士別市議会 令和2年第1回定例会 2020年3月5日
本市の財政について
2020年3月5日、士別市議会の大綱質疑で、井上久嗣議員が「本市の財政について」質問し、財政課長 丸徹也、市長 牧野勇司が答弁しました。
- 質問者
- 井上久嗣 議員
- 答弁者
- 財政課長 丸徹也、市長 牧野勇司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 井上久嗣
それでは、通告に従いまして、2年ぶりに大綱質疑をさせていただきたいと思います。さきの午前中の谷議員と若干かぶるところもあるかもしれませんが、より詳しく御説明いただければありがたいと思います。私の質問事項は、本市の財政についてということで、大きく3項目を取り上げさせていただきますが、それも細分化しながら、これから質問をさせていただきたいと思います。まず初めに、令和2年度の予算の収支についてということで、1つ目は除雪対策費、これも午前中の谷議員等々の質問の中でも出ておりましたが、これは、平成22年までは第3定例会で補正にて予算化をしていたということがございます。当時、私の記憶では4億円弱、3億円台だったのかなと思いますが、それがいろいろ労務費等々含めて上がった結果、新年度では、約5億5,000万円という除雪対策費でありますが、これが平成23年度より9年間当初予算化ということでできておりましたが、残念ながら新年度におきましては、当初予算化ができなかったと、それだけ厳しい予算組みとなったということでございます。これについて、理由はさまざま、たくさんあるんでしょうが、特に主な要因をどのように分析されているんでしょうか。それと、2つ目は、この第3定例会、新年度、除雪対策経費補正で約5億5,000万円を9月に補正で提出されるということですが、かなり大きな金額ですので、これは入札等の執行残など、執行残のみでは到底捻出をできるという額ではございませんので、こちらの財源をどのように考えているのか、詳しく御説明をいただきたいと思います。次に、地域社会再生事業費、これは新年度から、総務省の予算資料によりますと、新年度から創設されたということですが、偏在是正措置により生じる財源を活用して、地方団体が地域社会の維持再生に向けた幅広い施策に自主的、主体的に取り組むため、地域社会再生事業費4,200億円を計上とされております。こちらにつきまして、この事業費についての、現在本市においてわかっているその中身、内容、また、この地域社会再生事業費は、この新年度予算の中にどのように積算されているのか、されていないのかということを御説明いただきたいと思います。それと、これも再三議会で取り上げられていますが、ここ数年、非常に高い経常収支比率になっております。これは、これも同じく総務省のデータで、この直近に出たものですので、多分、平成30年度か29年度ぐらいのデータかと思いますが、経常収支比率、これは70から80%程度が望ましいと言われておりまして、これは硬直化を、財政の硬直化を示す指数でありまして、これが100に近ければ近いほど硬直化しているということですが、社会経済、行政需要の変化に適切に対応していくために、きちっと財源を確保しなさいという目安の指数と存じ上げておりますが、この29年度のデータでいきますと、市町村、全国市町村の平均が92.8%、都道府県の平均が94.2%、全部合わせた合計が93.5%ということで、望ましいと言われている70から80を大きくどこの地方自治体も超えているというのが現状ではありますが、その中でも特に本市におきましては100%に近いという、非常に厳しい状況がここ数年続いております。この要因、この経常収支がなぜこんなに高くなっているかという要因も主な分析をされているかと思いますので、教えていただきたいと思います。新年度予算、非常に厳しい予算、先ほど言いましたように、9年ぶりに除雪対策経費を当初予算化できなかったということを含めて、厳しい状況がありありとしているわけですが、現在のまちづくり総合計画、これは2018年から2025年の間の計画でありますが、これを策定するに当たって、こういった厳しくなるという状況は財政の収支見込み等とも載っておりますので、それなりに予測はされていたと思います。予測されていた中で、今ここに来ていて、そのまちづくり総合計画策定中の想定の範囲なのか。または想定を超える状況で、今厳しい状況になっているのか、その辺の考え方をお知らせいただきたいと思います。次に、大きな2番目ですが、今後の財政運営についてということで、何点かお聞きしたいと思います。事前に資料請求をしておりまして、資料をいただいております。各議員に配信を事前にさせていただいていますが、一般会計、起債残高と公債費の推計ということで資料をいただきました。こういった数字は、この議場で、口頭で羅列で言っていただくと、メモするのにも間に合わないという状況になりますので、事前にいただいております。この資料に基づきまして、公債費の今後2、3年がピークと以前から言われていますが、この公債費、そして地方債残高の中期的な推移、見込みをこのいただいた資料をもとに、今後の推移についてお知らせをいただきたいと思います。次に、あわせて、もう一つ資料請求をしております。こちらも議員にも各配信をさせていただいておりますが、令和2年度末の地方債残高及び交付税措置率ということの表をいただいております。士別市は、これは平成30年度末、これは広報にも載っておりますが、平成30年度末の各会計の起債残高が約388億円ということで、市民一人当たりに計算すると約206万円ということでお聞きしております。もう非常にこの数字だけを聞きますと、非常に早い話、借金の残高が一人当たり非常に多いということで、心配をされている市民はたくさんいらっしゃいます。ただし、本市の場合、有利な起債と言われております合併特例債ですとか、過疎債を有効に活用しているというのをお聞きしていますので、その辺を各会計において、どのような金額で、また割合、そのうち交付税の措置がどのようになっているのかということを、この表を先にいただいておりますが、簡単に御説明をいただきたいと思います。あわせて、令和元年度末におけます合併特例債の発行可能残高は、今現在どのぐらいあるのかもお伝えいただきたいと思います。それと、これも谷議員と一部重なりますが、令和3年度以降、一般会計の予算は、本当に可能なのかという質問を谷議員がされておりましたが、その答弁の中では、非常に財源不足の可能性があるということで御答弁をいただいております。これ、財源不足ということですので、最初から赤字予算を組むということは、まずあり得ないと思います。私の知っている範囲でも、地方自治体で、当初で赤字予算を組んだというのは、1個か2個聞いたことがありますが、基本的にはないと。そうすると決算上結果的に赤字になってしまうということは、当然あり得ます。そういった意味におきまして、令和3年度以降、場合によっては赤字決算を見込むような形になってしまうのか、その辺をお答えいただきたいと思います。それともう一つ、職員費につきまして谷議員の御答弁によりますと、定数の抑制等を含めて削減をしていきたいというお話がありました。定数の削減というのは、これ、正直言って削減効果あるんですけれども、即効性が正直言って低い、自然減という部分も中長期的な時間のスパンで抑制ということになりますので、これは令和3年度、先ほど言ったように財源不足、予算が足りないということになりましたら、これは一定期間の職員の給料削減にも踏み込まなきゃならない可能性があるんじゃないかなと、私は思いますが、その辺の可能性についてもお答えいただければありがたいなと思います。次に、3番目で中期的な投資的経費と健全化判断比率について、何点か御質問をいたします。過去、議会の答弁の中では、実質公債費比率のピーク時は、おおむね20%前後とよく御答弁をいただいていた時期がありましたが、最近のお話というか、お聞かせいただく中では18%程度におさまるとお聞きしていますが、これが18%程度におさまることになったという、その要因について、お知らせをいただきたいと思います。それともう一つ、健全化判断比率の中に実質赤字比率と連結実質赤字比率というのがございます。これ、実質赤字比率というのは一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率となっております。あわせて連結実質赤字比率というのは、全会計を同じように計算したもの。これは本市からいただいている資料によりますと、早期健全化基準になってしまうのには、本市の場合は実質赤字比率が13.44%、連結実質赤字比率が早期健全化基準に達してしまうのが、実質赤字比率に5%を足した18.44%とお聞きしておりますが、その前に地方債協議許可制度における、いわゆる許可制移行基準、新しい、新たな起債をする場合には許可制が要るということなのかと思いますが、その辺の御説明も含めて、こちらにつきましては、市町村の場合はその規模に応じて2.5%から10%の間に設定されているとお聞きしていますが、本市の場合は、今の場合何%にその許可制移行基準がなっているのか。それが、先ほど言いましたように令和3年度、4年度、仮に赤字決算になった場合には、そちらに該当してしまうという可能性があるのかないのか、お答えいただきたいと思います。次に、先ほどもちらっと触れましたが、今の総合計画に載っております総合計画期間の財政収支見込みという一般会計決算額での試算が載っております。これは、総合計画の73ページに載っているわけですが、その中に投資的経費、これは、今、庁舎の建てかえですとか、ごみの最終処分場がいっぱいになってということで、これはやむを得ない事情で大型事業が重なったということもあるので、大きく2018年、2019年、2020年は投資的経費が26億円から27億円という形で推移はしていますが、その後、投資的経費がどんどん減ってくる、減ってくるというより逆算で投資的経費がとれないということなんでしょうが、これによりますと2023年から10億円を切って9億6,000万円台、24年も同じような金額、2025年に至っては7億8,500万円ということで、2018年から20年ぐらいの3分の1ぐらいに、このままいくと3年後、4年後には投資的経費がピークの3分の1程度になるという試算になっております。非常に厳しい財政の中で、財政の改善をまずは進めるというのは、もうもちろん重要なことなんですが、このとおりに進んでしまいますと、いわゆる急激な投資的経費の激減という形につながると、いわゆるハードランディングになってしまう。市内経済への影響は非常にはかり知れないということが、容易に推測ができるわけですが、この財政再建が必須と理解しておりますが、一方可能な範囲でソフトランディング的な策をとっていけるのかいけないのか、できる範囲で、いわゆるソフトランディング策という形を考えていかなければならないかなと、私は思っているわけですが、その辺に対するお考えをお聞きしたいと思います。
答弁 財政課長 丸徹也(財政課長は2022年3月まで)
井上議員の御質問にお答えいたします。まず、令和2年度予算の部分で除雪対策経費が当初予算化できなかったということで、厳しい予算組みとなった主な原因ということの分析なんですけれども、まず除雪経費を先送りした理由という部分につきましては、この間、財政調整基金をもって、当初予算収支均衡をとらせていただいております。この財政調整基金の予算上対応できる金額が、今回の予算上の財源不足額に対応できなかったということが原因です。そういった状況になった内容についての分析なんですけれども、これまでも主な原因として申し上げております。やはり本市の場合、物件費、公債費といった経常的経費、これが、非常に、増嵩しているという現状がございます。また、その一方で、市税、地方交付税といった一般財源、この確保が非常に困難というか、厳しい状況になっている状況でございます。したがって、一般財源が、簡単に申し上げますと、歳出に追いついていないという状況が見受けられているところでございます。それから、今後、除雪対策経費につきましては、お話にあります、この間、御説明しているとおり、第3回定例会に先送りをさせていただきたいということで、御説明申し上げています。その財源につきましては、全額、基本的には財政調整基金で対応したいと考えてはおります。この内容については、まず令和2年度の当初予算につきましては、今のところ、2億2,000万円の財政調整基金を計上させていただいているというところでございますが、今後において、この除雪対策経費5億5,000万円を補正予算として計上するということになりますと、財政調整基金が総額として、7億7,000万円必要になります。この財政調整基金につきましては、あくまで、この予算ベースと、ちょっと決算ベースでちょっと変わってはくるんですけれども、先ほど議員のほうからお話のありましたとおり、決算を通った中でいきますと、お話ありました工事の入札執行残ですとか、さまざまなものの執行残、いわゆる不用額、こういった部分を勘案しますと、令和元年度決算の見込みを考えますと、約9億2,000万円程度は残高があるものと想定しておりまして、したがいまして、この9億2,000万円の財政調整基金の残高で基本的には対応が可能だという形で見込んでいるところでございます。それから、令和2年度から地方財政計画の中で新たな地方財政計画の歳入の費目として、創設されました地域社会再生事業費、こちらのほうの中身といいますか、内容と本市としての積算の状況なんですけれども、こちらにつきましては、地域社会の持続可能性を確保するために、普通交付税の算定における算定項目として、国のほうで新たに創設したものでございまして、この算定の方法といたしましては、今わかっている部分では、例えば人口減少率ですとか、年少人口比率、こういった部分は国勢調査の結果に基づいて判断する人口構造の変化に応じた指標というものをまず1つ見るようです。もう一つが、人口の集積度合い、こちらの部分で、実際、行政のほうといたしましては、やはり人口の集積度合いが低い地域だと住民サービスコストが拡大する傾向にあるということを考えて、国のほうとしては、その人口集積の度合いに応じた指標、この2つの指標を数値化いたしまして、交付税上基礎数値という形で、この費目については、今、国勢調査の人口を基準にするということで聞いておりますが、その部分で算出するような形になるようです。ただ、この、いわゆる先ほど申し上げました2つの指標ですけれども、この部分が、例えば各団体によって人口構成ですとか、あと団体の状況によって費用の増嵩を調整する係数ですとか、また人口、あと測定単位の部分の増減によって費用の割安、増嵩を調整する指標というものがございまして、それを掛け合わせた中で、総合的に算出するという内容になっております。その部分が、今のところ、ちょっと不明確な部分があるものですから、現状の普通交付税の算定といたしましては、こういった補正係数と呼んでいるんですけれども、この補正係数を加味しないで、基本となる基礎数値と単位費用で見込んで算出はさせていただいております。その結果といたしましては、最低限という形になると思うんですけれども、交付税の中に4,000万円程度は最低限計上される形になるものと見込んではおります。それから、次に経常収支比率が非常に高いということで、その要因の部分でございます。こちらにつきましては、経常収支比率、お話にありましたように、本市の場合、平成30年度が直近の決算、決算数値での指標になるものですから、決算ベースでいうと、直近が平成30年度、そのときの数値が98.3%という形になっております。ちなみに、平成29年度は99.4%という形なんですけれども、類似団体のちょっと平成30年度の数値では、まだ把握していないんですが、平成29年度でいくと大体92%ぐらいということで、そこから比べても本市の場合極めて高い状況にあると思います。その内容といたしましては、やはり、物件費が非常にこの間伸びてきていると、平成25年と平成30年度の比較でいきますと、その部分でいきましても約2割程度伸びている状況がございます。また、一方で、先ほどの部分ともかぶるんですけれども、やはり市民税の部分、それから普通交付税と臨時財政対策債を合わせた、いわゆる実質的な交付税額という部分もあるんですけれども、その部分については、この5カ年、25年から30年までの比較としてみましても、約15%程度、金額にすると、もう11億4,000万円程度落ちているという状況がございます。ただ、この減った11億4,000万円の部分のうち、5億8,000万円程度は、いわゆる合併算定替ということで、合併算定替につきましては、令和2年度で最終にはなるんですけれども、この部分が含まれての数字になりますけれども、やはり、その部分での減額が非常に大きいと考えております。続きまして、総合計画策定時から、このような厳しい状況になるということが想定の範囲だったのかどうなのかというお話ですが、こちらにつきましては、まちづくり総合計画の策定時、市税、交付税の大きな伸びが期待できないと、その一方で、先ほどの部分ですけれども、物件費、公債費といった経常的経費増嵩は想定されるということで、そういった状況を何とかしていかなきゃならないということで、行財政運営戦略というものを策定いたしまして、その中での事業アセスメントサイクルですとか、補助金適正化ガイドライン、そういった取り組みを行って、その中で総合計画を着実に実施していくという考え方を持っておりました。実際、それをやれていることで持続的な財政運営を構築していこうという想定でございました。実際に、行財政運営戦略の取り組みを、この間実施してきておりまして、一定の成果はありましたが、あったとは考えているんですけれども、ただ、この財政効果という部分で考えますと、極めてちょっと限定的な状況にはなっております。そういった部分で、やはり抜本的な改善までは至っていないということで、経常的経費の増嵩に現状としては対応できていないという形で分析はしているところです。続きまして、公債費と地方債残高の中期的な推移の見込みについてでございます。こちらの事前に配付させていただいております資料なんですけれども、こちら、公債費については、新年度予算につきましては、前年度と比べて3億円増えた27億3,000万円ということで計上させていただいております。こちら、公債費につきましては、このグラフのとおり、ちなみに公債費のほうは、この折れ線グラフのほうなんですけれども、こちらの部分については、令和4年度がピークとなりまして、約29億円に達するという見込みでございます。その後、徐々に減少してまいりますが、本年度ベースの24億円台になるのは、令和8年度という形になります。また、一般会計におけます起債の残高でございますが、残高につきましては、こちらの棒グラフのほうになりますけれども、年度末ベースで申し上げますと、ピークが令和元年度の288億円、こちらでございまして、今後は起債の借入額よりも償還額が多くなっていくということになりますので、徐々に減少してまいります。実行計画期間最終年度の令和3年度末でいえば、261億円程度になるということで見込んでおります。それ以降については、今後の総合計画のローリング等で踏まえて変更があると思いますが、あくまで、こちらは現状の、現時点での総合計画をベースにした金額ということで御理解いただければと思います。それから、もう一つのほうの資料でございます各会計の地方債残高における交付税措置率の部分でございます。こちら、ちょっと一般会計の部分について、申し上げさせていただきたいと思います。普通交付税に算入される公債費につきましては、一般会計の部分については、一番上の欄の部分になるんですけれども、例えば過疎債でいえば、残高が92億5,000万円、合併特例債48億4,000万円という形で残高はそれぞれ示させていただいております。その欄の一番下に交付税措置率という欄がございまして、過疎債でいえば70%、合併特例債についても70%、臨財債については100%ということで数字を入れております。この部分が、各年度の公債費として、交付税のほうに算入されるわけでございますが、こちらの現状の令和2年度末の残高の見込みでいきますと、先ほどお話にありましたとおり、276億円程度を今見込んでいるところでございます。このうち、本市の場合でいきますと、ちょっといろいろ算入率が起債によって、違う関係はあるんですけれども、本市の場合については、おおむね約6割程度が交付税で算入される形で考えております。そうなりますと、2年度の残高から試算しますと166億円が交付税に最終的にこのうち算入される見込みと推計しているところでございます。次に、令和元年度末における合併特例債の発行可能残高、こちらにつきましては、合併特例事業債については、総額といたしまして、56億2,000万円の発行が本市の場合は可能という状況になっております。そのうち、令和元年度末で約45億6,000万円を発行する見込みでございまして、その差額、元年度末で今後発行が可能な額といたしましては、約10億6,000万円程度ということで想定しております。ただ、現在実施しております庁舎の改築事業、さらにまちなか交流プラザの事業、その部分については継続事業ということで、令和2年度も実施いたしますし、庁舎の部分については、令和3年度まで続く形になりますので、そうなりますと、今の現状動いている、執行している事業で考えますと令和2年度末で約6億3,000万円、それから令和3年度末で5億2,000万円までは発行可能額があるものと見込んでいるところです。次に、令和3年度以降の一般会計の予算編成、これが可能なのかどうなのか。また、赤字決算ということがあるのかというお話だと思っております。こちらにつきましては、午前中、谷議員の御質問にもお答えしたとおり、令和元年度における予算の総額については、今後の特別交付税の状況にもよりますけれども、約5億円程度は不足してしまうんではないかということで想定はしているところでございます。今後における、この財源不足額が続くということになりますと、令和3年度の予算編成から実際に財源が足りないという状況になってまいります。これは、令和2年度の予算と同じような形で除雪対策経費を先送りしたとしても足りないということになります。そうなりますと、お話にもありましたとおり、自治体の場合、赤字の予算を組むことはできませんので、こちら、歳入欠陥補填収入という形で赤字的な予算を計上して、収支均衡をした中で予算を組まなければならないものと考えております。また、このままの状況で推移した場合、令和3年度については、決算においては、赤字は発生しないものと推計はしているところでございますけれども、令和4年度には、赤字決算に転じる可能性はあるものと推計しております。次に、実質公債費比率の関係でございます。この間、20%程度とか、18%程度ということで、数字のほうが動いている部分はあるんですけれども、こちらの、どうしても、これは決算の指標ということにもなるものはあるんですが、この指標を計算する際に標準財政規模という普通交付税算定時に示される一般財源の標準財政規模という数字がございまして、こちらが変動する、どうしても変動してしまうということが、まずあるのが一つ。それから、実際、ちょっとこの間、利率見直し方式という部分の選択をして、我々、通常起債のほうを発行させていただいております。御存じのとおり、この低金利の情勢下、やはり利子が非常に低いということで、利息が低いということで、その部分での利子が減少しているという状況がございます。また、推計では、どうしても実発行額を見込むというのは、なかなか難しい部分がございまして、実際の予定している事業量で積算をしております。実際、決算におきましては、実発行額というのは必ず減りますので、そういった部分で、より近い数字で出して、例えば決算ですとか、予算編成時のときに推計は行う形にはなるんですけれども、直近の実額ベースが変動するということで、どうしてもここは動いてしまうと。その結果として、今の数値としては低い形の数字が出ているという状況にございます。次に、令和3年度以降の実質赤字比率、連結赤字比率の影響、また起債の許可基準等のお話がございました。今後の部分については、まず許可基準の部分ですけれども、地方公共団体の場合、法令により一定の赤字の比率が出た場合に、いわゆる起債を発行する際に許可という精度になってしまう部分がございます。その部分につきましては、本市の場合は、パーセント的にいいますと6.9%、額にしますと、これはあくまでちょっと平成30年度の決算ということで御理解いただきたいんですけれども、直近の部分でいうと約6億5,000万円の赤字が出ると許可の団体になるということになります。それから、実質公債費比率の部分につきましては、お話にありましたとおり、同じように、例えば早期健全化団体ということの基準といたしましては、本市の場合、平成30年度の決算で13.5%ぐらい、それから連結についても18.5%ということで、額に直しますと、実質赤字比率でいいますと約12億6,000万円、それから連結実質赤字比率の早期の部分でいいますと17億3,000万円の赤字が出ますと、それぞれ早期健全化団体という形になりますが、こういった実際的に赤字が出てまいりますと、そういった部分の指標をやはり意識していかなければならないんですけれども、そういった状況に陥らないように、先ほど市長からも午前中御答弁ありましたが、速やかに財政健全化実行計画を策定しまして、持続可能な財政基盤を確立させていくという方針をとらさせていただきたいと考えているところでございます。私からは、以上でございます。
答弁 市長 牧野勇司(市長は2021年6月まで)
ただいま課長のほうから、それぞれ財政状況について御説明を申し上げさせていただきました。令和3年度以降の一般会計の予算の編成は可能なのかという井上議員からの質問なんでありますけれども、課長のほうで、このままの状況で推移するとするならば、極めて難しいと、こういう答弁をいたしました。このままの状態であれば、そうなんでありまして、それをどう実行計画の中で改革をしていくのかということについて、先ほど谷議員の質問にお答えをしたところでありあす。そこで、職員費の歳出削減も視野に入れるのかということでありますが、先ほど、谷議員の御質問に対しては、質問に対してお答えいたしました。職員の定数適正化に向けて、これは民間活力の導入などなど幅広い分野があるわけでありますが、それを受けて定数について、将来に向けてしっかりと定数を縮減していきますというお話をいたしました。これは、新年度に入ってすぐ計画をつくってまいります、実行計画。これは、即効性はないにしても、将来に向けた体質改善に向けて絶対的に必要なことでありますので、これがまず基本となります。それと、現在の職員に対する人件費の削減、これはどう考えているんだという御質問でありますが、私が市長に就任したときには、平成19年から22年度まで士別市の財政は非常に厳しかったということで、平均にして、職員7.4%の人件費削減を実施をしていました。このときには、議員の皆様方も報酬の削減を実施させていただいているところでありますが、この4年間で影響額として約10億4,000万円、人件費でそれだけの影響額を捻出をして、4年間で職員の皆様方には、こういうお力添えをいただいたところであります。今回も経常経費の縮減ということになってまいりますと、当然、これはもう人件費、全ての職員の人件費に縮減策をやはり打たない限り解決策はございません。ですから、先ほど申し上げたんでありますが、早急に、この実行計画案をつくって、ただ、これは働く皆様方との話し合いでありますので、労働組合としっかりと話し合いをしながら、将来に向けて展望の持てる、そういう改革案をつくらなければなりませんので、もちろん、現行の人件費についても削減に向けて協議に入らさせていただくと、こういうことであります。それから、各種事業の関係でありますけれども、事業については、総合計画にのっとりまして、先ほど申し上げたとおり、実施をしてございます。ただ、この実施をしている中で、予定外という支出も生まれているのは事実であります。それは何かと申し上げますと、一つは環境センターであります。この環境センターについては、私ども当初の予定では約40億円というものを視野に入れていたんでありますが、実は東日本大震災あってはならない未曽有の大震災などなどによって、日本における状況が極めて変わりました。入札不調、こういった問題も出て、最終的には、当初予定より12億円ほど大きい52億円ほどの規模になりました。それから、病院も先ほど申し上げたとおり、追加繰り出しで、約8年間で20億円、ですから、この30億円を超えるこの財源というのは、今我々に相当大きくのしかかっているのは事実なんであります。ただ、これを先ほど申し上げたとおり、5カ年間でしっかり改革をしなきゃならないという、そういう気持ちでいるところです。大型事業については、もう議員の皆様方も御承知のとおり、もうほとんど完了してきてございます。ですから、これからはライフラインにかかわる問題、上下水道関係だとか、そういったものについては、引き続きしっかりと対応していくんでありますけれども、そう考えていきますと公共事業の発注額も相当、これは縮減せざるを得ません、現行の財政状況と、あるいは、今の施設の運営などからいきまして。ただハードランディングではなくて、何とかソフトランディングさせたいという気持ちも、私にもございますので、これはいろいろと協議もしながら、債務負担行為の事業なども考えながらやっていかなきゃならない一つあるんでありますが、ただ、これは市民みんなで頑張らなきゃならない、もう時代を迎えていますので、例えば個人住宅を新築する場合、市は地元の業者を使っていただければ100万円支援をしましょうという補助の取り組みをしているわけでありますから、地元企業の皆さん方もしっかりと頑張って仕事をとっていただく、そういうことも一方ではやっていただくと。事業には市の事業、今申し上げた個人の事業、道の事業、国の事業、民間の事業がございます。民間農業団体も施設を今建てるという計画もあるわけであるので、こういったものもしっかりと地元業者が受注をできる体制を、皆さん努力をして頑張っていくと。それと、もう一つは、国営の再編整備事業が上士別で終了の年度に、新年度はなります。このときも、私、相当国に対して申し入れをしてきました。地元の業者も入札に参加できるような資格を欲しいということで。そういった形で地元の業者も仕事に携わりながら頑張ってきました。今、一番大きな事業というのは、中士別の道営の事業です。これは、今の予定ですと、これから約10年間、投入される額は約200億円です。私が思うのは、道営事業なんだから、区画を小さくしてでも地元業者が入札に手を挙げて競争に参加できる、そういう体制をやはり道に組んでほしいということで、これからもしっかりと申し入れをしながら、そういった道の事業、あるいは国の事業、こういったものも視野に入れながら地域全体でやはり頑張っていくということが極めて重要ではないかなと、このように考えているところです。そういった意味で、このソフトランディングについては、これはいずれにいたしましても、2025年までの今の総合計画の次の前の年までにこの健全化実行計画を終了さすという、こういう計画でありますので、基本的には2年後、来年、再来年、2年後は、今の展望計画を実行計画に移すと、その4年後に新たな総合計画をつくるわけでありますから、その段階で新たなハード事業なんかの建設される事業、こういったものが具現化していけるように、何とか頑張っていきたいと、こんなような現状でございます。以上です。
質問 1番 井上久嗣
議会、議員といいますか、私も含めて、予算を議決してきた立場でもあります。今、市長から心強いお言葉もいただきましたが、これは本当に、特にここ2、3年は、大きな、非常に財政を特に含めて、山場を超えなきゃならない時期を迎えていると思いますので、ぜひ行政、議会ともども知恵を出し合って、ぜひ、この難関を乗り切っていきたいという部分はありますので、その辺も含めて今後とも両翼で、二元代表制の両翼の中で進めていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいということを含めて質問を終わります。以上です。