みんなの議会

深川市議会 平成24年第2回定例会 2012年6月18日

特に今、アメリカを含めて交渉入りしようとしている環太平洋経済連携協定について

2012年6月18日、深川市議会の一般質問で、松沢一昭議員が「特に今、アメリカを含めて交渉入りしようとしている環太平洋経済連携協定について」質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
松沢一昭 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 松沢一昭

第2回定例会が始まりました。通告に従って一般質問を行います。春からの天候も順調で、心配されたほどの雪解けのおくれもなく、作物の生育も豊作の期待を持ってもよいような状況で進んでいます。米を中心として、あらゆる作物がとれる北海道の穀倉地帯として定着してきた深川の農業であります。そのような恵まれた環境の中で営まれている深川の農業ですけれども、WTO協定が第1波の津波のようにして多くの農家を押し流してきました。特に、WTOによる関税化の直撃を受けた畜産は、もろにその影響を受けてまいりました。深川市内で養鶏・養豚は姿を消し、酪農も一已地域に残るだけになってしまいました。なぜこの地域にだけ畜産が生き残ってこられたのかは、この一般質問と直接かかわらない話になってまいりますので、別の機会にいたします。問題は、今、野田内閣が推し進めようとしているTPPであります。特に今、アメリカを含めて交渉入りしようとしている環太平洋経済連携協定については、何としてもこれを阻止しなければ、この深川市の農業は壊滅してしまうという危機感がありました。第1回定例会の折にも、このことでの山下市長の果たしていく役割として、深川市民に対するTPPの持つ危険性のPRと世論形成に大きな期待を申し上げました。その後、私たちは4月28日にTPPを考えるシンポジウムを企画し、山下市長にパネラーとして参加を要請いたしました。ここへの参加をしていただいたことに、改めてこの場からお礼を申し上げたいと思います。私たちが、何とかこのくらいの参加者があればと思っていた100人に近い97人に参加していただきました。とりわけ、そのシンポジウムの内容も核心に触れるものだったと思っています。不肖私の司会がもう少し上手にできれば、もっとよかったという反省はありますけれども、このシンポジウムにパネラーとして参加していただいた山下市長の率直な感想を求めたいと思います。2点目に、今後の運動の展開について伺います。今、野田内閣は政局含みでそちらも見ながら消費税の論議をしています。こちらも予断を許さない状況にありますけれども、私たちは意見の一致する皆さんとの一点共闘を重視しています。まだまだ気を緩めることなく世論を喚起し、政府がTPPについて断念するまで運動を続ける必要があると考えています。あのシンポジウムにパネラーとして出席していただく予定だった深川医師会の先生は、学会と日程がぶつかって残念ながら出席いただけませんでした。別の機会に医療や保険についてのお話を聞かせていただくつもりでいますけれども、私たちも力は足りませんが、さまざまな形で運動を継続していくつもりであります。これからの運動の継続、展開について、深川市あるいは山下市長の考えを伺いたいと思います。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

ただいまのTPPに関する2点の質問についてお答えしたいと思います。初めに、1点目、4月28日のシンポジウムに関する感想をというお尋ねがございました。このシンポジウムは、議員も申されましたように、TPPを考える深川実行委員会の主催によりまして、4月28日、深川市中央公民館において開催され、これまたお話のとおり、100人ほどの大勢の方が参加されて行われたシンポジウムでございました。このシンポジウムは、3人のパネリストが、TPPが日本の農業や地域社会に及ぼす影響などについて、それぞれの考えというか意見を述べまして、それらについて会場の皆さん方と議論するという形式のものでありました。私もパネリストの一人として参加させてもらいまして、TPPについて、とりわけ関税交渉分野、市場アクセス分野に関して、個人的な意見も含め考えを述べさせていただいたところでございます。このシンポジウムに参加された方々は、それぞれTPPに関するメリットやデメリット、また農産物などの関税や非関税障壁が仮に撤廃された場合の影響、あるいは遺伝子組みかえ作物、BSEなどの関連で食の安全性についてどうなるのかといったことなど、いろいろな質問が出されまして、参加された皆さん方が大変熱心に討論された機会であったと認識いたしております。今後とも、このような機会を通じて、やはりTPPが持つ危険性などについて世論に訴えていく取り組みというのは大変重要であると考えております。2時間くらいの所要時間でありましたが、今回のシンポジウムを通じて、多くの参加された市民の皆様方にこの問題について真剣に考えていただく機会になったという意味で、私も大変有意義なシンポジウムであったと率直に考えているところでございます。それで、今後の運動の展開についてということでございますが、TPP協定は、我が国の産業経済、また国民生活に非常に大きな影響を及ぼすおそれがあるにもかかわらず、国民に対する十分な情報提供がないままに、政府はことし1月から交渉参加に向けた事前協議を開始しているというのはご承知のとおりでございます。政府は、事前協議を通じて得られた情報を広く提供して、十分な国民的議論を行うと申しておりますが、農林漁業のみならず、サービスあるいは政府調達、環境、労働など21の分野にわたる交渉の状況や具体的な内容、それらが我が国にどのような影響を及ぼすことになるのかなどについて、残念ながら依然、情報提供は不十分で、現況がよくわからないままでありまして、国民的な議論という意味ではほとんど進んでいない状況にあると私は考えております。ただ、この問題については、いろいろ報じられているところによれば、世論が二分されているということでございまして、そういう意味では予断を許さない状況が続いていると思っております。ただ、幸いなことに我が北海道は、道民合意、国民合意がないままTPPへの参加は決して行わないようにということで、政府関係者にこの点を強く求めるということで、これまでも、農業団体はもとより、経済団体、消費者団体あるいはマスコミも含めて、オール北海道の体制で一致結束した対応が今のところできていると私は考えておりまして、これは大変大きな力になると考えております。今後とも、道内の関係機関・団体がより連携を深めまして、ぜひとも引き続き一丸となった取り組みを進めていくことが重要だと認識いたしております。なお、6月上旬、これは例年開催されます全国市長会で会議が開かれました折、上京してまいりましたが、その際、私も北海道市長会の一員としまして、道内選出の国会議員や農林水産省の政務官などに対し、ほかにもいろいろもちろん要請したわけでありますが、TPP交渉につきましても、とにかく慎重な上にも慎重な対応をしていただくように強く要請してきたところであります。今後とも引き続き、北海道やJAきたそらちなどの関係機関・団体ともよくよく連携をとりながら、私としても引き続き粘り強く必要な対応を図ってまいりたいと考えているところでございます。

出典:深川市議会 平成24年第2回定例会 2012年6月18日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる