉灯油の実施を予定しているという内容の記事でありました。これらについて、どのような経過だったのか、また、どのように検討し、結論を導いたのか、市長の見解を伺います。本市では、過去に 2007 年度、2008 年度と2か年度にわたり、冬期特別生活支援事業、いわゆる福祉灯油事業を実施してきました。当時は、今以上に灯油価格が高騰し、また国の交付税や道の補助金により負担は少なかったことは事実でありますが、一般会計においては、赤字の財政運営の途上の中での緊急的な判断の下、実施されたと認識しております。財政難は理解しますが、福祉灯油の見送りの結果はまことに残念であります。冬の生活必需品である灯油の価格変動には、もっと敏感であるべきだと思います。低所得者世帯への直接的な影響の大きさを考えると、今後の福祉灯油事業の考え方についてどのように検討されるのか、市長の見解を伺います。次に、除排雪問題についてであります。本市は道内でも比較的多雪地域であり、地形的に山坂が多く道幅が狭いため、冬道状況は厳しい環境にあります。このため、市民が安心で快適な生活を送るためには、除排雪の対策が重要となっております。第6次小樽市総合計画の中にあります除排雪について、まず市長の見解を伺います。さて、今年は、例年と比較して雪の多い状況であります。雪対策課から出された1月 23 日までの参考数値によりますと、平成 24 年度と平年並みであった 19 年度から 21 年度までの過去3か年度平均との比較では、累積降雪量は 129 パーセント、最深積雪深は 173 パーセント、累積積雪深では 211 パーセントとなっており、大幅に増加している状況であります。さらに、2月においても寒い日が続き、記録は着実に更新している状況であり、現在のこれらの数値についてお示しください。次に、除排雪の見直しの考え方についてであります。第6次総合計画の除排雪の施策の内容、「(1)効率的な雪対策の充実」とありますが、何をもって効率的と考えるかが重要であります。雪の多い年は、特に早期対応が必要であり、その判断が求められますが、通常では限界に近いところまで状況を確認し、対症療法的に排雪をされているように思われます。限られた予算で対応するため、難しい判断であるとは理解しますが、排雪の方法、優先順位の考え方や全体の中での除排雪レベルの見直しなど、今までを踏襲した考え方ではなく、人口の動向も含め、地域の実情を再確認した上で、さまざまな検討の上、見直しが必要と考えますが、これらについての見解を伺います。次に、同総合計画の同施策の内容、「(3)雪たい積場等の拡充」であります。この中に「沿線未利用地などの雪置き場の確保に努めます」とあります。近年、人口減少とともに空き地が多く見られるようになっております。地域からの情報提供の協力や地権者の協力が得られるように、さらなる努力が必要と考えますが、見解を伺います。次に、通学路の安全対策についてであります。ここ数年、全国で相次いで登下校中の児童・生徒が巻き込まれる痛ましい交通事故が発生している状況にあります。本市の道路は、全般として狭隘かつ坂道であり、さらに冬道では多くの歩道が堆積した雪のため使用できない状況であります。本市の通学路についてどのように認識されているのか、市長、教育長の見解を改めて伺います。国土交通省では、国レベルの連携体制の強化のため、文部科学省、警察庁とともに、関係省庁連絡会議を設置し、地域レベルの関係機関による連携体制の整備の下、昨年8月までに通学路の緊急合同点検が実施され、その対策に向け具体的な検討が進んでいるようであります。さて、本市の状況でありますが、この緊急合同点検について、いつどのように点検されたのか、また、その内容と対策についてどのように検討されたのか、具体的にお示しください。他都市では、合同点検の内容として、路線名、通学路の状況や危険の内容、対策の内容などをホームページで紹介しているところもありますが、本市ではどのように検討されているのかお答えください。また、通学路の安全確保について、今後どのように対応されていくのか見解を伺います。次に、社会教育施設の今後の展開についてであります。平成 17 年第4回定例会の総務常任委員会に提出、説明された新博物館基本計画(案)の中に、社会教育施設等の現状と課題及び今後の展開が示されておりました。現状と課題では、「本市においては、郷土に根ざした文化の保存・継承・創出などのため、博物館や文学館・美術館など多くの社会教育施設を有しているが、全市的な文化振興に向けた調査・研究や観光も視野に入れた事業の取り組みなどにおいて、施設間の連携が十分に発揮されていないことから、有機的なつながりの確保が必要とされている」という記述があり、社会教育施設等の今後の展開では、「市内に点在する社会教育施設において、市民ニーズに対応し、多くの歴史的遺産や資料を有機的、効果的に活用していくためには、各施設が情報を共有し、連携を密にして相互に調整を図り、調査・研究を効果的に進め、的確に情報を発信していく必要がある。このため、全体の拠点となる核施設を創設し、さらに、関連する施設の一元管理を推進してサテライト化を図り、学芸員・資料などの集約、専門性や相互の連携の強化を図っていく」という記述がありました。これら現状と課題、そして今後の展開についてどのように考えられているのか、教育長の見解を伺います。さて、この基本計画の中には、この後に具体的に2項目があり、①の新博物館は総合博物館としてリニューアルされ、現在いろいろな企画も含め、施設運営が行われております。②では、「『新博物館』を中核とし、旧日本郵船(教育部)、手宮洞窟(教育部)、にしん漁場建築(経済部)、森の自然館(建設部)などの博物館関連施設の管理を一元化してサテライト化を図り、施設個々の特徴を活用するとともに学芸員等専門職員の知識情報を一層深め、生涯各期に応じた学習ニーズに対応できる体制を創る」との記述の内容であります。そこで、何点か伺います。にしん漁場建築、鰊御殿でありますが、北海道指定有形文化財であり、社会教育施設の観点からは教育委員会の所管であると思いますが、なぜ旧経済部所管になったのか、その後の経緯と経済部、現在の産業港湾部との連携についてお示しください。また、同様に、建設部とのこれまでの連携についてお答えください。博物館関連施設の管理を一元化してサテライト化を図るとありましたが、一元化のメリットと効果についてお示しください。さて、第6次小樽市総合計画では、これらの具体的な計画内容が記述されておりません。この一元化してサテライト化を図る考え方や現在までの経過と今後の考え方について、教育長の見解を伺います。次に、いじめ問題と不登校についてであります。最近、いじめにより児童・生徒が自分の命を絶つという痛ましい事件が相次いでおります。未来ある子供たちが自殺するということは、理由のいかんを問わず、あってはならないことであります。いじめは決して許されないことであり、また、どの子供にも、どの学校でも起こり得るものであります。本市の小・中学校のいじめに関する状況はどのように把握されているのか、その内容についてお示しください。また、最近の事件を受け止めて、教育委員会としてどのように各学校に対し、対応してきたのかお答えください。次に、教育委員会の今後の対応についてであります。現状でもいろいろな対応をされていると思いますが、それらも含めどのように考えられているのか見解を伺います。いじめの問題に関する教育委員会の指導方針はどのような内容になっているのか、また学校を通じてPTAや家庭に対し、周知や徹底をどのように行っているのか、また学校長や教職員に対する、いじめなどに関する研修や具体的な対応策の研究など、どのように検討されているのかお答えください。次に、不登校についてであります。いじめ等さまざまな要因で不登校になり、その対策で大変重要なことの一つに、早期対応があると言われています。本市では、この早期対応についてどのように実施されているのかお示しください。本年1月、会派で明石市へ不登校対策について視察に行ってまいりました。これは不登校予防のための早期対応システム「ストップ不登校あかし」で、明石モデルと言われているものであります。明石市教育委員会では、平成 19 年度、兵庫教育大学大学院井上雅彦准教授の指導の下、システム導入の研究と準備を進め、20 年度からこのシステムがスタートしております。今年で5年目を迎えるところでありますが、年々有効性が認識されるようになり、具体的な結果として数字に表れているようであります。このシステムは、欠席1日目からの対応シートがあり、欠席日数に対して詳細にシート化され、わかりやすく具体的に記載されています。これらは、本市の対策にも十分参考になると思います。まず、小樽市教育委員会として小樽独自の不登校予防のための早期対応システムの策定を要望いたしますが、教育長の見解を伺います。最後に、新・市民プール整備事業についてであります。この新・市民プール整備事業については、これまでさまざまな議論がなされてまいりました。改めて計画の内容を確認しますと、第6次総合計画では、基本計画の「Ⅱ まちづくり5つのテーマ」の「1心豊かに学び、地域文化をはぐくむまち(生涯学習)」の「4)スポーツ・レクリエーション」の中の主な事業として、新・市民プール整備事業が計画されているところであります。また、前期実施計画では事業概要として、「先進事例の調査。関係団体との協議。基本設計、実施設計」という内容が記述されており、実施年度として平成 23 年度から 25 年度となっており、最終年度を迎えようとしている状況にありました。2月 27 日の本会議におきまして、教育長は教育行政執行方針を述べられ、その中で新・市民プール整備事業について発言されておりました。それは、当面、事業の着手を見送るという内容でありました。これまで前期実施計画の事業概要に即して取組を行ってきたと思いますが、これまでの経過についてお示しください。本市が財政難であるということは十分理解しておりますが、総合計画の中に基本計画として掲載され、かつ前期実施計画にも記述されている事業を大きく変更する理由について、改めて伺います。また、この整備事業の今後の考え方について、市長、教育長の見解を伺います。以上、再質問を留保して、質問を終わります。(拍手)
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
高橋議員の御質問にお答えします。初めに、財政問題について何点かお尋ねがありました。まず、新年度予算編成に当たっての基本的な考え方についてでありますが、平成 25 年度予算編成に当たりましては、地方交付税が削減されるなど大変厳しい財政状況の中、最優先課題である真の財政健全化を念頭に置き、事業の厳選や職員給与の削減などを続ける一方で、学校再編に伴う校舎等の改築や新学校給食共同調理場の建設、保育所の建設など、本市の将来を見据えた諸課題へ対応するための事業や防災対策、経済・雇用対策を重点施策と位置づけて予算編成したところであります。次に、前年度予算比較による市税の増減理由についてですが、固定資産税及び都市計画税については、現年度分で主に地価の下落等により約1億円、滞納繰越分で平成 24 年度決算見込みに基づく算定結果により、約2億円の減と見積もったところであります。また、たばこ税につきましては、今定例会で 7,000 万円の増額補正を計上したとおり、平成 24 年度当初予算と比べ増額となる見込みであることや、地方税法の一部改正に伴い、25 年度課税分から市町村分のたばこ税率が変更となることから、増額と見積もったところであります。次に、市税の滞納対策についてですが、これまでも電話や文書による催告や臨戸訪問だけでなく、財産調査の上、預貯金などの差押えを行うとともに、インターネット公売による差押え財産の換価や北海道による直接徴収を実施してきたほか、平成 24 年度からは滞納状況に応じて柔軟に対応するため、収納担当課の組織を係制からグループ制に変更し、収納体制の強化を図ったところであります。今後とも他都市の事例なども参考にしながら、滞納対策を図ってまいります。また、市税の増収対策についてですが、市税収入全体の増加につなげるには、地域経済を活性化させることが重要なことから、今後とも中小企業の振興や市内産業の活性化に努めるとともに、企業立地の促進にもなお一層努力してまいります。次に、平成 25 年度当初予算の市債についてでありますが、借入額約 62 億 9,000 万円を予算計上したところであり、借入利率を 1.5 パーセントと設定した場合、元利償還金総額は約 71 億 8,600 万円となります。なお、償還期間は市債の種類によって異なりますが、平成 25 年度借入予定の市債は5年から 25年となります。また、償還額は平成 29 年度から 35 年度の7年間が最大となり、年約6億 1,500 万円と試算しております。次に、財源対策に対する考え方についてでありますが、平成 24 年度及び 25 年度の予算編成の状況を考慮しますと、26 年度以降の予算編成に当たっても 10 億円前後の財源不足が見込まれるところであり、何らかの財源対策を行わなければ収支均衡予算が編成できない財政構造にあります。このため、今後の中期的な収支状況を見通す中で、財源対策として財政調整基金を有効に活用していくとともに、これまでの行財政改革における歳出削減や歳入増への取組を継続していくことにより、収支を改善し、毎年度の予算編成に当たっていきたいと考えております。次に、平成 24 年度一般会計の決算の見通しについてでありますが、除雪費のさらなる増額の懸念はあるものの、現時点において収支は均衡しておりますことから、個々の項目の具体的な見込みをお示しすることはできませんが、今後、例年どおり歳出に一定程度の不用額を見込むことができますので、実質収支の黒字は確保できるものと見込んでおります。次に、平成 25 年度一般会計歳出予算の経費別の減額要因についてでありますが、人件費につきましては、定年退職者数の減少による退職手当の減などによるものであります。公債費につきましては、市債の償還額の減、繰出金につきましては、住宅事業特別会計で公債費が大幅に減少したことなどが主な要因であります。次に、建設事業費の算出の考え方についてでありますが、先ほどもお答えいたしましたが、学校再編に伴う校舎等の改築など、将来を見据えた諸課題に対応する事業や優先的に取り組む事業を、後年度負担となる市債の発行額も念頭に置きながら厳選したところであります。次に、一般会計から特別会計等への繰出基準についてでありますが、繰出基準は、毎年度、総務省からの通知により、一般会計が負担すべき経費区分等が示されるところであり、その経費の所要財源については、原則として、地方財政計画に計上され、普通交付税の基準財政需要額への算入や特別交付税を通じて、財源措置されているところです。本市の繰出金の考え方は、原則として国の基準を参考としているところであり、今後とも国の基準の見直しがあれば、その都度検討してまいりたいと考えております。次に、財政健全化に向けた計画の策定に当たり重要視した点と数値算定の考え方についてでありますが、財政健全化に向けた計画は、現在、中期的な財政収支見通しとして策定作業を進めております。この収支見通しでは、限られた財源の中で財政の健全性を確保し、持続可能な市政運営を行っていくことが重要な視点になるものと考えております。また、歳入、歳出における各項目の算定につきましては、地方交付税や社会保障制度など、国の動向や今後の経済情勢に大きく左右され、また不透明な部分も多く、見通すことは非常に難しい状況にありますが、平成 25 年度当初予算をベースとして、現段階で捕捉し得る限りでの情報やこれまでの推移を基に試算しているところであります。次に、さらなる選択と集中についての考え方でありますが、財政健全化に向けては、これまでの行財政改革における取組を引き続き行っていかなければならないと考えており、また本市の将来を見据えた諸課題にも対応していかなければならないものであり、事業効果と優先順位をしっかりと見極めながら、今後とも選択と集中の観点で市政運営に当たっていきたいと考えております。次に、平成 25 年度予算案の重点施策に関し、防災対策関連について何点か御質問がありました。まず、防災訓練の予定や行政の役割などについてでありますが、昨年は、海岸線を有する各町会等が主体となって実施する津波避難訓練において、市は、訓練内容の提案のほか、図上訓練や災害時要援護者の参加などの支援を実施してまいりました。来年度につきましては、今年度に津波避難訓練を実施した以外の地域へ呼びかけをし、同様の避難訓練を行うほか、北海道との共催により土砂災害に対する警戒避難訓練の実施も予定しております。また、市の役割としましては、住民一人一人が防災に関する正しい知識を身につけ、日ごろから具体的な備えを実践することや、災害時にみずからが何をするべきかについて考える機会をつくることと考えております。このため、新たに津波浸水シミュレーション映像を購入し、訓練の一部に取り入れるなど、訓練内容を工夫するとともに、日ごろから町会等との連携を図り、またホームページや広報誌などによる各種防災情報の発信とあわせて、地域住民の防災意識の向上や防災訓練への積極的な参加を進めてまいりたいと考えております。次に、耐震化にかかわる上下水道施設整備事業費7億 4,000 万円の内訳についてでありますが、上水道施設の送水管や配水管の整備に1億 8,000 万円、配水池の築造などに2億 4,000 万円、下水道施設の汚水管整備に1億 9,000 万円、処理場などの整備に1億 3,000 万円を計上しております。次に、上下水道施設の耐震対策についてでありますが、配水管の耐震化は全体延長 96.5 キロメートル、総事業費約 50 億円を見込んでおり、平成 25 年度までに 28.6 キロメートル、進捗率は約 30 パーセントとなり、小樽市上下水道ビジョンの目標年度である 30 年度までに 35.3 キロメートルを整備する予定であります。また、処理場など耐震化が必要な下水道施設は 29 か所であり、総事業費は、耐震診断を行っていない施設があるため算出しておりませんが、ビジョンの目標年度である平成 30 年度までに予定していた5か所については前倒しして、25 年度までに整備を終える予定であります。今後も引き続き、市民生活のライフラインである上下水道施設の耐震化を計画的に進めてまいりたいと考えております。次に、市庁舎の建替えについてですが、その必要性は高いとの認識は変わっておりませんが、本庁舎の建設には、その事業費の4分の3は起債で賄うとしても、少なくともその4分の1については基金等の財源が必要となりますので、まず資金面でのめどをつけることが欠かせないものと考えております。今後、市立病院の建設や学校耐震化などの大型工事が続き、さらには地方交付税の減が見込まれる中で、財政調整基金を取り崩している現状では、基金積立てのめども立たない状況にありますことから、これら大型工事の進捗状況も見据えながら、建替えに向けた諸課題を整理してまいりたいと考えております。次に、経済・雇用対策関連について、何点かお尋ねがありました。まず、「小樽産品」販路拡大支援事業の内容と効果についてでありますが、事業内容は大きく三つに分かれております。一つ目は、市内企業が道外での大規模な展示会へ出展する際に支援する事業であり、食料品製造業の販路拡大と新たな販路開拓に効果があるものと考えております。二つ目は、小樽物産協会が小樽単独物産展等の道外百貨店での新規会場開拓をした場合に支援する事業であり、市内中小製造業の販路拡大に効果があるものと考えております。三つ目は、小樽単独物産展等でのセレクトショップの展開事業であり、市内にはよい商品がありながら自力出展が困難な中小零細の製造業者も多いことから、小樽産品のセレクトショップを展開することにより、それら製造業の販路拡大に効果があるものと考えております。この事業では、本市の強みである食料品製造業の国内での販路拡大に力点を置くことで、中小零細企業も含めた市内企業の売上増につなげ、市内経済の活性化を図ってまいりたいと考えております。次に、小樽ブランド力推進事業についてでありますが、初年度の取組といたしましては、改良する既存商品のピックアップをするとともに、道内外の物産展において小樽産ニシンを使った水産加工品や後志産トマトを使ったトマトジュースなどの試食販売とアンケート調査を実施の上、消費者ニーズを企業にフィードバックし、商品改良に結びつけております。また、現在、市内企業数社において新商品の開発を進めており、随時販売実験を行っていくほか、地域ブランド視察研修や市内企業を対象としたセミナーの開催を予定しております。今後の考え方についてでありますが、引き続き既存商品のブラッシュアップや新商品の開発を進めることで、一つでも多くの成功例をつくり上げ、地場産業の振興に努めていきたいと考えております。次に、地場企業に対する相談体制についてでありますが、産業港湾部では新規創業や制度融資、国等の助成制度など、さまざまな相談業務に対応しており、案件に応じて関係機関と協議しながら適切なアドバイスを行っております。御提言の企業が利用しやすい総合的な相談体制の構築につきましては、小樽商科大学や北海道職業能力開発大学校のほか、小樽商工会議所、日本政策金融公庫や関係機関との連携を一層図りながら、それぞれが持つ機能や制度等をさらに有効に活用できる体制づくりに向けて協議してまいりたいと考えております。次に、新卒未就職者等の地元定着を目指した地域人材育成事業についてでありますが、この事業は新卒未就職者等を定職につかせるため、ビジネスマナーなどの就業に必要な基礎知識や販売、営業、サービス等の実践能力を講義や実習により習得させ、地元企業が求める人材を育成することで、地元に就労定着させることを目的とした事業であります。また、地元企業とのマッチングにつきましては、この事業の中では事業所実習を期間中、2ないし3回予定しておりますので、その実習の中で地元企業の仕事内容等について、より深く理解を深めることができるものと考えております。次に、新規学卒者を採用する企業を増やすための対策についてでありますが、雇用の創出を図るためには、重点施策として掲げている観光客やクルーズ客船の誘致推進による交流人口の拡大や、起業支援や企業誘致推進による新たな働く場の創出、地場企業支援による既存企業の底上げなどのさまざまな経済対策を実施し、地元企業の活性化に向けた支援を行うことで、地域経済を活性化することが何より重要であると考えております。次に、商店街対策における研修など、新たな視点でのソフト面での対策についてでありますが、市では平成 21 年度から中小企業基盤整備機構の協力を得て、商業のノウハウを学ぶ研修である小樽商人塾を起業希望者のほか既存の商業者も受け入れ、毎年実施しております。また現在、花園銀座商店街では、国の補助制度を活用しながら、東京からコーディネーターを招き、商店街の新たな魅力発見・構築に向けた調査分析事業を実施中であり、市としても商店街活性化事業助成により支援しております。今後、商店街にとりましては、研修や将来計画の策定といったソフト面での新たな対策がますます重要となるものと予想されますので、市といたしましても、関係機関との連携を図りながら、効果的な支援を行ってまいりたいと考えております。次に、議案第 36 号小樽市企業立地促進条例の一部を改正する条例案について、何点か御質問がありました。まず、優遇制度の活用件数についてでありますが、現行条例を平成 18 年に制定し、企業誘致に取り組んできており、今年度の申請を含め、これまで 30 社の企業が優遇制度を活用しております。また、これに伴う経済効果といたしましては、工場等の設備投資や雇用創出、さらには操業企業による市内企業への取引の拡大など、市内経済への波及効果があったものと考えております。次に、条例改正に至った理由についてでありますが、現行条例の施行後、国内外の社会経済の情勢が大きく変化する中、より戦略的な企業誘致の推進や、これに加えて既存企業に対する支援も求められており、企業ニーズを捉えた効果的な優遇制度にすることが必要となったことから、条例を見直すことに至ったものであります。次に、条例改正の狙いについてでありますが、この条例改正により、本市への立地をより一層促すとともに、既存企業に対しては新たな設備投資の促進や市外への移転防止を主な狙いとして考えております。次に、条例改正における他都市との比較についてでありますが、道央圏での比較で申し上げますと、課税免除期間の延長により優位性を確保できること、課税免除限度額が最も手厚くなること、空き工場の活用における優遇策が本市独自の施策であることなどが他都市との比較における本市の優位性として挙げられます。次に、東京での企業立地トップセミナー後の取組についてでありますが、新年度においては、参加企業に対してできる限り私みずからが訪問し、直接お会いし、お話しする中で、本市への企業誘致の可能性を高め、1社でも多くの企業が本市に立地していただけるよう努力してまいりたいと考えております。次に、セミナー参加企業に対する具体的なアピールについてでありますが、本市の立地優位性といたしましては、港湾、高速道路、JRなど物流アクセスの利便性のほか、大消費地の札幌市に隣接している魅力や、労働力を確保しやすいことなどが挙げられます。また、本市の知名度を生かした小樽ブランドの活用は言うまでもなく、加えて地震などの災害リスクが低い地域であることも、本市の優位性の一つであると考えております。なお、企業ニーズと本市の優位性との関係についてでありますが、企業の立地選定における優先条件は、物流アクセスの利便性や大規模市場への近接性などであり、本市の優位性はこれらの企業ニーズに十分対応できるものであり、今後ともこの優位性を最大限にPRしながら企業誘致に取り組んでまいりたいと考えております。次に、企業誘致における人的投資の考え方についてでありますが、民間人の登用や東京事務所における誘致担当職員の増員については、厳しい財政状況の背景から、直ちに配置することは難しい状況にありますが、営業力の強化は重要であると認識しておりますので、今後とも私が先頭となり、本市に関係するあらゆる人脈を活用する中で、職員が一丸となり、オール小樽で誘致活動に取り組んでまいりたいと考えております。次に、行政改革について何点か御質問がありました。まず、意識改革についてでありますが、これまでも職員の意識改革や資質向上を図るために、小樽市職員研修規程や平成 19 年に策定した小樽市人材育成基本方針に基づき、職員研修の充実に努めてまいりました。また、人材育成基本方針には、目指すべき職員像として「倫理観・使命感」「市民の目線」「行政のプロフェッショナル」「チャレンジ精神」「コスト意識・スピード感」の五つのキーワードを掲げております。この目指すべき職員像は、全ての職員が自己形成、自己実現の目標とすべきものであり、これらを念頭に置き、市民や組織にとっての大切な財産となる「人財」へと変革してもらいたいと考えております。次に、人材育成についてでありますが、これまで職員の意識改革や資質向上のために職員研修規程に定める基本研修をはじめ、専門性を高める特別研修や派遣研修など、各種研修の実施を基本に進めてまいりましたが、平成 19 年度以降は、小樽市人材育成基本方針において基本理念や目指すべき職員像などを定め、その実現に向けて、新たな研修を取り入れるなど、充実を図ってきております。今後は、限られた人材で時代の変化や住民ニーズの多様化に対応していく必要があることから、コーチング研修など、時代に合った適切な研修を行い、人材育成に努めていく必要があるものと考えております。次に、スペシャリストの育成についてでありますが、本市においては、職場での日々の業務による研さんや各職場で実施する研修、さらには北海道や市町村アカデミーなど、道内外への研修派遣を行っており、これらの研修等を通じて職員のスキルアップを図り、税務や福祉、法令等の専門知識を有する職員の育成を図っております。人事配置に当たりましては、これまでも特に専門性の高い職場では職員の配置期間を長くすることや経験年数の長い職員を配置してきており、今後もこのような視点から、職員の配置に配慮してまいりたいと考えております。次に、これまで管理職を対象として実施した人事評価制度の試行の内容や今後の考え方についてでありますが、平成 19 年度の試行は3か月間、21 年度は半年間、能力評価のみを実施いたしました。これらの試行後に実施したアンケート調査では、「目標設定をしないで実施したため、自己評価が難しい」「部署ごとに業務や配置人員の能力に濃淡があるため、評価にばらつきが出る」「人事評価のための仕事になるのではないかと心配する」などの意見が寄せられたことから、この間、評価のばらつきをなくすことなどを目的とした研修を実施し、制度についての理解を深めるよう努めてまいりました。平成 25年度は、管理職を対象に期間を1年とし、これまで行ってきた能力評価のほか、職員との面談により設定される目標の達成度を評価する業績評価を加え、試行として実施したいと考えております。次に、事務事業評価制度についてでありますが、今年度は試行として実施し、担当部が自己評価を行う「一次評価」、庁内会議で評価を行う「二次評価」を経て、現在、評価結果の取りまとめを行っているところであります。今年度の課題や問題点といたしましては、各部が作成する評価調書を簡略化することにより、作業負担の軽減を図りましたが、結果として評価を行う際の情報量が不足したこと、また限られた事業を評価対象としたことから総合的な評価が困難であったこと、さらには二次評価作業が予算編成時期と重なったことから、新年度予算に反映させるための検討時間が十分でなかったことなどが挙げられます。今後は、この評価制度の活用を進めることにより、日常業務におけるPDCA、プラン・ドゥー・チェック・アクションということでございますが、サイクルを定着させ、継続した業務の改善と職員の目的・成果・コスト意識の醸成を図るとともに、評価結果がその後の予算や事業に効果的に反映されるような仕組みづくりが重要であると考えておりますので、来年度におきましても、ただいま申し上げました課題などを改善しながら、より効果的な評価制度の構築を目指して取り組んでまいりたいと考えております。次に、新エネルギービジョンについて御質問がありました。まず、再生可能エネルギーについての認識ですが、昨年から固定価格買取り制度が開始され、エネルギー資源の枯渇や地球温暖化対策、またエネルギー源の分散化や自給率の向上、経済成長実現のための手段の一つとして、再生可能エネルギー導入拡大の重要性がますます高まっていることから、再生可能エネルギーの推進は必要なものと考えております。次に、新エネルギービジョンの策定と地域調査についてですが、このビジョンは地域の特性に適した新エネルギーの将来像や導入目標を示し、今後のエネルギー政策の方向性を明らかにするために策定するものと認識しております。本市としては、現時点ではビジョンの策定は予定しておりませんが、地域の再生可能エネルギーの推進に向けた取組を行っていかなければならないと考えておりますので、その前提となる新エネルギーの賦存量や利用可能量などについて、今後、他都市の事例などを参考に調査研究を行ってまいりたいと考えております。次に、冬期特別生活支援事業について何点か御質問がありました。初めに、灯油価格の認識についてでありますが、申し上げるまでもなく、灯油は市民の生活必需品の一つであり、特に冬季には暖房の主要燃料として欠かせないものであります。長く続いております灯油の高騰は、当然、市民生活を圧迫する大きな要因であり、灯油の価格が早期に適正な価格となるよう強く望んでいるところであります。次に、福祉灯油に係る北海道の補助金申請等の経過についてでありますが、昨年9月、当時の灯油価格が1リットル 80 円台でありましたが、福祉灯油実施の可能性を考慮し、補助申請を行ったところであります。しかしながら、本年2月の時点において、特別交付税措置や北海道の補助金の限度額拡大等の財政支援の動きがなかったことなどから、昨年 12 月の厚生常任委員会において報告しました福祉灯油を実施しない方針を継続したものであります。次に、今後の福祉灯油の考え方についてでありますが、灯油の高騰が市民生活を圧迫していることは十分承知しておりますが、現在の本市の財政状況等を鑑みますと、国等の相応の補助を得られない中、市が単独で事業を実施することは実質的には困難であり、これまでどおり財政支援の動きや本市の財政状況、又は他都市の動向などを勘案し、実施についての判断をしてまいりたいと考えております。次に、除排雪問題について何点か御質問がありました。まず、総合計画にある除排雪についてでありますが、本市は、議員も御指摘のように多雪地域で、特に今冬のように例年以上に寒さが厳しく積雪が多い年は、除排雪にも大変苦労しているところであります。これまでも除排雪体制の強化や適切な路面管理、さらには関係機関との連携強化などに努めてまいりましたが、今後とも広く市民の皆さんの御意見を伺いながら、安全で快適な冬の生活を確保していかなければならないものと考えております。次に、現在の累積降雪量などについてでありますが、2月 27 日現在の累積降雪量は 529 センチメートル、最深積雪深は 149 センチメートル、累積積雪深は 7,515 センチメートルで、平成 19 年度から 21 年度の過去3か年の平均値と比較して、それぞれ 108 パーセント、142 パーセント、171 パーセントとなっております。次に、排雪の方法の見直しなどについてでありますが、毎年地域ごとに除雪懇談会を開催し、市民の皆さんからの御意見や御要望を伺った上で、地域の実情を勘案しながら除排雪計画を作成しております。しかしながら、除排雪レベルの見直しにつきましては財政的な制約も大きく、難しい問題でありますので、排雪の方法や優先順位などとあわせて、今後とも引き続き検討してまいりたいと考えております。次に、雪堆積場の拡充についてでありますが、毎年、道路沿線における未利用地などを雪堆積場として利用できないか、情報収集に努めております。今年度は蘭島地区において、民間所有者の御厚意により、新たに1か所、雪堆積場を確保しており、今後とも地域の皆さんに対して未利用地に関する情報提供を呼びかけるなど、雪堆積場の拡充に向けて努力してまいりたいと考えております。次に、通学路の安全対策について何点か御質問がありました。まず、通学路についての認識についてでありますが、本市は山坂が多く、古くからまち並みが形成されてきたことから、道幅が狭く、急坂な道路が多くあります。通学路においても、歩道がない道路や歩道があっても幅員が狭く、歩道除雪が困難な道路が多い状況にあります。次に、合同点検での路線名などの公表についてでありますが、国土交通省より平成 24 年 11 月 13 日付け事務連絡により公表を行うよう通知が来ておりますので、本市においても年度内の公表に向けて、各道路管理者、公安委員会及び教育委員会と調整しているところであります。また、通学路の安全確保についてでありますが、合同点検において、対応が必要とされた箇所については順次安全対策を行ってまいります。新・市民プールについて御質問がありました。まず、総合計画に掲載されている事業を大きく変更する理由についてでありますが、平成 21 年2月に総合計画を策定後、東日本大震災が発生したことにより、防災対策が喫緊の課題となっており、避難所の環境整備や公共施設の耐震化など、市民生活の安全・安心を守るための取組に優先的に対応していかなければならないほか、済生会小樽病院の移転に伴う夜間急病センターの建設、大型クルーズ客船に対応する港湾整備、旧日本郵船株式会社小樽支店の保存修理など、早期に取り組まなければならない課題が発生し、計画策定時に想定できなかった新たな財政需要に対応していかなければならない状況にあります。一方、本市の財政構造は、平成 22 年度以降、実質収支が黒字に転じているものの、毎年度の予算編成では、何らかの財源対策を行わなければ収支均衡予算が編成できない状況にあります。このため、今後の財政運営を考えた場合、限られた財源の中で選択と集中の視点に立って、事業の実施を判断していかなければならないことから、新・市民プールにつきましては、当面、事業の着手を見送ることとしたものであります。次に、今後の考え方についてでありますが、先ほどお答えしたとおり、まずは市民の安全・安心を守るための事業などに優先的に取り組まなければならないと考えておりますので、新・市民プールの整備につきましては、今後の社会情勢や財政状況を見極めながら判断したいと考えております。(「議長」と呼ぶ者あり)
答弁 教育長 上林猛(教育長は2015年12月まで)
高橋議員の御質問にお答えいたします。通学路についての認識についてでありますが、本市の道路は起伏が激しく、道路幅が狭く、また歩道が整備されていない道路が多く、特に冬期間の歩道の確保が難しい状況にあり、通学路の安全対策は重要な課題の一つであると認識しております。次に、緊急合同点検についてでありますが、昨年5月に道教委が独自に実施した通学路の交通安全点検・確保に関する調査の結果、小学校 17 校で危険と感じている、又は道路管理者や警察に対して改善を要望しているなど、48 か所を報告したところであります。その後、文部科学省、国土交通省、警察庁の3省庁が連携して緊急合同点検を実施することとなり、改めて調査を行ったところ、14 校で歩車道の区分がない、道幅が狭い、信号機や横断歩道がないなど、40 か所を報告したところであります。この報告に基づき、7月から8月にかけて3日間、学校、保護者、地域住民、道路管理者、警察署、市の生活安全課、市教委が参加して現地調査を行い、最終的に 30 か所の対策を行うこととなり、小学校、警察署、道路管理者がそれぞれの所管事項について対策を講ずることとしております。小学校については、PTAによる看板の設置や地域ボランティアによる見守り、安全マップなどによる危険箇所の周知などを行うこととしております。次に、社会教育施設の現状と課題、そして今後の展望についてでありますが、平成 17 年度に新博物館基本計画を策定した段階では、旧博物館、青少年科学技術館、旧小樽交通記念館を統合し、鰊御殿などその他の施設を一元的に管理するサテライト化を計画いたしました。平成 19 年に総合博物館が開館し、その際、旧博物館を分館とし、その後、21 年に旧日本郵船株式会社小樽支店、手宮洞窟保存館の一元的管理を行い、今日に至っております。しかし、観光施設である鰊御殿と公園施設である森の自然館につきましては、施設が離れていることや設置目的が異なることなどの事情から、日常的な業務としての関連性がなく、現在に至るまで一元的管理に至っていない状況にあります。今後、鰊御殿は観光施設として、森の自然館は公園施設として、それぞれの設置目的に沿って運営され、必要に応じて情報交換をするなど、実情に合った対応が望ましいと考えております。また、総合博物館としては、社会教育施設である図書館や文学館、美術館との連携強化を進めてまいりたいと考えております。次に、鰊御殿を旧経済部が所管することとなった経緯についてでございますが、もともと泊村にあった旧田中家漁場の母屋を昭和 33 年に北海道炭礦汽船株式会社により、同社の創立 70 周年記念事業として現在地に移築したものでございます。当時この建物は、祝津を中心に開催されていた北海道大博覧会の観光客休憩施設として利用され、その後、昭和 35 年に市が寄贈を受け、宿泊施設、観光施設として利用されてまいりました。小樽運河を中心とする観光が盛んになる以前は、祝津の水族館と鰊御殿が小樽を代表する観光施設であったため、現在も観光施設として産業港湾部が所管しているものであります。産業港湾部との連携についてでありますが、現在の指定管理者による管理体制になってからは、パンフレットの構成や内容のチェック、展示資料の解説文作成や資料貸出しなどの支援を行っております。次に、長橋なえぼ公園についてでありますが、その前身は明治 26 年に道庁林務課によってつくられた、往時の苗畑を残すものとしては道内で最古の苗圃であります。昭和 60 年、苗圃としての役割を終えた後、道から市に譲渡され、小樽市中心部に近い広大な緑地として公園整備を行い、建設部の所管になったものであります。公園整備当時、総合博物館としては、自然館に展示する昆虫標本などの提供を行った経過がありましたが、現在は昆虫採集、キノコ採集などのフィールドとして利用させていただいております。次に、一元的管理のメリットと効果についてでありますが、平成 19 年に旧博物館、科学館を交通記念館跡地に統合し、21 年には教育委員会から文化財担当業務を総合博物館に移管するとともに、旧日本郵船株式会社小樽支店、手宮洞窟を総合博物館が一元的に管理を行うものとしたものであります。これらの施設については共通入館券を発行し、利用促進を図ることや、社会教育施設として教育普及事業のバリエーションが増えるなどのメリットはありましたが、鰊御殿、森の自然館については観光施設、公園施設としてそれぞれの設置目的が違うことなどから、一元的管理の効果は期待したほど得られなかったものと思われます。次に、今後の考え方についてでありますが、先ほども触れましたが、総合博物館としては旧日本郵船株式会社小樽支店、手宮洞窟保存館は今後とも一元的管理を継続してまいりますが、鰊御殿と森の自然館は、それぞれの設置目的に沿って運営されることが望ましく、今後とも両方の交流を図っていくことにしたいと考えております。また、総合博物館としては、社会教育施設である図書館とは資料の相互活用、文学館、美術館とは旧国鉄手宮線を軸とした魅力ある事業展開など、連携を図ってまいりたいと考えております。次に、本市の小・中学校におけるいじめ状況把握についてでありますが、いじめにつきましては、各学校におけるアンケート調査や面談、教員の気づき、生徒からの訴え、保護者による学校や教育委員会への通報などにより把握しております。学校でいじめを認知した場合は、関係者から事情を聞くとともに、改めてアンケート調査などを行い、事実確認を行っております。次に、最近のいじめにかかわる事件以降の対応についてでございますが、文部科学省では、いじめによる生徒の自殺を受け、平成 24 年9月に緊急調査を行ったところであります。その結果、本市においては、小学校で5件、中学校で 20 件のいじめが報告され、直ちに学校に連絡し、解決に向けた取組を行ったところ、現在これらは全て解決しております。その後、12 月の定例の調査では小学校 16 件、中学校19 件のいじめが報告され、そのうち小学校 11 件、中学校で 18 件が解決しておりますが、小学校で5件、中学校で1件については、現在、継続して指導を行っております。いじめを認知した学校では、本人や他の児童・生徒、又は保護者と面談を行い、事実の把握に努め、事例によっては教育委員会に報告することとし、教育委員会では個々の事例により、必要な指導・助言を行っております。次に、教育委員会の今後の対応についてでありますが、教育委員会では、いじめは、どの子供にも、どの学校でも起こり得る問題であり、子供たちにはいじめは絶対許されない行為であるということを徹底的に身につけさせることが重要であると考えております。また、子供たちがいじめに遭った場合に、気軽に相談できる体制を整えることが大切であり、教育研究所に電話による相談窓口を設置するほか、スクールカウンセラー5名を中学校に配置するとともに、1名を教育委員会内の相談室に常駐することなどの対応を行っております。平成 25 年度は、教育研究所に心理カウンセラーの資格を持った職員を1名配置し、早期発見・早期対応に向けた体制の整備を図ってまいります。次に、いじめ問題に関する教育委員会の指導方針についてでありますが、いじめ問題への対応は、まずは学校において日ごろの授業や校内での生活の様子から子供たちの状況を把握しておくこと、保護者との信頼関係を築いておくことを前提として、子供たちの変化を見逃さずに早期発見することが最も大切であると考えております。また、いじめが発生した場合には、スピード感を持って家庭と学校、教育委員会が連携を図り、早期解決に向け全力で取り組むことが重要であると考えております。次に、各家庭への周知についてでありますが、教育委員会では、いじめ問題の解決には家庭との連携・協力が欠かせないことから、いじめ発見のチェックポイントや相談窓口の周知を内容とする保護者向けのチラシ「すこやかな成長を願って」を作成、配付し、保護者にいじめに対する関心を持ってもらう取組を行っているところであります。また、昨年 10 月には小樽市PTA連合会と共催で、いじめ防止キャンペーンの一環として、「『思春期の親子関係』~いじめのサインを見逃さないために~」と題した講演会を開催し、いじめ問題に対する意識啓発を図ったところであります。次に、教職員の研修などについてでありますが、教育委員会では、これまでいじめの未然防止に向けて、豊かな心の育成を図る道徳教育研修講座や、ネットいじめに対応する情報モラル研修講座などの開催を行ってまいりました。昨年 11 月には、実際に中学校であったいじめの事例を題材に、未然防止に向けた取組や発生後の組織的な対応などについて、グループ討議を行う実践的なワークショップ形式のいじめ問題対策研究会を開催いたしました。今後もこのような実践力を高める研修会を開催するなど、教員の資質・能力の向上に努めてまいります。次に、不登校への対応についてでございますが、文部科学省では、児童・生徒が登校しない、あるいはしたくてもできない状況にあって、年間 30 日以上欠席した状況を不登校としておりますが、各学校では児童・生徒が無断で欠席した場合には、電話や家庭訪問を行い、子供の悩みなどをしっかり聞き取り、登校できるよう手だてを講じております。引き続き7日以上欠席した児童・生徒がいる場合には、教育委員会に欠席状況報告書を提出することとなっており、教育委員会では、個別の児童・生徒の状況を確認し、個々の対応について指導・助言を行うとともに、必要に応じてスクールカウンセラーや児童相談所など関係機関との連絡・調整を行っております。次に、小樽独自の不登校予防のための早期対応システムの策定についてでありますが、私としては、不登校を予防するためには、早期発見・早期対応が効果的であると考えておりますので、学校における不登校への対応については、全ての教員が共通した指導をできるように対応マニュアルの作成に向け、検討を進めてまいりたいと考えております。次に、新・市民プール建設の検討経過などについてでありますが、建設場所については、市有地を活用し、小樽公園周辺など、市内中心部で一定の駐車場スペースを確保すること、また建物の建設に当たっては、建設コストやランニングコストを極力抑えることや、効率的な管理・運営を行うことなどの方向で調査検討を行ってまいりました。これらの検討を踏まえ、プール単独での建設は、建設コストやランニングコスト、管理運営経費が多額にかかることもあり、学校プールとして建設し、市民プールとして活用する方式が最も効率的であるとの判断から、山手地区統合校の基本設計に学校プールを盛り込むことを前提とした計画について、市長部局と協議を進めてきたところであります。平成 25 年度予算要求に当たり、教育委員会としては、学校給食共同調理場の建設、学校の改築・耐震化工事に加え、旧日本郵船株式会社小樽支店の調査工事など、早期に取り組まなければならない工事が山積しており、また本市の財政が大変厳しい状況にあることから、当面、新・市民プール整備事業の着手を見送ることとしたものであります。最後に、新・市民プール整備事業の今後の考え方についてでありますが、私とすれば、学校の改築や耐震化工事及び旧日本郵船株式会社小樽支店の調査工事の結果などを見極めるとともに、本市の財政状況も勘案しながら、事業の進め方について市長部局と相談をしてまいりたいと考えております。(「議長、10 番」と呼ぶ者あり)
再質問 10番 高橋克幸
1点だけ再質問させていただきます。企業誘致についてです。本質問の中で、企業誘致について、人的投資の考え方を市長に提案いたしました。要するに営業力の強化という意味で、市長は民間企業出身ですので、営業力については十分認識をお持ちだと思います。そういう意味で、先ほども御答弁がありましたけれども、市長みずからが脈のある企業を一社一社訪問するのだというのは大変力強い姿勢だと思いますし、評価いたしますけれども、いかんせん市長はお忙しい方ですから、それはとても無理があると思いますし、限界があると思います。そういう意味で、確かに財政難であることはわかりますし、すぐに人的投資できるとは思いませんけれども、昨年、東京で企業立地トップセミナーをやられて、それなりの手応えはお持ちだと思います。そういう中で、そういうある芽を下地調整したり、協議をしたり、営業力の継続をしたり、強化という面から考えると、どうしても人が必要になるだろうと私は思います。そういうことで、小樽市の経済対策として大きな柱の一つであるわけですから、せっかく市長がそこまで力を入れて糸口ができたとしても、他市にとられたり、違う方向に行ったりしてしまうと、本当に今までの苦労が報われないといいますか、せっかくの市長の考え方が踏襲されないことは非常に残念だと思います。そういう意味で、新たに人的投資できないのであれば、現有人員の中から可能な限り、例えば点から線にするように定期的な出張をしていただくとか、長期的な出張のあり方を見直すとか、東京事務所の一時的な人員の補強をするとか、それほどお金をかけないでできると思うのです。そういう意味で、私は、この平成 25 年度、せっかくこの条例改正まで行って、なおかつ昨年度のトップセミナー、そして今年度も行われるトップセミナーを考えると、営業力を重視しようという市長の考え方からいけば、やはりそれをフォローアップする人がいなければ、どうしても中途半端になると思いますし、なかなか成果は出づらいと思うのです。そういう意味で、市長の任を受けてしっかりと営業力強化という面で対応できる体制、考え方を私は至急つくるべきだと思いますので、再度御答弁をお願いします。
答弁 市長 中松義治(市長は2015年3月まで)
高橋議員の再質問にお答えします。私は、冒頭いろいろと経済問題あるいは雇用の問題ということで話をさせていただきました。しかし一方では、財政の健全化ということについても話をさせていただきました。今回、人的な配置については、一つはやはり財政の問題から考えたところであります。それで、今年度、東京での企業立地トップセミナーをさせていただきました。それから、平成 25 年度は大阪での企業立地トップセミナーもさせていただきたいと思いますし、先ほど答弁いたしましたように、私自身が昨年の東京での企業立地トップセミナーに参加いただいた企業を訪問してまいりたいということであります。しかし、私も 35 年間、民間企業に勤務しておりまして、やはり営業の大事さというか、営業の効果といいますか、そういったことは十分承知してございますので、次年度、私自身が企業立地トップセミナーを進めていく中で、あるいは大阪での企業立地トップセミナーを進めていく中で、検討してまいりたいと思っております。確かに財政が厳しいという問題はありますけれども、それ以上に企業誘致ができる、企業が小樽に来てくれるということであれば、それを超える効果があると思いますので、そういったことについては検討していきたいと思っていますが、現時点ではなかなか厳しいということしか申し上げられませんけれども、私が企業訪問を進めたり、そういった状況の中で、検討していきたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。