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士別市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月15日

郷土芸能の伝承について

2021年6月15日、士別市議会の一般質問で、大西陽議員が「郷土芸能の伝承について」質問し、教育長 中峰寿彰が答弁しました。

質問者
大西陽 議員
答弁者
教育長 中峰寿彰

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 13番 大西陽

最後の質問ですけれども、郷土芸能の伝承についてということでお伺いしたいと思います。郷土芸能は、古くから住民自らが育て伝承してきたもので、民俗芸能としての要素を持ちながら、その生活に対する住民の祈りの表現として、その土地の祭典や祭儀、地域の行事などで行われていますが、近年多くの団体で継承者の高齢化と後継者の不足という大きな課題を抱えております。既に継承が困難となっている団体が増加傾向にあることから、各地域では郷土芸能を貴重な宝として守りながら、次世代に伝承していくために、助言や資金援助と並行して、伴走型の支援を行うことが必要とされております。本市においても、2018年度からスタートしたまちづくり総合計画と一体的な地区別計画で各地区の文化、郷土芸能が紹介されており、特に古くから現在に伝承されているものとして、明治41年に多寄町日向地区で始められた岩手県一関市の大門神楽をルーツに持つ日向神代神楽、さらには大正5年に富山県の越中礪波獅子を模して舞ったのが始めと言われている朝日町の瑞穂獅子舞がありますが、これらを含めて本市における郷土芸能の現状と伝承していくための課題についてまずお伺いしたいと思います。次に、令和2年第3回定例会で報告された令和元年度教育に関する事務の管理及び執行状況の点検・評価に関する報告書の地域の伝統文化や歴史を学び、後世に継承していく取組の推進で、指定文化財の保護整備を進めるとともに、無形文化財の継承に努めることを目標として、取組の内容としては、無形文化財日向神代神楽を学芸員が愛好会の協力を得て学校事業での出前講座を実施したとしております。この報告のほかに、目標達成のため、各団体及び所管する教育委員会として、どのような取組を行った経過にあるのか、伺います。郷土芸能を将来にわたって確実に伝承していくためには、子供や若い世代を含めた地域の人たちに現状を理解してもらうことが重要であります。例えば衣装や道具などを学校の空き教室や施設の一部を利用した常設展示場の設置や練習の公開を通して直接体験できる機会が必要だと思いますが、このことの見解と併せて、将来に向けて本市の郷土芸能を守り育てていくための基本的な考え方を伺って、この質問を終わります。 (降壇)

答弁 教育長 中峰寿彰(教育長は2023年3月まで)

ただいまの御質問にお答えいたします。本市の郷土芸能は、大西議員が示された本市の無形文化財である朝日地区の瑞穂獅子舞をはじめ、多寄地区の日向神代神楽のほか、まちづくり総合計画の地区別計画においては、朝日地区の岩尾内太鼓、上士別地区の上士別宝来太鼓、温根別地区の温根別太鼓が示されています。これらの郷土芸能は、総合計画策定に係る地区別ワークショップの中で、その地域に伝統的に伝わるものであることや地域の宝物であることが改めて認識されており、それぞれの地域での保存、継承も検討されているところです。郷土芸能を継承する団体の活動は、地域のお祭り事や文化祭などの機会において発表されるなどしているところですが、全国的な状況と同様、会員の高齢化や後継者不足が大きな課題となっていることはお話しのとおりであります。こうした中で、伝承に向けての取組についてですけれども、瑞穂獅子舞については瑞穂地区の伝習館を拠点に活動を継続しており、平成27年度には創舞100周年を迎えました。これを記念し、保存会が芸術文化振興基金の助成を受けて、これまでの活動を記録した記念誌を刊行するとともに、市と市教育委員会としては、一般社団法人地域創造の支援を受け、演舞の映像を収めたDVDを作成したところです。また、日向神代神楽に関わっては、お話もありましたけれども、後継者不足によって一時期活動が停滞しておりましたが、現在は地域の青年や中学生が団体にも加入したことで、地域内でも継承されているところであり、加えて、教育委員会の博物館職員や社会教育課職員もメンバーとして活動に参画しています。このほか、平成28年には、社会教育課がその歴史をまとめた小冊子を発行しているところです。上士別宝来太鼓については、あさひサンライズホールで合宿していた鬼太鼓座によるワークショップをきっかけに、ここ数年、東高校の総合的な学習の時間で地域のメンバーによる指導が継続されています。また、温根別太鼓についても、30年に団体は解散しましたが、現在は、そのメンバーだった方が温根別小学校の子供たちを指導しているなど、継承に向けた取組も進められており、それらの成果は地域の例大祭や文化祭、あるいは学芸会などで発表されています。こうした取組のほか、教育委員会としては、サークルメイトへの掲載によって市民周知を図ることはもとより、瑞穂獅子舞には姉妹都市ゴールバーン・マルワリー市からの訪問団歓迎レセプションで演舞を披露いただいているほか、日向神代神楽については、博物館での用具の常設展示をはじめ、特別企画展での紹介や民俗芸能専門の北海道博物館学芸員による講演会を開催したりなどしています。さらに、社会教育事業の土曜子ども文化村においても、26年度から30年度にかけて計6回、延べ55人に対して神楽や和太鼓を体験する機会を設けています。次に、今後に向けた活動についてです。これまで同様、地域での発表や児童・生徒への体験の継続を基本としながらも、ほとんどの場合、各団体の活動は地域内の施設を利用しているところでもあり、御提言のありました用具・道具の展示や練習の様子の見学については、各団体の意向も確認するとともに、施設の状況も踏まえ検討してまいります。郷土芸能は、ふるさと意識の高揚と郷土愛を育む活動として極めて重要な位置づけにあると考えており、今後も、各団体やその地域の方々との連携の下に保存、継承に努めてまいります。以上申し上げまして、答弁といたします。 (降壇)

出典:士別市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月15日 議事録 PDF(17ページ) 間違いを知らせる