鹿追町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月16日
水資源の環境保全について
2020年12月16日、鹿追町議会の一般質問で、狩野正雄議員が「水資源の環境保全について」質問し、町長 喜井知己、建設水道課長 大上朋亮、町民課長 平山宏照が答弁しました。
- 質問者
- 狩野正雄 議員
- 答弁者
- 町長 喜井知己、建設水道課長 大上朋亮、町民課長 平山宏照
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 8番 狩野正雄
ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問を行います。標題は、水資源の環境保全についてであります。要旨を述べます。先ごろ近隣町において、農家の井戸水から環境基準を超える亜硝酸態窒素が検出されたとの報道を目にしました。本町も近隣町同様、酪農畜産、畑作を産業基盤とする農村地域にあります。もとより水は人も家畜も植物にとっても命に係わる大切な資源です。また、消費者からは安心安全な農産物の地域ブランドとして高い評価がされています。安心安全な食料の生産基地として発展させていくためにも、環境基準に沿った水質や土壌の保全管理をしていくことが求められていると考えます。1、町内で井戸水を飲用としている家庭や事業所は何戸あるのか。2、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素は環境基準を超えるとどのような影響を及ぼすのか。3、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素について全町的な井戸水の水質検査の必要性は。4、町の簡易水道は地下 200 メートルの深さの地下水を水源としています。水質に変化ないか。水質の管理や検査はどのように行なっているか。以上。
答弁 町長 喜井知己
狩野議員からは「水資源の環境保全について」と題して、4点御質問をいただきましたので、順次お答えを申し上げます。先般、近隣町の農家の井戸水から基準値を超える亜硝酸態窒素が検出されたとの報道がなされ、当該自治体においては詳細な実態の把握と対応が進められており、本町でも兼ねてから人と自然が共生する、持続性のある循環型社会の構築に取り組んでおり、このたびの事例については強い関心を持って注視しているところであります。さて、1点目の「町内で井戸水を飲用としている家庭や事業所の数」についてお答えいたします。個人あるいは事業所等が設置する飲用井戸につきましては、法的な規制はありませんが、北海道において「北海道飲用井戸等衛生対策要領」を策定しており、その要領に基づいて運用が図られているところであります。飲用井戸に関しては、行政機関に対する設置の届出義務がないことから、正確な設置戸数の把握は難しい状況ではありますけれども、毎年、年度末の3月 31 日現在の住民基本台帳を基に「鹿追町給水人口・世帯数調書」を作成しており、この調査において未給水となっている世帯を飲用井戸利用者と考え、その数は市街地区で 40 世帯 75 人、その他の地区で 48 世帯 116 人、合計で 88 世帯 191 人と推計しているところであります。なお、事業所につきましては、飲食店などは保健所への届出義務があるものの、現状においては町において把握していないというのが実態であります。2点目の「硝酸態窒素・亜硝酸態窒素は環境基準を超えた場合どのような影響を及ぼすのか」、これについてお答えいたします。環境省などの資料によりますと、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素は、土壌、水、植物中のあらゆる場所に存在し、飲み水に含まれても無味、無臭、無色透明であり、気付くことはありません。また、水に溶けやすく土壌に保持されにくいため、地下水や河川水に溶け出しやすい性質をもっており、地下水や河川水に含まれる硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素が湖沼の富栄養化の問題を起こす場合があるとされています。富栄養化というのは、栄養に富むことですけれども、栄養が通常の自然の状態により増え過ぎてしまうということで、水質汚濁、プランクトンの異常繁殖等により生態系が崩れる。あるいは水質汚濁などが起きるということであります。また、飲用水などに含まれた硝酸態窒素を飲用すると、特に乳幼児は胃酸の分泌が少ないこともあって、このことによって「亜硝酸態窒素」に変化し、赤血球のヘモグロビンと結合し、「メトヘモグロビン」に変化するということであります。このメトヘモグロビンは、酸素と結合することができないので酸素を全身に運ぶことができなくなって、酸欠状態となり、「チアノーゼ症状」を引き起こす恐れがあるということで、このことから特に乳幼児については注意が必要とされております。ただし胃酸のpHが2~3の大人ではほとんど起こらないということでありますけれども、国内においてこの症状、病気については現在のところ報告されていないということであります。なお、農作物は吸収した硝酸態窒素からたんぱく質やアミノ酸を生成するので、健康に影響がないと言われております。次に3点目の「硝酸態窒素・亜硝酸態窒素について全町的な井戸水の水質検査の必要性」、これについてお答えいたします。北海道内の地下水の水質については、「ダイオキシン類対策特別措置法」に基づき、平成17 年度からの5か年計画により、全市町村で調査が行われており、その後、平成 24 年度から7か年計画、この調査により行われております。鹿追町では、平成 18 年度と平成 25 年度に調査が実施されております。この調査井戸につきましては、鹿追市街を中心とする調査井戸1か所と代替井戸2か所の計3か所を選出し、そのうち1か所において検査が行われております。平成 18 年度は幌内地区、平成 25 年度は東町1丁目において検査が実施され、いずれも硝酸態窒素、亜硝酸態窒素を含む全ての調査項目において基準値を下回る結果となっております。直近では、令和2年6月に北海道による調査が東町1丁目で行われており、検査結果は基準値以下であり、また、大きな変動も見られておりません。これまでの検査結果に基づくと、全町的な井戸水の水質調査の必要性は低いと考えておりますが、「北海道飲用井戸等衛生対策要領」に基づき、個人飲用井戸については、これは利用者による管理ということでございます。一般水質検査においては「1年以内ごとに1回行うことが望ましい」とされていることもありまして、現在地下水を利用されている方で検査を望まれる方には、検査機関等の紹介やあるいは可能な場合は上水道への転換などの相談に応じるよう担当者に指示しているところであります。それから4点目の「町の簡易水道の水質に変化はないか。あるいは水質の管理や検査はどのように行なっているか」についてお答えいたします。本町の簡易水道施設において地下水を水源としている地区は、高台地区と市街地区の2地区であり、高台地区につきましては深さ 200 メートルの井戸2か所により、また市街地区につきましては深さ 30 メートルの井戸3か所によりそれぞれ取水をしております。水質検査につきましては、水道法第 20 条及び水道法施行規則第 15 条に規定されておりまして、この内容を踏まえ水道事業者は「水質検査計画」を策定し検査を実施することとされております。近年の水質検査結果の傾向を見ましても大きな変動はなく安定した水質で推移しており、議員御指摘の「亜硝酸態窒素」、「硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素」につきましても、これも当然検査項目でありまして、これらを含めて全ての項目で水道水の水質基準を満たす結果となっております。今後とも適正な維持管理により「安全で安心な水」の供給に努めてまいりたいと考えております。町民の暮らしに直接係わる生活環境の保持については、町にとって重要な責務であると認識しており、今後も引き続き水質の保全等に取り組んでまいりますので御理解と御協力をお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。ありがとうございました。
再質問 8番 狩野正雄
再質問させていただきますが、井戸水の使用世帯が 88 世帯、191 人ということでございますが、こういった家庭につきまして望ましいのは1年に1回水質検査をするということですけれども、各個人が水質検査を希望したとき費用がいくらかかるのか分かりますか。
答弁 建設水道課長 大上朋亮(建設水道課長は2024年12月まで)
狩野議員の費用についてお答えいたしますが、現在御指摘の硝酸態窒素、亜硝酸態窒素の費用につきましては、帯広市のコンサルタントのほうで実施可能でありまして 4,500 円ほど費用が掛かるということで確認をしております。以上です。よろしくお願いいたします。
再質問 8番 狩野正雄
4,500 円ということですけれども、そういうケースで何年かに 1 回、希望する人には例えば補助金を出してあげるとか、水質がちょっと心配の方には浄水器を斡旋してあげるとか、そういうことはできるのでしょうか。
答弁 町民課長 平山宏照(町民課長は2022年12月まで)
お答えいたします。検査費用、また浄水器というような御質問でございました。保健所の要領によりますと、飲用井戸等の汚染を発見したとき、また、恐れがあるとき鹿追町はこの汚染の発見はなかったと先ほど町長が答弁いたしましたけれども、もしあったとき、水道の給水区域内においては基本的に水道水に切り替えていただく。水道の給水区域外においては汚染されていない水源へ切り替え、または汚染原因を除去する措置を講じて飲用に供すること、この部分でもし、浄水器の分も入っているのかなと思っているのですけれども、現在の時点では汚染は発見されていないということです。浄水器の必要性につきましても、今のところは発見されていないというところの部分でしか情報はありません。北海道と引き続き協力して今後も水質の検査、状況の把握を続けまして今後どうすればいいか、どうあるべきかを含めて、近隣町村の例も含めて検討していきたいと思っております。検査費用についても必要性、助成の必要があるかも含めて検討させていただきます。
再質問 8番 狩野正雄
町民の健康に係わることですので、ぜひ検討していただきたいと思います。それと4番になりますけれども、簡易水道の 200 メートルの地下水、これを利用しているのが2か所、主に高台地区です。この鹿追市街地区につきましては深さ 30 メートルということでございますが、これが今、30 メートルで問題ないということでございますが、将来にわたりそういうことですけれども、今後、簡易水道の施設の更新、それから深井戸への切り替えがどうしても必要とする事態があるかもしれません。そういうことを想定した事業費の積み増しとかはしてられるのでしょうか。
答弁 建設水道課長 大上朋亮(建設水道課長は2024年12月まで)
簡易水道施設の今後のという内容のお話になるかと思いますけれども、現在市街地区の水源が 30 メートルということですが、現行、水質等に問題がなく運用を図れている状況でありますので、早急な対応が必要とは現時点では考えていないのが現状であります。しかし、施設全体の経過年数を見ますと昭和 48 年に認可を取って以来、47~48 年経過している状況でありますので、井戸も踏まえた今後改修も必要でしょうし、施設全体の回収も今後は必要になってくると考えられておりますが、それに伴いまして費用が掛かった場合に使用料に反映するかというのは、その時点で慎重に検討し判断させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
再質問 8番 狩野正雄
最後になりますが安全でおいしい水が安定的に供給される簡易水道を願うわけですけれども、簡易水道事業の経営状況から見て、今後料金改定をしなければいけないか、安くなるのか、そういう見通しについて町長に伺いします。
答弁 町長 喜井知己
お答えいたします。先ほどのいろいろ施設、当然年数も相当経過していますし、もちろん一番大切なのは水質の問題だと思っています。先ほど課長が答弁したとおり、その辺はしっかりと状況を見ながら、水道も非常に事業費が大きくかかる問題ですので、しっかり財政状況も見ながら慎重に考えていかなければならないと思っています。今、御質問の水道料金の関係ですけれども、一般的な話をしますと、鹿追町の上下水道の料金については、管内的で比較しても現状でも安いほうから数えたほうが早い状況であります。ただ今言ったような今後の施設更新ですとかいろんな面を考えると、今の水道料金が適正なのか、これも含めて今も町のほうから一般財源を入れて会計を運営しているということもございますので、そういった将来見通しも含めてしっかりとこれについては今行財政改革、内部から検討しているということもございますので、来年度以降この辺についてもしっかり有識者や町民の意見を聞きながら検討していく課題だと思っております。