士別市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月20日
ふるさと納税の現状と返礼品を含めた地元ブランド品について
2023年6月20日、士別市議会の一般質問で、真保誠議員が「ふるさと納税の現状と返礼品を含めた地元ブランド品について」質問し、経済部長 鴻野弘志が答弁しました。
- 質問者
- 真保誠 議員
- 答弁者
- 経済部長 鴻野弘志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 9番 真保誠
第2回定例会一般質問、通告のとおり一問一答で質問いたします。まず1つ目、ふるさと納税の現状と返礼品を含めた地元ブランド品についてであります。今や多くの皆さんが御存じかと思われるふるさと納税。都道府県や市町村への寄附金制度の一つであります。ふるさとや応援したい自治体を自由に選択することができ、原則として自己負担額2,000円を差し引いた金額が所得税及び住民税から控除される仕組みです。ふるさと納税の設立当初は、2016年の10月、ふるさと寄附金控除の導入が提案されたことでした。これは、大都市集中の傾向が強い日本で、地方は将来を担う子供たちに未来を託し、コストを費やしても、その子供たちが納税前に大都市圏へ流出してしまうということを懸念してのことであります。つまり、ふるさと納税は、都市と地方の行政バランスの悪さを是正することを目的とした、ふるさとに寄附することで自治体は育てた子供たちからのコスト回収を期待する制度と考えられます。その後、2002年にふるさと納税が開始されますが、この制度がすぐに浸透したわけではありません。ふるさと納税が注目され、利用者が急増したのは、2011年の東日本大震災以降となります。今でこそ返礼品を目的としたふるさと納税を利用する人が多いですが、この震災を機に、ボランティアでも募金でもない、新しい震災支援としてふるさと納税が利用されました。これを機に、ふるさとだけでなく、応援、支援したい自治体に寄附する傾向が強くなり、利用者が増えてくるきっかけとなったわけです。しかし、ふるさと納税の知名度が上がるにつれて問題になったのが、各自治体による返礼品競争です。寄附金獲得のために、還元率の高さや換金目的を重視する自治体が増えました。Amazonのギフトカードや著しく還元率の高い返礼品が出回ったため、総務省は2019年に返礼品の規制を強化します。主な変更点は、次の3点。返礼品は地場産の品物に限り、価格は寄附金額の3割程度にする、返礼品の価格やその割合の表示は行わない、商品券、電子マネーなど金銭に換わるものや、資産性の高い貴金属、宝飾品、電子機器は返礼品にしない。この規制により、ふるさと納税イコール地域の特産品というイメージが定着して、現在に至ったようであります。自治体としても、ふるさと納税が地元特産品のPR活動となり、地域の活性化につながることは言うまでもありません。令和3年度の自治体別ふるさと納税の寄附金額を見れば、全国ナンバーワンは紋別市で105万51件、金額で152億9,670万円という寄附金額です。これは、とてつもなくすごい金額です。特筆すべきは、金額もさることながら、110万という件数であります。1日当たり約3,000件の申込み、寄附があるわけであります。返礼品の魅力度が納税額に直結していることは否めません。また、知名度やPRの手法によって件数の増減はあるところと考えます。本市においては、全国データの公表で、令和元年度1,951件、金額で6,328万5,000円、2年度は2,806件、7,347万2,000円、3年度で2,655件、6,618万5,000円となっております。現在は、ふるさと納税に関係することにつきましてはまちづくり士別に委託されているようですが、ふるさと納税の4年度の実績を含めた現状とPR活動等の今後の展開をお尋ねします。また、返礼品提供事業者の皆さんにおいては、返礼品を通じた自らの販売拡大も大変重要だと思います。ふるさと納税の返礼品のPR活動がいかに重要であるかは歴然ですが、提供事業者の皆さんとの本市との連携状況や管理体制はどうなっているのかを併せて、1つ目の質問といたします。 (降壇)
答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)
真保議員の御質問にお答えします。初めに、ふるさと納税の実績と現状についてです。令和4年度のふるさと納税額ですが、前年度を243万5,000円上回る6,862万円となっております。件数は2,893件であり、多くの方々から応援をいただき、少しずつではありますが、本市のPRが図られているものと考えております。次に、PR活動や今後の展開についてです。これまでのPR活動の取組としましては、委託業者であるまちづくり士別株式会社と連携し、道の駅構内においてチラシの配架やふるさと納税サイトへ誘導するQRコードの掲示を行いました。また、士別ハーフマラソン大会などのスポーツイベントや、本市を含む3町による着地型観光推進協議会主催のぐるっとライド、さらには、JR北海道による観光列車花たびそうや号おもてなしなどでの積極的な本市特産品のPRや、Web広告、観光雑誌などを活用した宣伝を行ってきました。加えて、他団体との協力では、包括連携協定を締結するレバンガ北海道主催の北海道感謝祭でのチラシの配布、観光協定を締結する一般社団法人日本自動車連盟が開催するJAFフェスティバルでのPRなどの取組を進めてきたところです。今後も、これらの取組を継続するとともに、ポータルサイトで魅力ある返礼品の掲載の見せ方について、返礼品事業者やまちづくり士別株式会社と連携しながら、商品の魅力の発信力を高めていく掲載方法などを検討していきたいと考えています。このほか、現在、1万円、5万円、30万円など6区分の寄附金額の設定について、下限を5,000円とし、以降1,000円単位とする見直しを行い、少額寄附者へのニーズに応えるとともに、返礼品事業者が商品提案をしやすくすることや、1事業者当たり20品目を上限としていた返礼品登録数をなくし、数多く商品登録できるように変更したいと考えています。次に、返礼品事業者との連携と、ふるさと納税に関する管理体制についてです。昨年8月に、返礼品事業者とまちづくり士別株式会社、そして行政の三者で、ふるさと応援寄附金事業者による意見交換会を行いました。意見交換会では、本市のふるさと応援寄附金事業の現状など、共通の認識を図るとともに、売上げを伸ばす方法や寄附金額の設定についても協議を進めました。また、管理体制については、ふるさと納税寄附者からの申込み受付や返礼品の発注、寄附者への商品や礼状の発送など、全てを含めた形で委託先であるまちづくり士別株式会社が行っているところです。今後におきましても、意見交換会を継続して行い、返礼品事業者やまちづくり士別株式会社と連携を図りながら、さらなるふるさと納税の寄附額の増を目指します。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
再質問 9番 真保誠
何点か再質問いたします。今いろいろ管理体制の中で、生産者の、販売者というか、出していただける業者との関連、連携ということで出ました。このふるさと納税の目標、今お聞きした中の全然足りない分が、目標管理というのは数値設定されていないのかなと。以前に、本会議じゃないんですけれども、ちらっと記憶の中で、どこから出てきたのか、何年以内に件数を何件、金額を幾らにするとかという、こういった目標を数値化していることをちょっとお聞きしたことがあったんですけれども、具体的な数字というのが、まず出ていないのかということと、それと、あくまでも、このふるさと納税の目的が、きっちり皆さんで把握されているのか。というのは、実は、生産者、返礼品を出している先から何点かちょっとお尋ねしました。実際に直接申込みがあったときには、発送者は生産者であります。そこの中に、例えばパンフレットだとか、それとか礼状だとか、直接入っていないということも、ちょっとお聞きしましたので、この辺は、まず統一していただきたい。せっかく士別から士別のものを送るわけですから、せめてPRとなるものを一緒に梱包するべきじゃないかと思います。非常に難しいかもしれませんけれども、今の目標の数値化をお尋ねすると同時に、この管理というのが、一元管理というか、一元管理は難しいんですけれども、一括管理をされているのか。それは委託していますので、行政側から、本市側から委託側にどうのこうのと言うことは、なかなか細かいことまでは意見として申し上げられないかもしれませんけれども、それを統括して管理する本市の行政側として、やはりその辺のチェックをするべきではないかと。そして、その数値化につきましては、毎年きっちり、その目標に達しているのか、そこのチェックと今後の管理、その辺を含めて再質問いたします。
答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)
再質問にお答えいたします。3点いただいたかと思います。まず、ふるさと納税の目標管理でございますが、まず、大きくは、これは令和2年、3年にお示しをしておりますブランディングビジョンの遂行ということでは、現在の納税額の2.5倍を目指すということで設定をされているというところでございます。ただ、私ども、現状を見据えながら、具体的な数値を、やはり見える数値をということでございますので、このふるさと納税を委託しておりますまちづくり士別株式会社とよく協議をしているところでありまして、今、現状、7,000万円ほどで推移をしていっているところでありますが、まずは、ここ数年のうちに1億円は目指したいということで、これはあくまでも私どもとの事務レベルの話ではございますが、そういったことで設定を持ちながら進めているというところでございます。それから、パンフレット、礼状等の発送、先ほど答弁申し上げましたとおり、この辺りは一括してまちづくり士別株式会社が行っているところではありますが、その中で、各事業者とのやり取りの中で、議員がおっしゃられるような、そういったことが統一されていないということがあるとすれば、これはやはり、もう一度、返礼品事業者等との連携によって統一をしていきたいということで考えてございます。それから、最後でありますが、一括管理をされているのかということでございます。これは、先ほど来申し上げているとおり、まちづくり士別株式会社が一括管理をしているということでございます。先ほど、2点目のお話でもございましたが、この辺りのチェックということでは当然行政が責任を持ってということではございますので、この辺りも返礼品事業者との、まちづくり会社、そして行政、この三者による協議の中でチェック体制も構築していければと考えているところでございます。以上です。
再質問 9番 真保誠
なぜこれは数値化の質問をしたかといいますと、やはり例えば5年間でも3年でも結構なんですけれども、2.5倍にする、それは数字として出ています。ただ、これが2年、3年たったときに、あと残り1年で非常に目標に達成しづらいとか、そういうことではなかなか目標が完遂しないということだと思いますので、まずもっては毎年目標を設定しながら毎年クリアしていくと、それがトータルで2.5倍になる、または、それが1億円ですか、これになっていくということを具体的に小まめにやっていかないと目標は達成しない可能性が出てきます。それと、返礼品についてですけれども、なぜ、ここで今、再度言いますけれども、ふるさと納税が大事だと、これ、いつなくなるか分からないわけです。ですから、廃止になっても、地元のものが直接求められている人に生産者から届くということがまず根本的に大事な目標だと思っています。そのためにも、やはりこの部分で力を入れて、地元から物を外に出して、外の金を持ってくるって、市長のいつもおっしゃる経済部分の、地元でお金が落ちてくるという形を進めるんであれば、やはりきっちりと目標を設定するなり、数字というものを出した中で積み上げていかなければいけないものだと思っています。単純にふるさと納税の金額を上げるということではなく、やはり地元士別ブランドを販売拡大をしていくというものの考え方をまずありきで考えていかなければいけないと思いますが、その点はいかがお思いですか。それで質問を終わります。
答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)
再々質問にお答えいたします。小まめな目標金額の設定ということでございます。これは、先ほど申し上げましたように、事務レベルでの話ではございますが、まずは1億円をということで、まちづくり会社の定期総会でも担当者からはそんなお話も聞いているところではございます。行く行くはということで、士別の規模で、この今の状況からということで、これはあくまでも例えばでありますけれども、5億円、そして7億円を目指していきたいという、そんなことも事務レベルでは話をしているところではございます。それから、やはりこのふるさと納税、目的は議員おっしゃられるように、本市の特産品の売り込みということだと我々も認識をしているところでございます。制度のいかんにかかわらず、本市のPRということでございます。先ほど申しました、昨年8月に行いました三者による意見交換会の中でも、やはり出品者のほうからも、見せ方についてということで、例えば写真の撮り方の講習だとか、そういったことも意見として出されたところであります。そのときの資料としましても、例えば本市のオリジナルのジンギスカンということで、ぽんと写真に載せているんですけれども、あるまちにおいては、同じジンギスカンでも、その写真の中に、例えばちょっとしたPRの言葉だとか、あるいは、それがもう数値、幾らの金額で何キログラムという、そんなことも写真一つで分かるようになっている、こんな見せ方の工夫というのも、出品者の皆さんと情報共有しながらということでありますので、そんなことが本市の特産品の売り込みにつながっていければと考えているところでもございます。以上です。