みんなの議会

大樹町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月8日

宿泊施設不足の解消と企業誘致の環境整備について

2023年6月8日、大樹町議会の一般質問で、播間章浩議員が「宿泊施設不足の解消と企業誘致の環境整備について」質問し、町長 黒川、建設水道課長兼下水終末処理場長 奥、副町長 松木が答弁しました。

質問者
播間章浩 議員
答弁者
町長 黒川、建設水道課長兼下水終末処理場長 奥、副町長 松木

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 播間章浩

先に通告しました、宿泊施設不足の解消と企業誘致の環境整備について、町長にお伺いいたします。現在、大樹町では町外企業の出入りが急速に展開されており、今後もその動きや企業進出が加速する可能性があります。企業の出入りは、「人」の出入りであり、町内の宿泊施設の予約が取れず、やむなく町外の施設を予約したという声が多く聞かれております。大樹町に宿泊してもらってこそ、大樹町内の経済効果が高まるものと考えております。また、新たな企業進出は、雇用が増加し、町の活性化も期待されますが、一方で、町内に土地がなく、町外に出ていった残念なケースも現実的にありました。そこで、宿泊施設不足の解消と企業誘致のための環境整備について、次の点をお伺いいたします。1、宿泊施設不足の解消に対する町の考えと今後の取組について。2、新たな企業進出のための都市計画法の用途地域の拡大、変更について。3、新たな企業誘致のため、農業振興地域の見直しについて。町の考えがあればお伺いいたします。

答弁 町長 黒川

播間議員ご質問の「宿泊施設不足の解消と企業誘致の環境整備について」お答えをいたします。1点目の「宿泊施設不足解消に対する町の考えと今後の取組」についてでありますが、町内には市街地にビジネスホテルが2軒あり、いずれも5月から11月にかけて建設工事や航空宇宙関係者の利用が多く、平日は空き室がほとんどない状況だと聞いております。宿泊施設不足を解消するためには、民間によるホテル建設を促進したいと考えますが、町として用地やインフラ整備など、協力していく必要があると考えております。2点目の「都市計画法の用途地域の拡大又はその変更について、検討又は計画」についてでありますが、今年度改訂する都市計画マスタープランにおける土地利用は、用途地域の拡大に対応できる方針とするよう考えております。拡大する用途地域の種類や規定用途地域の変更は、当町の実情を示し、拡大に向けて北海道と協議してまいります。3点目の「農業振興地域の見直し」についてでありますが、原則として農業利用以外の利用が認められない農用地区域の都市的利用の可否についての質疑だと思います。農用地区域は、概ね10年を見通し、農用地として利用すべき土地として市町村が農用地利用計画に基づき設定しますが、設定の際は、集団性や基盤整備事業・土地改良施設の状況など、全国一律で適用される客観的要素があり、これにより、本町では約1万4,000ヘクタールの農地を含む1万5,300ヘクタールが農用地として設定されています。土地計画区域や森林地域を除き、住宅や商工業施設用地としての利用可能な土地の多くが農用地区域であるため、転用が認められず、町全体としての均衡ある発展に影響を及ぼしている可能性は否定できないものと考えます。農業振興地域整備計画は、一定期間ごとの見直しが必要であり、その際は土地利用の需給状況や土地利用関係法令等との調整、総合計画など、市町村基本構想との整合性が問われることから、第6期総合計画の策定作業を進める中で、見直しについて検討してまいります。

質問 播間章浩

ありがとうございます。民間によるホテルの建設を促進したいとのご答弁をいただきました。大樹町でも、現在、起業家等支援事業による補助金制度があります。仮に、現在、ホテルや快適な宿泊施設を建てようと思うと、今の資材高騰などの影響もあり、小規模な宿泊施設でも1億円以上の建設コストがかかってしまう状況とお聞きしており、その200万円の補助というのは、焼け石に水の状態であると考えております。大樹町に経済効果をもたらすような事業については、もっと補助金を出してもいいのではないかと考えております。宿泊施設ができれば、大樹町に訪れた方が大樹町で飲食をし、宿泊し、飲食店がにぎわうので、町全体の経済効果が高まるものと考えております。そういった経済効果が高まるような事業、特に今の大樹町であれば、ホテルや宿泊施設だと感じておりますが、この辺りの必要な事業に対する補助金の増額など、現時点でのお考えがあればお聞きしたいと思います。

答弁 町長 黒川

議員おっしゃるように、起業家支援制度というのは、若干毛色が違うといいますか、起業家は新たな事業を始めようという方々の背中を押すということと、商店街のシャッターを上げたいというような目的でやっているものでして、民間ホテルとなりますと、言われるように億単位のお金がかかり、なかなか二の足を踏んでしまうという部分もあるのかと思いますので、そこに対しての補助事業につきましては、部屋数ですとか収容人数ですとか、そういったことを加味しながら、町にとってどのくらいの経済効果、大きいだろうとは思うのですけれども、その辺もよくよく検討して、新たな制度というのは考えてみたいと思っております。

質問 播間章浩

答弁の中でいただいておりました、インフラ整備などの協力という答弁をいただきましたが、現時点でどのようなことを想定しているか、もしお考えがあればお聞きできればと思います。

答弁 町長 黒川

土地利用のことになりますけれども、敷地があって、そこに建てたいというような場合に、そこに至る道路、あるいは下水道、あるいは上水道、これらをどうするかというところでの町でできる協力はしていきたいという意味でのインフラ整備でございます。

質問 播間章浩

ありがとうございます。新たなホテルや宿泊施設の建設というのも一つかと思いますが、一方で、既存施設の活用というものを考えていないかということもお聞きしたいのですが、現在、使用していない教職員住宅の活用はどうかと考えております。先の調べによりますと、教職員住宅は、現在、大樹町内で10戸ほどの空きがあると確認しております。町が所有する空き物件の活用について、宿泊施設を含めて、その辺り空き家にしておくのは非常にもったいないと感じておりますが、この辺り町の考えがあればお聞きできればと思います。

答弁 町長 黒川

教職員住宅は、確かに空いておりまして、そもそも目的が違うといえば目的が違うもので、教育財産でございますし、先生方に住んでいただいて、ここで生活をしていただいて仕事をしていただくというためのものでございますので、目的以外に利用すること自体は本来ではないとは思うのですけれども、ただ、現状として、段々空いてきているというのは、先生によりますけれども、居を構えて、そこから通っておられる先生も段々増えてきたということもございまして、空いている戸数が少し増えてきているということかと思っております。有効に活用したいという思いは私どももございまして、ただ、人事異動で住まわれる先生が来られるとなると、また本末転倒になってしまうということもありまして、二の足を踏んでいるところではございますが、例えば年度をまたがない短期間の3月までの利用とか、そういったことは考えられるかと思っておりまして、この辺は教育委員会の教育財産でもございますので、その辺と協議をしながら、10戸全部というのは無理でしょうけれども、二つでも三つでも違った利用の仕方というものは検討できるかと思っております。

質問 播間章浩

ありがとうございます。10戸まるまる利用するというのは現実的に無理かとは思っておりますが、それこそ町長に答弁いただいたとおり、1戸でも2戸でも有効に活用していただければと思っております。短期間の貸出しとなりますと、1年単位で、必要な教職員の方が来るときは空けられる状況をつくっておけば、活用はできるのではないかと感じております。その一つとして、民泊制度の利用もいかがかと思っておりました。民泊制度は、年間180日、住宅だったり戸建ての家だったり、宿泊施設として利用できる制度があります。これも短期間、例えば1年以内で運用させてもらって、民泊として利用して、そんな形だと必要なとき教職員の方が仮に需要が出てきた、住む方が出てきたとなれば、それは当然また教職員の方が使えるものとして扱えるかと思っております。十勝管内でも、清水町が民泊事例を多くつくっており、教職員住宅も利用しているということでお伺いしておりました。そういった空き物件を利用することによって、また場合によっては、町全体で宿泊施設として民泊制度をうまく利用できれば、宿泊施設も多くつくっていけるのではないかなということを感じておりますが、その辺り民泊の利用について、もしお気持ちや考えがあれば、お聞きしたいと思っております。

答弁 町長 黒川

民泊制度の利用ということでございます。民泊制度は、私の認識では民泊は民間住宅かと思っていたのですが、教員住宅でやっている例があるというのは知らなかったのですけれども、それができるのであれば考えることもできるかと思うのですが、誰が貸すのかと。民泊制度で町が貸すのかというところは、調べてみないと分からないところがありますが、そういった利用ができるのであれば、それも考えられるかとは思います。私の認識としては、民泊制度は私ども自分たちが持っている住宅の1室を使っていただくと、それを180日以内なら宿として使っていいですよという制度かと思っておりましたけれども、公的な建物でやれることができるのかどうかというのは、これから調べてみたいと思います。

質問 播間章浩

ありがとうございます。2点目にお聞きしておりました、都市計画法の用途地域の拡大又はその変更についてというところで、現在マスタープランの計画を立てているところですが、都市計画マスタープランというものはどういったものか。そういったところと、用途変更から拡大、仮にプランが出来上がってから完成するまでというのですかね、そういった期間的なところも教えていただけますとありがたいです。

答弁 建設水道課長兼下水終末処理場長 奥

都市計画マスタープランについてです。まず今年度、1年かけまして都市計画マスタープランを新たに策定してまいります。このマスタープランの計画期間としましては、20年を想定しています。総合計画10年に対しまして、都市計画のマスタープランについては、その倍という長い期間を見越した大樹町の都市計画の在り方を示す内容となるのですけれども、具体的には、都市施設としまして都市公園並びに都市計画道路及び大きく言いますと土地利用の計画についてというものについて、都市計画の制度上の範囲内で大樹町の都市計画をどういう方向性、若しくは基本方針をもって今後20年を進めていくのかというものを示す内容となっております。具体的に、今、土地利用について、用途変更を例に挙げますと、どれぐらいの期間が必要かとなりますと、その辺はなかなか、こちらで設定する期間がそのままなるのかどうなのかというのは、北海道の土地計画審議会との調整もあるのが実情となっています。ですけれども、一般的に考えますと、計画での位置づけ、マスタープランでの位置づけ、それともう一つ、北海道が策定する整備開発保全の方針での記載があるのかどうなのかという審査を受けて、後に都市計画決定の告示決定という形を取りますので、概ねなのですけれども、4年から5年の期間は必要かと思ってございます。ただ、先ほども説明しましたように、北海道の審議会との調整等もございますので、我々大樹町側として考える期間として捉えていただければと思います。

質問 播間章浩

ありがとうございます。動き出してから4、5年かかる、変更にかかるというところですね。先の質問にありました、宿泊施設不足の解消についても関連していきますが、空いている土地について、用途制限があり、事務所や旅館、宿泊施設の計画があっても建てられないという大樹町の現状があります。大樹町でも都市計画法にいろいろ細かい制限がありますが、第一種中高層住居専用地域という地域におきましては、旅館、ホテル、事務所等を建てられない扱いになっております。一方で、第一種住居地域につきましては、事務所、旅館、ホテルの建築が可能となっております。この辺り、結構地主との調整ができる土地だったり、計画がある土地でも用途変更があることによって計画が進まないということも多くお聞きしております。大樹町に新たな企業が入ってくる中で、今利用できる土地を利用したり、将来利用できる土地を利用したいという声も多く聞いております。ただ、現状では、そこは企業としては事務所の建設だったりホテルの建設だったりということに利用できない土地となりますと、現状でも新たな企業の進出がそこで止められていると感じております。企業が来たいときに来られるような環境整備、来れるときに来れなかった、入る場所がなかった、土地がなかったということがないように、早急なプラン作成をお願いしたいと思っておりますが、この辺りの考えについてお聞きしたいと思います。

答弁 建設水道課長兼下水終末処理場長 奥

播間議員のおっしゃるとおり、最近、大樹町では人口増が去年、おととしと進んでいる中で、企業の誘致への活発、若しくは企業進出についてのご相談がたくさん受けているという状況も把握してございます。現在の都市計画につきましては、20年前に策定した都市計画マスタープランに基づき現在の都市計画における用途地域の制限、若しくは誘導を図ってございます。民間企業についての動きが、スピード感が大事だということも十分理解はしているのですけれども、その反面、今の用途地域の中で住宅専用地域につきましては、ある程度静かな住宅環境の中で生活していただいている住民の方もいらっしゃいますので、そういった方々にも分かりやすく、ある程度時間をかけてマスタープランの策定によって周知して、今後の土地利用の方針をご理解いただく期間もある程度必要かとは思いますけれども、先ほど言いました4年から5年かかるという期間の中で、新しい企業が大樹町により多く進出いただけるようにスピード感を持って策定後の動きも進めていきたいと思っております。

質問 播間章浩

ご答弁いただいたとおり、スピード感を持って進めていただければ、本当に企業の動きというのは早いものでありますので、なかなか5年後を待っていられないというところもありますので、順次対応いただければと思っております。3点目にお聞きしておりました、農業振興地域の見直しにつきまして、農業振興地域の件ですが、農地を守る農地法とのバランスが必要と考えております。バランスが必要ではありますが、例えば国の事業なので一緒にはなりませんが、現在、大樹町内では高規格道路の建設が進んでおりまして、畑をまたいで横断している状況です。必要なものに対しては必要な事業、畑も利用させていただくというところもあるかと思いますが、大樹町はいわゆる市街地から離れると国道沿いは大部分農地となっております。大部分の農地が農業振興地域の指定があるために、新たな店舗、企業進出の土地として利用できない現状があり、そのために大樹町から離れてしまった事業者があるのは、先に述べたとおりです。先ほど答弁にありました、商工業施設用地として利用が可能な土地の多くが農用地区域であるために転用が認められず、町全体としての均衡ある発展に影響を及ぼしている可能性は否定できないとの答弁をいただきましたが、私自身もそのとおりだと感じております。地主側と合意交渉が進んでも、農業振興地域に指定される農地につきましては、農業委員会の農地法の許可が下りないという現状があります。逆に、農業振興地域の指定がない農地につきましては、適切な農地転用計画があれば、農地転用ができます。今後の企業進出やチャンスを生かすために農業振興地域の見直しが必要で、町のほうから北海道等の提案が必要と感じておりますが、この点について、改めて町の考えをお聞きできればと思います。

答弁 副町長 松木

農業振興地域整備計画の関係でございます。実は農振地域は、まず国が国内で確保すべき農地の面積という基本指針を出します。それに基づきまして、都道府県が農業振興地域の指定を行います。市町村がそれに基づきまして農業振興地域整備計画をつくって、その中で農用地区域という色塗りをいたします。ただ、先ほど申し上げました町長の答弁にございましたとおり、農用地区域に設定すべきとされる土地というのは、客観的な要素、ある程度全国一律でございます。一番大きなものが10ヘクタール以上の一まとまりの農地、これについては農用地区域にしろと。ほぼ強制的と申しますか、ルールになってございます。そういたしますと、大樹町は10ヘクタール以下のまとまりしかない農地というのは、ほぼございません。町道とかといったものはそれを分断している要件に入りません。なので、国道沿いも含めて、どうしても農用地区域になっていると。ただ、農用地区域は、もちろん地権者が非農家になってしまっているとか、絶対にできないものではございません。先ほど2点目の関係もございますけれども、例えば他の土地利用計画と調整を行う。例えば、都市計画区域内の用途地域に指定されると農用地区域としての指定はございません。そういった形で個々の個別の規制法令との関係で、農用地区域からの除外というのはできるのですけれども、国が定める確保すべき農地面積というのがございますので、これを例えば毎年4ヘクタール、10ヘクタールとかという形で除外するということができませんで、それをやるのであれば、町全体の土地利用計画を見直す中で、若しくは大樹町として農業振興地域整備計画を北海道庁と協議しながら見直すという作業が必要になりまして、一応概ね10年に一度程度なのですけれども、ただ大樹町の近況を先ほどおっしゃられましたとおり、近年、人口の状態も含め、土地利用に対する需給状況も含め、変わってございます。大樹町農業振興地域整備計画、それから農用地利用計画、総合計画の中で将来的に町をどうするのだというのが決めていく段階で農振地域の見直しが必要だということであれば、そこは各地権者全体の意見を聞きながら、取り組んでしっかりと道庁と協議ができるのかと思います。先ほど建設水道課長の答弁にもありましたけれども、土地利用審議会、道庁では国土を5種類の土地に分けてございます。都市地域、農業地域、森林地域、自然公園地域、自然環境保全地域、この全体の五つのやり取りの中で、農業地域から都市地域に変わる、森林地域に変わるということもございますので、そこは大樹町が昨年度、今年度かけて、町の将来を描く総合計画の進捗に合わせ検討させていただければと考えるところでございます。以上です。

質問 播間章浩

ありがとうございます。私自身もむやみに農地を転用するだとか、農地以外にするとか、そういう考えではないことをご理解いただきまして、ただ一方で、新たに大樹町に入りたい企業につきましては、やはり目立つところに入りたいという声を多くお聞きしております。目立つところといいますと、やっぱり大樹町内でいけば、国道沿いかなと思っております。宿泊施設不足の解消であったり、企業誘致、事務所、場合によっては工場の建設なども、今後、可能性ですけれどもあり得るかもしれません。既存企業の定着のための見直しにつきましては、今後大樹町の発展の鍵となると感じております。企業を誘致するとともに、企業が離れないようなまちづくりを行っていきたいと思っております。とにかく今までにないぐらいいろいろな企業に注目されていると実感しております。チャンスを逃さないような町政に取り組んでいただきたいと思います。そんな思いを残して、初回の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

出典:大樹町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月8日 議事録 PDF(85ページ) 間違いを知らせる