新十津川町議会 平成30年第2回定例会 2018年6月6日
有害鳥獣対策(アライグマ)について
2018年6月6日、新十津川町議会の一般質問で、小玉博崇議員が「有害鳥獣対策(アライグマ)について」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。
- 質問者
- 小玉博崇 議員
- 答弁者
- 町長 熊田義信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 4番 小玉博崇
議長のご指示がございましたので、通告に基づき、私の方から質問させていただきたいと思います。一つ目の質問ですけれども、有害鳥獣対策、特にアライグマの事について質問をさせていただきたいというふうに思っております。まず、アライグマの生息域が全道的、全国と言っていいかなと思いますが、かなり拡大してきております。捕獲数も、年々各地で急速に増えてきているということで、このアライグマにつきましては、年48パーセントの増加率ということから、かなり雪だるま式に増加してきている現状があります。特に道内においては、空知がほかの地域よりも捕獲数が多い状況にある中、本町においても平成27年には70頭、平成28年には69頭、そして昨年度、平成29年度には110頭と増えてきております。今後、ますます増えていくことが想定されている中、農業被害の拡大が危惧されると同時に、在来種に向けての生態系への影響、または人体に係わる病原菌のリスク、そういったことも危険性として危惧されている状況になっております。本町においては、対策として、現在、箱わなの貸し出しを行い農業者等による自主的な捕獲を呼びかけると同時に、今年度は生息調査を行い、効果的な防除対策を検討するということになっておりますが、この繁殖力のかなり強いアライグマの対策は、急がなければどんどん増えていってしまうという状況になります。それで、今後のアライグマ対策について、次の2点についてご質問をしたいと思います。一つ目、住民による捕獲促進に向けた更なる取り組みをどのように行っていくか。二つ目、捕獲頭数が、今以上に増大することにより、現在、行政対応ということで捕獲されたアライグマの殺処分を役場の方で行っておりますが、その対応は今後も継続していけるのかどうか、この2点についてお伺いしたいと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは、4番議員さんのご質問にお答えをさせていただきます。今、田植作業も順調に終え、これから野菜などの園芸作物の栽培が本格化してまいりますが、農家の皆様が大切に育てた作物に大きな被害をもたらしているのが、有害鳥獣のとりわけアライグマであります。本町のアライグマの捕獲頭数は、ご質問の内容にありましたとおりでありますが、10年前の平成20年は8頭でありました。いかにこの時、少ない時に全道的に捕獲をしておけば良かったのかということが悔いが残るということでございますけども、今は、本当に多い状態になってございます。本年度は、今この5月末現在で18頭捕獲をしており、過去最高の昨年と同じペースとなってございます。また、農事組合を通して把握をしてございます、アライグマによる農作物被害額は、平成27年度で25万6,667円、平成28年度は18万5,314円、平成29年度は46万7,479円と年々増加をしており、作物別ではスイートコーンの被害が最も多い状況となってございます。町といたしましては、平成29年2月に農業者向けにアライグマの習性や効果的なわなのかけ方などを専門業者から説明を受けるアライグマ講習会を開催し、広報3月号には有害鳥獣対策特集を組み、アライグマを繁殖前の春に捕獲することの有効性や、アライグマが好むエサ、箱わなの貸し出し方法等についてお知らせするなど、効果的な捕獲の情報を提供し、意識啓発に努めているところでございます。また、貸出用の箱わなについては、捕獲をする方の利用ニーズに柔軟に対応できるよう、今年の予算で10台を追加購入しているところでございます。しかしながら、本町におけるアライグマの捕獲数は、年々増加しておりますので、生息数も増加しているのではないかと推定されます。町内のみならず、生息域が北海道全域に広がっている現状から、危機感を持って対策を推し進めなければならないと考えております。昨年の第4回定例会におきましても、本町の鳥獣被害対策についてのご質問がございました。役場や関係機関が有害鳥獣対策全般に係る意識啓発や効果的な捕獲の情報を提供し、連携して有害鳥獣対策への取り組みを積極的に推進する公助、地域ぐるみでの有害鳥獣対策に取り組む共助、そして自分の大切な農作物を守るために、自ら積極的に捕獲に取り組んでいただく自助、それぞれの役割の中で効果的な有害鳥獣対策を行っていかなければならないという、基本的な考え方を述べさせていただいたところであります。また、アライグマの生態をしっかりと把握するために、専門的な機関であります北海道立総合研究機構に調査を依頼する旨を回答したところでございまして、このことから、去る5月31日、6月1日の2日間、北海道立総合研究機構に本町に来ていただき、被害農家の現地確認を行うとともに、関係者による意見交換会を開催いたしました。今後においても継続的に検討会議を重ね、アライグマの行動特性や生態について追及をしていただき、適切な場所において捕獲できる有効性を高めていきたいというふうに考えてございます。また、意見交換会に合わせて、空知総合振興局主催によります広域的な実態把握と管内市町の共通認識を深めるため、空知管内で初めてのアライグマ捕獲技術検討会を本町で開催したところでもございます。この会議においては、これまで解明をしていないアライグマの生態や習性があることを踏まえ、農業被害実態の正確な把握、捕獲密度による個体数の推定、そして、これまでの駆除方策の効果の検証などについてしっかり調査研究を行った上で、有効な戦略を立てていくということで、広域的に取り組むことの重要性についても改めて認識を深めたところでもございます。一方、当面のアライグマの個体数を減らすため、並行して駆除を行うことも重要であります。熱感知センサーカメラなどICT機器を活用し、アライグマの動態を調査するとともに、各市町がこれまで培ってきた箱わなのエサの種類や設置方法などを空知総合振興局が中心となって取りまとめ、情報を共有していくことも話し合われましたので、本町においてもこれらの情報を町民の皆さんにフィードバックし、効果的なアライグマの捕獲に向け体制を構築していきたいというふうに考えてございます。なお、今回の会議において、今進めるべきこと、また、しっかりとした調査研究に基づき行なわなければならないことについて協議がなされましたので、今後も関係機関、近隣市町と一致協力し、アライグマ対策を進めてまいりますが、生息数や捕獲頭数が増大することで、農業者の自助の限界も懸念されるところでございますので、捕獲や処理に係る費用等につきましても、必要な支援策を検討してまいりたいと考えてございます。以上、4番議員さんのご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 4番 小玉博崇
今ほど町長の答弁の中に、北海道総合研究機構、また空知総合振興局との連携で、今、効率的な捕獲に向けて取り組んでるというお話がありました。まさに本当に効率的に1匹も多く、1頭でも多く、やっぱりみんなで地域ぐるみで獲っていく、捕獲していくということが、まず大事かなというふうに思っております。まず、その捕獲に関しては、やはりその捕獲する人を増やしていくこと、それと捕獲しようとする意識を向上していこうと、この2点がとっても大事かなというふうに感じておりますが、このアライグマ、現在、鳥獣保護法によって捕獲が規制されているというふうに言われております。ただしかし、この規制はされていますが、外来生物法による防除実施計画の確認認定を受けることで、狩猟免許を持ってない人でも捕獲に携わることができるようになるという状況にあります。本町には、平成28年に新十津川町鳥獣被害防止計画というのが策定されております。その中において一つの課題としては、やはり捕獲者及びわなの数量から捕獲可能な頭数に限界がありますという課題があって、その課題を解決する取組みとして、今お話をしました外来生物法に基づく防除実施計画を作成して、技術講習会を開催すると。そして、箱わなにおける捕獲できる方、防除従事者を増やしていきますという計画を立てておりますが、現在この計画に載せてある防除実施計画の作成と防除従事者の講習会の実施、また、従事者の増員等の現状について、二つ目の質問でお聞きしたいと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは再質問にお答えをさせていただきます。今まさにアライグマの捕獲については、新十津川がキーになって、北海道立の専門機関、専門の技術屋さんのいる組織、さらには道を動かしながら、今、そのことが動きつつあるということでご理解をしていただきたいと思ってございます。そういった動きの中にありますので、いろんな制約というよりも、北海道全体でアライグマを駆除していこうという機運が今、ともに意識として、道だとか各市町も共通認識になってきていると思ってございます。私も、今までも北海道だとか国に要請をしていきたいという話をずっとしておりました。要請もしているとこでありますけども、そのことがしっかり道でも認識をして、新十津川での会議も道が主宰になってやっていただいているということが、まさにそういったことに動き出しているということでありますので、こういったいろんな制約もしっかり対応しながら、アライグマの駆除が精力的にしていかねばならないというふうに考えておりますので、そのことについて私も、しっかり空知なり北海道と協議をしながら、しっかりアライグマのいろんな防止計画というものがありますけども、ともにやっていきたいと。それはもう本当に農業者が、汗水、丹精込めて収穫のその日だとかにアライグマがその農産物を傷めるということが、今までも分かっておりますので、そういったことのないように1頭ずつ細かい作業になってまいります。今日の新聞にも道新の記者が書いていたかと思いますけども、本当にマラソンランナーのようにしっかりと、ずっと長い期間の中で駆除をしていかねばならないというふうに思っていますし、そのことは連携してしっかりそのことをやっていくように、共通理解のもとに精力的にやっていきたいっていうことを申し上げたいと思います。なお、もう一つ駆除の体制ということでは、まさにいろんな周知の方法だとか工夫しながら、町民の皆さん方にもご理解できるようにしていきたいと思ってございますし、今年度はいろんな検証をして捕獲をする、その有効性の場所もちゃんとそういったことが更に深まっていくというふうに考えておりますので、そういったことがうまくできるような工夫もいろいろ研究もしていきたい。そして、今は捕獲は農業者がしていることが主でありますけども、捕獲した後の処理についても、別な組織で今やっていただいておりますけども、そのことも職員OBが、ちゃんとうまく連携をしながら対応をしていただいており、今の状況では、その処理の体制については問題はないというふうに考えております。捕獲をする農業者がある程度頭数が増えても、そのことの処理体制については、今の職員OBが持つ組織人数の中で、今、駆除をして、わなを返すということについては、対応は当面はできるというふうに理解をしてございますので、そのことを申し上げ、再質問のお答えとさせていただきます。
質問 4番 小玉博崇
先ほどのちょっと質問の中で、ちょっと私の認識では、誰もかれもがアライグマを獲ることがちょっとできないと。ただ、防除実施計画の策定によって、その技術講習会を開催することによって、その狩猟免許を持ってない方でも、要は防除従事者になり得るよというふうに、私はちょっととらえておりました。それで、こういうことをやっていきますよというものが、新十津川町鳥獣被害防止計画の中にしっかり明記されていたので、ぜひ、この計画を策定し、技術講習会をすることによって、多くの方が捕獲従事者となり得るだろうということから、ぜひ、これをしっかり推し進めて防除従事者を増やしていくという対策が必要なのかなということがまず1点と、それと、やはりその獲るという認識を高めるもう一つの施策として、今の箱わなの数を増やしていただいたということですが、実際、1人1個までしか借りれなかったりしていると思います。獲れる方のところは、もう仕掛ければもうすぐかかるような状況で、できれば二つ貸していただきたいというニーズもあるというふうにも聞いておりますし、また、今後もこの箱わなについてはずっと貸し出しを行っていくのか。また、できれば多く獲れる所は農業者において自己購入をしていくということを考えていくのであれば、その購入費の助成について考えていくべきではないか。また、少しでもこういったアライグマを捕獲することによって、地域にとってとても有益ということを考えみて、有害鳥獣捕獲奨励金等の対象にして、アライグマを捕獲した場合については、一頭2,000円とか1,000円とか、そういった奨励金を支払うという行政も出てきております。そういった、まず人を増やす方策、それと捕獲するという意欲の増進に向けた取り組みを、今一度ぐっと推し進める必要があるのではないかなというふうに思いますので、最後に町長の考えをお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
先ほど鳥獣被害防止計画の中で質問あって、少し私の回答が漏れていました。失念をいたしました。今ほどの再々質問の中にありましたように、この鳥獣被害防止計画の中で、しっかりと技術講習会で講習をし、従事者証を発行した場合については、わながかけられるということでありますから、こういったことについても広めていければというふうに考えておりますが、これも理解もしていただかなければならないということでありますから、それはまず、そういったことの周知が町全体として、農業の町を維持をするという共通理解も必要なんだろうなと思ってございますので、そういったことをうまくからみ合わせながら、そういう理解を進めていきたいというふうに考えております。それから、農業者に向けての貸し出し用のわなについては、今年10台購入をいたしましたが、まだまだそういう充足する台数であるかどうかということは、よく検討しなければならないというふうに思ってございます。現時点では、貸出期間の延長だとか、今ほどご指摘のあった複数台の貸し出しなど、そういったものについては柔軟に対応し、まず今できることを精力的にやっていきたいと考えておりますので、このことについては柔軟に対応していきたいというふうに考えてございます。それから、農業者が自己で購入した場合の助成なり、それに奨励金だとかという質問がございました。一回目の質問の中で回答させていただいた中の最後に、必要な支援策を検討してまいりたいということを申し上げました。これは、ヒグマのいわゆる生態、そして捕獲の有効性などを考えるとともに、そのことを進めるに当たって、どういうことを行政として農家の皆さんと共にやっていくことがいいのかということも考えていきたいということでございまして、ある意味そういう箱わなは自分で購入することがいいということになった場合については、さらに以前やった箱わなの購入費一部助成だとか、今、ご質問のあった捕獲に対しての奨励制度についても、他の市町での事例もございますので、そういったことも考えながら、うちの町としてどういうことがアライグマの駆除がうまく進んでいくのか、全滅させるためのそういう対応として、しっかり皆さんの理解のもとでやっていくことがいいのかということ、今年1年しっかり考えて、来年度に向けてその対策をしっかり上向きにしていきたいということだけ申し上げ、再々質問のお答えとさせていただきたいと思います。以上です。