新十津川町議会 平成27年第2回定例会 2015年6月30日
役場庁舎の耐震化について
2015年6月30日、新十津川町議会の一般質問で、安中経人議員が「役場庁舎の耐震化について」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。
- 質問者
- 安中経人 議員
- 答弁者
- 町長 熊田義信
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 7番 安中経人
おはようございます。議長より質問の許可を得ましたので、町長に対して、役場庁舎の耐震化について質問をしたいので、考え方についてお答えをお願いします。以前、役場庁舎の耐震化計画について、総務民生常任委員会に2回ほど報告がありました。その内容は耐震診断を平成24年4月17日から24年8月30日において行われ、役場内プロジェクトチームにより、平成25年3月22日から同じく7月12日までなされたもので、その検討結果について、次のような報告がなされたものであります。耐震補強構造を施すものとして、約13億5千万円の概算事業費が必要であるとのことでありました。しかしながら、その後の作業について報告もなく、現在どのような状況になっているのか少し心配しているものであります。報告当時、現庁舎の供用開始が昭和46年であるとのことでした。鉄筋コンクリート構造物の耐用年数は60年であるとすれば、すでに現在44年も経過している構造物を耐震補強しても耐用年数が10数年しかないこと、また、現構造物の経年劣化によるコンクリートの強度不足も十分考えられます。このように耐震強度計算における数値的な可否、いわゆる、構造的にセーフかアウトかということになります。また、隠れて見えない不確実な部分がある重要な課題であります。今回、これらの耐震計画の検討要因は、平成7年1月17日の阪神淡路大震災がもたらした災害の中で、昭和56年6月1日改正建築基準法以前の建物に甚大な被害があったことなどから、国は現存する昭和56年以前の建築物について方策を講じるため、平成15年で75パーセント、平成27年で約90パーセントの耐震化を目指したもので、その後、さらに、国土強靭化アクションプラン2015を示し、平成32年までに耐震化率95パーセントとする目標を掲げ耐震化促進を図っております。これらの背景の中から、今回の検討がなされたことと思いますが、今回、報告のとおり耐震補強をこのまま実施するには、少し検討の余地があるように考えられます。このことについて町長は、どのように今後進めていくか伺いたい。私は、耐震補強を施し安全は確保されますが、建物の床を含めて非常に使いづらい構造になること想定できます。さらに、そのことにより来庁する住民に大きな不便を強いることが考えられ、行政センターとして非常に使い勝手の悪い施設となりかねません。また、災害時の拠点施設として、その機能が十分発揮できることにも不安を残し、住民の安全確保を優先し、安心できるような万全なものとしなければならないと、私は考えます。このことから私は、ハザードマップなどいろいろな要素をでき得る限り検討し、機能重視をしながら、コンパクトで時代に即応したクオリティの高いインテリジェンスなものに建て替えてはどうかと考えております。よって、私の考え方を含めて、町長には次の項目について伺います。1つとして、耐震改修の計画をそのまま実施に移すのか。あるいは、新たに建て替えを検討していくのかについてであります。2つ目として、時期的に目標設定があるのか。要するに、完了目標年度を意識しているかどうかであります。3つ目として、耐震補強、新築建替えのどちらにしても、事業費について多大な事業費が考えられることから、当然のごとく、他の政策との整合を図りながら、健全な財政運営ができるような財源措置について進めていくことを伺いたい。以上、3点について答弁をいただきたい、このように思っております。よろしくお願いします。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
みなさん、おはようございます。私が、町長に就任して初めての一般質問を答弁するにあたり、6人の議員さんから質問を受けております。傍聴席もこのように満席ということになっており、私自身も町長として、誠実かつ真摯に答弁をさせていただきたいと考えております。そして、私に寄せられました最初の質問であります。7番議員さんの役場庁舎耐震化について、お答えをさせていただきます。役場庁舎の耐震改修については、質問の中にありましたとおり、平成25年3月に職員によるプロジェクトチームを組織し、検討してまいりました。その検討結果については、平成25年第3回定例会前の総務民生常任委員会において、耐震工事と大規模改修工事の工事費が約13億5千万円程度かかること、また、仮庁舎の改修や引越しを含め、着手から完了するまで1年3カ月程度かかることなどをご報告させていただいたところでございます。その後、平成26年第1回定例会の青田議員の一般質問において、庁舎改修の緊急性を問われましたけれども、庁舎改修規模が大きいため検討に時間がかかることから、庁舎に先立ち、住民により身近で避難所として活用する行政区自治会館の改修や建替えを優先させ、平成29年度までに完了する旨、ご説明をさせていただいたところでございます。さて、7番議員のご質問の一つ目、役場庁舎耐震化についての耐震化工事を実施するのか、あるいは建替え工事を検討するのかというご質問でございますけれども、先ほど説明をいたしましたプロジェクトチームなどで検討した内容を踏まえ、建替えをした場合との比較を内部で検討したのを整理しますと、大きく4点に整理をいたしました。1つ目は、建替費用と改修費用との比較では、建替費用の方が多額になりますけれども、残存耐用年数やランニングコストを比較をした場合、建替えにかかる費用の差額はほぼ相殺されることになります。このことは、今、質問にありましたとおり、現庁舎を耐震補強しても耐用年数が、そう伸びないということになることであります。2つ目として、建替えの場合は、新築と当然なりますので構造的な制約はなく、ユニバーサルデザインの導入、省エネルギー対応が容易になります。一方、改修の場合は、7番議員さんの質問にもありましたとおり、部分的に今言ったユニバーサルだとか省エネルギーは取り入れられるものの、かなりの部分が困難であり、加えて、耐震補強のための耐震壁を施工する箇所も生じ、課が分断され町民の皆様に不便をかけるとともに、執務上にも支障をきたし、使い勝手の悪い施設になってしまうこと。3つ目として、建替えの場合は、建設場所を工夫すれば引越しが1度で済みますが、改修の場合は、仮庁舎を用意せざるを得なく、既存の公共施設の改修費用や2度の引越しに多大な費用と労力がかかってしまうこと。4つ目として、建替えの場合は、建設期間中も現庁舎の利用が可能であり、行政サービスを低下させることはありませんが、改修の場合は、仮庁舎の公共施設本来の行政機能を低下させる可能性が高いこと。以上のことなどが懸念されるところであります。そのようなことから、私は、バリアフリー化による町民に対する利便性の向上、省エネ対策によるランニングコストの軽減による経済性、そして、何よりも、町民の生命と財産を守るための災害対応の司令塔となる機能を整えていくことなどを総合的に判断すると、建替えによることが最善の方策であると考えます。よって、今後、庁舎建替えに向け、議会並びに町民の皆様のご意見をお伺いしながら、検討してまいりたいと考えていることを申し上げます。2つ目の質問として、工事完了目標年度についてのご質問でございます。今後、住民周知、各検討会議、基本計画、実施計画等の作業が想定され、工事着手までには時間がかかります。これらの段階を踏まえつつ、行政区自治会館の建設終了や財政的負担等を考慮すると、早くても平成30年度以降の工事着手が妥当であると考えていることを申し上げます。3つ目の質問として、事業費や国庫補助金などの計画はあるのかというご質問でございますけども、耐震補強、大規模改修工事を施工した場合は、以前、総務民生常任委員会で報告をした事業費は約13億5千万円でございます。これが建替えを想定した場合、工事費は、建物の構造や省エネルギー設備の仕様によっても変動しますけれども、概算で約16億から17億程度という試算になると考えております。庁舎の建替事業には、数千万円程度の国庫補助金もあるものの、交付税算入のある有利な起債はないことから、庁舎建設に向け計画的に公共施設整備基金に積み立てるなど、少しでも財源を確保するとともに、建設後も財政運営に支障をきたさぬよう、しっかりとした計画をもって進めてまいりたいという考えてございます。以上、申し上げまして、7番議員さんのご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 7番 安中経人
ただ今、町長の方から伺いますと、新築との、いわゆる建替えということでの回答でありましたが、早速時間がないので取り進めていただきたい、このように思っております。そして、住民が使いやすく安心できるような施設計画にしていただき、そんな中で、次について再質問をしますので、さらに考えについて伺いたい。1つ目として、これからの時代の中において高度に行政を進める上で、町長は、町政執行方針の中で公共施設の適正配置を掲げ、公共施設等総合管理計画の策定を謳っておりました。これらを実践する上で、役場庁舎建設計画に当たって区分所有権を設定して、くじら館、あるいはJAピンネ、郵便局、直販施設などを取り入れた複合施設を考えてはどうかという点でございます。2つ目として、消防庁舎の扱いについて。従来どおり併設とするのか、あるいは別庁舎にするのかという点であります。次に3つ目として、場所についてでございます。現在地とするのか、ハザードマップを意識して、あるいは移転を考慮するのかという点であります。この3点について、再度伺いたいと思います。
答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)
それでは、7番議員さんの再質問にお答えをさせていただきたいというふうに思います。まず、複合施設の考え方についての質問からお答えをさせていただきたいというふうに思います。まず、新庁舎を建設するためには、庁内協議に加え、議会や総合行政審議会、さらには、多くの町民の皆様方の意見を聴かなければならないというふうに考えております。ご質問にありました総合施設としての庁舎という部分では、非常に総合的な施設という事で有意な面もございますけれども、このことについては、基本計画の段階からしっかり検討していく必要がありますが、相手側の意向もありますので、十分その辺は意向をくみ取って、どのようにしていくのかということを聞いた上で、さらに、庁舎と一緒に複合施設ということになれば、区分所有権の設定や工事費の負担等も含めながら検討していかなければならないというふうに考えておりますけれども、まず、相手の意向もありますから、そこが一番大切であるというふうに考えているところであります。2つ目の消防庁舎の関係でございます。消防庁舎の機能としては、いち早く、1秒でも緊急出動をしなければならないという、大変、緊急活動の出動態勢に時間が求められているところでございます。そのためには、しっかりとして緊急的に即座に出動できる場所にするために、建設計画と並行し、適地を検討してまいりたいというふうに考えております。この際、考えるに当たっては、今と同じように庁舎と併設、更には、分離で庁舎を建てるか、この両面で考えていかなければならないというふうに考えております。ただ、考えていく上では、しっかりと消防車、救急車が有事に対して、しっかり出動できることを大優先に考えていきたいということでございます。3番目の庁舎建設場所でございます。このことについては、この新十津川にとってまちの核となる施設という事でありますので、周りの商店街とのバランスと市街地としての形成、それと、建設可能な土地などを考慮すると、やはり現在の現状付近に建設することが妥当であると考えておりますけれども、このことについても、町民の皆様、議会といろいろ協議を重ね検討してまいりたいというふうに考えております。今後、段階を踏まえて先ほど言いましたとおり、議会の皆様、さらには、町民の皆様と、まちの大きな財産となる庁舎でありますので、十分協議を重ねて進めてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。
質問 7番 安中経人
基本的に町長の答弁の内容は、私が質問したその趣旨に概ねのったような形で、前向きな考えで建設に向けてというお答えであります。折に触れて、答弁の中でも重要な話を町民、あるいは周知徹底について配慮してくれるというこという言葉です。最後になりましたが、私の方からも重ねて、このことについて町長の進め方にてお願いしたいという事で、このような内容で説明を聞いていただきたいなというふうに考えております。要するに、役場庁舎耐震計画の実施に当たって、少なくても50年くらいの長い時間、新十津川の行政のシンボルとして住民が安心して住みよいまちにするための活動拠点になることから、職員の英知を結集して、高い設計思想のもと取り進めていくことが大切であると、私は考えております。町長をはじめとして事に当たっていただき、また、この事案は、まだまだ住民に深く浸透していない状況にあるということ、これからは丁寧な説明を持って必要性など周知について徹底していくことが大切であり、今後、理解を求めて行動をお願いしたいということでございます。質問でございませんが、特に町長の答弁というのは、私は求めてはおりません。終わります。