みんなの議会

幕別町議会 平成25年第2回定例会 2013年6月12日

「幕別町地域新エネルギービジョン」の達成状況と自然エネルギーの利用拡大について

2013年6月12日、幕別町議会の一般質問で、谷口和弥議員が質問し、町長 岡田和夫、教育長 飯田晴義、民生部長 川瀬俊彦が答弁しました。

質問者
谷口和弥 議員
答弁者
町長 岡田和夫、教育長 飯田晴義、民生部長 川瀬俊彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 谷口和弥

通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。「幕別町地域新エネルギービジョン」の達成状況と自然エネルギーの利用拡大について。東日本大震災と福島原発事故の発生から約2年3カ月が経過しました。福島原発事故は、原発がもともと過酷事故を起こす危険性をはらんでおり、一旦事故を起こせば、コントロールすらする手段がないことを浮き彫りにしました。事故発生からわずか9カ月で収束宣言が出されましたが、収束にほど遠い現状にあるのは、いまだに約 15 万人の福島県民がふるさとに戻れず、県内外で避難所生活を強いられていることからも明らかであります。さらに、ことし5月 23 日には、茨城県東海村の大強度陽子加速器実験施設で放射性物質を放出させ、施設の内外を汚染する事故が発生、改めて放射性物質を管理することの困難さを示しました。危険な原発を一刻も早くゼロにし、再生可能エネルギーの開発などを本腰を入れて取り組むことこそ、福島原発事故などの教訓を生かす道だと考えます。幕別町では、2003 年にエネルギー資源の有効活用について、「幕別町地域省エネルギービジョン」を策定し、省エネに関する施策を開始しました。2006 年には、エネルギー利用の面からまちづくりの方向性を検討し、自然の力や今まで使わずにいた資源を利用した新エネルギー導入の指針となる幕別町地域新エネルギービジョンを策定しました。20015 年までに二酸化炭素排出量を年間 3,900 トン削減することを目標にし、目標達成に向けた四つの重点施策を掲げ、町民や事業者に新エネルギー施設の導入を進めています。そこで、以下の点について伺います。①「幕別町地域新エネルギービジョン」は、現在、中期計画の展開期間となっています。中期の重点施策である新エネルギー教育の推進、新エネルギー情報の提供等による啓発、公共施設における新エネルギーの率先導入の達成状況を伺います。②幕別町では、今年度予算で住宅用太陽光発電システム導入補助件数を 70 件と拡大しています。現在までの予約申込状況や今後の予約見込みについて伺います。ペレットストーブについても伺います。③新エネルギー導入の促進に当たって、太陽光発電、ペレットストーブ以外にも補助や貸付制度を設けるべきと考えますが、町の考えを伺います。④幕別町内にも複数のメガソーラーの建設が進んでいます。それらの稼働状況や幕別町の経済効果などを伺います。⑤十勝管内の自治体の中には、独自にバイオマス活用推進計画を策定するなど、バイオマス資源の活用推進が積極性を増しています。また、小水力発電に関する検討調査も始まっています。幕別町における新たな自然エネルギー導入の可能性や検討状況を伺います。それに伴って、幕別町地域新エネルギービジョンの見直しも開始すべきと考えますが、町の考えを伺います。⑥自然エネルギーの調査・研究・活用拡大をすることにより、企業誘致や雇用拡大などの経済効果を上げていくことが求められます。幕別町に、それらの任務を担う自然エネルギー担当部署を設置すべきと考えますが、町の考えを伺います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

谷口議員のご質問にお答えいたします。「『幕別町地域新エネルギービジョン』の達成状況と自然エネルギーの利用拡大について」であります。東日本大震災から2年3カ月が経過しても、なお被災地の復旧と原発事故の処理はなかなか進展しておりません。この大震災を教訓として、地球環境を守り、将来にわたって人類が住み続けられる社会を残すことが、現代に生きる私たちの使命と責務であり、特に地球温暖化を抑止するためには、地球環境に優しい新たなエネルギー技術を創出することや自然エネルギーを積極的に活用することが求められております。ご質問の1点目、「重点施策の達成状況について」であります。初めに、「新エネルギー教育の推進」についてであります。新エネルギー教育につきましては、現在、学習指導要領に基づく教育課程に位置づけて実施する「授業」と学校独自のリサイクル活動や啓発的な資料の掲示などに分け、各学校の計画により推進している状況にあります。具体的に申し上げますと、教育課程における小学校3年、4年生社会科の「節水、節電、資源の有効活用」、小学校5年生社会の「環境保全」、小学校6年生理科の「自然環境の保存」や「電気の利用」、中学校理科の「自然環境の保全と科学技術の利用」などの環境とエネルギーに係る教育の推進と、学校独自の活動となります各小学校における学校農園やペットボトルのキャップ回収、各中学校におけるリサイクル活動やクリーン作戦など学校の実態に応じた環境教育を展開しているところであります。さらに、白人小学校と幕別中学校においては、平成 22 年度より太陽光発電施設を設置しており、発電した電力量を表示する装置や蓄積したデータを教材として授業や啓発に活用しているところであります。次に、「新エネルギー情報の提供等による啓発」についてであります。新エネルギー導入に対する補助制度をホームページに掲載しているほか、平成 20 年9月に制定した幕別町環境宣言の啓発や町で委託しております省エネ普及員による出前講座等において、新エネルギーの普及啓発活動に努めているところであります。次に、「公共施設における新エネルギーの率先導入」についてであります。平成 24 年度末現在で太陽光発電につきましては、目標5施設に対し導入が3施設で達成率 60%、太陽熱の利用(ソーラーウオール)につきましては、目標1施設としておりますが、設置に適した施設の新設、改修がなかったことから現在までに設置には至っておりません。クリーンエネルギー自動車(ハイブリッドカー)の導入実績につきましては、目標 10 台に対しまして、導入が9台となっております。ご質問の2点目、「『住宅用太陽光発電システム導入及びペレットストーブ導入補助金』の予約申込状況と今後の見込みについて」であります。平成 25 年度予算における太陽光発電及びペレットストーブの現在までの申込状況についてでありますが、5月末現在で申し上げますと太陽光発電システム導入補助の申込件数は、予算枠 70 台に対しまして 36 台の補助を決定しております。また、ペレットストーブにつきましては、予算枠5台に対しまして1台の補助を決定しております。ご質問の3点目、「新エネルギー導入の促進について」であります。他町村では、CO2冷媒ヒートポンプ給湯器、いわゆるエコキュートや潜熱回収型ガス給湯暖房機、いわゆるエコジョーズなどの導入に対して補助を実施している事例があります。本町におきましては、現在、住宅リフォーム奨励金制度のメニューの中にエコキュートを導入する場合は、工事費の5%、上限5万円分の商品券を補助することで対応しているところでありますが、今後も先進事例の研究に努めてまいります。ご質問の4点目、「メガソーラーの稼働状況や経済効果について」であります。平成 24 年7月に始まった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の後押しを受けて、大規模太陽光発電施設、いわゆるメガソーラーの建設が全国各地で進められているとお聞きしているところでありますが、本町を含めまして十勝地方は、全国的にも日射量が多いため、多くの施設が建設されているところであります。初めに、町内におけるメガソーラーの稼働状況についてでありますが、本年4月1日現在、5カ所の発電施設が稼働し、送電を実施しており、計画総発電出力は 5,310 キロワットであります。このほか、現在、建設中の施設が2カ所、計画中の施設が2カ所という状況であります。次に、本町の経済効果についてでありますが、再生可能エネルギーの固定買い取り制度におけます買い取り期間が 20 年間とされていることから、固定資産税収入額などの公的な財政効果の 20 年間の累計を試算した金額についてお答えいたします。現在稼働している5施設に対しましては、平成 26 年度から固定資産税を課税する予定であり、20年間の固定資産税収入額については、約1億 5,300 万円と見込んでいるところであります。また、このうちの1施設につきましては、幕別町土地開発公社が所有するリバーサイド幕別の土地を賃貸しているため、同公社に 20 年間の賃貸料として約 1,250 万円の収入を見込んでいるところであります。なお、リバーサイド幕別に立地する本施設につきましては、企業開発促進補助金の対象でありますので、固定資産税相当額を5年間、約 660 万円交付することとなるため、差し引き1億 5,900 万円の経済効果があるものと推計いたしているところであります。さらに、現在、建設中及び計画中の4施設につきましても、お聞きしております施設の整備計画から試算いたしますと、約1億 4,700 万円の経済効果があるものと推計しているところであります。ご質問の5点目、「新たな自然エネルギー導入の可能性や検討状況、『幕別町地域新エネルギービジョン』の見直しについて」であります。新エネルギービジョンの策定時に導入の可能性を検討した経緯がございますが、その中で自然条件や社会的条件を調査した結果、本町の場合は導入できる自然エネルギーは太陽光など限られたものとされております。小水力発電につきましても、新エネルギービジョンの策定の際に、猿別川上流にあります弘和・中里ファームポンドでの導入可能性を検証したところ、通水期間が限定されており、コスト面から本格的なエネルギー利用のための導入は困難と判断したところであります。しかしながら、小水力発電につきましては、小型で効率のよい発電システムが開発されており、地域の水資源を有効活用できるエネルギー源として見直されているところでありますので、本年度中に北海道が主催する「小水力等再生エネルギー導入促進に係る研修会」に担当職員を派遣し、調査・研究を進めたいと考えております。また、将来におきましては、技術開発の進展などにより、新たな自然エネルギーが見い出される可能性もありますことから、今後も引き続き情報収集等に努めてまいりたいと考えております。次に、「新エネルギービジョンの見直しについて」でありますが、本ビジョンは、幕別町の特性を踏まえた上で、現実的に取り組み可能な新エネルギーの導入に関してまとめられたものであり、公共及び民間での取り組みにおきまして、一定の成果を上げたと認識いたしております。現時点におきましては、当面、この計画の方向性に沿って新エネルギーへの対応を継続していくことが合理的と考えているところであります。このようなことから、新エネルギービジョンの見直しにつきましては、今後の国等の動向や科学技術の進展などに注視しながら適切な時期に取り組みたいと考えております。ご質問の6点目、「自然エネルギー担当部署の設置について」であります。自然エネルギー関連の事業に取り組む企業は、町にとりましても設備投資を伴うとともに雇用の拡大を期待できるものであり、大きな経済効果を生み出すということで大変魅力的であります。このようなことから、現在の企業誘致担当部局でも、当然、自然エネルギー関連企業も誘致の対象として取り組んでいるところでありますが、新たな担当部署を設置することにつきましては、今後の社会情勢や経済動向なども勘案しながら、町全体の組織機構の見直しの中で検討してまいりたいと考えているところであります。以上で、谷口議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 10番 谷口和弥

それでは、再質問をさせていただきたいというふうに思います。いろいろとエネルギー政策、国の中でも変わる中では、きょうは新聞報道の中で、二つ大きなまた節目になる中身があったのかなというふうに思って読みました。きのうもバイオマスの質問にかかわって出ましたけれども、十勝がバイオマス産業都市に昨日内定して、きょうも農林水産省からそれが発表されるという中身の報道があったということ。それから、この国会の中で、発送電分離法案が成立の見通しであると、これもエネルギー政策にとっては、随分大きな節目になるのだというふうに思って、きょうはまた町長からも積極的な答弁が聞かせていただけるものと期待しているところであります。幕別町地域新エネルギービジョンに沿って新エネルギーの導入が進められていく、このことについては、まさにそのとおりなのだというふうに思うわけであります。それで、今このビジョンの中では中期に入っていると。あと、約2年残している中で、今の到達状況と、それから今後の課題について整理をさせていただきたいなというふうに思っての一つ目の質問でありました。三つの重点施策について、いろいろと到達点については、ご答弁いただいたわけでありますけれども、三つのうちの重点施策4については、そのときのほかの施策のこともあって評価は難しいのかなというふうに思いますけれども、重点施策の2と3については、少し質問をしなければならない、そういうものだなというふうに思っているところであります。重点施策の2は、新エネルギー教育の推進ということでありました。新エネルギーを効果的に普及していく、そのためには町の将来を担う子供たちにちゃんとした学校教育の中で、積極的に推進していくことが非常に重要なのだというふうに思います。このビジョンの中では、環境エネルギー教育プログラムの作成をするということ、そしてそれに基づく教育に取り組んで、新エネルギー財団の教室等を利用しながらやっていくということなど書かれているところであります。新学習指導要領に基づく教育課程の中での新エネルギー教育を進めたということのご答弁でありましたけれども、それがこのビジョンに沿った形であるかどうなのか、教育長の所見をお聞きしたいです。そして二つ目、重点施策3のところでは、ホームページの積極的な利用があります。新エネルギービジョンをホームページに掲載して、新エネルギーの利用に取り組もうという意欲を持つ町民、町内外の企業が活用できるようにする。新エネルギーコーナーを設けて随時更新する。モニターのデータを紹介する。新エネ、省エネ機器の展示会やシンポジウム等のイベントを開催する。そういったことが重点施策の3に書かれている中身であります。しかしながら、こちらの点においても、確かに幕別町環境宣言の中に、それから補助制度を載せるということは大事でありますけれども、ちょっとこのビジョンの中では、これらの施策では不十分ではなかったのかな。それらのことが、これからの2年間の課題になってくるというふうに思うのですけれども、所見を伺いたいというふうに思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

ホームページの活用ですとか、いろんな展示会ですとか、一応ペレットストーブなんかについては、展示会の開催を百年記念ホールのロビーのなんかを活用して出させていただきました。ただ、全体的にはビジョンを策定したときから今日までの間で、そう大きな事業をやっていないのも現実であります。これは、いわゆるこれからもそうですけれども、やはり国のエネルギービジョンなり地域の動向といったものの動きの中で、町としてどういうことがやれるかということをこれからも模索しながら進めていきたいというもので、ビジョンの理念がまるっきりだめになったとか変わったとかということではなくて、あくまでも状況を見ながら、これからも取り組んでいきたい、そういうふうには思っております。

答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)

環境エネルギー教育に関するプログラム、作成するということにはなっているのですが、現実には作成はしておりません。ただ、平成 23 年度から小学校、24 年度から中学校が教育課程の中にエネルギー環境教育というものが盛り込まれて、それについて指導しなさいよということになっておりますので、それぞれの教科の中で指導をしているというのが実態であります。また、幕別中学校、白人小学校には太陽光パネルを設置しておりますので、日常的な学習はもちろんのこと、教科あるいは総合的な学習の時間の中で、それを教材として取り上げて指導しているというのが実態であります。

再質問 10番 谷口和弥

重点施策の2のところ、学校教育のところでありますけれども、今の説明については理解をいたしました。そして、新プログラムは作成はできなかったということでありますけれども、今の学習要領がどういったことになっているかということは、ちょっと私も詳しくは承知していないわけでありますけれども、もしそれらがこのビジョンに、今、沿わない形にはなっていないと思うのですけれども、よりこういういうビジョンの中で子供たちのエネルギー教育ということでありますから、十分な、独自な支援もやっていただきたいものというふうに思います。ホームページにつきましては、やはり大事な施策なのだと思うのですが、特に利用の促進に至っては、結局補助金をもらった人、補助制度を利用した人はモニターとなってデータを提出することになっていますよね。そういったことなどは、ちゃんとお知らせすることがやっぱり必要なのだと、それらが推進につながるものというふうに思いますので、残りの期間の中で、それらは徹底していただきたい、そうすべきということを発言させていただきたいというふうに思います。それで、私、肝心なことを通告しなかったのですが、2015 年度までに年間 3,900 トン、今 2013 年度、CO2削減ということでは、どういう到達点というふうに見込んでいるのか、もし数字があれば、お尋ねしたいというふうに思います。

答弁 民生部長 川瀬俊彦(民生部長は2015年3月まで)

23 年度に中間地点ということで調査をしております。それによりますと、22年度末現在、大体 39%ぐらいの達成率ということで認識しております。

再質問 10番 谷口和弥

残り3年の中で 100%到達を目指す、なし遂げていただきたい、なし遂げるべきと、そのように思いますので、これからも啓発に努力していただきたいというふうに思います。二つ目と三つ目、ちょっと関連がありますから一緒にやらせていただきたたいと思います。70 件というふうに住宅用太陽光発電システムについては、今年度当初予算からすることになったと。36 件ということでありますから、かなりの件数がこの2カ月とちょっとの間に進んだのかなというふうに思います。ペレットは、5台について1台ということであります。なかなかこれもきのうも答弁ありましたけれども、当初の施設にお金がかかることなど、利用が進まない、太陽光に比べてはそういうものなのかなと思いますけれども、やはり今どんどん幕別町内も新築の住宅が建つ中では、後からリフォームするような形ではなくて、最初から導入ということが、やっぱり補助を利用してもらうのにつながるのかなというふうに思うものですから、事業者や、もちろん建て主となる個人にも、いろいろ町としての宣伝物も出していただきたいと思いますけれども、事業者等にも徹底してもらって、この補助が定員になるように努力していっていただきたいというふうに思います。それで、ご答弁の中ではエコキュート、それからエコジョーズが紹介されましたけれども、これは今、帯広市でやっているのです。幕別町住宅リフォーム助成制度の中で、これが対象になるということでありましたけれども、この制度については、私個人はまだまだ十分ではないのではないかなというふうに考えている一人であります。50 万円の工事について、5%でありますから2万 5,000 円ということになるのですよね。帯広市の場合は、50 件、5万円補助、これがエコキュート。エコジョーズは、100 件分5万円の補助ということで紹介されているところであります。補助の対象の拡大と、それから内容の拡充を検討していただきたいと思いますし、それから太陽光発電、補助金の額は帯広市と比べたらば、幕別町のほうが大きいのですけれども、選択肢の中には、太陽光発電に対して 170 万円を限度に無利子で貸し付けをするという制度も持っているという中では、これもどちらかつけたいという人が選べる、選択肢があるということなわけですから利用につながるのだと思うのです。それらのことも検討していただきたいということ。それから、岩手県葛巻町の例でありますけれども、新エネルギーの導入の事業の中には、電気関連の事業者は除外するという条例の中で、太陽熱利用の設備の設置や木質バイオマス熱利用設備の設置、小水力発電設備の設置、そしてその他新エネルギー設備設置というふうになるのですけれども、これはまたこれからのことになってきますけれども、随分な幅を持ってやっている自治体もあるということも紹介させていただきたいなというふうに思いますが、いかがでしょうか、今の補助の拡大と拡充について、町長の所見をお聞きしたいと思うのですけれども。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

いろいろお話をいただきました。エコキュートあるいはエコジョーズ、これも今はやりといいますか、出始めといいますか、これからいろいろ普及していくものではなかろうかなというふうに思っておりますし、これらは町として、先ほどのいわゆる補助あるいはリフォーム助成の対象、そういったことは、今、帯広市の事例もいただきましたので、これから検討させていただきたいと思いますけれども、これから住宅がどんどん今ふえていくような状況、特に本町の場合は、他町村に比べて住宅の新築が多いというような状況もありますので、そういった件も十分検討していかなければならないと思います。それともう一つは、貸し付けのこともありましたけれども、住宅リフォームにしろ、太陽光にしろ、大体は建設業者さんのほうが、まず我々の、あるいは帯広市と他町村の補助対象というようなことは周知、承知されておりますので、特別個人的な周知でなくても、そういった業者さんがかなりやる場合には、こういうものがありますよというようなことを話をしていただけるというようなことも聞いております。あと、補助ではなくて貸し付けによる、いわゆる太陽光システムの導入と、これらについては特段問題視するようなことはないと思いますから、やり方の方法を変えることによってどちらかを選んでいただくというような方法はとれるのだろうというふうには思っておりますので、これも同じように内部ではちょっと検討させていただきたいというふうに思います。

再質問 10番 谷口和弥

ぜひ、さまざまな手法でもって検討していただきたいというふうに思います。四つ目になります。幕別町にも今、五つのメガソーラーが稼働していて、四つが建設中で、二つが計画中であると、随分な数がこれから事業展開されるのだなというのが率直な感想であります。それで今、経済効果ということの中では、固定資産税と、それから土地の貸与代が数字が示されました。あと、いかがなのでしょうか。雇用のことなど、その他町に入る収入のことなど、見込めるものというのは、もうないのでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

メガソーラーの部分で、一番我々として期待したいのは、本来である雇用の部分なのですけれども、残念ながら雇用に即結びつくというようなことは現状ではないのかなというふうに思っております。したがいまして、ご答弁に対しても、このような税とか使用料というようなことしか数字では出していないわけですけれども、ただ中には本町にメガソーラーを設置するための事業費、工事費あるいは資材費、そういったものが幾分でも本町の中から調達をいただく、あるいは本町の業者に事業を発注していただく、そういったことはわずかではありますけれども、私も伺っておりますので、そういった波及効果は、少しではありますけれども、あるのかなというふうには思っております。

再質問 10番 谷口和弥

今の件でありますけれども、道の経産局のほうでも、製造業や工場誘致と異なって、メガソーラー事業は、太陽光パネル調達、設置が主となるため、土地だけが使われて、地元がかかわる余地が少ないと、直接的な経済効果が見えにくいという指摘がされていて、今まさに町長からの答弁そのものかなというふうに思って聞いていたところであります。そういう中では、地域経済効果の観点から、地域の人が出資する、そういった形で地元がかかわれるような、そのようなことが道の経産局からも提案されているところなのです。今、計画中も含めて九つでありますけれども、そういった形での事業を計画されている人、事業所というのはあるのでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

残念ながら、町民あるいは町が絡んだような形での設置という部分はありませんで、ほとんどが既存の業者が、逆を言うと新たな太陽光という分野に進出しているところが多いのかなというふうに思っております。ただ、これもある程度限界がきっとあるのだろうというふうに思います。先ほどの話ではありませんけれども、けさのテレビでは、帯広市の業者が北電を訴えたと。いわゆるもう北電は容量がないからもうだめですよ、許可しない、それが不服だということで訴えたというようなこともあります。もちろん、これメガソーラーをつくれば、それで終わりではないですから、それを電線に乗っけて送る、そのための北電の関係、関連、許可と、これはいろいろしなければ自分だけではできないというような問題もありますので、これからどういうふうになっていくかわかりませんけれども、かなりの部分は本町においても進んだのかなというふうには思っております。

再質問 10番 谷口和弥

わかりました。五つ目のところに行きたいと思います。幕別町で、新たな自然エネルギーをということでありますけれども、この間、本当に新聞報道等でもたくさんの新エネルギーの利用について、この十勝管内でも報道がされているところでありました。地熱発電、新得町トムラウシ地区で電源開発が地熱発電所の建設に向けた調査を計画している。小水力発電、音更町万年地区での農業用水での計画・検討調査費が 200 万円ついたと。このほかに当初予算でもって小水力発電調査費 168 万円が計上されていて、このこととはまた別に調査を進めている。それから、芽室町、農業作業ダムである美生ダム、これらの小水力発電の可能性調査に向けた関連予算が 200 万円ついたと。実現に向けては、水利権や送電線の容量、売電価格の推移などのほか、発電事業者の課題もあるけれども、実現できれば売電収入をダムの維持管理などに充てられるなどのメリットがあるということの報道がされていたところでありました。このほかにも新得町屈足ダムに電源開発が進出をする。十勝中部広域水道事業団の水道施設を事業者に使用させて、そして収入を得る、そういうやり方。バイオマスについても、鹿追町の瓜幕で、町内に二つ目のバイオマスガス、バイオガスプラントが年度内に着工すると。昨年からの固定価格買い取り制度の中では、自治体や、それから民間企業の動きが急加速していると、そういう状況にあるのだというふうに思うのです。幕別町に水力発電のところについては、これから担当職員を研修会に送り出すということでありましたから、それはやっていただきたいし、実現に向けても可能性を追求していただきたいというふうに思いますし、それからバイオマスについても、きのうも一般質問の中ではありましたけれども、十勝のバイオマス都市構想が具体的になった中では、手挙げをしたい農業者もいるというふうにお聞きしていますから、そのときには積極的に対応していただきたいというふうに思うのですけれども、この中では、どうでしょうか。幕別町の新しいエネルギーについては、改めてお尋ねしますけれども、町長のほうの感触という点では、何かあるものありませんか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

今おっしゃられましたように、本町として一番確率的に高いのは、やはりバイオマスかなというふうには思っております。これらについては、昨日のご質問にお答えしましたように、町としても積極的にかかわっていかなければならないものだろうというふうに思います。また、小水力については、先ほどの答弁でもちょっとお話ししましたけれども、札内川の畑かん事業で、ちょうど中里のずっと道路を走っていくと高いところにあるのですけれども、あのファームポンドの水を利用できないかということで、前に調査・研究した経緯があるようですけれども、なかなかあれ時期的なもので、絶えず水があるということでもなくて、難しいのかなということで終わっていると。そしてもう一つ、芽室町の美生ダムの話がありましたから、うちも同じように稲士別に幕別ダムありますから、これが活用できないかということも内部では話しているのですけれども、いろいろ条件があって、芽室よりは余り状況はよくないというような話も聞いていますけれども、いずれにしても、今の小水力については、これからいろんな場面で出てくるのかなと思いますので、先ほど申し上げましたように、調査・研究を進めていきたいなというふうに思っております。あと、メガソーラーは先ほども言いましたように、まだ出てくる可能性はあるのかもしれませんけれども、そんなに多くは、なかなか難しいのかなという面もある。全体的に新しいエネルギーに我々が積極的に取り組むと、そのこと自体は変わりませんけれども、具体的なものがどこで出てくるかとなると、今の段階では、まだ見えていないのが現状だというふうに思っております。

再質問 10番 谷口和弥

音更町や芽室町では予算をつくって、そして調査・研究に当たっている。幕別町、まだそういったことではない段階であるわけであります。やはり調査・研究に必要なお金も、進める中では必要なのだというふうに思いますので、町の積極的なそういう自然エネルギーの導入に向けての動きをつくっていただきたいというふうに思っているところであります。そして、その中では6番目のことになってきますけれども、なかなか自然エネルギーの活用をする、企業誘致や雇用につなげるということの中では、一人の職員が専門的に担当するということにはなかなかなりづらいのかなと思うのだけれども、やはりそれを主に担う職員がやはり必要なのではないかな、そんなような思いもあります。先ほどのホームページのこともありましたけれども、やっぱりいろんな仕事をする中での一つでは、ちょっと置き去りになるという言い方も変ですけれども、これからの課題として残ってしまうような、そんなことがあるのだというふうに思います。それで、やっぱり幕別町も去年の一般質問の中では、電力の自給率は5%という数字だったというふうに思いました。これをどんどん高めていくことが必要なのだというふうに思うわけであります。エネルギー自給率が 50%を超える自治体が全国で 103 あって、道内でも 11 あってという中では、もっともっとやっぱり自給率を上げていく、そういう中で、また一つ参考にしていただきたい自治体のお話をさせていただきたいというふうに思います。これも最近の新聞報道でされていましたけれども、宮城県の東松島市であります。人口が約4万人、1万 4,800 と更別村の姉妹都市であるということなのですけれども、エネルギー自給率の高いところの自治体は、結構風力発電の利用をされているところが多いのです。この東松島市というのは、そうではないということや、人口規模が似ているということで挙げました。どういう計画かというと、2022 年度までに市内全家庭分を上回る電力を再生可能エネルギーを使って市内で生産するというビジョンを2月につくったと。宮城県でありますから、震災の被害がありました。停電が続いて市民の避難生活を圧迫した反省から、市内では災害時の電力需給を念頭に、太陽光とバイオマスの発電施設を自立分散型で整備する考えだということであります。それに当たっては、市や商工会、企業などで構成する社団法人を設立して、そしてビジョンの管理運営、啓発を行っているということでありました。こういうやり方も必要なのかなというふうに思っているところであります。やはり町が中心となって、そういう商工業者も含めて、そして新しい法人をつくって、そして計画をつくっていく。そういう中での残り 2012 年ですから、10 年間の中で、結局、町の電力の 150%ぐらいの電力を起こそうということなのですよね。町が中心になっていくということは、大変力強いことなのだというふうに思います。そういった計画など、幕別町ではいかがなものでしょうか。持てないものかなというふうに思って今、質問させていただきたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

幕別町の新エネルギービジョンの中でもいろんな計画を掲げて今日まで来ておりますけれども、なかなか今おっしゃられたような、町が主体となって新たな組織なり、会社を興すというようなことまでは現実には想定されていないわけでありますし、先ほど来申し上げておりますように幕別町内で得られる新エネルギーの部門というのはどうしても限られてきておりますから、その中で町としてやれることをやっていくということなのだろうというふうに思っております。特に、先ほども申し上げましたように、メガソーラーは恐らく十勝管内で幕別町はトップだというふうに思います。恐らく全部完成してそれぞれが活動しますと、1万 1,000 キロワットぐらいの電力が供給されるのだろうということも言われております。そういった中で、バイオマスの問題もありますし、あるいは先ほどの水力発電の問題もありますけれども、そういったものをいろいろ検討しながら、調査・研究しながら、町としての新しいエネルギーに取り組んでいきたいというふうに思っております。

再質問 10番 谷口和弥

以上で、終わります。

出典:幕別町議会 平成25年第2回定例会 2013年6月12日 議事録 PDF(79ページ) 間違いを知らせる