当別町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月9日
(1)がん対策について/(2)行政のICT化について/(3)「結婚新生活支援事業」について
2020年12月9日、当別町議会の一般質問で、佐々木常子議員が「がん対策について」「行政のICT化について」「「結婚新生活支援事業」について」について質問し、町長 宮司正毅が答弁しました。
- 質問者
- 佐々木常子 議員
- 答弁者
- 町長 宮司正毅
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 佐々木常子
おはようございます。ただいま副議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして質問させていただきます。子宮頸がんワクチンについて。日本産科婦人科学会では、日本では年間1万人が子宮頸がんに罹患し、約2,800人が亡くなっています。患者数、死亡者数とも近年増加傾向にあります。若い世代で多くなっており、子宮頸がんのために妊娠できなくなったり命を失ったりしている。我が国の現状は非常に深刻な問題であると発表されています。子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス、HPVの感染が原因と言われています。特に2つのタイプ、HPV16型と18型によるものが子宮頸がん全体の50%から70%を占めております。現在世界の80か国以上においてHPVワクチンの国の公費助成によるプログラムが実施されています。海外では既に9つの型のHPVの感染を予防し、90%以上の子宮頸がんを予防すると推定されている9価HPVワクチンが公費接種されており、日本では2020年7月21日に承認されました。HPVワクチンと検診受診とで子宮頸がんはかなり予防できると言われています。最近の報告ではHPVワクチンと子宮頸がん検診が最も成功しているオーストラリアでは、2028年に世界に先駆けて新規の子宮頸がん患者はほぼいなくなるとのシミュレーションがなされました。世界全体でもHPVワクチンと検診を適切に組み合わせることで今世紀中の排除が可能であるとのシミュレーションがなされました。日本において、このままHPVワクチンの接種が進まない状況が今後も改善されないと、子宮頸がんの予防において世界の流れから大きく取り残される懸念があります。これまで行われたHPVワクチンに関する多くの臨床研究を総合解析したコクランレビューでは、HPVワクチン接種によって短期的な局所反応、接種部位の反応は増加するものの、全身的な事象や重篤な副反応は増加しないと報告されています。WHOも世界中の最新データを継続的に評価し、HPVワクチンの推奨を変更しなければならないような安全性の問題は見つかっていないと発表しています。日本では2013年に定期接種化されましたが、接種後多様な副作用が報告されたことにより積極的勧奨の中止となりました。しかし、その後厚生労働省研究班の全国疫学調査の結果が報告され、HPVワクチン接種歴のない女子でもHPVワクチン接種のある女子に報告されている症状と同様の多様な症状を呈する人が一定数、12歳から18歳女子では10万人当たり約20人存在すること、すなわち多様な症状がHPVワクチン接種後に特有の症状ではないことが示されました。子宮頸がんワクチンを打っていない人たちにも同程度に急に歩けなくなった等の様々な症状を訴える症例があることが名古屋市の調査でも報告されています。日本では、当初は接種率は70%以上でしたが、現在は1%未満となっています。積極的勧奨の中止はまだ現存していますが、子宮頸がんワクチンは2013年4月1日以降ずっと定期接種であり、現在も定期接種として受けることができます。男性のHPV関連がん、中咽頭がん、陰茎がん、肛門がんがありますが、男子への接種はまだ承認されていません。子宮頸がんワクチンは、既に感染している細胞からHPVを排除する効果は認められていません。したがって、10代前半に接種することが推奨されており、定期接種は小学6年生から高校1年生の間に3回接種するスケジュールです。初回接種後6か月後に3回目の接種となります。遅くとも高校1年生の9月までに開始しないと定期接種から外れてしまうので、有料となり、1回1万6,000円掛ける3回、4万8,000円かかり、副作用が起きた場合、定期接種法ではなく医薬品医療機器総合機構法対応となります。積極的勧奨の中止のため、自治体からの送付はありませんが、対象の女児には定期接種を受ける権利があること、メリット、デメリットを明示してお知らせするべきかと考えますが、町としてのお考え、対応をお聞かせください。次に、乳がんグローブについて。昨年も質問させていただきましたが、近年若い世代の方のがん罹患率が増えています。女性にとっては今お話ししました子宮頸がん、そして乳がんが非常に増えています。今年はコロナ感染症の蔓延により下がっているとは思いますが、前年までは検診受診率も乳がんは増えてきていると思います。当然のことですが、がんは早期発見できれば手術も小さくて済みますし、治療も選択肢があります。例えば20代の方ががんにかかっても、早期発見であれば子どもを産むなど人生が狭められる可能性を排除できるかもしれない。乳がんグローブは、1枚500円ぐらいで、前回町長がおっしゃったように高いです。しかし、例えば成人式に配付するなど、がんをそんなに意識していない世代の方にこれをきっかけに自分の命を守るために自己検診していってほしい、万が一のときには早期に発見してほしいと思います。現時点で令和2年度の成人式の対象者は184名だそうです。およそ半分が女性だとして100名分で5万円です。当別町の大切な若者のために大事なことだと思いますが、お考えをお聞きいたします。次に、行政のICT化について。前回も少し質問させていただき、研究していくとのご答弁でした。菅総理が2025年までに全国で使えるソフトを整備すると発表されて、当別としてもそこに合わせて準備していくとお聞きしましたが、何年に何を使えるようになるかは分かっておりません。5年間このままというのはいかがなものでしょうか。現在当別町では若い世代を呼び込もうと進めております。当別町は、自然も豊かで札幌にも近く、とてもよいところだと思っています。しかし、当別町に移住して何もかもアナログしかないのでは急激に不便を感じるかもしれません。現在使える政府が運営するオンラインサービスがあります。マイナポータルで子育てや介護、行政手続がワンストップでできたり行政からのお知らせを確認できる。ラインでも使えます。マイナンバーカードを持っていない方もいらっしゃいますが、持っている方はこのようなオンラインサービスを受けることができると選択肢を用意していくことは大切ではないでしょうか。前回質問の折、保健師の方たちは人数も少ないこともあり、個別で声をかけられ対応されているとお聞きしました。すばらしいことだと思いました。オンラインの利便性と人と人との触れ合い両方あったら最高ではないかと思います。現在マイナポータルのオンラインサービスを活用している市町村は、北海道では17市28町が使っています。お考えをお聞きいたします。最後に、結婚新生活支援事業について。人口減少を心配なさっている町民の方々からも当別も結婚祝金などしたらよいのではというご意見もいただいております。結婚祝金や居住し続けたら支援金、第3子が生まれたら100万円など、それぞれ自治体で工夫を凝らした支援策がありますが、政府の結婚新生活支援事業に連動して行っているのは北海道では4市16町でした。来年度から34歳以下が39歳以下に、世帯収入480万円未満が540万円未満に、限度額が60万円に変更になります。当別町としても新生活を応援するためにぜひこの事業に取り組むべきと思いますが、お考えをお聞きいたします。以上です。
答弁 町長 宮司正毅(町長は2021年6月まで)
佐々木議員の一般質問にお答えをいたします。まず初めに、子宮頸がん予防ワクチンの定期接種、これについてのご質問ですが、子宮頸がん予防ワクチンが積極的推奨の中止となって以降、国において情報提供に関する方針の検討が進められておりましたけれども、たしか本年の10月に定期接種の対象者等への周知に関する具体的な対応についてという通知が国のほうから来ております。この内容は、ワクチンの効果やリスクに対する理解を深め、当事者にしっかり判断してもらうもの、そういうものであって、町としての考えはというお話がありましたけれども、町としての考え方が入り込む余地のあるようなものではないと私は理解をしています。ですから、対応としては町としてはホームページの掲載のほか、ホームページにもこれを掲載して、先ほどの通知です、リーフレットの個別送付によって住民に周知徹底を図っていく、そういうことで対応してまいりたいというふうに思います。次に、乳がんグローブについてのご質問ですが、これは令和元年の第4回の定例会で佐々木議員の一般質問においてご答弁をしたというふうに理解していますが、町の取組としては考えておりません。乳がんの、これが出てくる年齢は40歳以降が多くて、もちろん早期発見の有効な方法としては検診を受けることが非常に重要だということ、これが推奨されているわけです。自己触診の必要性の啓発をしっかり行って、がん検診の受診勧奨を引き続き実施してまいりたいというふうに思っております。次に、行政のICT化についての政府オンラインサービスに関するご質問ですが、議員ご指摘の国が2025年度までに住民記録や税など17の情報システムの統一を目指しているということは承知しております。ただ、現時点ではオンラインサービス活用のために最も重要だと思われています個人情報の保護、それからデータ流通、この両立に向けたシステムとか法整備がなかなか具体的な内容とかスケジュールが、要は詳細が示されていない状況であります。菅政権になりましてデジタル庁新設を表明されて複数の省庁に分かれる関連政策を強力に進めるための体制づくりが今始まったばかりであります。したがって、今後も国の動きをしっかり見定めて、大事なことは町民のオンラインサービス利用に際して滞りがないようにすること、そしてまたサービス構築に手戻りとか、あるいは二重投資が起こらないように準備をしていく必要があるというふうに考えております。あと、選択肢としてマイナンバーカード取得者が政府のオンラインサービスを利用できるようにしておくことが大切ではないかというご質問ですけれども、これは私も全く同感であります。自治体のオンライン化、デジタル化推進の観点からも、こういった選択肢を増やしておくことは大変重要だというふうに考えております。最後に、もう一つ、議員が本件でオンライン化社会が無機質な社会とならないようにオンラインによる利便性の享受と、一方で人と人との触れ合い、温かみ、こういったもののあるバランスの取れた社会を構築すべきだというお話がありましたけれども、これも私も全くそうだと、同様に考えております。次に、結婚新生活支援事業についてのご質問ですが、この事業は国の少子化、人口増加対策の一環として2016年にスタートしたと。来年度から、先ほど議員からお話がありましたように、要件の緩和だとか限度額アップが検討されているというふうに私たちも聞いております。この制度は、ただこれ単独でやってもこれだけで町の人口増加にどの程度寄与するかを考えたときに、私は現時点ではそれほど大きな効果が期待できないのではというふうに感じています。今まで何度もいろんなときにお話をしていますけれども、人口を増やすための町の最大の課題は住環境の整備が進んでいないことにあって、これらにめどが立った段階で議員ご発議のこういった事業など人口増加対策の一つとして打ち出すことがより効果的だろうと、こういうふうに考えております。以上、佐々木議員の一般質問に対する答弁といたします。
質問 2番 佐々木常子
ありがとうございました。乳がんグローブについて少し質問したいのですが、前も町長おっしゃっていたように、町としてそのグローブの配付というのは考えていないということを前もおっしゃっていたのですけれども、今回は成人式という部分では、最近本当に40代の方が乳がんの方がすごく多いのですけれども、20代の方も随分増えていらっしゃるのです。近年の当別町のどのがんに何人かかったかというのはまだ詳細が出ていなかったものですから、当別町で何人というのは分からないのですけれども、でも20代の方も乳がんの方が増えているのは事実なので、そういう観点からどうかなと。特に乳がんグローブをたくさんの人たちにという考えではなくても成人式の方たちにという部分ではどうかなというふうに思ったのですけれども、そういうのも全然考えられないという部分でしょうか。
答弁 町長 宮司正毅(町長は2021年6月まで)
今のところ考えておりません。