みんなの議会

白老町議会 令和6年定例会9月会議 2024年9月10日

赤潮の現状と課題について

2024年9月10日、白老町議会の一般質問で、佐藤雄大議員が「赤潮の現状と課題について」質問し、町長 大塩英男、農林水産課長 菊池拓二、消防長 本間佳令、経済振興課長 三上裕志が答弁しました。

質問者
佐藤雄大 議員
答弁者
町長 大塩英男、農林水産課長 菊池拓二、消防長 本間佳令、経済振興課長 三上裕志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 佐藤雄大

8番、会派ひかり、佐藤雄大です。通告に従いまして、一般質問いたします。1.「魅力と活力にあふれ、賑わいが生まれる産業のまち」の創出について。(1)、水産業の振興について。①、サメ、貝毒、赤潮の現状と課題について伺います。②、漁業者の安全を保つために必要不可欠な港の整備状況及び漁港区での事故防止策の現状と課題について伺います。③、栽培漁業、育てる漁業の現状と課題について伺います。④、未来を見据えた水産業の今後の展望について伺います。(2)、観光振興について。①、町内イベントの現状と課題、成果について伺います。②、「魅力ある地域資源の活用」の現状と課題について伺います。③、「自然や歴史、食、温泉など、白老の魅力を求め、何度も訪れたくなるまち」の実現に向けた観光振興の今後の展望について伺います。

答弁 町長 大塩英男

「魅力と活力にあふれ、賑わいが生まれる産業のまち」の創出についてのご質問であります。1項目めの「水産業の振興」についてであります。1点目の「サメ、貝毒、赤潮の現状と課題」についてでありますが、いぶり中央漁業協同組合のまとめによると、令和5年度のサメによる漁業被害額は2,750万円となっており、刺し網漁業を中心に依然として被害が多発している状況にあります。また、海水温の上昇に起因した赤潮や、ホッキ貝における貝毒は、今年においては発生していないものの、サラ貝では操業前に貝毒が検出され、3年連続で出荷規制をせざるを得ない状況もあり、様々な漁業被害が、漁家経営へ影響を及ぼしていることが課題であると捉えております。2点目の「漁業者の安全を保つために必要不可欠な港の整備状況及び漁港区での事故防止策の現状と課題」についてでありますが、平成2年の漁港区供用開始から34年が経過し、施設の老朽化が進んでいる状況から、漁業者の安全を確保するため計画的に修繕等を進めているところであります。また、白老港については、基本的に関係者以外立入禁止としておりますが、車両の転落事故等が後を絶たない状況であります。このことから、特に潜水作業が必要な救助活動の場合には、海上保安部のダイバーを要請することから、到着に時間を要するため、いぶり中央漁業協同組合白老救難所や虎杖浜救難所に頼らざるを得ない状況にあることが課題として捉えております。3点目の「栽培漁業、育てる漁業の現状と課題」についてでありますが、本町では、平成18年から漁家経営の安定化を図ることを目的に、マツカワやウニ、ナマコ等の種苗放流事業に対して支援を行っており、令和5年度の漁獲高は全体の約9%となる1億7,300万円であり、一定の成果が出ているものと認識しております。しかしながら、マツカワの種苗生産施設である北海道栽培漁業振興公社伊達センターが、取水施設整備のため令和7年度から10年度まで稼働休止するため、その間、種苗供給量が減少することからも、今後の漁獲量に影響が生じるものと捉えております。4点目の「未来を見据えた水産業の今後の展望」についてでありますが、近年における海洋環境の変化により、昨年においては主要魚種である秋サケの漁獲量が過去最低を記録するなど、不安定な水産資源の状況が続いていることや、漁業の担い手不足や高齢化等、今後、水産業を取り巻く状況は、より一層厳しくなるものと認識しております。町としましては、今年度より着手した閉鎖循環型陸上養殖事業にチャレンジし、外的要因に左右されない新たな漁業の確立に向け、関係機関や漁業者と共に、持続可能な漁業経営基盤の構築を目指してまいります。2項目めの「観光振興」についてであります。1点目の「町内イベントの現状と課題、成果」についてでありますが、今年5年ぶりに開催した白老牛肉まつりは、2日間で1万4,988人、7月に開催された全国温泉サミット、ポロトミンタㇻフェスティバルは1,900人、3,700人の方々にお越しいただきました。牛肉まつり開催時の集客及び売上げは、入館者数が6,412人、売上げは約120万円であり、6月累計の入館者数は過去最高の数値となりました。一方、ポロトミンタㇻフェスティバルでは、入館者数2,440人、売上げは約37万円で、7月累計数値の前年比では若干落ち込む結果となりました。イベント会場を起点とした周辺の賑わい創出に一定の効果が見られるものの、周知不足やウポポイとの連携といった部分での課題があり、今後開催予定のイベントではより積極的な広報活動を行い、来場者数と消費額の向上を図ってまいります。2点目の『「魅力ある地域資源の活用」の現状と課題』についてでありますが、ウポポイをはじめとしたポロト湖や倶多楽湖のカヌー体験、虎杖浜温泉等、既存コンテンツが数多くモデルコース化されております。一方、ホロホロ山登山や今年度転落防止柵を設置するアヨロ鼻灯台、石狩白老滝等、比較的認知度の低い地域資源を、より魅力ある観光コンテンツとして磨き上げていくことが必要と捉えております。3点目の『「自然や歴史、食、温泉など、白老の魅力を求め、何度も訪れたくなるまち」の実現に向けた観光振興の今後の展望』についてでありますが、本町の観光振興の指針としている「第2次白老町商業・観光振興計画」における令和5年度の実績と6年度目標値の達成率といたしまして、観光入込客数が213万人、達成率61%、観光消費額が139億円、達成率97%、経済波及効果額が175億円、達成率98%、また来町2回目以上の観光客の割合を示すリピーター率が73%、達成率122%となっております。この達成率向上につなげるためにも、町内に存在する観光資源をさらに活用し、情報発信や受入れ環境の整備が重要であると考えております。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。魅力と活力にあふれ、にぎわいが生まれる産業のまちの創出には町民一人一人がまちを誇れるようになることが重要であると考えます。産業を守り、高めていくため、課題を踏まえてどうすれば前に進むことができるかという挑戦と前進の視点を持ち、建設的な議論が必要だと考えます。ちょっと時間があれですので、前からも後ろからも無言のプレッシャーで若干やりづらい部分はあるのですけれども、時間をかけずにテンポよくやっていきたいと思います。まず初めに、サメ、貝毒、赤潮の現状について答弁がありましたけれども、特にサメ被害について質問をいたします。サメ捕獲事業の現状、今年度の状況について伺いたいと思います。

答弁 農林水産課長 菊池拓二

サメの駆除でございますが、当町においては平成29年度からサメの駆除を行っておりまして、これまでサメの捕獲等を進めてきたのですけれども、令和6年度、今年度におきましては、胆振太平洋漁業振興協議会が主体となってサメの捕獲を行っていたのですけれども、まず財源としていました地域づくり総合交付金が3年を迎えて今年その交付金を活用できなかったというのが1点と、あとは駆除にははえ縄漁業の漁船の方々に協力していただいてやっていたのですが、この船を確保できなかったという大きなこの2つの要因があって、いぶり中央漁業協同組合が主体となってやってくれていたのですけれども、今年度は船の手配等もできないという理由でサメの駆除は見送りせざるを得ない状況となっております。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。サメ捕獲事業を様々な理由で実施しなくなったということですけれども、実際の現場は、やはりこのサメというものはまだまだ減っていないような状況だということです。私も漁業者の方に沖の動画を見せていただいたのですけれども、海面までサメが10頭ぐらいですか、上がってきて、これは確かに網を上げたとき等何か影響が出るのだなと推測することができました。また、サメが仮に網にかかっても捨てなければならないという現状ですし、漁業者も苦労している状況、これは先ほど平成29年からと答弁がありましたけれども、苦労している状況が数年間続いていると思います。私も何度も一般質問で取り上げてきましたけれども、持って帰ってきても処理にお金がかかってしまうという現状もあるようで、例えば1頭数百円でもいいので、買い取るような、そういった支援があればもっともっと全体的に漁業者の方々が捕獲してきて持って帰ってくる、被害も抑制されていくと考えますが、その点について見解を伺いたいと思います。

答弁 農林水産課長 菊池拓二

私も漁業者の方にサメは今年もうようよしていると聞いておりまして、動画も見せていただきました。先ほど言ったように、これまでははえ縄漁業を活用して2隻、3隻の船に託して今まで年間約300から500とかの匹数捕獲していっているのですけれども、総事業費が約900万円弱かかっていまして、これを捕獲頭数で割ると、1匹のサメを捕獲するのに2万円ほどかかっているのです。これが今まで北海道の交付金があったからやってこれたというのが実情でございます。一番被害を受けているのは刺し網漁業の方なのです。これははえ縄ですから、基本的にサメを狙いに行きますので、そこで捕獲できるのですけれども、刺し網がやはり漁具の被害を大きく受けるということで、漁具も被害を受ける、サメも持ってきても駆除できない、お金が逆にかかるという現状からいくと、この辺を何とかしていかないと駄目だと思いますし、そもそもこの頭数を増やすとなれば3隻のはえ縄だけでは間に合わないのだと思うのです。やはりこれは多くの漁業者がみんな連携を取って刺し網で取れるような、取れるというか、取りたくないですけれども、かかってしまったときにどういう支援ができるかということが今後のサメの駆除に対しては検討していかないと駄目なのかなと思っておりますので、これまで先ほど言ったように交付金を活用してやってきたこのサメの捕獲事業を漁業者等も含めて知恵を出し合って、新たな駆除というか捕獲方法を検討する時期に入ったのかなと思っております。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。現在サメと同等の扱いというか、されているのはマグロだそうです。マグロも網にかかっても資源管理ですとか漁獲量が決められている関係で捨ててこないといけないということです。せっかく魚価も高いですし、食べられる、こういった人気の魚種であるため、活用していくべきかなと考えます。国ですとか北海道に対して規制緩和の要請等をすべきかなと考えますが、その点について見解を伺いたいと思います。

答弁 農林水産課長 菊池拓二

マグロにつきましては、昨年の定例会9月会議でも一般質問があったと思っておりますが、これは国際的な条約の中でTACという漁獲制限、枠を定められておりまして、その中で都道府県に割り振りがきて、胆振でいきますと、ここは4海域ありますので、この海域に枠がきます。確かにマグロ資源が回復してきておりますから、これは国の会議で2025年に向けて漁獲枠を増やすということで話が合意されたと聞いております。今年度の胆振海域に充てられた漁獲枠が7,909キロ、約8トン弱です。これは昨年度、令和5年度と比べますと約1.4倍には増えているのです。この枠の中に漁業種類ということで定置網だとかはえ縄だとか刺し網で取れる枠が決められておりますので、この中でいくのですが、もう既にアキザケの定置網で、今回9月早々に入りましたけれども、そちらの大型魚、これは30キロ以上が大型魚、30キロ未満が小型魚と分類されますけれども、この枠はもう既に到達してしまっているのです。これは、例えば定置網漁法でいきますと大型の枠が1,003キロ、これは大きいものが数匹かかったらもう終わってしまいます。ここはもう枠いっぱいになっていて、この枠を定置網では今年から小型のマグロを取れるように漁獲枠を増やしていまして、大型のマグロははえ縄に託そうということで動いています。今回は決まっているのですけれども、この全体の枠の約54%はいぶり中央漁業協同組合に割り振りされているのです。だから、胆振海域4海域ある中ではいぶり中央漁業協同組合はマグロに対しては枠を54%ほど持っています。はえ縄漁業をやっている漁業者は予定では3隻ですけれども、いぶり中央漁業協同組合の漁業者ということになっておりますので、ほかの海域にはおりませんから、この限られた枠の中ではいぶり中央漁業協同組合に割り当てられているマグロの捕獲数というのは、ほかの地域から見ると多くはないですけれども、そのような現状で割り振られておりますので、これは資源管理しながら漁獲していかないとマグロ資源が枯渇していきますので、ここは他国との協議、国間の協議になっていくかと思うのですけれども、なかなか難しい部分もあると思っております。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。今のマグロの話もですけれども、サメ等の被害についても町独自の支援も含めて漁に対する被害額を減少させていくことが漁業者を守ることにつながると考えるので、引き続きそういった支援の検討等が必要だと考えます。続いて、②の漁業者の安全を守るためのほうに移りたいと思いますけれども、港の整備状況については1点目の答弁にあったとおり安全確保を引き続き努めていくべきと考えています。そして、転落事故等が今年も起こったと認識しております。まず、現状の救難所への支援要請体制についてどういう状況になっているか伺います。

答弁 消防長 本間佳令(消防長は2024年12月まで)

水難救助に対しての支援体制なのですけれども、当町の消防で救難体制による装備品を保持していませんので、海難救助等の要請があった場合には速やかに海上保安庁に連絡するとともに、白老救難所もしくは虎杖浜救難所に速やかに協力体制、応援体制を連絡して対応していただいているのが現状でございます。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。やはりこれは漁業者といいますか、潜水部会ですか、潜水作業が必要な、できる方々の協力がなければできない現状かと思います。実際に関係者の方々は、要請されると断らずに行くということはおっしゃっていましたが、ただ連携体制ですとか現場の管理運営等はどうなっているのかというような声もありました。例えば実際に私も2月の事故の際に現場で見ていたのですけれども、車を上げたときに途中まで上がってロープが切れたのです。そのときにはもう中にいた方の救助というのは難しい状況ではあったということだったので、車が落ちて、もう一度ダイバーの方が潜ってまたつけ直したというところでした。この責任の所在等も含めて明確にすべきかと思いますし、より連携強化というものを今後していって、協議も含めてしっかりとしていくべきと考えますが、この点について見解を伺います。

答弁 経済振興課長 三上裕志

関係機関との連携強化といったところでございますが、港湾、港で起こる事故が大変多いことから、事故の際のこういう連絡体制というのはしっかりと整備をさせていただいております。その中で、こういった連携体制はつくっているのですけれども、なかなか一堂に会して問題点とかというのを話し合う機会がなかったものですから、春の転落事故の処理が終わった後に苫小牧警察署の地域官から一度そういった場を持ちましょうというようなことを言っていただきましたので、この定例会9月会議が終わったら日程の調整をさせていただいた上で関係者が集まった会議を開こうと思っております。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。ぜひそういった協議も含めて今後も連携強化していっていただきたいと思っております。また、救助に当たった関係者について、これは恐らく現在ほぼほぼボランティアというか、というような状況でやっていると思うのですけれども、報酬ですとか手当についても規定する必要があるのかなと考えますが、この点について見解を伺いたいと思います。

答弁 農林水産課長 菊池拓二

救難所、白老と虎杖浜に1か所ずつありまして、町から運営費の補助金は支援させていただいております。その中での運営ということで、町からは消防団員の方みたく報償、報酬というのでしょうか、そういうものは支出しておりませんが、一部救難所のほうで、すみません、今手持ちはないのですけれども、幾らか基準に基づいてお金は支出されているとは聞いておりますけれども、その辺が作業内容に見合っているのかとか、そういうところは確認して、必要であればその辺は他の救難所と比較しながら検討する必要があるのかなと思っております。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。潜水士の方々も本来漁をするための潜水部会であると思いますので、その点をしっかり理解しながら、町側も真摯な姿勢が求められていると考えますので、より一層の連携の強化であったり、支援の強化、安全確保の対応をすべきだということを改めて指摘しておきたいと思います。続いて、種苗放流について、ウニとナマコ、マツカワの状況について成果は出ているということで、1億7,300万円、これは目標値が1億9,000万円だったと思うので、おおむね達成できる見込みになっているのかと思いますが、マツカワが令和7年度から10年度まで休止することによって供給量が減少するという影響があるのかと思います。種苗が少なくなることで漁獲量も少なくなる時期も出てくると思いますが、その点について対策等見解を伺いたいと思います。

答弁 農林水産課長 菊池拓二

町長からご答弁させていただいたようなスケジュールで進んでいくのですけれども、来年度は伊達市の施設は止まりますが、分散して来年度に放流する分の尾数は確保されております。令和8年度、令和9年度、この辺が、施設がいつできるかというところで放流尾数の生産が、満足に施設がないものですから、今までどおりは放流できないというのは、これはもう確実に決まっていることかと思っております。総合計画に定めた目標値として令和9年度に1億9,000万円、栽培漁業という数値を掲げておりますので、約2,000万円ほど足りない、まだ目標値にはいかないというところで、そこにきての伊達市の休止というところは非常に痛いかなとは思っております。ここは、他のバフンウニですとか、ウニだとかもありますし、あとナマコ、あともっと言ったら、このマツカワは平成18年から始めたときに浜値がたしかキロ3,000円でスタートしているのです、目標値。現状は2,000円とか、苫小牧地区は2,500円、苫小牧市は扱いが非常によくて、白老町が悪いわけではないですけれども、向こうは活で持ってきて、そのまま出したりしています。非常に取組が活発に行われていまして、浜値が500円とか600円ぐらいキロ単価でも違いますから、こういう部分を白老町のマツカワだとかも例えば生かして活で持ってこれるような支援というのをしていけば、放流尾数は減ったとしても漁家単価、浜値を上げていけばこの辺の目標値を少しでも縮めていけるのかなと思っておりますので、現状は海水温が25度ぐらいあると聞いておりますから、これを生かして持ってくるためにはそれなりの装備、設備が必要になってきますので、この辺を町が漁業振興として今後支援、検討していく必要はあると思っております。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。栽培漁業、育てる漁業についてですけれども、養殖についても私は以前の一般質問で取り上げまして、栽培漁業にさらに力を入れていくべきだということであったり、新たな魚種の養殖にも挑戦したらどうかというような質問もしておりました。今回閉鎖循環型陸上養殖事業にチャレンジしてホッケの陸上養殖の実施に至ったことは評価しているところであります。ただ、今回漁業者の実際の声も踏まえて質問したいと思います。漁業者の中にはホッケという魚種だけではなく、ほかの魚種で実施したほうがいいのではないかというような声や、また今後自分たちが今取れる天然のホッケの価格と養殖のホッケの価格、この差が開き過ぎてしまうのではないかというような危惧したような声もあるようです。今後ホッケだけではなくてほかの魚種も含めて横展開をしていって、魚種の選定を含めてそういったところで漁業者の声をしっかりと聞いて反映していくべきと考えますが、その点の見解を伺いたいと思います。

答弁 農林水産課長 菊池拓二

先般9月4日、5日、白老地区と虎杖浜地区におきまして町が進めました陸上養殖の勉強会と現地視察会を行わさせていただきました。厳しいご意見も含めまして漁業者の方々からお声をいただきまして、私どもも反省点としましてはもう少し漁業者の方、組合ともお話をさせていただければよかったかなとは思っております。しかし、今進めている中ではホッケという魚種を選択していますけれども、ホッケありきで進めているわけではなくて、私どもの考えは陸上における閉鎖循環型の養殖技術をこの白老町に根づかせたいということで、まずホッケという魚種を、これも人との出会いもそうだったのですけれども、ホッケと出会いまして、何とかホッケ養殖を成功させて、皆さんに見ていただいて、そこから横展開でいろいろな魚種に展開していただければいいかなと思っておりますので、ここは丁寧に今後引き続き漁業者とか漁業協同組合ともいろいろと協議を進めていきたいと思っております。私どもが考えているのは、例えばホッケを例に取ると、ホッケを浜の市場に、漁業者の方が取ってきたホッケの横に並べるということでは想定しておりませんし、これは他産業に波及するような、域内消費できるような、白老に来たらホッケの刺身と焼きが食べれたよ、食べれるよとか、そういう部分でほかの産業に展開していける一つのツールとなればいいかなと思っておりますので、例えば九州ではサバがキロ100円、天然のサバが100円から200円のところ陸上養殖で2,500円というブランドのサバも出てきております。これは、生食で食べれるからサバが新たな市場を開拓したのです。だから、今やっているホッケも今後どうなるか分からないですけれども、サバと一緒で新たな市場が生食で食べれればできるのかなと思っておりますので、この辺は漁業者の方々と意見交換しながらいろいろと進めていきたいとは思っております。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。他産業に波及していくということで、本当にそのまま継続していってほしいと思いますが、今後これが持続可能な事業になるためにも、やはり今後自走するような事業の継承ですとか、あるいは人材育成といったことも必要不可欠だと考えますが、今後の事業展開や展望について伺いたいと思います。

答弁 農林水産課長 菊池拓二

この事業は3か年で進めていくということで当初、去年の予算説明会でもご説明させていただきました。ホッケを今閉鎖型のシステムで養うことができたということで、これから成熟を迎える秋から冬にかけて採卵して種苗生産に1年前倒しで入っていきたいと思っておりますので、この辺はブランディングも含めて閉鎖型のシステムの中で新たな魚種を育てていきたいなと思っております。この3年の中で今並走して、養うだけではなくて、どう出口戦略を持っていくかというところも今業務委託しているアクシムといろいろと協議を進めさせてもらっておりますので、あとは今成長産業として位置づけられている閉鎖循環型の養殖、これは水産庁とか関係機関の補助メニューだとか制度も活用させてもらいながら、滞ることなくスムーズに自走できるように支援をしていきたいと思っております。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。今回行政が養殖事業を実施しているということが恐らく北海道等で唯一ということとホッケの養殖が全国で初めての取組ということで、想定はしていなかった副産物があったのかと考えます。私もたまたま見たのですが、朝のニュース、全国放送、恐らく1分から2分程度だったと思いますが、白老町で行われているホッケの養殖のニュースが取り上げられていました。映像として1分から2分程度出ていました。例えばこれが全国放送のCMだとしたら15秒当たり75万円から100万円ぐらいかかるわけです。それが朝のニュースで、みんなが見ている時間帯でああやって取り上げられたことは、費用対効果を考えると数百万円程度に上るのではないかと考えます。メディアに取り上げられることだけではなくて、様々な企業や自治体からも問合せをいただいているというお話を伺っていますが、そういったことも含めて今まで白老町という名前を知らなかった方々にも白老という名前を広げていく効果もあったと考えますが、その点について見解を伺いたいと思います。

答弁 農林水産課長 菊池拓二

この事業、やはり二番煎じでは駄目だというところから、まずホッケでやっていこうということで関係機関、水産試験場だとか北海道道栽培漁業振興公社、あとは北海道庁の水産林務部ともいろいろお話をさせてもらいながら今回魚種の選定を進めていったのですけれども、今回その全国ニュースをきっかけに大手の鉄道会社ですとか、あとはアメリカ領事館からもお話が来たりだとか、いろいろなところからこのホッケを見せてくれと、どうやっていくのだというところで興味を示していただいている、お問合せとかをいただいております。今後そういう関係機関とも連携しながら、お力を借りながらやっていきたいと思っておりますので、この辺の白老町のまちの名前を知っていただくいい機会になったと思っております。あと、北海道には現在22か所陸上養殖の届出がされているようで、ほぼ民間資本でやっております。私どもがやっているのは漁業者の漁家所得向上という軸足でやっておりますから、自治体でやっているところはほかにないと聞いておりますので、何とかこれを成功させて漁業者にバトンタッチしていきたいと思っております。

質問 8番 佐藤雄大

8番、佐藤です。この事業を含めて栽培漁業や養殖事業も総合計画の目標である、今課長から答弁をいただきましたけれども、水産業経営の安定化ですとか、今後も漁業協同組合等の関係機関と連携し、生産性を向上させる取組等を支援して経営基盤を強化していく、これが漁家所得の向上につながることが重要であると私も考えております。

出典:白老町議会 令和6年定例会9月会議 2024年9月10日 議事録 PDF(71ページ) 間違いを知らせる