洞爺湖町議会 平成30年12月会議 2018年12月10日
学校給食の無料化について
2018年12月10日、洞爺湖町議会の一般質問で、今野幸子議員が「学校給食の無料化について」質問し、教育次長 天野英樹、教育長 遠藤秀男、町長 真屋敏春、副町長 森寿浩が答えました。
- 聞いた人
- 今野幸子 議員
- 答えた人
- 教育次長 天野英樹、教育長 遠藤秀男、町長 真屋敏春、副町長 森寿浩
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 4番 今野幸子
私は学校給食の無料化について質問させていただきます。今回の質問に介して、学校給食法や食育基本法など学ばせてもらいました。それを知れば知るほど、学校給食の大切さが身に染みてわかるような思いでした。昭和29年に学校給食法が公布され、施行され、給食が広がり、平成17年に食育基本法が参議院、衆議院、両議院とも全会一致で採決されました、可決されました。成立の背景には、栄養の偏り、一人で食べる個食や不規則な食事、肥満や過度の痩身、生活習慣病、食の海外依存などによる安全問題など、国民全体の健康のため、少子高齢化時代にあっては国民の健康保持、増進、それの中心になるのは食育にあると言えます。学校給食は、単に昼食を提供すればいいというものでは済まされないということが私の考えです。学校給食の重要性をどのように捉えていますか。お聞かせください。
町の答え 教育次長 天野英樹
まず議員もご承知のとおり、今お話しがあったとおり、学校給食につきましては平成29年法律で改正された学校給食法に基づき今現在、実施しているという状況でございます。この法律の第1条に法律の目的が書かれてございますが、これを読ませていただきますが、「この法律は、学校給食は児童及び生徒の心身の健全な発達に資するものであり、かつ児童及び生徒の食に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすものであることを鑑み、学校給食及び学校給食を活用した食に関する指導の実施に関し、必要な事項を定めもって学校給食の普及及び学校における食育の推進を図ることを目的とする」とございます。また、平成29年4月には、法律改正では「食に関する正しい理解と適切な判断力を養う」点が盛り込まれ、またいわゆるこの食育を重要視する観点から、その推進も新たに盛り込まれてございます。学校給食法に定める法律の養成の重要性を認識して、学校給食の目標の達成に向け、栄養教諭を中心として取り組んでいるところでございまして、さらには貧困問題など経済的面からも学校給食の重要性を認識しているところでございます。
議員の質問 4番 今野幸子
今年、少年の主張で最優秀賞、北海道知事賞を受賞しました洞爺中学校3年の毛利郁也さん、「命の給食」。これは読んでいて、本当に食育の重要性が全て書かれているのではないかと思うような立派な文章でした。給食のすばらしさ、生きていく上で大切なこととして、読んでいて心が温まる思いでした。その諸先生や学校、給食センターの皆さん、土地の皆さんなどの中で、給食がまさに生きた教材として活用されているのが目に見えるようでした。学校教育の基礎となるべき生きる基本が食育である、学校教育の一環として行われていることなのです。また、日本は家庭における子供の教育費の負担、その割合が国際経済的全般で協議する国際機関であるOECD諸国の中で一番大きく、子育ての費用イコール教育費と考える人も少なくありません。もちろん高校や大学といった授業料や入学金、そういうものが大きいものですが、小中学校でも制服代、教材、修学旅行やPTA会費、給食、ほかにも諸々が挙げられます。その中でやりくりしている保護者の方に、主に負担を重くする、なおも重くする、こういうのは学校給食費の値上げをなぜ今、出そうとしているのですか。値上げの理由を説明してください。また、値上げを今、出してきたというこの時期を説明してください。
町の答え 教育次長 天野英樹
洞爺湖町の学校給食は平成21年度に改定以来、10年間給食費を据え置いてございます。この間、平成26年の消費税の8%の引き上げや食材単価の値上がりの影響を受けながらも、国産品を基本として食材の調達と地場産品の積極的な活用を行い、献立内容の工夫や近隣町との共同購入などを通し、栄養価を満たしながら安全・安心な給食提供に努めてきたところでございます。しかしながら、現行給食費のままでは国が示している学校給食実施基準を確保し、献立の質、栄養価を維持していくのは困難な状況であることから、虻田給食センター学校給食運営委員会、並びに洞爺給食センター学校給食運営委員会の両委員会へ給食費の改定について諮問し、改定に当たっての考え方や改定額の算出方法などもお示ししながら審議をいただきました。11月28日に両委員会委員長連名により、諮問どおりの改定額で答申をいただいたところでございます。なお、審議に際し、お示しした改定に当たっての考え方でございますけれども4点ございます。1点目が給食内容の充実として、給食内容の充実を図り、魅力ある給食を提供するように努める。2点目として地場産品の活用として、これまで同様に国産食材を原則とし、地場産品についても積極的に活用する。3点目が食材単価変動への対応として、食材単価に変動がある場合は、副食の材料で調整することを原則とする。4つ目として、新給食費の期間として、新給食費は平成31年4月から5年間継続する。ただし、食材単価に副食材料で調整できない大幅な変動があった場合はこの限りでないということが、4点をまずお示ししました。また、改定の算出方法として3点お示ししたところでございます。1点目は副食費の回復でございます。前回改定時、これは平成21年度でございますけれども、同内容の給食提供を基本とし、これまでの副食費へのしわ寄せ分を回復させる。2点目でございます。物価動向の反映として、新給食費は5年間を予定していることから、一定程度の物価上昇分を反映させる。3点目でございます。近隣市町との均衡として、近隣市町との均衡も考慮しながら、保護者負担の増加を極力抑えることを検討ということとして、この3点ということで改定の算出方法をお示しをしたところでございます。なお、小学校におきましては給食費の新給食費案として1食260円、現行245円でございますので、15円の増で増減率6.1%の増。また、中学校におきましては新給食費案300円で、現行が285円でございますので15円の増で5.3%の増ということで、この数字もお示ししました。また、参考として、年間増加額としまして小中学校ともに年2,850円の増ということで、これにつきましては190食ということで影響額ということでお示ししたということで、各学校、学年によって食数は変わるので影響額も増減するというようなことでのお示しをしたという内容になっているところでございます。以上でございます。
議員の質問 4番 今野幸子
この諮問の中で、保護者の方々の理解は得られているのでしょうか。また、保護者の方々にアンケートをお願いしたということですが、そのアンケートの結果をどのように受け止めておられますか。
町の答え 教育次長 天野英樹
アンケートということで、給食に対するご意見をお寄せくださいということで、今回の改定に合わせていただきました。それで、意見そのものはそんなに多くはなかったのですが、まず意見としては10年間据え置いているということで、おおむねそれは仕方がないのではないかということがありましたので、一定程度今回の値上がりについては理解をしていただいて、全てとは申し上げませんけれども、一定程度理解をいただいたということで考えているところでございます。
町の答え 教育長 遠藤秀男(教育長は2019年5月まで)
ちょっと補足をさせていただきたいと思います。保護者の皆さんには今回の諮問に当たりまして、15円という額を保護者の皆さんにもお知らせしまして、それで意見をお寄せくださいという形で集計させていただきました。全体では20件強くらいの意見をいただきました。その中で8割程度は仕方ないという部分、今までこの期間上げていないのは逆に不思議だという意見もございましたし、一方で反対意見も何件かございました。ただ、その反対意見につきましては、やっぱり制度自体がなかなか理解していただけていないという部分がほとんどかなというふうに私ども理解してございます。そういう部分では、しっかりと説明していくことにより、理解いただけるものと思ってございます。今回、いただいた意見、本当に参考にさせていただいていると思ってございます。運営委員会につきましてはPTAの代表の方、それから学校の代表の方を中心に進めさせていただいておりまして、委員会の中で反対の意見は全くございませんでした。そういうことも含めていきますと、保護者からの意見がなかったという部分については、積極的ではないとは思いますけれども、ある程度仕方ないという意見というふうに私どもとしては捉えさせていただいているというところでございます。
議員の質問 4番 今野幸子
私もアンケートを読ませていただきました。その中では、14件回答が確かありました。「値上げ賛成です」、「値上げは当然です」といった賛成意見4件。「納得がいかない」、「理由がわからない」が3件。残りの7件は「まあ仕方ないな」という感じの意見でした。この結果をどう捉えるか。その仕方がないというのはもう値上げをしてもいいよというのと、それから当然と言った人の4件と7を足して11件が賛成。そして残りの3件が反対というふうにとるのかなと私はそのアンケートの中では捉えています。でも、このアンケートで賛成ととれるその11件には、いずれも物価が上がっている、物価が上がっているから仕方がないというような、そういうものが陰にあるわけですよ。事実、消費税が5%から8%になり、当然物価が上がっています。そして、それを据え置いてくれています。今度は、その消費税を8%から10%に上げようとしています。今度の8%から10%の消費税は、食材には8%ということを言われます、今度の消費税にかけられる。それですが、その食材と仕入れるまでの過程に、既に消費税はかかってきています。もちろん運搬費もかかってきています。人件費もかかってきています。そういうのを含めて、一応食材として今、取り上げています。その食材に消費税はかかっています。単価も上がっているということ、まあ、それらを考えると仕方ない、給食があるだけでも本当に助かる、だから反対とは言えないよねとつい思ってしまいます。それでも、給食センターではこの物価が上がっている状況で一生懸命やりくりし、栄養素やカロリー、学校給食摂取基準をクリアしてきています。なおかつ、汁物1、おかずが1の一汁一菜が多い中、一汁二菜を心がけて、ぎりぎりのところですが頑張ってくれています。ですから、食材費の増額はセンターにとっても、給食の内容が改善されるなら、子供たちにとってもうれしいことです。食材費の増額はよいと思います。でも、給食一つでも物価が上がって大変なのですから、家庭ではもっと大変です。食事だけではないのです、家庭では。ほかの靴を買ったり、お洋服を買ったり、洗剤を買ったり、全てのものを予算していかなければならない。もう家庭ではもっともっと大変なことになっていると思います。学校給食費、これは家庭の支出比率から見てもとても大きく、少子化に拍車をかけていくようなものとなります。この負担を保護者に負わせていること、その上、値上がりによりもっと負担を重くする、それが当然と考えられていますか。なお、新たな給食費について、経済の大きな変動がない場合、5年継続すべきと判断します、とあります。では、来年もし災害で経済に大きなダメージがあったとするならば、また来年値上げすることになりますか。そのようなときは住民の皆さん、もちろん保護者の皆さんもとても苦しいときではないでしょうか。まさに子育て世代にとっては追い打ちをかけるような状態にほかなりません。この点についてお考えを聞きたいと思います。
町の答え 教育次長 天野英樹
保護者の負担を当然と考えているかというようなご質問だったかと思いますけれども、当然と言いますか、学校を運営している中で一定程度のご負担を保護者にいただくというのは、これはもう全て無料といくわけにはございませんので、一定程度負担していただくということでこれまでも当然そうしていただいているところでございますので、先ほど申し上げたとおり、10年間値上げも、もう給食センターでしっかりと工夫を重ねて重ねて重ねて、10年間頑張ってきたと。しかし、もうここまで限界が来たということでございますので、保護者の皆様にお願いをするということでございますので、決して当然であるとか、そんな思いをもって今回、給食費の改定の諮問をしたわけではございませんので、そこはまずご理解をいただきたいと思います。それから、物価は上がったり、来年大災害が起きたらどうするのだということでございますけれども、それは当然、今年の胆振東部大地震みたいな大きなことがあれば、当然いろいろなことを考えてあげないと、それはどんなことがあっても給食費を徴収するのだということになっていきますと、それは行政ではなくて鬼でございますので、そんなことは当然考えていることではございませんので、それは時々の状況に応じて、それは考えていくべきものと、また過程の話でございますから、そういうことは考えて、そういう事象があってはならないと当然願っていますけれども、それは時々のことで考えていくことなのだろうというふうに考えてございます。
議員の質問 4番 今野幸子
その時々に考えるということは、このなおかつ学校給食において、給食費について、経済の大きな変動がない場合、5年継続すべきと判断するという事項はどうなりますか。
町の答え 教育長 遠藤秀男(教育長は2019年5月まで)
今回、5年という話に一応予定させていただいたのは、前回が21年に上げて、それから10年間上げていないということがございます。そういう中で、一定の期間を区切ってしっかりと検証していくべきではないかという判断から今回5年というふうにさせていただいたものでございます。その中で、ただ経済の状況というのはなかなか見えないものがございますので、その中でまた物価が異常に上がったとか、そういう場合についてはまたちょっと考えさせてくださいという意味のことでございますので、そういうふうにご理解いただければなというふうに思っております。
議員の質問 4番 今野幸子
また、保護者の方に負担してもらう、その法的な根拠というのは何でしょうか。
町の答え 教育長 遠藤秀男(教育長は2019年5月まで)
学校給食費の法的根拠でございますけれども、学校給食法というのが法律、ございます。その第11条に書いてあるのですけれども、食料材料費ですね、それを除くもの、施設整備から修繕費であったり、人件費であったり光熱費等、これについては設置者が行いなさいと。そういうことで、食料材料費については保護者負担で良いですよという話になって、保護者負担が基本ですと。ただし、保護者の負担を軽減するために、設置者が学校給食費を予算に計上して、保護者に補助すること自体は禁止しているものではないということで、そういうところから全国的には給食費の無償化であったり一部助成というのが行われているところがあるかというふうには理解しているところでございます。
議員の質問 4番 今野幸子
まさに、この法律は給食の経費の負担関係を表すものであって、保護者の負担を軽減するために設置者がそれを補助、予算上に計上したり、保護者に補助することを禁止した趣旨のものではないということは言われています。私は、義務教育の中で大きな負担を占めている学校給食、これを無料化に実現させるべきだと思っています。これは、負担の大きさだけではありません。学校給食には食育基本法に示されているような、本当に最初の話したことでもありますけれども、大事さが話したことでもありますが、本当に大きな意味を持つものです。食育には国民の健康に厚生労働省が、また学校における食に関する指導、これは文部科学省が、また、消費者の食育改善や食の安全・安心に対する理解を深めることに関しては農林水産省が、そういうなどと12の省庁がまたがっている法律です。この食育基本法の前文として、食育を生きる上での基本であると位置づけています。また、食育の生きた教材であるとまで言われているのです。それが学校給食です。すなわち、学校教育には学校給食が不可欠なものだ、それほど大事なものなのだということです。公立小中学校の無償化を実施する自治体は年々増えています。1,740自治体のうち、小中とも実施しているのは76自治体、小学校のみが4自治体、中学校のみが2自治体、計82。その中の小中ともやっているという60自治体の93.4%が町村です。なおかつ、その町村のうち、人口1万未満の自治体が行っている、56の自治体で行っているのは、示す割合は73.7%を占めています。これらのことを踏まえて、無料化についての考えをお話しください。
町の答え 教育次長 天野英樹
給食費の無償化ということでございますけれども、今議員からお話があったとおり、他市町でも給食費の無償化を実施しているということでございますけれども、その他の多くは子育て支援対策として実施しているものと思われます。洞爺湖町におきましては、子育て支援対策として保育所や幼稚園の保護者負担金の半額助成や出産祝い金、子どもインフルエンザ接種費助成、中学生までの医療費無料化などを実施してございますけれども、これらの財源でございますけれども、議員もご承知のことと存じますけれども、多くがふるさと納税でいただいたものを原資としているところでございます。給食費につきましては、子育て支援対策の一つの対象項目になり得ることは認識してございますけれども、子育て支援対策をトータル的に考え、優先順位等や安定的な財源確保など、町長部局との全体的な協議が必要であることから、給食費だけをとって無償化というのは難しいものと考えているところでございます。
議員の質問 4番 今野幸子
これから学校給食を無料化にしようとしている町、一つの例として挙げさせてもらいます。学校給食法において、小中学校における学校の、その町の無料化をしようとしている町の受益負担の観点から、法律規定に基づき、学校給食費として保護者の負担をいただいています。ほかの管内でも見られますが、自治体においては子育て支援、少子化対策及び過疎化対策の一助として給食費無償化、また一部補助を実施している自治体があることは把握しています。給食費無料化を実施する際には、ほかの自治体と同様に補助金として支出する形もあるのではないかと考えています。この政策をとったとしても、学校給食法の規定に抵触することはないと考えています。もとより、先ほど言ったように、これはそういう補助をしてもだめだという、禁止ではないのだよというものがあります。この無償化の、ここの町では無償化にするには財源が2,800万円ほど必要とされています。洞爺湖町で実施するとなれば、どれほどの金額になりますか。
町の答え 教育次長 天野英樹
平成29年度の決算額でちょっと申し上げますけれども、ざっくりで言えば約3,000万円なのですが、虻田が2,435万6,000円、洞爺が629万3,000円ということで、合計で3,069万4,000円の給食費をいただいてございますので、100%保護者の皆さんが納入ということで、未納はございませんという結果でございます。
議員の質問 4番 今野幸子
私は全額無料化を実施してほしいと思っています。この意見に反対する声もあります。所得の多いところは無料にする必要がないのではないかとか、また我が家は子供がいないから何も恩恵がない。また、子供も大きくなって関係ない。我が家は子供が一人で、無料にならなくても大丈夫。我が子のことなのだから、親が見るのが当たり前、などなど意見もあります。しかし、私はそんな人こそ賛成してほしいのです。なぜなら、今小学校1年生の子、十一、二年もすればもう選挙権もあります。その中学生にしてみればあと3年すれば選挙権をもちます。ましてや、その2年後にはもう成人です。本当に今、その子供たちが国を動かしていく若者となっていくのです。立派な成人として洞爺湖町を、この社会を背負っていく一員となっていくわけです。現代、どこへ行っても若者不足。いやあ、後継ぎがいないのよとか、若い人が入ってくれないのよ、人がいないのよ。人がいても60歳以上、若い人がいない。その中でさまざまなサークル、イベント、もしくは会社や学校まで減少していっています。今の子供たちが仕事につき、税金も納め、経済的にも社会的にも私たちの今後を担っていくわけですよ。ある人は職人になるかもしれない。農家や漁業に就くかもしれない。学校の先生やお医者さん、看護師さんや消防士さん、さまざまな仕事について社会を、この洞爺湖町を支えてくれる者となっています。そんな人材を育てるためにも、また今は全然関係ないよその子であっても、いずれ何らかの形で私たちはその子たちの世話になることになります。子育てのしやすい環境づくりは少子高齢化の現代において、高齢者にとって住みよい町になるのではないでしょうか。そんな安心して住める町にする責任は今、洞爺湖町を背負っている住民、そしてここにおられる皆さんではないでしょうか。この洞爺湖町においては、立派なまちづくり総合計画があります。その中の「心豊かに子供を育むまちづくり」が書かれています。その第2節に子育て支援の充実として、子育て世帯の経済的負担の軽減を図ります。子供たちと親が適切な食行動ができるように、食育活動を推進します、と基本方針が示されています。この食育活動の生きた教材と言われているのがこの学校給食なのです。また、第3節には、学校教育の充実、学習環境の整備として、その中でも地域の未来を担う子供たちの確かな学力、豊かな人間性、健康、体力の調和的な発達により、生きる力を育てる。まさに、生きる教材であるその学校給食、ここにも出てくるのです。この思いをぜひ確実なものとするために、学校給食の無料化に踏み切ってもらいたい。町長の考えを聞かせてください。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
確かに、子供たちの食育というのは大きな問題かなというふうにも思っております。しかし、私どもの町には今、子育て支援対策としていろいろなものをやらせていただいております。子育て支援対策だけではなくて、福祉対策、こちらのほうにも力を入れさせていただいているところでございます。今日もだいぶん冷え込んできまして、寒い日になってきましたけれども、私どもの地域は古くから、特にこの町は福祉灯油の支給、これも今年もやらせていただいております。全体的に、やはりトータル的なものを考えていかなければならないだろうというふうにも思っております。また、給食費につきましては、過去10年くらいだと思いましたけれども、もっと前からかもしれませんが、今、町にはいろいろな使用料、手数料、あるいは税等々が課せられておりますが、この給食費についてはいまだかつてずっと100%の納入率をしていただいておりました。それだけ保護者の皆さんのご理解があったのかなというふうにも思っております。そんな中、今回は1食15円の値上げ、これは私どもも給食運営協議会、こちらのほうに審議会のほうに諮問させていただきまして、多くの方のご意見を尊重していただいた中での値上げということでございます。過去10年間、料金改定をしていなかった。これには町のほうの責任もございますが、今までそれでも創意工夫をしながら確かな学校給食を提供させていただいてきた。ここでこれ以上のものはなかなか難しいということから、わずかな金額になるかもしれませんが値上げを認めていただいた。そのところを私どもが尊重してまいりたいというふうに考えております。ただ、国の動向もやはり注視していかなければならないだろうというふうにも思っております。今回、消費税が8%から来年10月、10%になるのに伴って、国のほうが子育て対策、あるいは福祉対策でどの程度までその国民の皆さんの今あえいでいる姿を反映していただけるか、これはやはり一自治体としても注視していかなければならない。ただ、今現在の状況では、私どもは今回、10年ぶりに給食費については値上げをさせていただきたい。そういう思いでございます。
議員の質問 4番 今野幸子
先ほど、大西議員のまちづくり、これは人づくりという言葉がありました。これに対して、町長も厳しい社会に生きていけるような、そして洞爺湖町に残ってもらえるような、例え外に出ても、ふるさとを思ってくれる人になってほしい。そのために子供、学ぶ環境づくりは必要というようなお言葉がありました。この中で、大体一月、小学校は4,000円から、そして中学校は5,000円からという感じで、小学校中学校2人いれば約1万円の出費です、月々。また、小学校中学校3人いれば、大体1万5,000円かかります。じゃあ4人になったら月2万円、毎月給食費をそうやって払わなければならないのです。これはよっぽど家庭においては負担の大きいものなのです。それをいかにわかってもらいたいか、本当に今、この洞爺湖町では4.5人に1人の貧困、子供貧困と言われています。その中で、その給食費を家庭で負担していく、これがいかに重いことなのか。これについてもう一度お考えを聞かせてください。
町の答え 教育次長 天野英樹
議員がおっしゃるとおり、多子世帯ほど負担が重くなるということはおっしゃるとおりだというふうに思ってございます。当然2人3人ということでございますから、今回一人年額190食とすれば小学生として値上がりした場合には4万9,400円と、現行4万6,500円ですね、が4万9,400円になると。中学生については新たな金額でいえば5万7,000円ということで、現行5万4,150円ですから、若干値上がりするということでございますから、一人増え、2人増えれば当然増えるということで重たくなるというのは事実ということでございますが、先ほど申し上げたとおり、子育て支援対策トータル的に考えるということで給食費を捉えたいということでございますので、安定的な優先順位だとか、先ほど申し上げましたけれども安定的な財源とか、町長部局との全体的な協議が必要であると考えてございますので、給食費だけとって、今言った、重たくはなりますけれども、そういう中で考えていくという、給食費につきましてですね。そういう中で考えていくということで考えているところでございます。
議員の質問 4番 今野幸子
先ほどの負担金額、大体3,000万円ということでした。本町の財政状況について、この3,000万円の負担というものは、絶対に無理なのでしょうか。それを創出するということは無理なことなのでしょうか。
町の答え 副町長 森寿浩(副町長は2019年9月まで)
先ほども議員のほうからOECDの関係などもお話がありましたけれども、確か2年前に三重県の伊勢志摩サミットが行われたときに、日本の貧困というのが非常に貧困率が高いというのは確かお話が出ていました。そのとき、やはり調べますと、日本は幼児教育、あるいは高等教育に対して非常にかけている金が、公費が少ないというような状況があるということでございまして、本来は国がこういったことは責任を持ってやってくれるのが一番良いというような思いはもっています。今、少しずつ動き出して来年からですか、再来年からですか、幼稚園、保育所の保育料などの低減、あるいは減免というような話が出ていますが、そういった国の動きであってもそれぞれの国内の自治体が、それぞれにやはり努力して、この人口減少、あるいは定住対策、子育て支援、そういった施策をそれぞれに打っているというような状況だと思います。この給食費についても、近隣でも2分の1助成をしているというようなところもありますけれども、そちらのほうでは保育所の関係はしていないと、それぞれの町がそれぞれに考えて、そういった施策を打っているということだと思います。先ほどから、お話が出ていますけれども、洞爺湖町としても保育所の半額助成とか、あるいは中学校までの医療費無料化、それからインフルエンザの助成、出産祝い金でしたか、そういったものもいろいろな角度から取り組んでいるということで、特に財源はふるさと納税を財源にして、一部過疎債のソフトも使っておりますけれども、そういった財源も確保しながら、やはり進めていかなければならないということだと思います。やはり、こういった取り組みというのは、二、三年で終わるわけにはいかないので、やはり継続的にやっていかなければならない、そういったことが多い中では、そういった財政的なものも含めながら全体的に、トータル的に考えて進めていかなければならないということだというふうに認識しております。給食費の関係もいろいろなこと、いろいろな考え方があるかと思いますけれども、一つの今後の課題としては考えておりますけれども、今それをどうするというようなことまでは行っていないというふうには認識しています。
議員の質問 4番 今野幸子
一般財源として、また財政調整基金の繰り入れとして、もしくはそのふるさと納税として、さまざまな事業の見直し、そういった観点から本当にその食育を考える、その食育を考えるというその重要性、これは本当に高齢化に対しても、少子化に対しても重要な意味を持つものです。読めば読むほどそれが伝わってきます。その観点からいっても、何としてもその財政をやりくりはできないでしょうか。その生きた教材としての学校給食、何とか考えていただきたい。
町の答え 町長 真屋敏春(町長は2022年3月まで)
私どもの会計で今、一般会計で3,000万円の単独費というのは非常に大きな金額でございます。先ほど副町長が申しましたとおり、これが一過性のもので今年度限りですよということになれば、いろいろな角度からまた検討しなければならないだろう。が、しかし、これは一旦やってしまうと来年、再来年、またその次の年といろいろ継続していかなければならないと。これが当町の財政が本当にまたひどい状態になって、財政の再建団体になったとかとなれば話は別なのかもしれませんけれども、そこまで行くまでにはいろいろな意味でトータル的なことを考えていかなければならないだろうというふうに思っておりまして、今、単独で3,000万円を拠出するのはかなり難しいのかというご質問でしたので、難しいと言わざるを得ないというふうに思っております。
議員の質問 4番 今野幸子
そもそも学校給食の教材費には、先ほども言いましたけれども購入するときの単価の中には人件費、経費、運送費、いろいろなものが含まれています。なお、今回の値上げ、これは来年10月から予定される消費税10%をも見込んでいるとのことです。まだ上がっていないそのものを見込んでいる。全額無料がどうしても無理というのであれば、本当の意味での食材そのものの値段、細かく消費税が何%、運送費が何%、それは出てきませんが、私が言いましたその諸々の含めた食材費ということの中から、せめてそれではその半額を負担しよう、本当にその食材のみを保護者の方に負担してもらうような、そんな形で補助をする、子育て支援として補助し、なおかつ累進的な負担が大きくなること、子供が多くなればなるほど負担が大きくなる、これは本当に少子化対策に歯止めをかけるどころか追い打ちをかけていきます。温かい心で、どうかこの補助対策、せめてその半額を無料にするとか、または第2子、第3子の無料化などを実行すべきではないでしょうか。重ねて言わせていただきます。一部、援助についての考えは、それならお有りでしょうか。第1子でも大変な家庭があるのではないでしょうか。それらを念頭に入れて、どうかお考えを聞かせてください。
町の答え 教育次長 天野英樹
まず初めに、消費税の増税が来年10月から上がると、今予定でございますけれども、それも見込んでということで議員おっしゃられましたけれども、今回の改定に当たっては学校給食に係る消費税については、議員もさきに述べていたとおり軽減税率8%ということで対象ということでお聞きしてございますので、このたびの給食費の改定については消費税が10%増税することは基本的に考慮してございませんので、そこはまずお間違いないようにご理解をいただきたいと思います。それから、その食費の中の、値段の中の食費のみなどというお話もありましたけれども、基本的には何でもそうだと思うのですが全て人件費から何から含まってその値段で売っているわけですから、それをばらばらにしてどうのこうの一般的にそこまでできる仕掛けのものでもなければということでございますので、まずそれは基本的に不可能であると実際には考えます。それから、第1子だけでも大変な方、それから多子世帯の方、何とか支援できないのかということでございますけれども、これも先ほど何回も同じ答弁になりますけれども、子育て支援対策をトータルに考えた中で優先順位だとか、先ほど町長からお話ししたとおり財源だとか、確保だとか、全体的に町長部局との協議を進めながら給食費だけ無料化とか、支援するとかということになりませんので、全体的なことで考えていきたいということを考えているところでございます。
議員の質問 4番 今野幸子
大変、財政が厳しいということなのでしょうけれども、本当に多子の家庭、2子、3子何とか、せめてそれでは3子以降は無料にするとか、ほんの一部補助するとか、その少子化対策にもっと目を向けてほしい。その累進的にかかるということは、それが負担なら子供を少なくすれば良いではない、最初から、ということになりかねません。何としても、ここがみんなを補助しますよ、ここも補助しますよ、それだけではやっぱり少子化対策の面からいけば、ちょっと弱いかな。子育てはしやすくなります。確かに子育てはしやすくなりますが、少子化対策の、本来は子供が多くなっても、親が負担する金額が倍々と来ないということです。給食費は本当にその倍々と来ますから大きなものです。その一部補助だけでも考えてみる気もありませんか。
町の答え 教育長 遠藤秀男(教育長は2019年5月まで)
先ほどから、議員もおっしゃられてございますけれども、本当にまちづくりはみんなで進めるべきものだということで、行政であったり住民の皆さんと一緒に進めていくものだと思ってございます。そういうことで、将来を担う子供たちをしっかりと地域みんなで育成していきましょうという考えから出ているお話かなと思ってございます。そういう中で食育の大切さというのもおっしゃられて、そのとおりだというふうに私も思ってございます。ただ、食育イコール無償化であったりというふうには、なかなか直接的にはちょっと違うのかなと。教育上で考える部分については、やはり先ほど議員もおっしゃられましたように受益者負担の問題も当然ございます。義務教育の無償化というのは、全てが無償ということではございません。これはご存じのように最高裁の判決も出ているような状況でございますので、そういう中で私どももできるだけの教育の充実というものに努めさせていただいております。教育的観点からいけば、本当に食育の観点も含めて給食費を無償化するのが今、教育に求められる最優先のものなのかという部分については、もっともっとしっかり考えなければいけないと思います。ただ、子育てという部分、そういう支援という部分からいくと、しっかりと考えるべきものはあろうかと思います。先ほど町長含めて私どもも言ってございますが、さまざまな支援、子育て支援を今、行ってございます。また、ほかの自治体では給食費も無料含めてやっているところもございますが、それぞれの行政、自治体がしっかりと進めるべきものだというふうに思ってございます。そういう意味からいきますと、今この給食費だけをとって、これだけをとって無償化、それから軽減という部分についてはなかなか難しいのだろうなというふうに思ってございます。私どもの町、先ほど給食費納入率100%という話をしてございます。本当に保護者の皆様には、給食に対する深いご理解をいただいているものということで感謝を申し上げているところでございます。そういう中で、準要保護、それから要保護世帯につきましては就学援助という形で支援をさせていただいております。私どもの町、約3割近い世帯が、お子さんが就学援助の制度を利用されているというところでございます。この部分でいきますと、第2子、第3子であっても就学援助制度を利用できるかな、そこから外れる方ということになろうかと思いますけれども、当然第2子、第3子、第4子という形で増えていきますと就学援助の収入基準も変わってきます。そういうことも一つの要因として考えられるでしょうし、また全国、日本でいきますと児童手当というのが今、支給されてございますね。1万円から1万5,000円程度。これは所得は当然あるのですが、ある程度の世帯は全てカバーされているのかなというふうに理解してございます。そういう意味では、所得を超える場合であっても今、暫定的に確か5,000円だったと思います。これで十分とは当然言えないと私どもも思ってございますが、一定の考慮はされているのではないかなというふうに思ってございます。そういうことで、今すぐにこの給食費をもって軽減なり無償化というのは今の段階ではちょっと考えていないということをご理解いただければなと思ってございます。
議員の質問 4番 今野幸子
それでは、今の負担を据え置くだけでなく、その負担を重くするということですよね。それを理解されているから、まあ重くしても良いというふうに捉えている。また、保護世帯とか就学援助とか、そういうのを受けていない人を対象にも考えてもらいたい。そしてここに書かれている5年という、これで見ていきたいということを先ほど言われていましたが、その5年間の間にそういった補助を考えるとか、一部補助をしますとか、そういう考えも予定はしないということですか。そういう計画を、5年間はまずこの値段でいきます、考えられることはできませんということですか。
町の答え 教育長 遠藤秀男(教育長は2019年5月まで)
最初に負担を重くするのかという話をされたかと思います。実際には当然、引き上げということでございますので、私ども給食の制度からいって、先ほども申し上げてございますが、やはりこの10年間、米であったり麺であったりパンであったりが値上がりしてきています。牛乳も統制された金額で決まってしまいます、年度当初に。それをどうやって今ある給食費の中で、しっかりとしたものをつくっていくかというと、どうしても副食費にしわ寄せが行くのです。私どもはその平成21年のときの副食費の割合に戻して、その当時の一汁二菜を中心に、しっかりとした給食を提供していきましょうという考えなのです。単純に負担だけを重くするというものではございません。そこは理解していただきたいなと思ってございます。それと合わせて、5年間という話がございましたけれども、当然私どもとしては先ほども申し上げましたが、5年間これで頑張りましょうというのが基本なのですよ。多分、来年10月に消費税が値上がりします。そこでは軽減税率ということで食材に関して、給食費に係る食材に関しても8%の軽減税率に、今と同じ状況になろうとは思いますが、ほかの諸々が上がったときに当然、食材も上がってくる可能性もございます。それも考慮した中で何とか我慢できるところまで我慢しましょうというのが今回の値上げでございます。実を言いますと、私ども試算した中では15円ではすみませんでした。もっともっと高い状況でした。それをここまで、私どもの内部、栄養教諭、それから給食センターの職員含めて何回も何回もデータをつくり直して、やっとここで何とか皆さんに理解していただける額ではないかということでここまで来たところなのです。それをご理解いただければと思います。決して、5年間の間にすぐに見直すとか、そういうことは考えてございませんし、この中で頑張って、もしかするとその中で今おっしゃられた軽減などというのも出てくる可能性もあります。でも、それは今から明言するべきことではないなというふうに理解しているところで、そういうふうにご理解いただければなと思っております。
議員の質問 4番 今野幸子
町長初め、職員の皆さんも町を思い、住民のためを思ってくださっていることはわかっています。いろいろな数え切れないほど、いろいろなことをしてくれていることもわかっています。6月議会で取り上げた私のスポーツ振興に関しても、すぐに補助をつけていただきました。この食育の重要性から見ても、予算化ができないということは本当に大変なことなのでしょう。でも、やはりその値上がりを保護者の負担の増加として、少子化の減少に拍車をかけるようなことは、本当に目先のことだけではなく、未来の洞爺湖町のためにも決してやるべきではないのではないかと私は考えています。洞爺湖町において、絶対無理な状況ということですよね。今、洞爺湖町ができる最善の援助、この計画、5年はこれで頑張っていこうと決めた上でも、とにかくこれを基本として、5年間まあこれで据え置きだということにならないように、本当にその中でも、いつでも変えられるような、そんな思考をもってほしい。先ほど牛乳などというのが出ましたけれども、もしあれでしたら本当に牛乳代だけでももつとか、主食の分だけでももつとか、一部補助に関してはいろいろな政策があると思いますので、どうかこれからの軽減について頭に入れておいてほしい。学校給食の無料化の質問については、これで終わりにいたします。