当別町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月18日
徒歩と公共交通で必要な移動ができるまちへ
2025年6月18日、当別町議会の一般質問で、佐藤立議員が「徒歩と公共交通で必要な移動ができるまちへ」について質問し、町長 後藤正洋、企画部長 乗木裕が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤立 議員
- 答弁者
- 町長 後藤正洋、企画部長 乗木裕
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 佐藤立
それでは、議長の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問を始めます。3月定例会の一般質問に引き続き、町内の交通について質問をいたします。3月定例会では、町民の移動ニーズを継続的に確保するための大きな課題である運転手不足という側面から主に交通サービスの提供側の観点から質問をいたしました。今回は、実際にサービスを利用する町民の視点からの質問をさせていただきます。質問の要点を先に申し上げます。現在当別町では様々な移動は自家用車で移動できることが事実上の前提となっています。自家用車で動くことができれば、多少の制約があったとしても通勤、通学、通院、買物など大きな支障はありません。しかし、自家用車があることを前提とした体系をこのまま続けることはできません。皆様ご存じのとおり、1988年に札幌大橋が開通したことにより太美地区を中心に人口が増加をしました。1990年から2000年までの10年間でおよそ5,000人の人口増となり、2000年には2万778人という人口のピークを迎えています。それから30年が経過をしました。当時転入された方々の多くは既にリタイアをされたか、間もなく定年を迎える年代です。65歳以上の人口割合を示す高齢化率は現在40%弱、このままの傾向が続けば2040年には50%を超える見込みです。また、85歳以上の人口は、2040年には今の1.8倍になる見込みです。70歳を超えると運転免許の自主返納が増える傾向にあります。このことを踏まえれば、今後運転免許を持たない高齢の方が大きく増えることが予想されます。実際に町内でも免許を返納された方、これから返納を考えている方が多くいらっしゃいます。そうであれば、徒歩と公共交通で必要な移動ができる町へと転換をする必要があります。また、これは高齢者に限った話ではありません。子どもたちにも同様に移動の足の課題があります。中学校の部活動が拠点校方式へと移行したことにより太美地区、当別地区相互の移動が必要となりました。これまで議会でも繰り返し指摘があったとおり、部活動の時間とふれあいバスの時間の調整はまだ十分にはできていません。また、スクールバスの部活便が運行されているのは一部の地域のみです。習い事や少年団活動なども保護者による送迎ができるかどうかで子どもたちの体験の幅に影響が生じています。繰り返しになりますが、現在の町内の移動は自家用車があることが前提となっています。そのため、必然的にご自分で運転ができない子どもたちや高齢者には様々な制約がある状況です。特に85歳以上人口が今後急増することを踏まえれば、徒歩と公共交通で必要な移動ができる町へと転換する必要があります。これは高齢者向けの施策ではなく、一義的には子どもたちや高齢者など自ら車を運転できない方の移動の足を確保すること、それと同時にご家族や知人による送迎の負担が軽減されることで、全ての町民にとって生活の質を上げることにつながる極めて重要な施策であると考えております。以上を前提に今後の町内の交通政策についてお尋ねをいたします。1点目、自家用車を前提とした町から徒歩と公共交通で必要な移動ができる町へと転換をすることが必要ではないでしょうか。2点目、坂道が多いスウェーデンヒルズを含め、太美地区でも自宅から乗車できるデマンドバスを運行することが必要ではないでしょうか。3点目、当別地区を中心に江別市内へ通院したいというニーズが根強くあると認識をしています。ライドシェアやタクシー助成など手法は問わないものの、江別への公共交通を再開させることが必要ではないでしょうか。4点目、札幌への通院が集中する早朝など町内のタクシーが不足する時間帯にライドシェアを導入することが必要ではないでしょうか。5点目、デマンドバス等の運行時刻について、他の送迎バスとの乗り継ぎや札幌の病院の外来予約時間等に合わせて利用できるようにするなど、利用者のニーズに合わせた調整を行うことが必要ではないでしょうか。6点目、太美地区の子どもたちがとうべつ学園水泳プールを利用する際に運賃を無料にするなど、子どもたちの体験活動を促進する仕組みを導入することが必要ではないでしょうか。7点目、部活動、少年団、習い事など活動の種類を問わず、放課後や学校休業日に子どもたちが活動に参加できるよう公共交通を整えることが必要ではないでしょうか。8点目、今後町内の交通体系を再編する際には医療機関、店舗、教育機関、JR、少年団などの活動団体など利用者の用務先と緊密に協議し、公共交通を利用しやすい環境を町全体でつくり上げることが必要ではないでしょうか。最後、9点目です。徒歩と公共交通で必要な移動ができる町へと転換するためには、現在の事業費にこだわらず、十分な予算を確保することが必要ではないでしょうか。以上、9点質問させていただきます。
答弁 町長 後藤正洋
佐藤議員の一般質問にお答えをいたします。今回議員から様々なご提案をいただきました。私も首都圏など都市部と同等の公共交通体系を構築することができれば、町民のあらゆるニーズに応えることができるものと考えますけれども、この場合現在の車両だけでは到底対応することができず、また新たな車両購入をはじめ、現時点でも不足しております運転手をさらに確保しなければならないなど、膨大な運行経費が伴うことになるというふうに思料いたします。また、この運行経費を賄うためには今まで以上に収入を確保しなければならないことから、運賃の相当な値上げは避けられず、公費で賄う場合は限られた財源の中で教育、福祉、公共施設の維持等の施策に向けた様々な事業費用を大幅に削減して、そちらに充てなければならない、そういった状況に陥ることになるのではないかというふうに考えます。私も充実した公共交通の必要性というのは重々承知をしておりますが、これらのことを踏まえた上でそれぞれの質問について答弁をさせていただきたいと思います。まず初めに、徒歩と公共交通で必要な移動ができる町への転換の必要についてということでありますけれども、町の公共交通といたしましては全ての方の自由な移動に対応できるほど利便性が高い状況ではありませんが、最低限必要な移動ができるよう移動手段の確保をしつつ持続可能な体系を構築しておりますので、利用状況などを踏まえ、常に工夫していくことが必要であるというふうには考えております。次に、太美地区でのデマンドバス運行の必要についてでありますけれども、議員もご承知のとおり、本町地区におきましては平成27年まで定時定路線型の市街地循環線を運行しておりましたが、空車で走るバスがあるなど利用が少なかったことから、予約があった際に運行するデマンド型に切り替えて運行しております。その一方で、太美地区は札幌市への通勤、通学者を中心に一定の利用がありますことから、デマンド型よりも現在の定時定路線型の運行が適しているものと考えております。次に、江別市への公共交通の再開の必要性についてでありますが、平成28年3月まで運行しておりました当江線につきましては、通院での利用はあったものの、通勤、通学などの定期利用はほとんどなかったことから、利用者の減少に伴い廃止した経過がございます。また、現在は町内の医療機関も増え、医療提供体制が向上しており、町内の医療機関へ通院する町民も増えてきている状況などから、運行経費をはじめ運転手や車両の確保、利用者の見込みなどを総合的に勘案しますと、当江線を再開させることは難しいと判断をさせていただいているところでもあります。次に、タクシーが不足する時間のライドシェアの導入についてでありますけれども、ライドシェアの導入につきましては検討を進めておりますが、議員もご承知のとおり制度上タクシー事業者等が国土交通省から許可を受けた後、当別圏においては原則金曜日と土曜日の16時台から翌5時台までの間で運行ができるものとなっております。このため、議員ご提案の札幌市内へ通院が集中する早朝に国土交通省から運行の許可を得るためには、常にその時間帯でタクシーが不足しているということが条件となることから、現在のタクシーの運行状況を踏まえますと、ライドシェアによる解決は難しいと判断をいたしております。次に、デマンドバス等の運行時間についての利用者のニーズに合わせた調整の必要性についてでありますが、デマンド型につきましては可能な限り利用者のニーズに合わせて運行をしてきております。しかしながら、定時定路線型とは異なり、乗車人数や乗降場所等によって乗降時間が変動するといったデマンド型の性質上、ご提案の全てのニーズに対応することは難しいと判断をしております。次に、子どもたちの体験活動を促進する仕組みの導入についてでありますが、議員もご承知のとおり、コミュニティバスは定額制運賃を採用しておりまして、小学生は100円で乗車できるなど他の公共交通と比較しても運賃は安価に設定しております。また、子どもたちの体験活動を促進する仕組みの一つとして、学校の長期休暇に合わせて格安の子ども定期券なども発行し、子どもたちのあらゆる活動において気軽にバスが利用できる取組を行っております。次に、子どもたちの活動に合わせた公共交通の整備と町全体で利用しやすい環境をつくる必要性についてでありますが、議員のおっしゃる全てのニーズに合わせた公共交通の構築は困難ですが、日常生活において気軽に利用できる公共交通を構築することにより利用が増え、持続可能な地域公共交通体制の確立につながるものと考えております。このことから、今後も町民の利用ニーズを的確に把握し、利用しやすい公共交通の構築に向けて取り組んでまいりたいと考えております。最後に、現在の事業費にこだわらず、十分な予算を確保する必要性についてとの質問でありますが、繰り返しになりますけれども、議員ご提案の内容につきましては公共交通の充実につながるものと考えますが、その一方で膨大な運行経費となり、運賃の値上げと公費負担が伴うことになります。私は、他の行政サービスを低下させることなく、持続可能な公共交通体系を確保することが何より重要だと考えておりますので、そのために必要な予算を確保することは当然のことと考えております。以上、佐藤議員の一般質問に対する答弁といたします。
再質問 6番 佐藤立
それでは、各項目について順番に再質問をさせていただきたいと思います。まず、冒頭町長のほうから全体的なお考えの部分で首都圏と同等の体系というのは膨大な費用もかかるし、非常に難しいというようなお話がございました。私が申し上げている徒歩と公共交通で必要な移動ができるというのが、例えばのイメージですけれども、札幌の中心部であるとか、東京の山手線の圏内の中であるとか、ああいった完全に公共交通が充実をした体制をというふうに想定をするのであれば、それはもちろん膨大な予算がかかることになりますし、当別町の地理的な状況を考えたときに、それはできれば理想かもしれないですけれども、あまりにも理想のレベルが高過ぎるものではないかなというふうに思っております。大前提としまして、自家用車で移動するのと比べて徒歩や公共交通を前提とした必要な移動ができるというのは、自家用車ほどの利便性が常にあるかといえば、それはもちろんそこまでの利便性は求めることはできないのだというふうに考えております。ここ公共交通というのは利用される方と提供側と、そしてもちろん最終的には町民の方々の税金から必要な事業費を確保して運行していくわけですから、3者がお互いに理解をしながら、どのラインであれば当別町で持続可能な体制をつくることができるのかというのをしっかりと考えていく必要があるのではないかというふうに思っております。以上を前提とした上でですけれども、まず1点目、徒歩と公共交通で必要な移動ができる町へ転換することが必要ではないかという部分についてでございます。この部分について、全ての方の自由な移動を確保することは、それは難しいというようなご答弁がございました。この点については、私も全ての町民の方が自分の必要なタイミングで必要な移動ができる公共交通をつくることが可能だと、現実的だとは思っておりませんので、そこまで求めているものではございません。一方で、現在最低限の移動のところが確保できているのかという点が一つ大きなポイントになるかと思います。この最低限というのも何をもって最低限とするのかというのは非常に難しいところでありますけれども、冒頭に申し上げた当別町の人口の動向ですとか、今まさに車を手放すかどうかを悩んでいる方が多くいらっしゃる、この状況を考えたときに、過去よりも公共交通に頼らざるを得ない方が増えてきている。そして、2040年までには85歳以上の方の人口が1.8倍になることを踏まえれば、そういった方々はこれからも確実に増えていくというふうに考えております。そうしますと、現時点で町内で維持できている、組み立てられている公共交通よりもより徒歩と公共交通に寄せた形にしていくことというのが少なくとも必要ではないかというふうに考えております。そこでまず、1点目の確認ですけれども、これは私の最初の質問で少し誤解をさせていたら申し訳ないのですけれども、徒歩と公共交通で必要な移動ができる町というのは、全ての方が徒歩と公共交通で自由に移動ができる町ということではなく、これからの人口の動向、高齢者の方が増えていく動向等を念頭に置いたときに現状よりも徒歩と公共交通での移動の利便性をより高めていく必要がある、そういう認識で私は質問しておりますけれども、まずこの点について改めて町長のお考えをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 後藤正洋
佐藤議員の再質問にお答えをします。今徒歩と公共交通で移動を考えるという点では、総合的な部分は恐らく同じ思いでいると思いますし、その必要性について、あるいは将来そういったことが必要になるという認識でも同じ思いでいるというふうに認識をさせていただいております。ただ、利用状況ですとか、そういった点では今どう形を変えていくべきかという反省は常に行って、見直しをしてきておりますので、そういった点では公共機関としての、公共交通としての最大限の利便性を発揮をしていくということでは、私は常に努力をしなければならないというふうに思っております。特に公共交通を使うという点では、ゼロカーボンをどう実現していくかということともつながっていきますので、そういった点ではそういった意識の醸成も含めて公共交通の在り方、あるいはなるべく自家用車ではなくて、移動手段を公共交通あるいは徒歩に変えていくというようなことを皆さんにお願いをしていくということは、将来的に必要なのかなというふうには思っております。それと、今当別町がそういった意味でふれあいバスですとか、そういった取組をずっと先進的にしてきておりますので、実際に個々の対応で十分でない部分はあるということ認識はしていますけれども、当別の公共交通体系の在り方というものが、ご自分たちがご高齢になって免許を返納したときに今まで住んでいた地域よりも当別に住むほうが利便性が高いということで移住してきていただいている方も実態としてありますので、そういった意味では高齢化社会を支えていく、高齢化率が高くなっていくというお話がありましたが、やはりまちづくりはそのまま何もしないということではなくて、しっかりと高齢者を支える人たちにも入ってきていただいて、そういった人たちと一体となって地域を支えていくということが必要となってくると思いますので、そういった点で単純に高齢化率が何もしなければ上がっていきますけれども、そうしないための努力をしながら足の確保をしていくということは必要かなというふうに思っております。
再質問 6番 佐藤立
大きな方向では、公共交通の重要性というのは町長も認識をしていただいていると。その方向で動いていらっしゃるということでしたけれども、先ほどから私が申し上げましたのは、やはり今現に例えば車を手放したりですとか、結構ご高齢になるとご自身の都合でというところもありますけれども、例えば息子さんとか娘さんからそろそろ気をつけてねというようなお話があって、それでやむを得ず手放すという方もいらっしゃいます。そういったことで、実際に今まで車での移動である程度のカバーができていたところから車を使わない生活に移らざるを得ないという方々が現実に当別町内では、別にこれから発生するということではなくて、現時点でも既に多くいらっしゃいますし、それがこれから確実に増えていくであろうなという社会の情勢であります。そういった中でありますと、やはり町として当別町に住み続けていただくためには、仮に車を手放す、ご自分で運転できなくなったとしても通院ですとか買物ですとか、またはお子さんであれば例えば習い事だったりですとか、お友達とちょっとお茶に行くだとか、そういったこともあるかもしれないですけれども、日々の移動の中で自家用車ほど便利ではないけれども、最低限の移動というのはしっかりとカバーをしていきますよと。なので、当別町で例えば少なくともずっと病院のお世話になるような状態になるまでであれば、しっかりと当別町で暮らしていけますよというメッセージを出していくということが今後重要ではないかというふうに思っております。私も様々な方のお話をお聞きをしていく中で、実際に、これは個別のケースですけれども、実は息子さんが町外にいらっしゃって、出ていくのが決まっているのですというような方ですとか、本当は暮らし続けたいのだけれども、なかなか移動することができなくて、病院に行くのも苦しくて、例えばこれふれあいバスが走っているから、確かに走ってはいるのですけれども、家からバス停までのちょっとした距離を歩くのがやっぱりご高齢になると負担になってきたり、けがをされていたり、腰を痛めていたりとするとその距離を歩くのが負担になってきたり、あとはデマンドバスについても、実はデマンドバスの仕組みって私すごく充実した仕組みだと思っていまして、まだ当別側だけですけれども、予約をすれば1日7便、8便ぐらいの時間帯で200円でかなり充実した利用ができます。ただ、これは受け取り方の問題かもしれないのですけれども、予約をして、自分たちのためだけにバスに来てもらうというのが申し訳なくて、一回利用したのだけれども、その後なかなか継続して利用するのができなかったのだよねというような方もいらっしゃいます。これ決して全体の話をしているのではなくて、あくまでも個別のケースですけれども、恐らく徒歩と公共交通で皆さんで助け合いながら一緒に移動していけるのだよというところまで、多くの町民の方がそういうふうに共通の理解を得るところまでは残念ながらまだいっていないのではないかなと思っております。もちろん全てのニーズをカバーすることはできないので、カバーし切れないところも出てくるかと思いますが、まず大きな方向性として当別町ではこれから幾つになったとしても徒歩と公共交通で通院、通学、買物、その他最低限必要な移動というのはできる町なのだということをしっかりと打ち出していくということが必要ではないかと思いますけれども、その点についてもう一度だけ町長のお考えをお伺いできますでしょうか。
答弁 町長 後藤正洋
今佐藤議員から再々質問ありましたけれども、基本的にはご高齢の方ですとか、あるいは障がいを持たれている方、あるいはお一人で外に出られて買物ですとかいろんなことができないという状況の方については、できる限り寄り添いたいという気持ちは私は持ってはいます。ただ、やはり何事にも公平性というものを行政サービスでは勘案していかなければなりませんので、そういった意味で自助、共助、公助という形で福祉の在り方も含めて、そういった人たちにどう寄り添えるかということは考えなければならないと思っています。ただ、バスの路線のことに関しての質問ですから、そこに限ってお話をさせていただきますと、先ほどから言いましたように、それぞれの移動手段の確保をなるべくであれば寄り添ってさせていただきたいと。でも、そのときに利用状況ですとか、いろんな持続可能な体系をどう構築できるかですとか、そういった最大公約数をどうまとめてサービスの質を上げていくかということは常に考えなければならないというふうに思っていますので、そういった積み重ねが現状の変化に合わせて変えていくということができれば、一定のご高齢の皆さん、あるいは移動手段を必要としている方たちに寄り添うことができるのではないかなというふうに考えていますので、その状況、状況、あるいはいわゆる民間のタクシーですとか、そういったこともありますので、そういったことも加味しながら公的に何ができるかということは総合的に判断しなければならないというふうに思っております。
再質問 6番 佐藤立
私としては、やはり大きな方向性というのはしっかり打ち出していきたいなというふうに思っておりますが、今ちょうど町長から状況、状況に応じて、またタクシーですとかも、様々なバスに限らない移動手段等も含めてというような、含めて考えていく必要があるのではないかというようなお話もございましたので、ちょっと質問の流れとしてもこの後具体的なお話になりますので、次の質問のほうに入っていきたいと思います。これから先は、かなり個別具体的なところも質問をしておりますので、再質問で全てを再質問できないかもしれないですけれども、要点を絞ってさせていただきたいと思います。まず、2点目のところですけれども、太美地区でのデマンドバスの運行、これについては議会の中でも以前にも幾つか様々な質問があったかと思います。また、町長から当別地区での定時定路線をデマンドバスに転換したのと比べての太美地区での通勤、通学の一定の需要というご説明がございました。そこの前提については、十分理解をしておりますが、例えば今年度からふれあいバスの青山の路線については朝と夕方の時間帯、定時の路線を残しつつ、日中にデマンドの路線を運行しました。これデマンドについては、今までも多くの場合利用が減っていく中で、より効率的な運行をするためにデマンドバスを導入していくという流れがあったかと思いますし、それはそれで一つ大きな方向性だと思っております。ただ、デマンドバスにはもう一つ非常に大きなメリットがありまして、それがご予約をした方のご自宅の前までお迎えに行くことができると。先ほど足がちょっと、歩行に困難があってというような方のお話もしましたけれども、例えば当別って全体的にほぼ平地なところが多いので、私もあまり坂のイメージがなかったのですけれども、スウェーデンヒルズ地区ですと坂の下のほうに住んでいらっしゃる方がバスに乗ろうとすると、坂を上がって上まで行かなければいけないところが、もちろんもともとそういう場所で生まれ育ったということではなく、その環境を好んで、いい環境としてお住まいになっていただいているので、全く同列に話せないことかもしれないですけれども、やはり場所、場所によってはどうしてもバス停まで行くのがなかなか大変だという方は今後も増えてくるというふうに思っております。そうしますと、単純に経費を節減するという意味ではなくて、なるべくご自宅のそばから乗っていただけるという意味で予約型のバスの必要性というか、利便性というのも出てまいります。そうしますと、例えばですけれども、先ほど町長がおっしゃったとおり、通勤、通学には一定のニーズがございます。一方で、日中の時間帯になるとそこまで固まったニーズがあるかというと、決してそこまででもない。また、これ先の話なので、何とも言えないところがありますが、現在あいの里の医療大学の病院に通院されている方も、太美地区、当別地区、多くいらっしゃいますけれども、そこの病院がこれからどうなるかも分からないところなので、これは若干仮定の話になりますけれども、定時定路線での日中の利用というのは今後減少していくことも十分に見込まれます。そうなったときに通勤、通学で定時定路線で走らせるべき時間帯とむしろご自宅のそばまでなるべく寄って運行する時間帯と、そういうのを組み合わせていくというのは既に青山線でも実績がありますので、これは十分に検討すべき課題ではないのかなと思っております。決して太美地区だけでというよりは町内全体の話だと思いますけれども、そういった意味で単純に通勤、通学の一定の需要があるからデマンドバスが適切でない、デマンドバスにする必要性がそれほどないということではなく、利用される方のニーズを踏まえていったときに通勤、通学の一定の利用と組み合わせる形で、特に利用が少ない時間帯にご自宅のそばまでお迎えに行けるようなバスを運行する、そういったことも検討していく必要があるのではないかなと思いますが、この点については町長のお考えいかがでしょうか。
答弁 町長 後藤正洋
再質問ありがとうございます。基本的には、先ほど申し上げましたように、太美地区はJRと連動させて運行しているという状況がありますので、まずはその列車に間に合わせるという前提で行っています。ですから、検討していないという話ではなくて、検討しているのですけれども、例えば今議員がご指摘いただいたように、時間帯でなくて日中の時間、例えばあいの里の今の病院がそのまま続くとすると、そこまでは、それでも何時までという時間が設定されるかもしれませんけれども、時間の制約なしに一定程度の人をご自宅から乗っていただいて、目的地までお送りをすると。その時間的制約がないということを理解していただいた上でニーズがあるということであれば、それは今検討はさせていただいていまして、結果的に今の状況ではないのではないかということでやっていないということです。ですから、全くそれをやらないということではなくて、そういったニーズがあるのであれば、それはやらせていただくということになると思います。ただ、運行バスと運転手の問題というのは出てきますので、その辺の時間的な問題ですとか、運行する会社のいろいろな方針ですとか、そういったことも加味しなければならないのかなというふうに思っております。もし私の今言ったことで足りない部分があれば担当から答弁させますけれども、大体いいですか。では、お願いします。
答弁 企画部長 乗木裕(企画部長は2025年12月まで)
デマンドバス運行に関して若干補足させていただきたいと思います。先日まとまった資料によりますと、令和6年度は5年度に比べて約26%の利用者の増加が見込まれました。デマンドバスの運行形態に変えてからコロナ禍があったこともあって、年々減り続けていたのですけれども、ようやくここで利用者が増えた。これは、佐藤議員がおっしゃるとおり、デマンドバス自体の利便性がようやく利用者のほうにも浸透してきたのだろうというふうに考えております。したがいまして、こういった段階を経て利用状況の検証などを現在地域公共交通活性化協議会の中で随時行っておりますので、そういった状況を見ながらどの路線がどういった運行体系がよろしいか、もちろんそれに加えて、利便性はもちろんですけれども、運行コスト、そこにかかるコストが最適化されるかといったところも併せて現在検討を進めながら、絶えず基本的には変えるべきところは変えていくという姿勢で現在も交通体系を維持しているといった認識でございますので、そういったところを含めてご認識いただければなというふうに思います。先ほど最初の答弁で町長のほうから、繰り返しなりますけれども、今の太美地区に関しましては恐らく定時定路線型のほうがまだ運行コストも安く抑えながら大量輸送に、今必要な輸送能力を発揮できるということから、今の運行体系になっていると。これが未来永劫ずっと続くとかいうことではないということでご承知いただければと思います。以上です。
再質問 6番 佐藤立
今の点、これ結構やっぱり交通って非常に難しいところといいますか、どこまでやっても切りがないところもあれば、こちらのニーズとこちらニーズがぶつかるところとか多々あるところですので、何か一つが明確な答えになるというものではないのだなというふうには思っております。ただ、その中でもやはり日々町民の方々の年齢層ですとか構成も変わってまいりますし、生活のスタイルも変わってまいります。そういった中でしっかりと町民の方々が、例えば今実際にはバスには乗っていないけれども、その裏に見えないところでどういうニーズがあって、もしくは乗っていないのだけれども、こういうことがあって実は乗れていないのだよというようなこともあるかと思いますので、その辺りをしっかりと拾っていくことが重要なのではないかなと。そこの点でいきますと、一つ、今回太美地区でのデマンドバスというお話を申し上げましたけれども、これは先ほどの再質問で述べたことの繰り返しになりますが、やはりご自宅からバス停までの移動の足、そこに大きな課題を抱える方というのも今後増えていく中で、自宅から乗車できるというところの利便性、重要性というのが今後もますます高まっていくのではないかなと。その視点からしたときにデマンドバスというのが、これが全ての時間帯になるのかどうか、もしくはこれデマンドバスがいいのか、乗合タクシー的なものがいいのか、もしかしたらタクシーに複数で乗ったときに何らかの利用助成をするという形のほうがいいのか、これいろんなやり方があるかと思うのですけれども、ご自宅から一歩でも外出をしやすくなるような、通院だったり、買物だったり、必要なところができるような手だてというのが必要ではないのかなというふうに考えております。すみません。質問としては、ちょっと時間もあまりないので、3点目、江別のところについてさせていただきます。ここ江別の路線バスが廃止をされるタイミングというのは、私も既に議会におりましたので、そのときに経費等のご説明もいただいて、当時の認識としてこれはやむを得ないものなのだろうなというふうに思っておりました。町長のご答弁の中でもありましたけれども、ここを例えば定時の路線、当時もジャンボハイヤーぐらいの割と小さい車で運行していたかと思いますけれども、それであっても定時の運行をするというのが経費的に、例えばほかの経費とのバランスを考えたときに見合うのかというと、ここはかなり大きな課題があるのかなというふうには思っております。一方で、当別地区を中心にやはり江別への通院ですとか買物ですとか、これは私も想像していたよりもより多くのニーズが現実にあるのだなというふうに感じております。例えばどうしても本当は江別の病院に行きたいのだけれども、直接行けないので、これは病院の優劣の話ではないですけれども、直接行ける場所としてあいの里の医療大のほうに通っているのだけれども、3年後にあいの里の病院もなくなったとなったら、次に大きな専門的な、もしくは総合的な病院ってあともう札幌しかないのかなというようなお話をされている方もいらっしゃいました。当別町、東西に分かれている中でも特に当別地区というのはやはり生活圏として江別とのつながりが多いところですので、一方でその生活圏の中で全く公共交通がないのが当別と江別の間です。そういたしますと、まさに公共交通の空白地帯でありますので、質問の中でもライドシェアやタクシー助成など手法は問わないもののというふうに記載をいたしましたとおり、これは定時定路線のバスにこだわらず、ライドシェアについてはもちろん様々な要件ありますが、ライドシェアですとかタクシー助成ですとか、有償運送的なものであったりとか、様々な仕組みを組み合わせて、車がなくても江別に通院ができるという体制を町として整えていく必要はやはり重要ではないかなというふうに考えておりますけれども、先ほど恐らくバスに限定した形でのご答弁をいただいていたと思いますので、その他の手法も組み合わせて江別への括弧つきのといいますか、いわゆる公共交通を再開させることが必要ではないかという点について改めて町長のお考えをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 後藤正洋
江別と当別の直接の距離は短いのですけれども、公共交通機関を使いますと、ぐるっと札幌回らなければならないということがあります。そういった点では、例えば病院に通いたいですとかというニーズがあるということは承知をしております。ただ、それがどの程度のニーズ量なのか。ただ、量だけでは判断はできないということは理解はしていますけれども、やはり公共サービスとしてそれを成り立たせるためには一定程度ほかの皆さんの理解をいただく中で公営サービスを行っていくということが必要になってくると思いますので、現時点ではなかなかそこは難しいかなというふうに思っております。先般お医者さんとのいろんな協議もさせていただく機会を年間何回か持っておりますけれども、そのときにも患者さんを江別にというお話がありました。一定程度やはり江別医師会に所属しておりますお医者さんでありますので、江別の市立病院ですとか、そういった関連の病院に患者さんをという思いで選択をしていただくということはあるのですが、ただなかなか交通手段がないということと、それから車で行くにしても送っていただける方がおられないですとか、いろんなご家庭の事情があって、結果的にではどうされますかということで、札幌あるいは近隣の病院を選択をされるということはあり得るのかなと思います。ですから、その辺は必ずしも江別との定期便を、あるいは定期便でないにしても何らかの方法で公として運行させるということが適切かどうかということは総合的に判断しなければならないというふうに思っていますが、現時点ではなかなか難しいというふうに判断をしています。
再質問 6番 佐藤立
平成28年にバスを廃止した当時というのは、まだライドシェアの仕組みも法的にも整っておりませんでしたし、恐らくあそこからさらに経費を節減しての運行というのの現実的な可能性も非常に限られていたのだとは思っております。一方で、現時点では法整備も進んでいまいりましたし、全国でも様々な事例も出てきておりますので、ここは質問でも書きましたけれども、ライドシェア、タクシー助成など手法は問わない。これ本当に移動ができて、通院ができるのであれば、どの乗り物に乗っていくかというのはそれほど大きなところではなくて、ただタクシーは例えば当別から江別の病院まで、市立の病院まで行くと片道大体五、六千円かかるので、やっぱりそれぐらい金額が高くなると乗り物は何でもいいとはなかなか言いづらいところありますが、一定程度持続可能な料金体系であれば何に乗れたとしてもたどり着くことが重要だと思っておりますので、法整備も進んでいく中で、ここはライドシェア等の出番ではないかなというふうに考えております。それで、質問としては次、4点目のところになります。朝の時間帯のライドシェアの部分について現時点で当別を含む管内でライドシェアの運行可能な時間帯というのが週末の夕方と。夕方やるということになっていて、現時点では対象になっていないというところでしたけれども、なぜここピンポイントでお話をしたかといいますと、まさに、これはちょっと当別地区側の話になりますが、朝7時台にJRの駅に向かっていく道というのが非常に今当別限られている状態にあります。例えば9時とか9時半とかで札幌市内の病院に外来の予約をしたとすると、大体8時前後ぐらいのJRに乗っていく必要があります。少し余裕を見れば7時40分頃とかになるのですけれども、今当別地区で運行しているタクシー事業者さんは2社ありますけれども、7時台に運行しているところは1社になります。その中でも、もちろん台数は日によって若干の変動はあるようですけれども、予約で既に1台はほぼ常時埋まっているような状態というふうにもお聞きをしていますので、なかなかその時間帯にタクシーに乗ろうとしても乗るのが難しいという話は実際に出ています。もちろんこれは私網羅的に調査をしたわけではないので、実際にはしっかりとした調査が必要な部分だとは思いますが、恐らく現状では早朝7時台、当別駅に向かっていくところというのは公共交通が非常に手薄になってしまっているところでして、これ5番の質問にもやや絡んでしまうので、ちょっと4番、5番まとめて質問をさせていただきますけれども、例えばデマンドバスについても朝の1便は今、朝8時までが一応メインの所定の運行時間になっていますけれども、ご答弁の中でもあったとおり、寄る場所が増えたら当然時間がかかるので、事業者さんとしても到着の時間の約束はできませんよというお話でしています。これも制度上やむを得ないのですけれども、実は8時6分にJRが出発、たしか8時6分だと思いますけれども、当別駅から出発をしたり、あとこれ固有名になってしまいますけれども、勤医協さんの札幌への送迎バスは8時10分に出ます。通常であれば、大体間に合う時間帯です。私も朝ちょっと見に行ったときには間に合って乗り継いでいる方もいらっしゃったのですけれども、時間が約束できないというご説明を受けると、万が一乗り遅れたら病院の先生にもご迷惑をかけてしまうから、それであればちょっとデマンドバスやっぱり使うのはちゅうちょしてしまうよねというようなお話もありました。そういった利用されている方々の心情等も考えていくと、例えば朝のデマンドバスの時間であったとしても少しの調整をして、もう一つはさらに実際に運行している、例えば送迎バスを運行している事業者さんだとか、医療機関さんともご相談をして、実はこういう事情だからここの出発あと10分遅らせてもらえないですかみたいなご相談をして、これできるかどうか分からないですけれども、そういうことの調整をして、ライドシェアだったり、タクシーだったり、バスだったり様々な公共交通機関でなるべく町内の方の移動を確保できるようにしっかりと調整をしていく、ここが非常に重要な点だと思っておりますし、そこをしっかりしていけば、今の、特に当別地区の予約型のデマンドバスというのはかなり柔軟といいますか、料金も非常に安いですし、いい仕組みができていると思います。ここを組み合わせていくためにも、ちょっと質問としてはまとめますけれども、やはり特に現時点でいえば例えば朝の7時台のように時間を特定して、実際に公共交通の不足が発生していないのか、そういうところをしっかり調べて、必要なライドシェアの導入をしていく、もしくはデマンドバスの運行についても終わりの時間の予約ができないのは前提ではあるが、ただ事実上間に合いますよねというふうに説明できるように多少の時間の調整をしていく。他の事業者さんとも相談をしていく。そういった細かい作業をしていくことが、そういうことの積み重ねが徒歩と公共交通で必要な移動ができる町へとつながっていくのではないかなというふうに思っておりますので、今の点について朝の時間帯の移動の公共交通の空白がないのかの調査やバスの移動時間、運行時間帯を改めて微調整をするとか、そういったことの検討していく必要があるのではないかというところを最後にもう一回質問させていただきます。
答弁 町長 後藤正洋
佐藤議員の再々質問かな、再質問かな、にお答えしますけれども、なかなか公共交通機関という設定からすると、多くの皆さんのニーズに応えたいという思いはあります。その時間設定についても、より効果的な時間にそれを運営するということが前提だというふうには思っています。ただ、先ほど言われた、いわゆる9時に病院を予約されて、9時から始まって、9時に予約しなければならないという理由がある場合はそれは仕方ないと思うのですけれども、普通は公共交通機関で行ける時間で診察を予約するというのが一般的なのでないかなと私は思います。ですから、何が何でもいけない時間だけれども、9時ということを設定をして、そのためにダイヤを全部変えるということは、これが公共交通機関の在り方かというと、どうなのかなという疑問はあります。ただ、それはあなたが今そうやって言ったから、今私も答えているのですが、ただ全体のニーズとして、例えば札幌の病院の回診時間がこの時間で、この時間までに行かなければならないといったときに、どこから行くかという問題もありますけれども、最低限JRは5時半から動いているわけです。そして、それに間に合うようにではどうするかということです。そのときに、では始発に乗るのにどこのエリアから何人乗って、バスを運行できるか、それがペイできるかどうかということはやっぱり考えます。ただ、それが行政サービスだという価値観に変わったとき、これから変わるとしたら、そういったことはあり得るかもしれません。ですから、何をどうするかということについての価値観というのはこれから状況によっていろいろ変わっていくと思います。ただ、現時点ではそれは不可能だと私は思っています。以上です。