白老町議会 令和3年定例会3月会議 2021年3月12日
教育施策の展開
2021年3月12日、白老町議会の一般質問で、広地紀彰議員が「教育施策の展開」について質問し、教育長 安藤尚志、学校教育課長 鈴木徳子が答弁しました。
- 質問者
- 広地紀彰 議員
- 答弁者
- 教育長 安藤尚志、学校教育課長 鈴木徳子
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 広地紀彰
それでは、2項目め、教育施策の展開について。(1)、まちづくりの確かな基盤となる教育実現に向けた「不易流行」の在り方を伺います。(2)、学力の実態と対応、指導方法向上の方策を伺います。(3)、学校間、学校と地域の連携でつくられる教育的価値を伺います。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
「教育施策の展開」についてのご質問であります。1点目の「まちづくりの確かな基盤となる教育実現に向けた『不易流行』の在り方」についてであります。社会の変化が加速度を増す中にあって、学校においても変化への対応は急務であり、新しい生活様式の定着やICT環境の充実等、新たな教育活動の創造が求められております。予測困難な社会で子供たちが豊かな人生を切り拓いていくためには、流行への主体的な対応が重要でありますが、一方ではこれまで学校が果たしてきた役割や機能を再認識し、積み上げてきた教育実践のよさや強みを継承していくことも重要であります。町づくりの基盤となる人を育てる営みには、不易と流行を二項対立ではなく、それぞれの調和を図りながら組み合わせていくことが必要だと考えております。2点目の「学力の実態と対応、指導方法向上の方策」についてであります。今年度の全国学力・学習状況調査問題を活用した町内の結果分析では、本町の児童生徒は基礎基本を活用して答えを記述する問題を苦手としており、「知識及び技能を活用して課題を解決する力」の定着や家庭学習においても課題意識をもって主体的に取り組む力の定着が必要であると捉えております。課題対策や指導方法向上の方策については、第Ⅲ期「白老町スタンダード」を作成し、秋田型授業の推進、情報活用能力の育成、学習規律の確立を目指す取組みと家庭学習の充実、生活習慣の定着を目指す取組みを重点に設定して、児童生徒の資質・能力の育成と学習内容の確実な定着を図ってまいります。3点目の「学校間、学校と地域の連携でつくられる教育的価値」についてであります。学校間の連携については、幼保小の連携としてスタートカリキュラムを活用しておりますが、来年度には「白老町版スタートカリキュラム」の作成を行い、より円滑な連携体制の整備を進めてまいります。また、学校と地域との連携については、地域に開かれた学校運営を推進するために、コミュニティ・スクールを軸として目指す児童生徒像を共有し、地域の学校経営への参画する機会の充実を図っております。
質問 2番 広地紀彰
2番、広地です。教育長は学校現場にもおられましたので、恐らく承知のことと思います。ルイ・アラゴンのストラスブール大学の歌にある。教えるとは未来を共に語ること。学ぶとは誠実を胸に刻むこと。これは第2次世界大戦中、ナチスドイツに占領されたストラスブール大学の教授や学生が疎開先で学問を続けるという困難の中で生まれた詩であり、困難だからこそ希望を語ることの大切さを今に伝えています。今般白老町の教育大綱が改定されました。この改定の中で印象的だったことは2つあります。1つは、変化や困難です。基本方針1では、かつてない大きな社会の変化と捉え、また同じく基本方針3では、地域で子供を育てることが難しい時代と位置づけられておりました。そしてこの変化とは、同じく改定される学校教育基本計画にも規定されており、少子高齢化社会、情報化、グローバル化とあります。私も3人の小学生の子供を持つ父親でありますが、子供にとってふるさと白老の人口が増えるとか、もっと言うとこの国の人口が増えるという希望は今は見出すことができません。その上、このコロナ禍により学びを育む人間としてのぬくもりや関わりが制限される中で、どのように学び、希望を語るのか。この困難に向かっていく姿勢について教育委員会の見解を伺いたいと思います。
答弁 学校教育課長 鈴木徳子(学校教育課長は2024年3月まで)
今教育大綱ですとか学校教育基本計画の中で、困難というこれからの時代をどのように予測していくかというところのお話をさせていただくことになるかと思うのですが、今年度は本当にコロナ禍の中において学校現場も非常に混乱の中にある時代だったなと思います。ただその中でやはり学びは止められない、止めてはいけない。守るべきものは、学びをどのように保障するかというところが最前線だったと教育委員会としては認識しております。その学びを止めないためにも、今まで普通に行われてきた教育活動を見直すということがまず第一前提、教育委員会としてはある意味ピンチではあるけれども、今までの仕事が慣例的に行われてきたことでも、もしかしたらやらなくても大丈夫なことがあるのであれば、そこは学校長の裁量で削ってよいという話を当初の段階でさせていただいて、学校も本当にいろいろな工夫をしながら対応してくれたと思います。令和3年度については、この間の校長会でもお伝えしたのが、今度はコロナ禍において今までできなかったことをどのようにしてできるかというシフトチェンジをしていく、今度はコロナとどうやって共に一緒にやっていくかというところになっていくだろうということをお話しさせていただきました。ただ、令和2年でしなくても大丈夫だという教育活動もありますので、そこを踏まえながら学校として一番大事に守るべきことが何なのかをもう一度考えてほしいということで考えております。
質問 2番 広地紀彰
2番、広地です。困難という、さらにコロナ禍といった部分の中でどう捉えて、教育の世界で何を培うのかといったことが問われていると考えます。その一つの答えは、この教育大綱の中にもあると感じました。それはもう一つ今回の改定で私の印象に残った自らという姿勢です。文言としても、自らの可能性を信じ、また主体的に社会参画し、さらには自ら学び続けなど、様々な場面で自らという姿勢を感じました。児童生徒の発達における主体性の涵養は変化と困難の中、一層普遍であるべき教育的価値と捉えますが、教育委員会としてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
広地議員のほうから様々な教育大綱に関わるキーワードをご指摘いただきました。まさに私も流行の中で様々な変化の中に身を任せるだけでは決してそれは流行に対応することにはならないと。いかに主体的な動きの中で流行に対応していくかということが一番大事ではないかなと考えております。そういった意味では、先ほどからお話がございますように、困難、自らというキーワードは、これから子供たちが未来の社会を切り開いていくときに身につけなければいけない資質であり能力であると、そんなふうに考えておりますので、そこの部分を今回は教育大綱として特に意識しながら作成させていただいたわけでございます。
質問 2番 広地紀彰
第6次総合計画には生きる力とあります。この主体性の涵養こそ困難な時代を生きる力として、その生きる力を総合計画にも規定されている白老町の子供たちには捉えられなくてはいけないと考えます。実態を捉えて即すという考えで私は今回臨んでおりますが、この実態として学力・学習状況調査結果を基にしながら実態と即応の在り方について議論したいと思います。2点目ですが、コロナ禍で今年度は全国調査との比較ができなかったということで、あくまで同じ問題紙や質問紙を活用した傾向について先ほど教育長からの答弁があり、この内容については理解を得ました。ここの結果分析なのですが、教育長からの答弁には基礎基本を活用するといった部分に対する課題だとか、あとは知識を活用して解決する力だとか、そういった部分の学力的な部分にはまだまだ課題があるのではないかという捉えが示されておりますが、そこの要因と対応についてどのようにお考えでしょうか。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
様々な要因があろうかなと思いますけれども、学校という立場から考えると、そういうような資質や能力を様々な授業の中できちんと子供たちに力をつけてこなかったというのが私は一番大きい要因ではないかなと考えています。ですから、いろいろ家庭学習の問題があったり、そういう問題もございますけれども、とにかく対応としては授業改善という、このことに私はもう尽きるのだろうと思います。授業を通して子供たちにそうした活用力だとか、習得力というか、習得していく力を身につけさせていかなければ、いつまでたってもなかなか子供たちのこうした力というのは高まっていかないと考えますので、対応としては言い尽くされていますけれども、授業改善をこれからも進めたいということに尽きます。
質問 2番 広地紀彰
2番、広地です。教育現場のご経験もありながら、学校としての、もしくは教員としての使命感といった立ち位置からのご答弁だったなと捉えているのですが、白老町が学力向上を実現するスタンダード第3期に取り組まれていますが、この中では秋田型授業の実践等、様々なこういった課題に対してどのように捉えて対応するかといったことが具体的に取組が進められていると捉えており、実際学習状況調査の質問紙からやや特徴的な部分が見られるなと捉えています。5年生までに考えを発表する機会があったかという設問に対しては、全道平均54.4ポイントに対し、白老町は64.9ポイントと10.4ポイント増、また話合い活動に取り組んでいたかといった設問では、全道46.4ポイントに対し、54.5と8.1ポイントのプラスとなっています。これは、一斉指導を受けるという受け身的な形から発表もし合うと、そして児童間、生徒間でも学び合うという双方向、クラス間での学習交流が図られていると捉えていますが、この成果に対する見解はいかがですか。
答弁 学校教育課長 鈴木徳子(学校教育課長は2024年3月まで)
北海道平均よりは上回っているという結果の部分についてですが、秋田型の授業に取り組み始めまして、いろいろご予算もいただきながら授業改善等を推進してまいりました。私もこの職に就きましてから3年間の中で学校を訪問し、授業を見せていただく場面が何度となくありました。その3年間の中においても、子供たちの様子、もしくは事業の組み立て方の様子というのが全く素人である私にとっても変わってきたなということがすごく感じられる3年間だったなと思っております。今はまだ授業の形としてある程度成立してきているところを認識しておりますが、ここからは授業の質の改善というところが次の課題になるだろうと思っております。子供たちが非常に主体的に参加している授業というのはやはり活気がありますし、子供たちもとても真剣に友達と意見を交流する場など、非常に積極的な授業が展開されていると思います。残念ながらコロナ禍の中では学び合いというところがちょっと止められている部分もありますが、3年度においてはどんどんそこを進めていけるようになればいいなというところで、秋田型授業の部分について伸びてきている部分の結果かなとおります。
質問 2番 広地紀彰
2番、広地です。一方課題としては、最後まで他者の考えを聞くが全道平均64.8ポイントに対して51.9ポイントと12.9ポイントの減。また、考えを受け止め、自分の考えを持つが全道46.3ポイントに対し、36.4ポイントと9.9ポイントの減となっています。受け入れて、そしてそれを基に自分の考えにしていくといった部分に弱さが見られ、また中学校も同様な傾向が見られます。また、国語や算数、もしくは数学が将来社会の役に立つかという設問は、中学校も小学校も低いのです。10ポイント近く低い教科もありました。なので、いま一つ将来の役に立つからという部分の意欲づけに課題があるのではないかと捉えていますが、こういった経過は当然共有されていると思いますが、この傾向に対しての見解や対応についてどのようにお考えでしょうか。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
議員からご指摘のように、多くの質問紙において、ある部分では全国平均や全道平均を上回る部分もありますし、残念ながら下回っている部分もあります。また、学校によっても項目によって上回っていたり下回っていたり、状況はそれぞれ違います。今各学校では、毎年度行っている実態の中で出てきた結果についてきちんと分析をしてもらっています。その中で自分の学校の伸びているところ、これを強みと捉えて、そしてまた逆に下回っている部分はまだまだ指導が足りない部分、これはこれから補充していかなければならない。そういう部分の見極めをきちんと学校でやってもらっています。それを次年度の教育活動の中に改善という形で取り組んでいただいています。ですから、町全体としては第3期の白老町スタンダードという大きな取組の中で教育行政を推進してまいりますけれども、具体的なその進め方、あるいは取り組み方も学校によってやっぱり多少の特色が出てくるのだろうと思います。そこの部分の総体的な全体的な取りまとめは教育委員会でもちろんやりますけれども、個々の強みと弱みの部分の取り扱い方については学校長が自分の学校経営の中で具体的にやってもらっていますので、そこは我々もしっかり学校を支えていきたいと考えております。
質問 2番 広地紀彰
2番、広地です。こういった部分の課題解決の中でICTのGIGAスクール構想について伺いますが、これは昨日、前田議員、佐藤議員のほうと精力的に議論を交わされていましたので、1点だけ。個別最適化という視点のみ伺いたいと思います。これは、具体的にどのようなことなのでしょうか。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
一応文部科学省のほうの捉え方を私どもは継承しておりますけれども、多様な子供というまず捉え方を1つしています。それはいつも教室にいる子供たちばかりではなくて、例えば学校になかなか来ることができない子供もいます。それからあるいは障がいを持っている子供もいます。それから白老町にはあまり多くおりませんけれども、本州には日本国籍を持たない外国の子供が全国で10万人ぐらいいると言われています。そういった子供たちへの指導もあります。様々な存在する子供たち一人一人に対して、どう学びを取り組ませていくか、その子供たちに指導していくか、そのためのツールとして今回のICT、GIGAスクール構想が背景にございます。
質問 2番 広地紀彰
2番、広地です。文部科学省から示されているGIGAスクールの中での学びの変容イメージの中では主体的、対話的で深い学びがICTの技術により実現できるとされており、今まで例えば教師が黒板などを用いて説明し、その指導方法の中で子供たちに対して興味関心を引き立てるような授業法を一斉学習として取り組んできたわけですが、1人1台端末が実現することによって、授業中でも一人一人の進み方や反応が把握できるようになり、一人一人の反応、遅れている子供がいたらそこに対して指導ができるだとか、進んでいる子供には次の課題を与えることができるといった、そういった意味でも個別最適化が図られ、双方向型の一斉授業が可能になるとされていますが、それに対する捉えと可能性についてどのように考えられているか。
答弁 学校教育課長 鈴木徳子(学校教育課長は2024年3月まで)
広地議員がおっしゃるとおり、子供たちが昨日もお伝えしている45分びっちり使うということではないと思いますが、例えば教員の中で課題があり、学び合いとして子供たちがタブレットのほうに意見を出していく形になったときに、教員のほうでそれが子供たちがどの程度意見が出せているかどうかというのを把握しながら個別対応がしていけるようになるですとか、あと例えばですけれども、計算問題を与えたときに、どこでつまずいたのか、どこが間違いがあったのか、その履歴を追うことができるというところで、文部科学省としては個人のデータ、そういうのをビッグデータとしてデータベースとして持ちながら今後反映させていきたいというところも考えているので、子供たちのそういう情報がどんどんデータ化されていって、それを確認しながら個別の必要な支援ができるようになるという方向性になるのかなと考えております。
質問 2番 広地紀彰
2番、広地です。昨日、同僚議員との質疑の中で大変興味深いなと思ったのは、複式校での遠隔授業の在り方です。非常におもしろい取組で、例えば3、4年生で複式の場合、3年生の授業をICT技術を活用してといったことができるようになると、大変興味深いなと思っていました。ただ、この授業の成立のためには、事前の児童間の交流をしておくなど、学びの場を形成できる前提となる人間的な関わりの醸成が必要ではないかと考えますが、そういった部分の配慮についてどのようにお考えか。また、たしかですけれども、へき地・複式教育研究連盟の全道の研究大会、たしか白老町で近々に開催されるのではないかと、私の記憶なのですが、ここで披露しろとか、そういうことはなくて、ここで披露されてもよいような中身の取組ではないかと考えていますが、遠隔授業の価値と、そしてそれに対する配慮や対応などをどのようにお考えでしょうか。
答弁 学校教育課長 鈴木徳子(学校教育課長は2024年3月まで)
広地議員おっしゃるとおり、へき地・複式教育研究連盟の大会が令和4年度に実は控えております。竹浦小学校、虎杖小学校、両校の校長先生はそこを見据えながら既に着々と準備を進められております。今年度、学校に対して配当予算という形でいただいた予算を両校は活用して、教員用ですがデジタル教科書を購入させていただいたり、大きなモニターを買わせていただいたりしてその準備を進めております。両校の子供たちの関わりの部分ももちろん学校として配慮しながら、その前からも集合学習ですとか、今年は実現できていないですが、そのような両校の関わりは進めてきているところもありますので、そのような部分も生かしながら行われていくかと思います。小規模校のデメリット解消、昨日もお伝えしているとおりなのですが、切磋琢磨するというところがやはり小規模校のデメリットとして挙げられる部分がありますので、たくさんの意見、たくさんの考えに触れ、その中で自分が何の意見を選んでいくのか、どんな考えをつくっていくのか、そこが成果として挙げられるかと思います。
質問 2番 広地紀彰
2番、広地です。もう一つ、児童生徒の学力向上に一つの課題として、またスタンダード第3期でも取り上げられておりますが、家庭との連携の重要性です。これは、実際に第3期の中でも学校現場での工夫改善と両輪として、それぞれ関連性があると捉えられておりまして、質問紙を見て私も親として反省をするところもあったのですけれども、特に児童のルール化や道徳心の涵養の必要性です。具体的にはテレビを見る、ゲームをするなどのルール化をしているかといった設問では、全道36ポイントに対して22.1ポイントしかないと、13.9ポイントも減です。あと、1日当たりどのくらいゲームをするかという設問では、4時間以上と答えた割合、毎日ですよ、4時間以上と答えた全道は17.4ポイントに対して24.7ポイントと7.3ポイントものプラスと。これは、やはり家庭内でのルール化が十分ではない状況が見てとれます。当然これは個人のご家庭の教育力にまつべきだと思いますが、学力に密接に関わる以上、スタンダード実践として家庭への啓発活動はこれは重要ではないかと。また、道徳心の涵養としてちょっと私は課題があるなと思ったのが、学校の決まりを守るか守らないかでは全道平均に比べてマイナス13.9ポイント、いじめはどんな理由があってもいけないと思う割合は全道平均から比べて7.1%のマイナスです。誠実に生きることの価値が子供たちの内面に確立されていく必要があると捉えますが、見解と対応についてどのようにお考えか伺います。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
今本町の抱えている学校教育における課題は、学力向上に関わって学校がどう授業を変えていくかという問題が一番大きいと私は思っています。それを支える次の問題として、今ご指摘あったように家庭における子供たちの時間の過ごし方、あるいは家庭の中での教育の在り方、これもまた大きな問題だと考えています。そういった意味では、学校は直接私どもが教師とのやり取りの中でいろんな指導をしたり助言もできますけれども、家庭というのはなかなか簡単に教育委員会がその中に入っていってどうこうできるものではないのですけれども、具体的に学校と連携しながら、本当は各担任と家庭、保護者の関係でないかなと私は最終的に思うのです。ですから、今も学校のほうからいろんなお願いを家庭に対してしていると思います。決して何もしないということではないと思います。いろんな機会を捉えながら、保護者の皆さん方にご理解をいただいたり、協力をお願いしているのだろうと思いますけれども、そのことが本当にきちんと家庭の中に届いていない状況が見られるのではないかなと思います。そういった意味では、これは本当に時間のかかる課題かもしれませんけれども、いろんな工夫をしながら保護者の皆さん方に考え方をきちんとお伝えして、そして共有をしていくということが大事だと思います。学校の考え方と家庭の考え方が違うようでは子供が非常に混乱すると思いますので、そこを一体化していく、共有していくための努力をこれからも学校も教育委員会も根気強く続けていきたいと考えております。
質問 2番 広地紀彰
2番、広地です。最後の点に移ります。学校教育目標を見ると、基本目標2として、地域に信頼され、地域と共にあることの価値がうたわれ、また基本目標6には学校運営協議会が位置づけられています。学校と地域がこれだけ密接に取り組まれたりしている取組というのは、私は本当に困難な時代だからこそ価値があるのではないのかなと思って捉えています。というのは、学校運営協議会の資料、教育委員会にもご足労いただきまして、今開催されている全ての学校運営協議会の資料に目を通させていただきましたが、この中で全ての学校運営協議会で学校評価アンケートの結果が示されています。こうやって学校を開いていくと、こういった部分は、今共有というお言葉を教育長から答弁いただきました。課題をどう共有していくかという一つの大きな位置づけとして、学校運営協議会というのは位置づけられて対応を充実させていくべきだと考えますが、教育委員会としての学校運営協議会に対しての評価を伺いたいと思います。
答弁 学校教育課長 鈴木徳子(学校教育課長は2024年3月まで)
学校運営協議会に関しましては、白老中学校区は小中一貫の形での学校運営協議会を開かせていただいておりまして、それ以外、白翔中学校区はそれぞれの学校ごとでの学校運営協議会という形にさせていただいております。始まってからもう3年ほど経過していく中で、今のように学校の評価について地域の方たちに公表して、子供たちの様子をお伝えし、学校で見せる子供たちの姿と、それから地域の中で見せる子供の姿についても共有しながら一緒に育てていくという状況があるかと思います。今学校運営協議会をある程度発足した中においては、次の段階にいくところがくるのかなと思っております。それぞれの学校の運営協議会の持っていき方というか、経営の仕方というか、そこのところが今はまだどちらかというと一律的なというところがちょっと強いのかなと思っておりますので、学校運営協議会の課題ですとか、それからどちらの中学校にもコーディネーターがおりますので、コーディネーターを活用して学校運営協議会と連携しながら、地域の人たちと学校がどのように教育課程をつくっていけるかというところが今後の課題でもあるかなと思っております。
質問 2番 広地紀彰
2番、広地です。運営協議会の意味とは何だろうと、この質問をつくりながら考えていました。私が感じるのは答弁もあったように、学校が目指す姿への地域理解の広がり、また学校を支える地域をつくっていくと、地域が学校に協力していくというのは当然あるのですが、萩野ではおやじ会の方たちが活躍をして、学校施設の修理に汗を流している様子が紹介されたり、逆に地域も育っているのではないかと捉えています。そういった部分で、また学校対応は今コロナで大変な部分もありますが、学校からもざっくばらんに紹介され、理解が広がっているものと捉えています。また、学校評価の公表、これは教員の先生方たちにとってはちょっと厳しい部分もあると思うのです。ただ、これを開いてみて、白翔中学校の生徒のアンケート結果の中で中学生ですから多感ですし、先生に反感を持ったりする世代なので厳しいだろうと思っていたら、逆に先生方の評価って結構自己評価は厳しいのですけれども、先生は分かりやすい授業を行っている。また、進路指導を適切に行っている。または、生徒理解や相談にきちんと応じていると、そういったような設問に対する評価が、生徒の評価が大変高いのです。これは、私も地域の住民の一人としてすごく信頼感が醸成されました。こうした実態のフィードバックによる地域から共感や地域からの信頼感の醸成というのは、教職員のやる気の増幅に貢献もできるのではないかと捉えていますが、学校運営協議会の価値について再度答弁を求めたいと思います。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
シンクタンクという言葉があります。政策立案、形成するところをシンクタンクと呼ぶそうなのですけれども、私は学校運営協議会というのは学校運営のシンクタンクだと考えています。今までは学校長が1校を預かる立場として自分の学校をどうしようかと、要するに学校長が全て考えて、それを具体的に経営という形で具体化してきました。基本はそういうスタイルは残っていますけれども、これから学校というのは地域の学校になりますから、学校長だけが自分の学校を考えるのではなくて、地域の方々も一緒に地域の学校どうしていこうかと考えていただく、その中でいろんな考えやいろんな意見が出て、学校経営に対する政策が形成されてくる。それが学校運営協議会だろうと思います。そういうことを通しながら、地域総ぐるみで子供たちを育てていくためのシステムがコミュニティ・スクールだと考えていますので、その中核はやっぱり学校運営協議会だろうと思いますので、そこの辺で先ほどから鈴木課長もちょっとお話ししましたけれども、今後このコミュニティ・スクールをより高めていくためには学校運営協議会の中身の問題、いろいろと議題を掲げて検討していく、そのプロセスを通して中身をもっと充実していくことが大事だろうと考えております。
質問 2番 広地紀彰
それでは、この項目最後の質問をさせていただきます。白老町の子供たちに未来を切り開く教育を施すことは、私たち大人の責務であると昨日の同僚議員との質疑の中でも示されました。教育長は教育行政執行方針の中で、急激に変化する社会においては一人一人が主体的に変化に対応し、課題を解決する力を身につけて、豊かな人生を切り開き、持続可能社会を築いていくことが求められるとされていますが、私が共感したのはその次です。その成否は教育が大きく関わると言っても過言ではないと、教育の価値と責務を明らかにされています。これを見て、この責任の抱き方は何かに似ていると思っていて、私が感じたのは新日本の建設は教育の力にまつべきとしてつくられた教育基本法の理念です。教育基本法にはほかの法律にないものがただ一つあります。それは前文です。ほかは第1条から始まりますが、教育基本法だけは前文があります。我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家をさらに発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。我が国の未来を切り開く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定するとありました。最後に教育長に対し思いを伺いたいと思います。
答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)
いつも人の言葉を使ってばかりで申し訳ないのですけれども、今日もまたちょっと人の言葉を借りてお話をしたいと思います。いつも自分で戒めとしている言葉なのですけれども、育ったところ、必ずしも家庭ではない。心を育てられたところが家庭である。学んだところ、必ずしも母校ではない。よき師、よき友にめぐり会ったところが母校である。生まれたところ、必ずしもふるさとではない。心をとどめたところがふるさとであるという、こういう短い言葉なのですけれども、家庭も地域も、学校も地域も、それぞれの機能や役割をしっかり果たさなければ、子供たちは家庭も母校もふるさともない大人になってしまうのではないかなと思います。そういった意味では、今改めてそれぞれがしっかりと自分たちの役割をまず果たして、そして連携して子供たちを育てていくことが重要だろうと思います。そういった意味では、そのコーディネート役としての教育委員会の責任というのはますます重要になってきているというような認識をしております。しっかりとこの重要性、二度と同じことをできませんので、リハーサルのない常に本番ですので、そういった意味ではその重要性をしっかり受け止めながら教育行政を推進してまいりたいと考えております。