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鹿追町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月16日

歴史的な貴重な情報に光をあてる考えについて

2026年3月16日、鹿追町議会の一般質問で、黒井敦志議員が「歴史的な貴重な情報に光をあてる考えについて」質問し、町長 喜井知己が答弁しました。

質問者
黒井敦志 議員
答弁者
町長 喜井知己

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 2番 黒井敦志

通告に従い一般質問します。標題は、歴史的な貴重な情報に光を当てる考えについてです。鹿追町の貴重な写真・文書・記録等の情報をデジタル化して保存し、さらに公開する手法としてデジタルアーカイブを 2024 年(令和6年)に一般質問で提案しています。今回、「大正の広重」と呼ばれた絵師吉田初三郎の鳥瞰図が発見され、町指定文化財に指定されたこともあり、歴史的価値のあるものに光を当て保存し公開する必要性が高まっていると思います。鹿追町は、100 年を記念した町史を発刊しない判断をしています。70 年史以降の歴史的情報も上手に公表することが必要と考えます。これらを含め町の歴史的情報は教育や研究などの二次利用だけでなく、町民の誇りにつながります。今回、貴重な郷土資料である吉田初三郎の鳥瞰図の発見はジオパーク職員の功績です。この発見はすばらしいことだと思います。鹿追町のプロジェクトⅩ的功績であり、その経緯は職員研修にも活用できると思います。職員みんなが心がける価値あるものです。鹿追町の貴重な財産を保存し、公開することによる意義は大きいと考えます。町民の財産である歴史的価値のある写真・文書・記録などの情報を整理し光を当てることについて、町長のお考えをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 喜井知己

黒井議員からは、「歴史的な貴重な情報に光を当てる考えについて」と題しまして、御質問いただきましたので、お答えさせていただきます。黒井議員からは、令和6年度(2024 年度)の一般質問及び昨年9月の決算審査特別委員会におきまして、本町の貴重な財産である写真、文書、記録などを「デジタルアーカイブ」として適切に保存し、公開することの重要性について、御提言をいただいております。国が昨年5月に策定した「デジタルアーカイブ戦略 2026-2030」では、文化資源の保存と利活用の両立を掲げ、「地域資源」を優先分野と位置付けており、地方公共団体が地域の実情に応じた施策を実施していくことが期待されているところであります。現在、本町では、「鹿追町DX推進計画」に基づいて、デジタル技術を活用した情報共有の強化を進めており、町のホームページの刷新、検討と併せ、歴史的資料を後世に引き継ぐ視点も含めて、その具体的な手法や目的の明確化について、内部で調査研究を重ねているところであります。議員御指摘のとおり、本町には、先人が築き上げた歴史を物語る写真や文書、記録が数多く存在しておりますが、これらは町民共有の財産であり、整理・保存し、光を当てることは、郷土愛を育むのみならず、町民の誇りを醸成する上で重要であると認識しております。今回発見されました「鹿追村鳥瞰図」は、議員からもお話があったとおり「大正の広重」といわれる吉田初三郎氏の貴重な原図であること、また、昭和 27 年(1952 年)当時の鹿追村の様子が克明に描写されていることなど、歴史的・文化的価値が高いものであり、町教育委員会の文化財の指定は本町にとって大変意義深いものであると考えております。教育委員会が所管する文化財や郷土資料は、本町が積み重ねてきた歴史を伝える貴重な財産であり、これを適切に保存し、後世へ継承することは重要な責務であります。今回文化財指定された鳥瞰図につきましても、将来にわたる保存と活用の観点から、今月中にデジタル化が完了する予定となっており、こうした「埋もれていた歴史資料を地域で大切に保管し、再発見に至った経緯」そのものが、本町の歩みを語る上で欠かせないストーリー性を有していると感じているところであります。こうした歴史的資料を広く発信する取り組みとして、現在の町のホームページでは、郷土資料室に係るページにおいて、鹿追町ゆかりの資料や当時の生活が垣間見られる調度品など、本町の歴史を物語る展示資料の情報を掲載しております。担当課においては、定期的に内容の充実を図り、掲載数を増やしながら、町内外の多くの方々が本町の歴史や文化に触れられるよう努めているところであります。また、本町がロケ地となった映画やテレビ番組の撮影に関する映像メディア情報についても、ホームページに掲載しており、著作権等の問題がありますので、これに十分配慮しながら、本町のイメージ形成や観光誘客に寄与する貴重な「歴史的・文化的記録」の一つであると捉えておりまして、順次内容の拡充を図ることで、本町の魅力を町内外へ積極的に発信してまいりたいと考えております。そして、毎年の決算資料として作成している町の年史につきましても、令和6年度(2024年度)分をホームページの「鹿追町の紹介」ページに新たに掲載したところであります。今後は過去の年度分も順次掲載を重ねることで、本町の一年ごとの歩みをデジタルアーカイブとして蓄積し、町民・町外の方々が本町の歴史を時系列でたどることができる情報基盤として充実を図ってまいります。今後、郷土史料のデータベース化にあたっては「どういった経緯でここにあるのか」「どういった人が」「どのように使っていたか」など、単なるデータの蓄積にとどまらず、その背景にあるストーリーも大事にしながら、適切な環境で整理・保存し、広く町民の目に触れる機会を創出していく必要があると考えております。このようにして得られた貴重な資料を、今後どのように活用し、町民や町外の方々へ届けていくか。最新のデジタル技術を柔軟に取り入れ、関係各課が密に連携を図ることで、本町の魅力を高める取り組みを推進していきたいと考えております。特に、急速に進化するAIをはじめとするデジタル技術は、膨大な資料の中から必要な情報を円滑に探し出すための強力な一助になると考えております。次期ホームページの刷新等に合わせ、こうした最新技術の動向を注視しながら、町民の皆様や町外の方々が本町の歴史や文化に、より親しみをもって触れられるような利便性の向上を図ってまいりたいと思っております。貴重な資料にデジタル技術で新たな光を当てることは、記録の保存にとどまらず、本町の歩みを次世代へとつなぐ「架け橋」となります。観光分野では来訪者の満足度向上、農業・教育の分野では、過去の知見を参照できる「学ぶ基盤」として活用でき、町民が自らの町を深く知り、次世代へ誇ることができる仕組みへとつながっていくものと考えております。また、デジタルアーカイブは資料を保存・公開するだけでなく、住民・研究者・行政等、多様な主体をつなぐ「コミュニティを支える共通知識基盤」としての役割も担うものであり、本町においても、そうした発展的な活用を見据えながら取り組みを進めていきたいと考えております。今回の鳥瞰図発見という成果を大きな一つの契機といたしまして、職員一人一人が歴史的価値への意識を高く持ち、本町の魅力を最大化できるよう、迅速に取り組んでまいる所存でございますので、御理解と御協力をお願い申し上げ、答弁とさせていただきます。ありがとうございました。

質問 2番 黒井敦志

丁寧な回答というか誠実な回答、ありがとうございます。ちょっと予想を超えてきたすばらしい回答で、質問の意図が伝わり、うれしく思います。町長の執行方針にあった、先人が築き上げた歴史の重みと、未来を託された責任の重さという言葉がありましたけども、大変重要な言葉と思います。実は先日、下鹿追の郷土史「クテクウシ」を発刊した方から鹿追町の貴重な情報が次の世代に継承されなくなるのではと心配をされて相談されました。そして郷土が発展した経過を、広く町民に知っていただくことが大切とお話しされていたのが印象的でした。その方に、デジタルアーカイブを提案していると話したところ大変喜んでいただき、早く実現してほしいというお声をいただいております。郷土史「クテクウシ」は非常に歴史的な内容で貴重な財産です。鹿追町の教育の事始めや鹿追小学校の建設をめぐる政治的な駆け引きなど、非常に興味深い内容が含まれています。まさに先人が築き上げた歴史の重みです。この本は図書館にもありますので、ぜひ皆さんに読んでいただきたい鹿追の歴史書だと思います。先人が築き上げた歴史の重みですが、私は広報係長の時代に広報紙の記念号を担当する機会があり、過去の広報を調べたことがあります。過去の広報紙は、鹿追に伝承されている古い話などを残そうと努力されている記述がありました。歴史を熱心に残されていた方は、榎波弥一郎さんで数々の記録を残していただいており、白蛇姫の原型になるものもありました。当時の情報が歴史的なものとして現在に生かされており、職員が歴史を伝えようとした記録と内容と意義というか、心意気が伝わってきました。職員の心意気ですが、企画にあった映画作成などを呼び込むための、いわゆる招へいの情報、その撮影情報が失われておりましたけども、その後、商工観光課で復活させ、さらに内容が充実してホームページで公表されています。吉田初三郎の鳥瞰図を発見したジオパークの職員と商工観光課職員の心意気はとてもうれしかったです。このような事例が広がってほしいと思います。各部署の職員が前向きで創造的な人であれば、鹿追町の魅力を発見するなど、新しい風が生まれてくるのではないでしょうか。ホームページを刷新していくということなのですけど、各部署で今できることから情報のデジタル化を進めることが大切だと思います。デジタルアーカイブとして情報を整えることは、職員研修にもなり、意識改革とさらに地域に関心を持つきっかけにつながります。そしてデジタル化で町のあらゆる情報を広く町民に伝えることは、シビックプライド、地域の誇りと言いますけども、自分が住んでいる地域に誇りや愛着を持つこと、まちをよくするために主体的に関わろうとする意識になります。これは大きな町の財産になっていきます。さらに、情報の整理と公表で面白い発見があると思います。どんな宝が眠っているかもしれませんし、ホームページの公開で誰かが宝に気づくかもしれません。AIの時代が進み、今よりもっと活用があるかもしれません。ぜひ、小さなことからこつこつ始めてください。気づいてないだけで、光を当てると輝くものがあると思います。町長の執行方針にあった「愛する郷土・鹿追」を築くためにも、今回の回答の実現をぜひよろしくお願いします。

答弁 町長 喜井知己

いろいろお答えをいたしましたけれども、しっかりとデータを整理していくことがまさに大事だなと思います。鹿追、100 年過ぎましたけども、いろいろ 100 年記念誌をどうしようという議論もいろいろ内部で重ねました。最終的には、こんな分厚い記念誌ではなくて、写真集というか記録集で、町民の皆さんにお配りをさせていただいたわけであります。ただその中でも、70 年史以降の資料は、もしかしたら 100 年史を出すかもしれないということで、いろいろデータなんかを整理してきた経過もありますので、そういったこともあまり年数が経ってしまうと、またなかなか資料の整理が大変だということもありますので、そういったことも少しずつ、引き続き取り組みながら、そしてホームページの刷新をしたいとは思っているのですけども、なかなかお金がかかることなので、いろいろ今検討を重ねてて、でもそんなにそのままにしておけないということもあります。これについては、町の懐具合だとか運用、いろんな意見を集約して、この刷新をして、今いろいろお話をいただきました。デジタルアーカイブの取組と含めて、取り組んでいきたいと思いますので、これからも、御指導いただききますようよろしくお願いを申し上げます。

出典:鹿追町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月16日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる