士別市議会 令和5年第3回定例会 2023年9月13日
市民の安全と農業被害を防ぐ、ヒグマ対策の実施効果をより高めるために必要な取組について
2023年9月13日、士別市議会の一般質問で、大西陽議員が「市民の安全と農業被害を防ぐ、ヒグマ対策の実施効果をより高めるために必要な取組について」質問し、副市長 法邑和浩が答弁しました。
- 質問者
- 大西陽 議員
- 答弁者
- 副市長 法邑和浩
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 12番 大西陽
次に、市民の安全と農業被害を防ぐ、ヒグマ対策の実施効果をより高めるために必要な取組についてであります。ヒグマは国内では北海道のみに生息する日本最大の陸生哺乳類で、北海道の豊かな自然を代表する野生生物、いわゆる象徴種として古くから人や家畜、農作物に被害を与える存在となっており、近隣のまちでも痛ましい事故が起きたことは記憶に新しい事案となっております。また、標茶町と厚岸町で2019年から牛66頭余りを次々と襲ってきた、最も凶悪なヒグマとされていたOSO18が7月30日に駆除されていたと報じられておりました。道では、人とヒグマとのあつれきを低減するために、ヒグマとの緊張感のある共存関係の構築を目指し、科学的かつ計画的な保護管理により、ヒグマによる人身被害の防止、人里への出没の抑制策及び農業被害の軽減等を目的に、計画期間を令和4年4月から令和9年3月までとした第2期の北海道ヒグマ管理計画を策定しております。さらに、上川総合振興局は、上位計画である北海道ヒグマ管理計画の地域ごとの計画として、上川北部、中部、南部の3地域に分けた上川地域ヒグマ対策実施計画、いわゆるアクションプランを策定していますが、上川地域の特性に合わせた振興局の役割や自治体の垣根を超える対策が具体的に示されていないことなどが課題となっており、計画内容の補強を求める意見もあるようであります。一方、野生鳥獣などの研究者らで組織するヒグマの会は、本年7月にヒグマへの対応や共存に向けた今後10年ですべきこと、対応の方向性を求めたヒグマと向き合うグランドデザインを発表し、その詳細版を道に提出をしております。対策の目標は、道民がヒグマの正しい知識を持つこと、人身事故を可能な限り減らすこと、農林業被害を最小限に抑えること、人里出現を抑止すること、ヒグマ個体群を健全に維持することの5項目が示されております。対策を進める上で取り組む主な内容として、近年、人口減少に伴う人の生活圏とヒグマの生息域との境界線がなくなりつつあることから、それぞれを分けるゾーニングの重要性と全振興局に野生動物管理の専門担当職員の配置を進め、専門対策員と狩猟者から成る補助対策員の配置など、体制づくりが急務であり、道民一人一人にヒグマに関する正しい知識を持ってもらうためにも学校や社会教育での周知やメディアとの連携も重要としております。本市においても、農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置法に関する法律に基づいて、対策期間を2022年から2024年度とした士別市鳥獣被害防止計画、第5次になるようですけれども、策定を行っております。被害防止の基本方針、捕獲等に関する事項、住民の生命、身体または財産に被害が生じるまたはおそれのある場合の対処に関する事項と被害防止施策の実施体制などについて示されております。具体的な取組として、ヒグマに対する危険回避には的確な情報による注意喚起が必要であることから、個体の目撃や足跡確認の情報を本市ではホームページなどでの周知と併せて、情報に基づき、クマ出没注意の看板をその都度立てております。そこで、より確実な情報のためにも、看板に目撃の日時を含めた詳細な状況を記載することも検討すべきではないでしょうか。また、近隣の自治体との連携の状況と現在本市が行っている駆除や出没抑制対策の現在の具体的な取組実態を伺いたいと思います。次に、ヒグマに遭遇してしまった場合の対処法として、一般的には、突発的に走って逃げたり大声でわめいたりしないこと、また、静かに落ち着いて、体を大きく見せるために両手を上に挙げて、大きく振りながらゆっくり後ずさりをして離れることなどとされています。これは実際はどの程度有効なのか。クマに直接聞ければいいんですけれども、状況に応じた正しい対処法、これは大事なことでありますから、整理をして市民と共有するためにも広報などで改めて周知すべきだと思いますが、この点についても見解を伺います。最後に、ヒグマ対策は市民の生命、財産に関わる極めて重要な問題であり、全市民が問題意識を共有しながら対応しなければなりません。そこで、市民ができる必要な役割としてどのようなことが考えられるのか、この点について伺って、この質問を終わります。 (降壇)
答弁 副市長 法邑和浩
ただいまの御質問にお答えします。初めに、ヒグマへの注意を促すための出没情報等の徹底についてです。市民などからヒグマの個体や足跡、ふんなどの目撃情報があった場合は、本市や警察署に通報があり、その後、市と警察署で情報の共有を図り、猟友会士別支部への巡回パトロールの依頼、子供の安全確保対策のため、市の関係部署や学校などへの連絡、出没地に注意喚起の看板の設置、近隣住民や必要に応じて自治会への注意喚起を行い、ホームページ、フェイスブック、しべつ暮らしナビでの出没情報の周知を行っています。そこで、より確実な情報提供のためにも、看板に目撃日時を含めた詳細な状況を記載することについてです。本市のクマ出没注意の看板は、現在クマの絵の下にクマ出没注意と記載したのみとなっており、目撃日時や詳細な状況は記載されておりません。今後においては、目撃した日時や個体、足跡、ふんなどの詳細な情報を記載した看板の設置に向けて、他自治体の看板も参考にしながら早急に検討を進めてまいります。次に、近隣の自治体との連携の状況と現在本市が行っている駆除や出没抑制対策などの具体的な取組実態についてです。近隣自治体との境界付近で目撃情報があった際には自治体間で情報の共有を行い、看板の設置、猟友会への巡回パトロール依頼、近隣住民への注意喚起を行っています。また、近隣自治体では、ヒグマ出没情報管理システムひぐまっぷを活用し、ヒグマ出没情報の共有を図っていることから、さらなる連携と情報の共有を図るため、来年度からの利用開始に向け、検討を進めています。市が行っている駆除については、猟友会に依頼し、猟銃による駆除及び箱わなによる捕獲を実施しており、出没抑制対策については、畑などへの電気牧柵の設置により、出没抑制を図っています。次に、ヒグマに遭遇してしまった場合の対処法についてです。議員お話しのとおり、ヒグマに遭遇してしまった場合の対処法は諸説ありますが、実際に遭遇してしまった場合にどの程度有効なのかは定かではありません。ヒグマ出没の注意喚起の広報については、本年の5月と9月の広報紙のお知らせのページに掲載していますが、より効果的な広報の在り方、これについては模索をしてまいります。次に、ヒグマ対策として市民ができる必要な役割についてです。山菜取りで野山に入るときや野山付近での農作業においては、出没情報を確認する。1人で山や川に入らず、音を出しながら歩く、薄暗いときには行動しない、家庭でのごみ排出のルールを遵守する、食べ物やごみは必ず持ち帰る、ふんや足跡を発見したら引き返し通報するなどの注意事項を守ることが市民の役割として期待できるものと考えているところです。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
質問 12番 大西陽
ただいま答弁いただきましたように、もしヒグマに遭遇してしまったとき、これは諸説あると言いますけれども、それぞれ見てみても、果たして冷静にヒグマと対応できるか。大声を出すなとかわめくなとか、これはついわめいてしまう、大声を出してしまう、全速力で逃げてしまうというのが常だと思います。ですから、専門家はいろいろと研究していますから、この辺を詳細に調べて都度情報を市民に流していただきたいというのが1点です。それから、注意喚起の看板については、要するにその看板を市民が見て、クマという認識をするという目的があるんだと思います。そういう意味では、情報を書くことによって、車であれば止めてみる、歩いていれば立ち止まってみる、だからそういうことでクマの認識をするという意味で注意喚起を促すという看板だと思います。看板もいろんな市町村のことを調べてもらったらいいのではないかと思います。実は知人で看板それぞれ調べてもらった経過があるんですけれども、中にはクマに対して、人間に注意しなさいという看板もあります。これはびっくりして何かと思って一瞬見ます。やはりクマを認識するということですから、そういう意味の情報提供ということの認識でしてほしいということで、これについてはお願いでありますから、答弁は要りません。