士別市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月7日
教育・学校環境の整備について
2024年3月7日、士別市議会の大綱質疑で、喜多武彦議員が「教育・学校環境の整備について」質問し、社会教育課長 千葉真奈美、生涯学習部長 三上正洋が答弁しました。
- 質問者
- 喜多武彦 議員
- 答弁者
- 社会教育課長 千葉真奈美、生涯学習部長 三上正洋
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 喜多武彦
質疑の前に、通告をいたしました義務教育学校については、昨日の大西議員の答弁でありましたので、これは取下げをさせていただきたいと思います。ただ一点、より丁寧に地域との話合いを進めていただき、地域学校、義務教育学校の在り方を慎重に進めていただくことを強く要望いたします。それでは、通告に従いまして大綱質疑をいたします。学校運営協議会とコミュニティ・スクールについてをテーマにお伺いをいたします。本市教育行政において、特に社会教育の分野については、道教委においても高く評価をいただいております。地域学校協働活動が文部科学大臣表彰を受けるなど、顕著に現れていることは、現場におられた泉山教育長も御承知のことと存じます。また、それによってより一層骨太に進めていかれることと思い、期待するところであります。コミュニティ・スクール導入に当たっては、元教育長の安川教育長の下、小中管理職全員が上川教育局においての研修に参加された地域からも注目、評価が高かったことを記憶をしております。定例会初日に教育行政執行方針が示されました。その中から、教育・学校環境の整備についてお伺いをいたします。学校教育に関わっては、学校運営協議会を中心に、地域特性を生かしたコミュニティ・スクールと地域が一体となった活動を一層推進し、学校を取り巻く課題の解決と地域の活力の創出に努めるとあります。活動を通じて地域力が結集し、地域とともにある学校づくりと学校を核とした地域づくりの実現を目指すとあります。地域とともにある学校づくりでは、具体的にどうされるのでしょうか。コミュニティ・スクールの魅力とは何か、4つの切り口で考えてみました。1つは、子供にとっては、学校や体験活動ができる。自己肯定感や他人を思いやる心が高まる。地域の担い手としての自覚が高まる。2つ目に、保護者にとってはどうでしょう。学校や地域に対する理解が高まる。地域の中で子供たちが育てられているという安心感が高まる。保護者同士や地域の方々との人間関係が構築される。3つ目、地域にとっては、これまでの経験を生かすことで生きがいや自己有用感につながる。学校が社会的につながり、地域のよりどころになる。学校を中心とした地域ネットワークが形成される。4つ目に、教員にとっては、地域の方々の理解と協力を得た学校運営ができる。地域人材を活用した教育活動が充実する。地域の協力により子供と向き合う時間が確保される。これは働き方改革にもつながると思います。それぞれの視点からのメリットを考えてみましたが、本市としての狙いをいま一度確認させてください。最大限のメリットを引き出すためには、課題やビジョンの共有は必要不可欠です。学校の課題、地域の課題、子供の課題を学校運営協議会で共有し、その解決に向けてどのような手段があるのかを熟議し、地域全体で子供を育てる環境を望みます。また、地域コーディネーターが各地区学校に配置されております。その役割はどうでしょうか。課題解決のために、どのような方のお力を借りるか、学校と地域をつなぐ重要な役割です。現場を見てみますと、教頭先生や主幹教諭が任務を行う学校や地域も見られますが、業務に支障が出てしまい、コミュニティ・スクールが停滞するのではないかと懸念いたします。ボランティアではなく、報酬を出しながら、仕事としてコーディネーターをしっかりと活用することが大事であると考えます。コミュニティ・スクールの方向性として、学校運営から学校経営、運営ビジョンも校長先生1人でつくるのではなく、教職員、保護者、地域住民の参画、そのためには、学校、家庭、地域、それぞれの課題を出す必要があると考えます。ある地域の課題です。学校、挨拶、地域のつながり、規範意識の低下。家庭では、ゲームやスマホの使用、生活習慣、言葉遣い、過保護、子育ての自信のなさ。地域では、人口減少、高齢化、体験活動、子供の活動の場、交通の便、仕事の少なさ。これらをテーブルに上げ、話し合われたと聞きました。共通するところも多々あるのではないでしょうか。先行き不透明な時代の中、子供たちは学校の勉強以外にも様々な経験を積み、社会で生き抜く力を身につける必要があります。子供たちが学校の外に出ていくことで、地域も活性化し、地域と学校の双方にメリットがあります。高齢化社会を課題として捉えるのではなく、その活用を考えることで、たくさんの経験を子供たちに伝えることが大事と考えます。組織強化と意識改革に努めていただきながら、支援員や相談員などを含めたチーム学校、コミュニティ・スクールとしての体制づくりを強化されるよう強く願い、本市の見解を伺って質問を終わります。
答弁 社会教育課長 千葉真奈美
喜多議員の御質問にお答えいたします。まず初めに、コミュニティ・スクールの説明をさせていただきたいと思います。学校運営協議会を設置している学校がコミュニティ・スクールでございます。学校運営協議会の主な役割は、校長が作成する学校運営の基本方針の承認、学校運営について意見することができるとなっております。その学校運営協議会委員は、教職員、PTA役員、自治会役員、少年団指導者、民生委員など地域住民で構成されており、どのような委員構成にするかは各協議会で決めていらっしゃいます。それでは、学校運営協議会の今後の在り方でございます。教育行政執行方針の地域とともにある学校づくり、学校を核とした地域づくりは、保護者や地域住民が学校や子供たちの課題を共有し、課題解決に向け協議し、効果的な取組を行うことで学校づくりや地域づくりにつながり、議員がおっしゃいますとおり、子供、保護者、地域、そして教員にとってメリットがあると考えております。次に、コミュニティ・スクールの進捗状況と課題でございます。まず、進捗状況です。平成30年度、上士別、多寄、温根別、朝日の4地区に学校運営協議会を設置しております。令和元年度に士別小学校、士別中学校、士別南小学校、士別南中学校の4校に学校運営協議会を設置しております。2年度におきましては、士別東高校に学校運営協議会を設置しております。全部で9つの学校運営協議会があります。本市では、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動を一体として進めておりまして、学校と地域の調整役となる地域コーディネーターを配置し、協議会が主体となって内容を決めて活動をしております。例えば学校と地域住民が1日防災学校で一緒に学ぶなど、世代を問わず様々な活動に取り組んでおります。今後におきましても、学校、家庭、地域が一体となって活動を進めますが、コミュニティ・スクールの特徴が地域にあまり知られていないことが本市の課題となっております。その課題解決に向けてですが、コミュニティ・スクールにおける教育委員会の役割は、継続的な伴走支援とされております。今後も研修会を開催し、教職員、学校運営協議会委員に制度の趣旨や必要性を説明し、理解を進める機会を設け、委員の質を高め、地域の方々への周知、協力が促進されていくよう努めてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。
再質問 10番 喜多武彦
再質問いたします。導入することによって働き方改革にもつながるというメリットが求められるのなら、そういうところがあると思ったんですけれども、その現状の中で、教員の働き方改革の成果というのは実際に見られているのかどうなのかということをお聞かせください。それから、校長先生がつくる学校運営方針という中でいけば、頭が代われば、当然転勤になって代わっていけば、そのものは学校では残るかもしれないけれども、新しい人が来たら、また新しい方針が出るわけです。そこに一貫性が本当に見られるのかどうかというのは課題になるんではないかなということは思います。それからもう一つ、最後は、協議会の委員や教職員の認識がまだ低いという感覚で私は思っているので、その認識を深めるためにはどうするかというところが答弁の中では見えなかったので、その3点をお聞かせください。
答弁 生涯学習部長 三上正洋(生涯学習部長は2025年3月まで)
再質問にお答えします。まず1つ目の部分ですが、教員の働き方改革の部分でございます。学校が地域の協力を得たいときの人材を探したり、連絡を取ることなど、たくさんの時間を要することにはなりますが、そこで配置されている地域コーディネーターが学校と地域の調整役になって活動しているところです。例えば小学校であれば、家庭科でミシンの授業の際に教員での対応が難しいという問題等に、社会教育団体の会員にお声がけをして、授業の補助としてミシンの使い方を教えていただいたり、また、地域の郷土芸能を学ぶ授業などでは、地域の愛好家の方々に講師となっていただいたり指導を行っていただいていることがございます。教員だけでは難しい授業も地域の協力で負担は減っていると思われます。また、校長先生の方針が引き継がれるのかということでございます。当然、教員も転勤があるということで、今、学校の次年度のグランドデザイン、ちょうど今この時期に作成をし、教員のほうにも周知を図っているというところでございます。これが教員の異動で校長先生が代わったからといって、翌年がらりと変わるものではございません。そこはなぜなら、学校の子供たちの状況を見てグランドデザインを作成しているといった部分があります。また、校長先生が1年いた中で、その学校の子供たちに合ったような方針をつくるということは、そこは変えていくということはありますが、校長先生が代わったからといって、その年度でがらりと変わるということはございません。もう一点、教員の中でも、学校の中でも、このコミュニティ・スクールに対する考え方に違いがあるのではないかという御質問でございますが、これについても、教員それぞれの思いはありますが、先ほどのちょっと繰り返しになりますが、子供たちの視点に立った学校運営、学校経営であれば、あくまでも学校運営についても学校管理職だけではなく、教員も全体的に一体的になって行うという形で考えておりますし、教育委員会としてもそのような形で各学校現場のほうには指導させていただいております。今後、そのような考え方の中で、このコミュニティ・スクール、学校の先生方に考え方に差異がないような形で指導してまいりたいと思っております。以上です。
再質問 10番 喜多武彦
お答えいただきました。例えば先ほどのミシンの使い方とか、郷土芸能の話はありましたけれども、道教委が過去に強く進めていたサポート企業の登録に関してなんですが、これは職場体験も含めてなんですけれども、そのサポート企業に登録されてる方の中からミシンの使い方とか郷土芸能というところの講師をもらっているんでしょうか。あるいは、今後、ついこの間も、上士別の企業の方がサポート企業に登録されていますけれども、今現状、サポート企業の活用の仕方が非常に薄いような気がするんです、私個人の感覚かもしれないですけれども。それを含めて、さっきのミシンの使い方もそうなんですけれども、それをより一層サポート企業関係も活用していけば、またこの上川23ネットワークの中でも非常に評価が高まるような気がするんですけれども、そこをお答えいただきたいと思います。
答弁 生涯学習部長 三上正洋(生涯学習部長は2025年3月まで)
再々質問にお答えいたします。まず、先ほどの学校の部分で授業のほうでの協力ということで、サポート企業からの協力かという御質問でありますが、当然サポート企業も含めた中で、地域コーディネーターの方がその人脈を生かした中で探してくるといった例もございます。なので、サポート企業だけではなく、様々な部分で人材を探しているといった状況にあります。また、そのサポート企業についてですけれども、若干学校との関わりが薄いのではないかといったところです。そこについても、各学校でサポート企業のほうとのつながり、何ができるかというところ、先ほどもコーディネーターの話をしておりますが、コーディネーターに任せきりというわけではなく、教育委員会としてもしっかりそこは入りながら今後も進めていきたいと思っています。また、最後に、サポート企業の活用といったところも今のお話につながっていくところになるかと思いますので、上川管内でもこの士別市、このサポート企業が本当に旭川に次いで一番多い地域というところで、教育委員会地域の中で恵まれているなと思っておりますので、ぜひその活用についても有用性を求めていきたいと思っております。以上です。