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新得町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月14日

TPP(環太平洋経済連携協定)合意を受け新得町の対応について

2016年3月14日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「TPP(環太平洋経済連携協定)合意を受け新得町の対応について」質問し、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
廣山輝男 議員
答弁者
町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 廣山輝男

それでは、私のほうから2項目ほど、質問させていただきたいと思います。まず1項目目は、TPP合意を受けての新得町の対応の関係について伺います。1.TPP(環太平洋経済連携協定)合意を受け新得町の対応について太平洋を囲む国々が人、モノ、カネの移動を自由化しようとするいわゆる貿易協定、TPP(環太平洋経済連携協定)は昨年10月合意、今年2月には協定署名という段階に至っております。今後2年以内にはそれぞれの国で発効手続きが終わることになっております。日本政府は今国会でも審議し、遅くても6月ぐらいには結論を出すようなことが予定されております。一定の関税等の撤廃と自由化がされる中で、農畜産物等への影響が予想されます。そのために、参加反対を含めた対応が今日までされたきたところでありますが。合意を受けまして、新得町のいわゆる基幹産業である農畜産物への影響が心配されることはもとよりでありますが、地域経済に多大な影響が予想されるのではないかと。具体的な影響試算として、北海道あるいは十勝的にも出されておりますが、新得町としての今日段階での農産物に関する影響や対策について、以下伺っておきたいと思います。1点としては、北海道TPP協定対策本部が発表いたしました、協定発効した場合の第1次産業への影響は、生産額減少402億円から598億円とするとされていますが、新得町の影響試算はどうなのか、1点。2つ目に、食料基地十勝として、第1次産業の振興に向けた政府へのTPP対策要求と、町としての政策課題について伺います。3つ目に、町として28年度の具体的な取り組み施策はどうなのか、以上3点について伺います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

廣山議員のご質問にお答えいたします。環太平洋経済連携協定、いわゆるTPPにつきましては、昨年10月5日に大筋合意を受け、同年11月25日に、国から「総合的なTPP関連政策大綱」が示されました。今年2月4日に署名式が行われ、今後国会で承認された後、協定の発効が行われるところであります。質問にあります1点目の、TPP大筋合意を受けて、協定発効した場合における新得町の第1次産業への影響試算についての質問でありますが、TPPの農林水産物生産額への具体的な影響の定義、影響の根拠が、私どものほうでは十分理解できていないこと、また国が行う具体的な支援内容の把握がされていない中、質問に答えられる影響試算というものについては、難しいというふうに考えております。しかし、関税の削減などによる輸入農産物の価格が低下し、国産品の取引価格が下落するなどの影響が懸念されることから、今後、関係機関を含め情報収集を引き続き行い、個別具体的な影響があれば、国などへ対策を行うよう求めていきたいというふうに考えております。2点目の第1次産業の振興に向けた政府へのTPP対策要求と、町としての政策課題についてお答えします。国から示されました「総合的なTPP関連政策大綱」において、次世代を担う経営感覚に優れた担い手の育成、産地イノベーションの促進、畜産・酪農収益力の強化、6次産業化など、これらは強い農業づくり、攻めの農林水産業への転換には必要な政策と考えており、TPP対策として十分な予算が確保されるよう国に要請してまいります。3点目の平成28年度の具体的取り組み施策についてでありますが、TPPとは関係なく強い農業づくりの政策を継続し、課題であります担い手対策におきましては、研修農場支援を行い、引き続き農業生産基盤の整備に取り組んでまいります。また、生産者への個別具体的な影響がある場合については、その都度検証し、十分な対策と予算確保に向けて、国へ要請していきたいと考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]

再質問 廣山輝男

町長のご回答を受けまして、私なりに少しまとめて再質問させていただきたいと思います。TPPの学習会をする必要はないのでありますけれども、この問題については、国の方針でわれわれどちらかというと、決まれば従わざるを得ないとか、その対応を受けなければならないみたいな、どちらかというと、上の指導に従っていかざるを得ないような状況もないわけではありません。ですが、私はこの問題に関しては、多少勉強させていただくと、参加したときから既に、このような状況になることは既に決まっていると言っても過言ではなかったわけです。つまり、2006年からアジア圏といいましょうか、そういう国々でほんの一部の国でつくり上げた貿易協定、決まったものについては一切変更させないと。新たな人たちが、新たな国が入ってきても、これは変更しないという前提で入ってきてもらうというものの、TPPという貿易協定をつくろうということで出発したわけですから、その10年後、私たち日本が入ろうとしたときには、もう既に決まった問題については従わざるを得ないという、そういう性格を持った、この貿易協定の性格を持っていたわけですから、当然それまでにわれわれ国会の中でも農産物の5品目うんぬんというようなことも決めておりましたけれども、既に95パーセントがこれに従わざるを得ないというところから、一部の残ったものについても交渉があったと言ったほうが、性格としては分かりやすいのかなと思うんですね。そういった意味で、私は農産物はさることながら、それ以外の問題が極めて深刻かなというように受け止めているわけであります。今、政府も総合対策しておりますから、たまたまいろいろと勉強させていただきますと、日本の農業の置かれているところは、いわゆる農業所得で比較すると、政府の補助というか、そういうのはたった18パーセントから20パーセントしかないんですね。ですから外国からさまざまな攻撃がされるとたまったものじゃないんですね。ところが、アメリカあたりは既に政府は50パーセントほど、もう所得保障しているわけで、ヨーロッパにしたら95パーセントも保障されているという、至れり尽くせりの農業政策が外国ではされていると。そこと太刀打ちするわけですから、平らな貿易協定の中では太刀打ちできないわけです。したがって、総合対策どの程度までいくのか、私はよく分かりませんけれども、いわゆる農業所得、今の3倍ぐらい上げるぐらいの対策をあげると、初めて外国と一致するのかなというぐらいの状況でありますが、残念ながら今回の政策を見ても休田されている田んぼの改良工事をしようかなんていうのが、中心のようにも聞いているのでありますけれども。いわゆる第1次産業に対する対応については、今、政府もやっておりますが、問題は一般消費者に対するさまざまなあつれき、不十分な状況が出てくると。貿易がある程度、さまざまな問題に対して自由化されるわけでありますから、農産物以外もあります。いわゆる金融から医療の自由化、あるいは労働力の移動、あるいは地元で言わせると、新得町は関係しないかもしれませんが、地方自治体の公共物の調達も、これは統一される可能性があります。そういったものも含めますと、消費者に対するさまざまな問題が起きるのではないかということでは、再質問として具体的に申し上げると、行政と産業界と消費者と一緒になってTPP対策、これは仮称でありましょうが、私の勝手な言い方ですが。TPP対策、懇話会みたいなものをこの地域の中でもつくって、もちろん直接的なTPP対策の関係も1つあるし、消費者に対する啓もう等取り組み、こういったものも絶対必要ではないかという意味で、今回、この一般質問の中で取り上げさせていただきました。具体的なことを言いますと、例えば今、遺伝子組み換えの大豆を日本で作る場合は、北海道の場合はこれは条例で規制しております。ところが、こういう規制は北海道だけであって、例えば外国からものを言わせると、外国の企業が国に対したり、公共団体に対して、いろんな訴訟を起こすことができると、こういう悩みもあります。したがって、例えば北海道の今言った、遺伝子組み換えの大豆は作ってはいけないと、いわゆる一定の規制をかけた条例が今日あるわけですけれども、そういったものも、そういった一部の外国の企業を訴えることができる、これは問題だと。これは国際機関の中で裁判をやれるわけですから、撤回せざるを得なくなるという、たいへんISD条項というものがあるわけでありますが。そういったことからしますと、食品等々に関する安全等が極めて私は、今後問題になってくるのではないだろうかと、思っているところであります。例えばアメリカの例で言うと、いわゆるどういう作物で作られて、どんな内容物が入っているかという、いわゆる表示義務がほとんどなされておりません。日本ではどこの会社が作って、どういうものが入っているという、あるいはどの程度入っているというのまで、日本の法律の中ではちゃんと明確になっておりますが、これが今、アメリカでは全く表示されていないわけです。そういったものが今後日本に入ってくるとすれば、私たち何を選んでいいのかというようなこと等とともに当然出てまいりますから、たいへんこのTPPの合意に至った後のことを考えた場合は、いわゆる日本に住んでいる皆さんが、直接的にそういった被害を被ってくるのではないだろうかと。もちろん農産物に対する心配もたくさんありますけれども。そういったようなことで、具体的に今回の一般質問の中でも行政と産業界、消費者とTPP対策の懇話会的なことを、やはりこの場でもつくって、きちっと政府、あるいは町民ピーアール、啓もう活動、こういったものもしっかりやっていかなくてはならないのかなという立場で、今すぐつくるというよりも、今後こういったものは当然取り組んでいかなくてはならないと。例えば今、町民課段階では、おれおれ詐欺対策みたいなことを具体的に取り組んでおります。こういったものも、これ以上の問題が今、TPPでは押し寄せて来るだろうと、こういうふうに私は受け止めております。そういった意味では、たいへん大きな課題として、今後は自治体の中でも取り組んでいかざるを得ないのかなと思っておりますので、この辺について、町長のご見解をいただければと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。国民の皆様がた、そしてその代表である国会議員、それぞれ思想、信条を持っております。そういった中で、政治の中でそれぞれの政党の考え方、方向性、それぞれ合意形成をして、ときの政府が方向性を最終的に定めて、国民合意を図ってきております。そういった状況において、われわれ地方自治、それから地方議会、何ができるのか、何をするのかと、そういった中での提案というふうに思っております。TPPの問題については、交渉事ということでありまして、なかなか経緯が明らかにされていないという、そういういらだちというのは多くのかたがたが持っているかなという、そういう認識は持っております。今後、いろんなところで、細かな点が出てくるかなというふうに思っておりまして、私の立場でも基本的にやはり今後の成り行きというものは、注視していくというふうに思っております。その結果、議員から提案がありました懇談会、否定はしません。いずれにしても、全体像の中でわれわれのできること、その辺を十分見極めた上で、必要があれば議員から提案があることについても、対応していきたいなというふうに思っております。以上であります。

再質問 廣山輝男

前向きか前向きでないかというのはちょっと難しいんですが、一応否定はしないけれども、なんとか必要であればということでありますけれども。いずれにしても、これは当然つくらざるを得ないだろうと、私は思っております。その名前は別です。いろんな取り組みをせざるを得なくなってくるのではないかと。今、表示の話も私はいたしましたけれども、例えばある国に言わせると、もともとあった大豆の生産していたところをアメリカの大豆、いわゆる遺伝子組み換え大豆が入ってきた。その国にしたら国産と遺伝子組み換え、二通り作っていたんですけれども、当然自然界は屋根の中で作った、家の中で作っているわけではありませんから、花粉等飛び交うわけでありますから、遺伝子組み換え大豆に全て網羅されてしまって、もともと作っていた大豆がもう一切なくなったというようなこと。それに伴って、最初は経費は安かったんですけれども、いわゆる特許みたいなものを持っている国の会社が、それを全て支配してしまったということで、例えばインドあたりでは年間600人ぐらい、これは最近の数字ですが、自殺者を出しているという、いわゆる困窮な状態というところまで至っていると。そういうようなことですから、もう命、暮らし、そういった問題にも波及する極めて大切な問題だろうという認識のもとで、私たち、この将来の日本を考えていった場合、地元新得の場合も考え、農畜産物のみならず、消費者の問題についてもちゃんと構えて、この問題について取り組んでいくという姿勢は、当然必要かなというようなことでありますので、ぜひこの問題について、十分検証しながら取り組んでいただけると思います。それと、最後1つだけ。この問題に対して、十勝レベルで農産物以外の問題について、政府に対する問題提起といいますか、要求、そういったものを市町村会もあるわけでありますけれども、そういうところで一緒にさせている項目があれば、お伺いしておきたいなと、このように思うわけでありますが、町長からいただきたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

さきほどもお話ししましたけれども、地方自治、それから地方議会、そういった中で何ができるか、何をするかというところにまた戻ってしまいますけれども。TPP自身は農業に限らず、廣山議員から言われるように、いろんな分野に波及をしていきます。そのいろんな分野の波及をどこまでわれわれが正確に把握できるか、そういったこともあります。内容によっては、当然市町村レベルでなくて、都道府県レベル、国レベルといったものも相当出てくるかなと思っておりますけれども、影響がある分野が具体的に分かれば、それはそれでさきほどお話ししたとおり、国の要請等をしていきたいなと思っています。また、地方自治段階での懇談会と、さきほどお話ししたとおり、積極的か積極的でないかというのは、今は私はまだそういう状況にないというふうに思っておりますので、さきほど言ったように否定はしませんけれども、十分やはり情報というものを把握した上で、必要な措置というものがあれば対応していきたいなというふうに思っています。それから、農業以外での町村、市町村会での対応という話ですけれども、私の現状の中では、農業以外ではそういうものはあるという認識は今、しておりません。あらためて確認はしますけれども、答弁が間違っていたら、またどこかで答弁させていただきたいなと思っています。以上であります。

再質問 廣山輝男

よろしくお願いしたいと思います。いずれにいたしましても、今後国の発行手続き等がなされれば、具体的な対策が当然出てまいりますので、積極的な取り組みといいましょうか、そしてかつ、住民にもやはりしっかりアピールできるような情報を下ろされる、あるいは町内にも下ろさせていただければありがたいかなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

出典:新得町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月14日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる