みんなの議会

標茶町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月6日

「ふるさと納税」は商業振興に活用すべきだ

2023年9月6日、標茶町議会の一般質問で、類瀨光信議員が質問し、町長 佐藤𠮷彦、企画財政課長 長野大介、観光商工課長 三船英之、副町長 牛﨑康人が答弁しました。

質問者
類瀨光信 議員
答弁者
町長 佐藤𠮷彦、企画財政課長 長野大介、観光商工課長 三船英之、副町長 牛﨑康人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 類瀨光信

通告に従いまして、2点質問いたします。1点目、「ふるさと納税」は商業振興に活用すべきだ。超高齢化社会の到来によって、ネットへの対応や運転が困難な、いわゆる「買物難民」が増加しています。町民にとっては、特養や病院がフル稼働していない状態であることが老後の大きな不安となる中、追い打ちをかけるように郊外の大型店が本町からの撤退を表明しています。このことが高齢者を中心とする「買物難民」の不安を非常に大きなものにしています。この大型店の撤退の影響について、町はどのように分析し、今後、具体的にどのように対応しようとしているのか聞きます。町内では商店の数が減少していて、高齢者が徒歩で買物ができると言われる半径200メートル圏内に商店がないという地域が増えつつあります。町民の日常生活を守る最後の砦として、町内の商店をどのように維持しようとしているのか。また、「ふるさと納税」を利用する町民がいることで、「失われているふるさと納税」があると思うのですが、このことが食品や嗜好品に関する町内の商店の売上げを削っているという可能性があるのではないでしょうか。「ふるさと納税」の恩恵を受ける業者がいる一方で、売上げを減らす商店があるのではないかと思いますが、町としてはどのように考えていますか。こうした観点から、「ふるさと納税」のうち使途を指定しない寄附を商店が生き残るための「商業振興策」と本町の観光を牽引する「SL冬の湿原号」や「ノロッコ号」で標茶町を訪れる観光客をもてなすための駅前商店街の環境整備に充てるべきだと私は思います。さらに、「ふるさと納税」は、老朽化した商工会の物理的機能の強化と、周辺住民の避難拠点となり得る性格を持つ複合施設を駅前商店街に整備する、そのための財源にもなり得ると思います。町内商店へのてこ入れによって、持続可能な商業経済圏を堅持し、町民の、特に高齢者の日常生活を守るために「ふるさと納税」を有効に活用すべきと思いますが、いかがですか。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

11番、類瀨議員の「ふるさと納税」は商業振興に活用すべきだとのお尋ねにお答えいたします。1点目の大型店退去の影響についてどう分析し、具体的にどう対応するかのご質問ですが、株式会社ホクレン商事が運営しているAコープしべちゃのことと存じますが、10月15日をもって閉店することが本社で決定したと農協より情報提供をいただいております。組合員に限らず多くの町民が利用されていた店舗であっただけに、大変残念であります。町としては具体的な数字等による分析は行っておりませんが、今後、顧客が町外へ流出することが懸念され、町内経済、消費者の利便性の影響が大きいものと認識しております。店舗の今後の利用につきましては、農協、商工会、町の理事者による有効活用に係る協議を実施しており、建物所有者である農協で今後の店舗の方向性や考え方を整理し、その後、具体的な議論を進めていくことを三者で確認しておりますので、ご理解をお願いいたします。2点目の町民の日常生活を守る最後の砦をどう維持しようとしているかのご質問ですが、駅前商店街につきましては、商工会が実施した商工会実態調査結果により、経営者の高齢化が進む一方で、事業継承の進んでいない状況が明らかとなっております。中小企業庁の公表した「事業継承ガイドライン」では、事業継承に5年から10年程度の準備期間が必要であるとしており、実際に後継者に事業を引き継ぐ前から計画的に社内の体制整備や人材育成を進めることが円滑な事業継承の実現につながります。事業継承は経営の引継ぎと資産の引継ぎの2つの視点で進める必要がありますが、商工会との連携により、これらの知識を深める講習会の実施等の機運醸成を図ってまいります。また、GOGOチャレンジショップ支援事業により、町内で起業するインセンティブとして引き続き制度を継続あるいは拡充することで、新しく事業に取り組む事業者を支援してまいります。次に、ふるさと納税の恩恵を受ける事業者がいる一方で、売上げを減らす商店があるのではないかとのご指摘ですが、総務省の公表資料では、毎年、自治体ごとのふるさと納税によって他の自治体に寄附した額と控除額については公表されておりますが、返礼品の有無や返礼品の種類などは公表されておりませんので、食品、嗜好品に関する影響額は明らかではありません。しかしながら、コロナ禍においてインターネットショッピングの利用が飛躍的に伸びたことが報告されており、また、町内で移動販売、宅配方式の普及が見られ、これらの影響についてはコロナ禍の一環としてお買物券発行で町内消費対策を行ってきたところですので、ご理解を願います。次に、ふるさと納税の使途として駅前商店街の環境整備に充てるべきだとのご指摘ですが、本町に寄附していただいたふるさと納税の使途につきましては、寄附者が使途を指定することができ、本町では7項目の指定した使途と使途を指定しない項目があります。これまで頂いた寄附金の使途については、基本的には事業化された事業から寄附していただいた方が最もふさわしいと感じていただける事業の財源に充てております。議員ご指摘の商業振興に係る各種事業については、現在、事業化のきっかけとなる関係者や関係団体からの要望やお話などがないため事業の計画もありませんので、現時点では議員ご提案の事業に充てることは言えません。今後、関係者から要望があり、具体的に事業構築されたときには、その財源に充てる事業の選択肢の一つになるものと考えておりますので、ご理解を願います。

質問 11番 類瀨光信

まず1点目、大型店の撤退の影響についてどう分析しているかについてお答えいただいたわけですが、具体的な数値等に関して分析を行われていないということは分かりました。ただ、これまで該当する大型店がどの程度売り上げていたかということは、それは分かると思うのですね。その売上げが単に町外に流出するという、そういったことではないと思うのですね。町内の残る大型店あるいは駅前商店街などにどんなふうにその売上げが分散していって、そのことによって人口要件や売上げ要件によっては即時撤退する可能性の高い大型店、それに類する商店があと何年標茶で営業するだろうかという、そういう展望を持つための分析をしているかということであって、売上げがある程度、要するに分散するとか、流出するということを聞いているのではございませんので、そういった町内の消費動向全体、この先をどう見越すか、見通すかという、そういう意味での分析を行っているかということについて、もう一度お聞きしたいと思います。次に、町民の日常生活を守るための最後の砦が、私は町内の各商店であると考えています。それは標茶町の人口が間もなく7,000人を割り込んで、そして4,000人台までどんどん減っていくということが、まさに実感として感じられる今日なわけでありますから、その時点で、先ほども申し上げましたが、売上げや地域の人口要件を出店の基準としているそういった大型店舗については、その時点で即時撤退していくということが、今、分かったわけではないのです。5年前から、あるいは10年前から標茶町の人口がどうなるかという推計が発表された時点から、そのときにそういった事業者がどういう行動を起こすかということは想像がついたわけです。町長が町長に就任されて間もなく5年たつわけですが、就任当初から就任前から標茶町の元気を取り戻す、そのために商業振興を図る、観光振興を図る、一次産業の振興を図るということをずっと言ってきているわけです。今年度の町政執行方針の中でもそのようなことがうたわれておりますし、先日の一般質問に対する答弁の中でも、そういったことがかいま見られるわけです。にもかかわらず、これから事業継承について5年あるいは10年かかるのだということをおっしゃっていることは、非常にこれまで進めてきている商業振興に係る町の姿勢と矛盾した答弁かなと思います。そういったことであるから地元の商店会が休止するという状況に現在あるわけで、全くこの消費、町民の生活をどう守るかという点に関して言うと、残念ながらスピード感に欠けると申し上げざるを得ません。この点、少なくとも町長が町政を担ってからの5年間、どのように対応を考えてきたのか。その点について再度伺います。それから、ふるさと納税が地元の商店に影響を与えているのではないかというふうに分析する向きがあります。それは全国あるいは全道でどの程度の住民がふるさと納税を利用しているかということが数値として表されています。平均的な数値を標茶町に当てはめて、標茶町が一次産業が盛んで、そんなに肉やそれ以外の食品を利用しないだろう、求めないだろうということも考えて、仮に住民の10%の方がふるさと納税を利用したとして、8万4,000円まではとてもお金を使わないだろう。1人が5万円ぐらい利用したとして、標茶町で失ったふるさと納税のうち、幾らがそのことに使われて、そのことによって町内の類似のものを取り扱っている商店の売上げが減っているのではないかというのが私の質問でございます。その点、そういった平均的な数値を当てはめて、SLやノロッコ号で標茶を訪れる人をもてなすための駅前商店街の環境整備、これについて地元から、関係者から具体的にそういった要望がないので、今のところそこに投資することを考えていないということですが、これも具体的な要望がないのでという商工会の物理的機能の強化に資する、あるいは周辺住民の避難拠点となり得る複合施設の建設にもふるさと納税を役立てるべきではないかという点についてですが、関係者から要望がないということをおっしゃられましたが、関係者から要望がないから、では何もしませんかということです。これまで駅前商店街あるいはその地域の駅前商店街の方が安心して営業を続けていけるように内水面、内水の氾濫対策を急ぎましょうということであるとか、高齢化が進む駅前商店街の整備について、直接に町に訴えていないとしても、関係者の声を私たちが代弁しているものであります。したがって、今回答弁いただいた関係者からそういった要望等がないので今のところ考えていないというのはいかがなものかと、また、その真意についても伺います。

答弁 企画財政課長 長野大介(企画財政課長は2024年3月まで)

お答えいたします。町外の自治体に標茶町から流出した金額と控除額について公表されてございまして、それから言いますと、直近で令和元年度から4年度の4年間の合計でございますけれども、町外に町民が寄附した額というのが2,718万7,400円でございます。寄付額から総務省の返礼品の上限の率である30%を掛けると、4年間の合計額は815万6,220円が返礼品として返ってくることができるだろうというような金額になっております。さらに、返礼品というのをカテゴリーごとに取り扱っている事業者で数字を出しておりまして、一番信頼の置けるようなところで言うと、食料品、肉製品、魚介類、フルーツ、惣菜・加工食品、米だとかパンだとかを含めた食料品に関するカテゴリーの合計で申しますと60.38%でございます。先ほどの4年間の合計額、ふるさと納税の30%から試算すると、4年間の合計額で言うと492万円ほどが、食料品に関するカテゴリーで町内に入ることが可能な金額ではないかなというふうに思っております。それで、町内の食料品を扱っているところというのが、町内大型店、そしてコンビニだとか、あるいは町内の肉製品だとか、あるいはパン屋さんだとか、いろんなところがありまして、町内の町外資本ではないところとコンビニを除いた町内で食品を取り扱う小売店の割合というのが、過去にプレミアム商品券とかで出した、実際にそれで入った額、割合というのを算出すると、それが7.4%というふうになりまして、先ほどの数字から言いますと、4年間で食料品を扱う商店で影響を与えたと思われる額が36万4,000円ほどでございます。1店舗当たりで言うと、年間で7,300円ぐらいとなってございます。以上でございます。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

お答えしたいと思います。町長就任してから、簡単に言うと何もやっていないのではないかというような質問かなと思うのですけれども、実は皆さんご存じのように、私が就任してすぐ新型コロナです。その中で、標茶の経済をどうやって維持をしながらやっていこうかというのが実はこの4年間だったのではないか、そんなふうに思っています。その中で、様々な商店街、事業所向けの事業を新たに設立したり、保証金を全額無料にしたり、様々な金融政策をやりながら、それから地元のアウトドア事業者とか、宿泊事業者等についても、しっかりやらせていただいて、実は現時点ではコロナ関係の事業倒産というのは1件もまだ出ていないのではないか、そういう意味では本当に大変な時期で事業者の皆さんも含めて頑張っていただいた、私はそういうふうに思っています。類瀨議員とは評価が大分違うのではないかなと、そんなふうに思っています。それから、今回、1店、大型店がなくなる部分については、これからしっかり農協と、それから商工会と、会長ともしっかり協議をするということで確認されていますので、その影響が極力ないよう、大型店で地元に今までの購買力ができるだけ同じような形でできるような形にできないかということを協議していきたいと思っています。それから、ふるさと納税のことをいろいろ言われて、ご心配されているのかなと思うのですけれども、これについては、今、担当課長から外に出ている分のお話もありました。しかし、これについても、私が町長になってから返礼品をつけたふるさと納税をやったことによって、実は町民の中にも標茶町がふるさと納税をやるのだったら、極力外からのふるさと納税をやめようかと、逆にその抑制力にも私はなったと思っています。これがなければ、もっともっと伸びているのではないか、そんなふうに思っていますし、ある大型の近隣の市を見たら、本当に億単位の金が実は流れています。そういう状況を見ながら、私はふるさと納税についても公約で述べさせていただいて、実現して本当によかったな。それに多くの事業者の皆さんが協賛していただいて、昨年は何とか2億円まで超える金額になったということです。これについて地元の商工会関係のそういったものに活用できないという話です。これについては実は全く話をしていないわけではなくて、会長、それから商工会の理事者の方といろんな話をしています。商工会の会館が古くなったから、その後どうしたらいいのだろうということを全く議論していないわけではないです。ただ、まだ今時点として結論が出ていないので、具体的なことを今、私が責任ある立場でこういったことを申し上げられないので話をしていないだけのことであって、いろんな機会あるごとにその可能性について議論をしているのが現状でありますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 11番 類瀨光信

まず、ふるさと納税、失われている金額に対する評価ですけれども、必ずしも課税対象者だけがふるさと納税を利用しているわけでないという、そういった視点が欠けた試算であると、そんなふうに思います。それと、100%それを申告するということでもないということも多少考慮されるべきと思いますが、おおむね担当課長がおっしゃられたような、そういったことになるのかもしれません。ただ、町内の各商店がいろんな形で売上げを減らしている中に、そういったふるさと納税の影響であるとか、通信販売の影響であるとか、そういったことを常日頃から考えるのが行政の役割でもあると思いますので、今言われたから、そのことについて数字を検証して、そして、いろんなことをやってきたと町長おっしゃられました。もちろんそのとおりです。大変な時期に町政を担って、商業振興についてもお金を貸すことを中心に取り組んでこられたと思いますが、貸したお金をそのお店屋さんがどうやって返すかという、その持続可能な状況にするための取組がどうであったかということをお伺いしているのであって、何もしていないということを言っているわけではないということをご理解いただければと思います。つまり、お金を貸してきたことによって、町内の商店、コロナの影響によって倒産されていない。事実であると思います。ただ、農業関係で言うと、今現在、クラスターショックが起きているように、この先が問題なのであって、この先、町内のお店屋さんがどのように生き残っていくかについてどういった施策を打ってきたかということをお伺いしているわけで、その点については残念ながらご答弁いただいていないというふうに思います。そして、今回の大型店の撤退、それをきっかけに将来私たちの、それから特に高齢者の買物に不便を喫する方々の利便性をどうやって確保していくのか、町としての機能をどうやって残していくのかということを考えるきっかけにしなければならないと思うわけです。ですから、撤退するお店の再利用のことはもちろん大事ですけれども、そのことによって、ほかの大型店、どのように今後なっていくのか。それから、そのことで地元の商店がどうなっていくのかという、そういう対極的なというか、全体のビジョンを知りたいわけです。今その施設をどうするかというのは、それは一生懸命関係者の中で考えていただければいいし、それと同じぐらいの内容を地元の商店会、商工会、そういったところとしっかりお話ししていただいていれば、少なくとも商店会の休止というような事態に至らなかったのではないかと思いますが、その点についてはいかがですか。どう思っておられますか。というか、そもそも商店会が休止していることをご存じですか。

答弁 観光商工課長 三船英之(観光商工課長は2025年6月まで)

お答えいたします。駅前商店街組合の休止ということでよろしかったでしょうか。(「はい」の声あり)

答弁 観光商工課長 三船英之(観光商工課長は2025年6月まで)

これにつきましては、令和5年度に事業を休止するということで、商工会を通じましてうちのほうに連絡をいただいているところでございます。その理由につきましては、当初の協同組合としての目的は達成したものと考えて、後は休止したいということで伺っています。以上でございます。

質問 11番 類瀨光信

当初の目的とは、具体的にはどういったことですか。

答弁 観光商工課長 三船英之(観光商工課長は2025年6月まで)

お答えいたします。具体的にその項目については承知しておりませんが、通常総会の資料の中を見ますと、組合の目的で地域に根差した商店街づくりということで、イルミネーションですとか、花いっぱいの運動、プランターの設置事業ですとか、町並み景観促進事業などを行っていますということで書かれておりまして、そのとき商工会のほうから付け加えて言われているところは、共同して実施していた除雪作業も個別に実施するようになった、そのことも理由として休止しますということで伺っております。

質問 11番 類瀨光信

その休止に当たって、でも解散ではないわけで、休止ということですから、まだやるべきことがある状態で休んでいるということで、休まざるを得ない理由ということについて私たちは思いを巡らすべきではないでしょうか。地元商店の減少、それから人口減少により、そういったイベントの維持が難しくなってきている、そういったことが原因ではないかと、そのように考えるのが私たち、あるいは行政の方々の立場ではないかなと思うわけで、今ご答弁いただいた部分については、そういった総会資料等の字面から分かる内容として承りますけれども、到底その休止の理由として、私も含めて町の方も、そのとおりだねということではないと思いますそれともう一つ、私が町の施策、今回の最初の答弁で、そういった要望がないからということがありました。駅前商店街の環境整備についてですが、最初の再質問でも申し上げたとおり、町としては観光振興、商業振興というものをとにかく進めるのだと。それによって標茶町の元気を取り戻すのだと。もちろんほかのことと併せてですけれども、そしてJRの路線維持についても、そういった観光客を運んでくるSLであるとかノロッコ号、それからロイヤルエクスプレス等について、標茶町としてでき得ることをやっていくのだと。だから、観光案内所のトイレも積極的に改修するのだということだったのではないですか。観光案内所のトイレに限らず、当事者から声が上がらなくても、議員がこの場でそうすべきではないですかということに昨日も真摯に答えているではないですか。別に当事者が、商工会が、駅前商店街組合の方が直接的に何かを町に言わないとしても、この先を展望してどうすべきかということを考えるのが行政の役割でもあると思いますが、特に駅前商店街の環境整備について、どのようにして一生懸命誘致している観光客をもてなそうとしているのですか。

答弁 副町長 牛﨑康人

お答えいたします。類瀨議員からは、とても難しい課題を今突きつけられているというふうに感じております。議員もおっしゃるように、この関係についてだけではないのですけれども、この場で議員の皆さんと私たち、大いに議論して、解決の糸口を見つけていかなければいけないなというふうに常々思っているところであります。質問の中でもあったのですけれども、買物難民から始まっているのですけれども、買物難民の解消策として挙げられているのが、宅配サービスであったり、それから移動販売であったり、あるいはコミュニティバスで高齢者の足を確保する、そういったことが言われております。一方、後ほどあります漏れバケツ理論の中では、そうではなくて、町内既存の商店の消費をどうやって高めるか。そうすることで、地域内経済が循環するのだ。これはお互い理屈は合っているのですけれども、限られた地域の中で見ると矛盾した課題でありまして、こうすればいい、ああすればいいということはあるのですけれども、なかなか解決に至っていないというところであります。多くの頭で考えて町民のためになるような方策を見つけていかなければいけないなというふうに感じているところでありますので、この場でいただいた提案については、全てちゃんと受け止めて可能性について考えているつもりではございます。駅前の複合施設、以前にあったときには、ハザードマップで浸水区域にあるのでというところも併せて、1階を駐車場にして2階以降にそういった複合施設を設けてはどうかという、そういう提案でありました。また、そこに加えて、駅前の地域ににぎわいを取り戻すために職員住宅も移設してはどうかという、そういうご提案もありましたけれども、防災関係に関しては、ハザードマップの浸水区域というのは、ハザードマップができた後にタイムラインの概念が取り入れられまして、昨日のような急な雨というのはなかなか対処しづらいところはあるかもしれませんけれども、ハザードマップの中で考えられている洪水については事前に避難ができるというところで、まず多くの住民の方のリスクを回避できるのではないか。それから、職員住宅の移設について言うと、誰よりもいち早く災害対策本部に駆けつけなければいけない職員を、家族含めてそこから家族を避難所に送り出し、そして職員が駆けつけるというような形には、なかなかしづらいのではないか。大変申し訳ないのですけれども、この点に関しては、職員の公的な任務に就くというところを優先して、なかなか駅前の職員住宅に移設は難しいなというふうに感じていたところであります。駅前商店街、駅前に限らず町内の商店、町長の最初の答弁にあったように、経営者の高齢化が浮き彫りになっていて、この数年の間の取組ということ、議員からもご指摘ありましたけれども、これに関しましても、私どもが今日答弁するところから始まるのではなくて、既に商工会の中でも幾度と研修等で取り組まれているというふうに聞いた記憶がございます。ただ、なかなかその当の商店主の方たちが動きづらいのかなというようなところで、声をかけるだけなのか、強く背中を押すのか、その辺については個々の状況もあるので行政として取り組むのはなかなか難しい、これも商工会等と一緒にやっていかなければならない課題だというふうに感じているところであります。それから、ふるさと納税の関係で先ほど企画財政課長から答弁がありまして、それに関して議員から補足100%ではないのだろうということであったのですけれども、これに関しては、総務省のほうから公表されている寄附額をベースにしておりますので、30%の返礼品の額というのはあくまでも最大限として押さえていただきたいということで申し上げたところでありまして、寄附額総額については100%であるというふうに私たちは認識して、この議論をさせていただいているところでありますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 11番 類瀨光信

ふるさと納税に関する部分は、なかなか詳細が分からない部分があるという中で、細かいところまでご答弁いただいて、大変私も、それからこの議場にいる方も理解が進んだものと思います。ただ、よそからのふるさと納税によって、自主財源が、使えるお金が増えているのだという単純なそういった発想をもちろん行政の方はそうは思っていないと思いますけれども、町の方もそうではないのだということをよく考えていただく機会にもなるかなと思います。その上で……(何事か言う声あり)

質問 11番 類瀨光信

そのために町内で買えるものは町内で買うというような、そういったことも進めていかなければならないのだという、そういったことを考えるきっかけにはなると私は思います。そして……(何事か言う声あり)

質問 11番 類瀨光信

町内会、町内の商業団体とお話をしているということを町長、力説しておられましたので、今回の大型店撤退についてJAも含めて、商工会も含めて行政と三者でスピード感を持って取り組んでいる、そういった状況をぜひ町内の各商店の存続あるいは駅前の商店街の活気を取り戻すための取組にも波及効果があるよう期待いたしまして、私の質問は終わります。2点目……(何事か言う声あり)

質問 11番 類瀨光信

公共事業における地元調達率を高めるべき。経済を水が満たされたバケツに例えることがあります。地方自治体の場合、その多くはバケツに穴が空いていて、地場産業の利益が地域内で循環することが少なく、バケツの外側の自治体あるいは業者を潤していると言われています。これが「漏れバケツの経済」と言われる構造です。本町の場合、基幹産業である酪農に関連する産業の多くは、バケツの外側にあります。そのため、250億円を超えるそういった生産高を誇りながらも、地域内でお金が循環しているという実感がなかなか持てずにいます。酪農自体の構造が典型的な「漏れバケツの経済」と言えるかもしれません。そんな中で、クリーンセンターの建設以降、標茶中学校校舎・講堂、給食センター、釧路湿原茅沼観光宿泊施設と、それぞれ10億円を超える大型の公共事業が続きました。主体的な工事の大部分を釧路市内の下請業者が担っているのは、本町の建設業をはじめとする業界の実態からやむを得ないことと思います。しかし、木材や建築資材を取り扱う事業者をはじめとする関連業界では、数年の間に50億円を超える公共事業、ほぼ建設事業ですが、これが町内で、しかも町内業者によって行われたという実感が全く持てていないといいます。さきに述べた10億円を超える公共事業のうち、直近に完了した「釧路湿原茅沼観光宿泊施設」の大規模改修について、町は、その経済効果を事業費の2倍以上と試算していました。このことを当てはめると、ここ数年の大型公共事業は単純に100億円以上の経済効果を生んでいたことになります。一連の公共事業における「労働力」「輸送」「燃料」「資材」等について、町は町内からどの程度調達されているかを把握していますか。

出典:標茶町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月6日 議事録 PDF(67ページ) 間違いを知らせる