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士別市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日

新規就農希望者の支援体制と円滑な経営継承の推進について

2019年12月10日、士別市議会の一般質問で、大西陽議員が「新規就農希望者の支援体制と円滑な経営継承の推進について」質問し、経済部長 井出俊博が答弁しました。

質問者
大西陽 議員
答弁者
経済部長 井出俊博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 12番 大西陽

次に、新規就農希望者の支援体制と円滑な経営継承の推進についてお伺いいたします。農は国のもと、いわゆる農業は国の基本と言われております。本市が基幹産業としているその農業は、さまざまな経営形態の中でそれぞれの努力によって経営の安定が図られておりますが、農業者の高齢化と後継者不足により農家戸数が減少しており、結果として規模拡大が進み、1戸当たりの経営耕地面積は拡大傾向にあることから、機械化による効率的な作業体系の確立とあわせて労働力の確保が重要な課題となっております。今後、持続的に発展していくためには、共同化など新たな経営形態の検討及び労働力の確保対策と担い手育成対策を急がなければなりません。特に担い手育成対策は、現在、上川農業改良普及センター士別支所、農業委員会、JA北ひびき、さらには士別市受入農家協議会が構成団体となり士別市担い手支援協議会が中心となって取り組んでおりますが、難しい課題であることから大きな成果を得るまでには至っておりません。今後も目的の達成に向けて全力で取り組むことが必要であります。そこで、担い手育成対策として、新規就農希望者に対する充実した研修機会の提供のあり方について伺います。農業に興味があって、将来農業を仕事として新たに志す人が必要な知識や技術を習得するための短期及び長期研修者を受け入れるに当たって、実践的な研修を含めたカリキュラムを事前に示し、個々の希望で選択ができる仕組みが必要ではないでしょうか。また、研修の期間は本市の豊かな自然に触れ、地域の人たちとの交流などさまざまな体験を通じて本市での生活を楽しむ環境を整えるためにも、一定期間滞在ができる宿泊施設が必要だと思いますが、まず、これらの見解を伺います。次に、第三者農業経営継承制度であります。後継者がいないままリタイアしていく農業経営の中には、すぐれた経営が少なくありません。そこで、移譲希望者の農地・施設・機械等の有形資産と技術等のノウハウなどの無形資産を家族以外の継承希望者に継承する手法で、この制度により農業経営が継続され、地域農業を守り、農村コミュニティを維持するためにも有効な手段だと思います。一方では、資産評価の方法や継承希望者に対する投資財源の確保を含むサポート体制の整備など課題も多くありますので、この制度の内容について、調査・研究及び関係機関との連携と協議等についての考え方を伺って、この質問を終わります。 (降壇)

答弁 経済部長 井出俊博(経済部長は2021年3月まで)

ただいまの御質問にお答えいたします。初めに、充実した研修機会の提供についてです。現在、新規就農者、就農希望者に対する取り組みについては、士別市担い手支援協議会が中心となって取り組みを実施しています。具体的な取り組み内容は、地域農業者や関係機関との連携を図り、就農相談会への参加や道内大学などへのPR活動、就農体験者の受け入れや地域おこし協力隊制度を活用し、地域農業を支える担い手の確保、育成の取り組みを実施しています。そこで、お話がありました実践的な研修を含めたカリキュラムを事前に示し、個々の希望で選択できる仕組みでありますが、現在士別市で研修、活動ができる作物や農作業の内容、就農までのスケジュール等を参考例として資料を作成し、就農相談会などで活用しております。この資料につきましては、受け入れ可能な農業者から聞き取りを実施し作成した参考例となっておりますので、実際の研修に向けては、受け入れ農家と研修者、関係機関により研修内容について協議して決定し、進めております。今後、これらの情報については、士別市ホームページなどへも掲載し、広く周知することで士別市農業の魅力の発信、PRに努めてまいります。次にお話のありました一定期間滞在できる施設についてです。就農希望者の研修期間中の滞在施設については、地域の方々との交流や地域行事への参加、さらには就農希望者を地域で理解してもらうためにも地域での滞在が好ましいと考えております。現在、耕種で就農を希望している地域おこし協力隊員については、研修地域で空き家や旧教員住宅の活用を検討しましたが、改修費用等の面を考慮した結果、市が借り上げした民間アパートを利用し、研修を実施しております。今後においても、受け入れ地域での空き家などの利用を基本として考えていますが、将来的に一定期間の滞在施設の必要性について、協議・検討を進めてまいります。次に、第三者農業経営継承制度の取り組みについてです。現在この継承制度は、北海道農業担い手センターの事業として実施されています。事業内容については、経営移譲希望者と継承希望者が登録し、継承希望者が希望する農場を選定、顔合わせを実施し、両者合意となった場合、1週間から6週間の体験実習が行われます。実習修了後、両者がマッチングした場合、地域市町村に委ねられ継承研修が実施されます。なお、継承希望者の登録要件として原則50歳未満で夫婦または2人以上で就農を目指す者で、地域の担い手になる強い意思を有していることが条件です。また、研修費用については農の雇用事業や市町村における助成金の活用を進めてられており、研修期間は最長2年間となっています。農業者の高齢化や後継者不足が進み、世襲による経営継承や従来型の新規参入者の確保だけでは地域農業の維持・発展が難しくなっています。第三者への経営継承は、後継者のいない農家が保有する経営に関する資産、営農技術等を就農希望者へ円滑に継承する有効な取り組みの一つと考えており、継承する側だけではなく、移譲する側にとっても農業経営を生きた状態で引き渡すことは地域に大きな財産を残すことにつながると考えられることから、今後は経営継承に係る農地取得などの資金面や家族との合意形成など総合的な課題について関係機関と調査・研究を進めてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)

質問 12番 大西陽

まず、研修のあり方なんですけれども、従来、受け入れ農家、いわゆる現地で研修をするというシステムですけれども、先ほども言ったかもしれませんけれども、将来この地で農業をするという上では、まず技術も当然大事だし、いわゆる栽培技術、さらに経営に必要な知識を取得するということも大事ですから、そういう意味で現地の研修、それから座学、これは普及センターなりJAを初めとする農業団体にお願いをして、座学も含めた研修を一定程度確立するということが大事だということを今質問の中で訴えたので、この辺の確認とあわせて、宿泊については、農業というのは御承知のとおり、より現場に近いところで暮らすというのが本来の農業のあり方だと思うんです。そういう意味では、市内多くの宿泊施設をつくるということにはなりませんけれども、できれば市の住宅なり空き家を改修するなり、しっかりとした宿泊施設をつくって、複数で研修に当市に入るときにはみんなでそこで生活をするというシステムをぜひ進めてほしいというのが今回の質問の趣旨ですから、今の答弁では何となくわかりませんので、確認をしたいと思います。それから、最後に言った第三者の農業経営継承制度、これは比較的新しい制度かなと思いますけれども、長所・短所いろいろありますけれども、将来、農業を継承して農村コミュニティ等を持続するためにはこういう制度もぜひ取り入れるべく前向きに検討してほしいということなので、この点も含めて再度お答えいただきたいと思います。

答弁 経済部長 井出俊博(経済部長は2021年3月まで)

再質問にお答えいたします。研修制度のあり方につきましてですが、先ほど私の答弁の中では、カリキュラムをある程度つくってという話をさせていただきましたが、今現在の就農を希望されて研修を受けている方も、今現在議員もおっしゃられていたJAでの研修ですとか普及センターでの研修ですとか、そういったものにも参加をしながら研修を受けているという状況にあります。こういったものに関しては行政だけではできませんので、そういった関係機関と連携をしながらこれからも座学の確保については進めていきたいなと考えております。それから宿泊の関係ですけれども、今、議員もお話しのとおり、あちこちにそれぞれということはなかなか難しい、中心地かは別にしても、私どもの考えているのは、各地域にやはり住む、研修ができるような住む住環境があるような体制が一番望ましいのではないかなと思っています。先ほども答弁申し上げましたが、周りの地域の方々のところに入っていって、それで顔を突き合わせて技術研修をする。そういったことが一番大事だと考えておりますので、今の現段階では、そういったことを進めながら、将来的には、先ほども答弁申し上げましたが、研修施設ということも検討が、たくさん研修者が出てくるということになれば、そういうことも一つ考えられるのかなと思いますが、今のところ、各地域にどういった空き家なり住宅環境、そういったものをきちんと把握をし、それを相手方、PRしていく先で一体的に提案ができるような形をとっていきたいと考えております。また、最後になりますが、第三者の経営継承の関係ですけれども、これについてもやはり重要なことだと考えておりますので、これについてはまだまだ勉強不足な部分もありますので、関係機関と研究させていただきたいと考えております。以上です。

出典:士別市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる