新得町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月19日
第2期新得町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく人口減対策は
2024年6月19日、新得町議会の一般質問で、青柳茂行議員が「第2期新得町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく人口減対策は」について質問し、町長 浜田正利、地域戦略室長 福原浩之、保健福祉課長 桑野恒雄が答弁しました。
- 質問者
- 青柳茂行 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利、地域戦略室長 福原浩之、保健福祉課長 桑野恒雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 青柳茂行
今回は、第2期新得町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく人口減対策について、お尋ねしたいと思います。1.第2期新得町まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく人口減対策は民間団体「人口戦略会議」がこのほど発表した報告書では、全国の4割744市町村で若年女性が半減し、将来消滅する可能性があると発表しました。十勝管内19市町村のうち6町が消滅可能性自治体に該当するとされ、2014年の「日本創成会議」による推計時で「消滅可能性自治体」とされた新得町は減少率が改善されたとして、対象から今回外れております。全国町村会長の吉田隆行会長は、将来消滅する可能性のある自治体名を公表したことを受けて、総務省を訪れ、抜本的な少子化対策を早急に実行することや、東京一極集中を是正するための抜本的対策を講じることなど6項目の要望書を提出し、「20歳から39歳の女性人口が半減するという一面的な指標をもって『消滅』という過激なことばで線引きするもの」として遺憾の意を表明しています。そこで3点についてお伺いいたします。1点目、今回発表された「消滅自治体」論について町長のご見解をまずお尋ねしたいと思います。2点目、創生総合戦略では、自然動態の改善に向けて、人口の減少は自然減の要素も大きく、出生率の向上が重要であるため、若者が結婚し、安心して子どもを産み育てられる環境整備を進め、切れ目のない子育て支援を行うとされていますが、具体的にどのような対策をされているのか。3点目ですけれども、町にある資源や優位性を生かした産業と雇用の場を作るために、生産年齢層の人々に定住してもらうには、安定的な所得が得られる就業の場を確保する必要があるとされていますが、具体的な取り組みについてお伺いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
青柳議員のご質問にお答えいたします。「消滅可能性自治体」とは、若年女性人口が2020年から2050年までの30年間で50パーセント以上減少する自治体と定義をされております。4月中旬の「人口戦略会議」の報告では、新得町は消滅可能性自治体から脱却したこととされましたが、依然として人口減少は続いており、人口対策は喫緊の課題であると認識をしております。1点目のご質問でありますが、この指標は若年女性人口の減少率だけを基準にしたものであり、国立社会保障・人口問題研究所の人口推計を見ても、2050年にその自治体が消滅するということではないと考えております。これまで自治体が取り組んできたさまざまな施策や努力に水を差すものであり、女性が子どもを産まないから人口減少になるとの印象を抱かせかねない懸念があると考えております。このような指標に一喜一憂することなく、誰もが安心して住み続けられる持続可能なまちづくりに向けて、なりふり構わず努力してまいります。2点目のご質問についてでありますが、町では新得町まち・ひと・しごと創生総合戦略や新得町子ども・子育て支援事業計画に基づき、誰もが安心して出産し、子育てができるように不妊治療費助成をはじめ、不育症治療費助成、出産祝金支給や乳幼児医療費助成などさまざまな支援施策を行っているほか、保健師と子育て支援担当職員、保育士等が連携し乳児期からの発達相談対応も行っており、安心して子育てができる環境を整えているというふうに考えているところであります。3点目のご質問についてでありますが、さまざまな産業において担い手不足にある中で、産業の維持拡充と担い手の確保は、人口の維持にもつながるものであると考えており、産業振興会議の中でも就業の場の確保に向けた議論のほか、労働力確保対策事業、商工業活性化事業や地域振興事業など産業振興を図るための施策に取り組んでいるところであり、引き続き努力をしていきたいと考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 青柳茂行
町長の答弁をいただいたわけであります。町長の答弁にあるように、今回のいわゆる自治体消滅論なんですけれども、これまで自治体が取り組んできた施策や努力に水を差すものだと、一喜一憂するものではないと。こういう考え方は私自身は正しいんじゃないかなと思っております。あたかも人口減少が女性と自治体に責任があるかのような、こういう論調というのはやはり本末転倒なものではないかなというふうに自分自身も思っております。そこで、この自治体消滅論、実は2014年、ちょうど10年前になるわけですけれども、いわゆる増田レポートというのがありました。日本創成会議、座長増田寛也、元総務大臣なんですけれども、若年女性が2040年までに5割以上減少する自治体を消滅可能性都市として、それが896自治体あると。そのうち人口1万人未満の市町村を消滅可能性自治体と名指しして、自治体名を公表しております。この中に新得町も当時、含まれていたわけであります。今回も同様な性格の中で発表されているわけですけれども、新得町はかろうじてこの中には入っていなかったわけなんですけれども、この新得町が14年の創成会議の推計時で消滅可能性自治体とされていたわけなんですけれども、今回、その対象から外れたわけであります。この外れた要因はどのようなものなのかなという点で、町長の見解を1つはお伺いしたいと思います。それからもう1つ、今回、これも最近ですけれども、厚生労働省が2018年から2022年の4年間の市区町村別の合計特殊出生率というのですけれども、発表しております。これを見ると、全国平均が1.33、これは過去最低なんですけれども、北海道については1.21となっています。東京に次いで2番目に低い。ちなみに東京は0.99ということで、1人に満たない数字になっています。以前、2013年から2017年にも、同様の発表を厚生労働省はしているんですけれども、新得は1.44と出ております。今回、新得町はどうだったのかというと、1.20ということで、今回、十勝管内平均が1.38です。この1.38というのは、十勝管内平均でいえば、全国、全道を上回っているんですけれども、新得町の1.20というのは北海道の平均よりも低い。十勝管内では、最も低いところに数字を示しています。2013年から2017年のときは、管内で一番低かったのが豊頃町なんです。このときは1.30です。今回は0.9ポイント上げて1.39人となっています。ですから、最下位だった豊頃町が1.39というのはちょうど真ん中くらいまで上がっているんじゃないかなと思います。いわゆる社人研、社人研というのは国立社会保障・人口問題研究所の略称なんですけれども、将来の人口シミュレーションというのも今回、新得町のまち・ひと・しごと創生総合戦略ということで、報告も出されているわけですけれども、ここが2060年までの将来人口について分析しているわけです。これを見ると、将来人口シミュレーションというのがあって、シミュレーション1、シミュレーション2、シミュレーション3、この3通りが示されているわけです。これは2015年から2065年まで何と50年間、向こう50年間にわたって想定されたものなんですけれども、新得町についていえば、この出生数にかかる仮定として2030年までに1.80、2040年までに2.10に上昇すると一応算出されているわけです。今回、2030年ですから、2024年なのであと6年なんですけれども、今回2022年で1.20という数字が出されているわけですけれども、あと5年、6年で1.80まで持っていくというのは非常に難しいんじゃないかなというふうに思っているのですが、もう1つ質問として、この間、この4年の間に新得町の出生率が下がっている原因、これをどのように分析しているのかなと。それから、一応シミュレーションでは1.20の出生率を2030年まで1.80まで到達する見込み、非常に厳しい数字なんですけれども、展望はどのように持っているのか、この点についてお尋ねしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
まず、個別の話は置いておいて、今回、先ほど言ったように、一喜一憂という話をさせていただきましたけれども、これは私、裏を返せば日本の国の在り方、有り様といいましょうか、日本全体がこういう状態なんだというのをあえて私は国に言ってくれたというふうに、私はそういうふうに今、実をいうと捉えています。要するに基礎自治体だけが努力をしても、私はムダだと言わないです、当然努力しますから。しかし、やはり国全体の中で議論して、そして、方向性を決めてもらって、いろんな対応をしていただかないと、私は現実、厳しいものがあるなという、そういう認識のもとで、消滅可能性自治体から外れた理由、これは担当のほうから、あくまでも数字上の私、テクニックの問題だというふうに思っていますので、分母と分子がどうなるかという、そういう問題だなというふうに思っています。それからもう1つ、出生率の話がありました。私も人口は常に気になっているので、率は置いておいて、10年前なんですけれども、子ども34人生まれています。去年は17名、その上で、死亡が10年前は93名、去年は123名、単純にいったら自然減だけで100名を今、ずっといっていると。こういう状態かなと思ったのが、転入と転出は、去年は5名増えています。それはやはり仕事の問題を含めていろんな問題があって、努力もした1つの評価かなというふうに思っています。それから、もう1つ驚いたのが婚姻の数なんですけれども、10年前は75件届け出がありました。去年は54件届け出があります。それで、戸籍の担当のほうに聞いたのですけれども、婚姻届イコール婚姻した人が新得に住むかとなると、これはイコールではない。届け出だけが新得にという方もいるので、数字は一喜一憂できないのですけれども、そういう数字があると。その結果、婚姻されて婚姻届を出された方もやはり新得に住んでもらうためにわれわれ何をしなくてはならないのかなというのがもう1つ。その上で、出生に戻りますが、やはり1つは私、よく分からないのが正直なところなんですけれども、やはり結婚してもらって、そして、結果として子宝に恵まれるという、そういう自然の流れの中で世の中全体が回っていくようなものを、われわれが環境として作っていくことが必要かなと今、思っています。なかなかお金が出たから、「はい、そうですか」という、私はそんな問題ではないなという、そんな認識を持っていまして、青柳議員の質問には答えていないと思うんですけれども、自分、不安の中で今、答えていますので、なかなか明確なことは言えないという、本当に申し訳ないというふうに思っていますが、いずれにしても、数字だけを見て物事は判断しきれないのと、一地方公共団体だけで努力はするけれども、国全体の中できちんと整理していただかないと前に進まないと。極めて、答弁にならないような、嘆きに近いような答弁になってしまったのですけれども、認識としてはそういうふうに思っていまして、今、ただわれわれが言えるのはもう与えられた環境の中で努力をしていくというしか、答弁が思いつかないのですけれども、そういった中でぜひ、議員のほうからももっといい話がありましたら、提案をいただければありがたいなというのが正直なところであります。以上であります。その上で、担当課のほうで質問があった部分の答弁ができるのなら、それぞれ答弁していただければいいなと思っています。よろしくお願いします。
答弁 地域戦略室長 福原浩之(地域戦略室長は2026年3月まで)
青柳議員のご質問にお答えいたします。消滅可能性自治体から脱却された要因はどこにあるのかということでございますけれども、今まで新得町が進めてきました産業振興や子育て支援など、全ての政策をなりふり構わず努力して、全ての人が安心して住み続けられる持続可能なまちづくりを進めてきた成果であると思われますが、依然として人口減少は止まらない状況であります。人手不足の解消となっていない状況でありますので、今後も気を引き締めてまちづくりに努めてまいりたいと思っております。以上です。
答弁 保健福祉課長 桑野恒雄
私のほうから出生率のことで回答させていただきます。合計特殊出生率ですけれども、19歳から49歳までの女性の数に対し生まれた子どもの数を表す指標の1つとなっております。一般的に1人の女性が一生の間に子どもを産む数に相当するといわれておりますが、人口動態の指標の1つということで、直接政策の数値という感じではなく、指標として捉えております。その上で、要因ということなんですけれども、先ほど言った社会的な要因、また減少というのは新得だけではなく、全国的な流れとなっており、これが要因というのは1つではないかなというふうに考えております。また、よくいわれている経済的な負担や子どもを抱えながら働く環境など、社会的要因というのが大きいかなと考えております。その上で、何をするというのは明確には言えないのですけれども、努力目標数値というふうに掲げているものですから、これからも安心して産み育てる環境づくりということに対しては、努力は必要かなというふうに考えております。以上です。
質問 青柳茂行
それぞれお2人の課長からも答弁をいただいたわけでありますけれども、主に人口減少の大きな要因は社会的要因ということで、社会的要因というよりも、今回、出生率の問題も取り上げたのですけれども、私自身は出生率が低いから、一体どうするという立場で質問しているわけではないです。つまり、今、答弁もあったように、これは一自治体の問題ではなくて、おおかたやはり国の施策に大きな原因があるというふうに私自身も考えています。ですから、やはり国の対策、政策そのものを根本的に変えていかない限り、この問題は解決できない、そういう問題ではないかなというふうに思っています。最近、2日、3日前に昼のテレビを見ていたのですけれども、今、東京都知事選が始まろうとしていますけれども、その点についての報道番組だったのですけれども、東京都は先ほど言ったように出生率が0.99人ですよね。全国で一番低い。そのことがあまり大きな問題になっていないわけですよね、地方町村よりも。ところが、その中のテレビの報道番組の中で言っていたのですけれども、東京都の都全体の予算規模が16兆5,000億円、これはスウェーデンの国家予算とほぼ同じ規模だというような報道の内容でありました。つまり、出生率が低くてもいかに東京だけが一極集中が進んでいるのか、ひとつこの現れではないかなと思うんですよね。いわゆる今、地方創生というのがちょうど10年くらい前から第1期が始まったのですけれども、これがちょうどまち・ひと・しごと創生総合戦略、先ほど言った題名と全く同じなんですけれども、では、これは何のためにこの地方創生というのができあがったのかというと、地方の活性化を目指す政策、取り組みを進める。それから、人口減少を抑止して持続可能な社会の形成を目指すというふうになっているんです。新得では、この10年間どのような現象が起きたかというと、いわゆる普通高校、新得高校が廃校になってしまった。つい最近では、根室本線も廃線になってしまう。つまり人口がだんだん少なくなっていく、いわゆる過疎化現象ですよね。過疎化現象に拍車をかける政策、対策を国が取っているということになるんですよね。ですから、そういう意味からいっても、この地方創生戦略というのは実際に破綻しているんじゃないかなと。そういう点で、かといって、先ほど町長も言っているように、非常に悩む問題であるのは間違いないのだけれども、ここに来て国の責任ばっかり言っているというのも、それではあまり芸もないということも言えると思いますので、非常に厳しい局面なんですけれども、町長も2問目の答弁もしていますけれども、再度、町長の立場からこの局面をどのように打開するのか、いかに手腕を振るっていくのか、その点、あらためてお伺いしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
私も人口問題については結構興味があって、この間、新聞の切り抜きとか、いろんなものを取って資料として整理をしているんですけれども、その中に、人口減少は静かな有事という、そういう切り口がありまして、「ああ、なるほどな」と思って、読ませていただきました。そういったことを思いつつ、では、青柳議員に具体的に答えができるか。これだという答えは、申し訳ない、私は持っていない。全部国が悪いと私も言わない、われわれ基礎自治体の中で地域の方々と一緒になってやはり努力をしていくという、そういう雰囲気づくりというのは当然していかなくてはならない。その上で、言葉、本当に乱暴で申し訳ないんですけれども、答弁しているのは男性なんです。作っているのも男性で、その中に、場合によっては女性の視点がもしかしたら欠けているかもしれないので、そういう女性の視点、社会を一緒になって作っていただいている、そういう方たちのいろんな意見をどう吸い上げて、そして、そこに少しでも次につながるものを作っていくのかというのが今、極めて曖昧な言葉で、表現で申し訳ないのですが、今、そういう答弁しか思いつかないのが1つ。その上で、そこに生活するために私、経済というのは絶対必要だというふうに思っていますので、そういう意味で、地域の経済を支える産業というものをやはりこれからもきちんと応援をしていくと、そういう2本立ての中で今後も進めていきたいというふうに思っております。青柳議員の質問の答えにあまりなっていないかもしれませんけれども、そういう中で対応していきたいなというふうに思っています。以上であります。[青柳茂行議員 降壇]