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標茶町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月5日

現行の健康保険証の廃止はすべきでない

2023年9月5日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「現行の健康保険証の廃止はすべきでない」について質問し、町長 佐藤𠮷彦、病院事務長 伊藤順司が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
町長 佐藤𠮷彦、病院事務長 伊藤順司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 深見迪

2つ目の質問です。現行の健康保険証の廃止はすべきではないということについて質問いたします。マイナンバーカード総点検の中間報告が発表されました。この原稿を書いた時点から結構たっていますので、さらに数字的には変わっていると思いますが、マイナンバーカードと一体化した保険証に誤って他人の個人情報が登録されていたケースが新たに1,069件で計8,441件、医療費や薬など診療情報が他人に閲覧されたケースが新たに5件で15件となっています。このようなケースは現在でも増えつつあります。マイナンバーカードと一体化した保険証に他人の医療情報がひもづけされていることは、命に関わる重大問題だと思うのですが、町長の所見を伺います。中間報告について、全国保険医団体連合会は「他人情報ひもづけ1,069件は、氷山の一角だ。全件チェック・全容解明まで運用停止を求めます」との声明を発表し、「これ以上の情報流出、プライバシー侵害を防ぐために、直ちにマイナ保険証を利用するシステムの運用を停止すべきです」と訴えています。この訴えについての町長の所見を伺います。マイナ保険証について北海道社会保障推進協議会が札幌市内で行った内容では、2日間で約600人がシールアンケートに協力し、96%が反対と答えるなどの実態もあります。また、今年6月に厚労省では、マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」の利用実態に関するアンケート調査結果を発表しました。マイナ保険証の利用者にメリットを聞いたところ、56.5%の人が「特になし」と回答。政府は2024年秋に現行の保険証を廃止する方針ですが、ここに来て利点を感じていない利用者が多い実態が明らかになっています。この点についての町長の所見を伺います。また、本町のマイナ保険証の取得率はどのぐらいになっていますか。マイナンバーカードの自主返納が増えていると聞いていますが、返納の仕方について自治体のホームページで告知しているところもあります。申請だけではなく、不安に感じる人が返納できることについて適切に周知・対応すべきではありませんか。このようなことから、町の行き過ぎたマイナンバーカード取得の宣伝はすべきではないと思います。もし、マイナンバーカードに関わる町民の不利益が生じたら町はどのような責任を持つのか伺っておきます。町は、町民のプライバシー保護や命の危険をも生じかねない今回の事態に対して、マイナ保険証を取得していない町民の不利益、不便さを考え、現行の健康保険証の廃止はすべきではないことを国に要請すべきと考えますが、いかがですか。以上です。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

1番、深見議員の現行の健康保険証の廃止はすべきでないとのお尋ねにお答えいたします。初めに、1点目、2点目のマイナンバーカードへの健康保険証のひもづけ誤りについてのお尋ねですが、第2回定例会においてもお答えさせていただいておりますが、このような事案が発生していることは大変遺憾であり、国においてしっかりと原因究明や対策を講じるとともに、不安を払拭する取組を早急に講じていただきたいと考えております。また、政府の総点検中間報告に併せて保険証一体化検討会の「最終とりまとめ」によりますと、政策パッケージを取りまとめ、その内容として総点検、再発防止対策、国民の信頼回復に向けた対応が掲げられました。マイナンバー制度がデジタル社会の基盤として有効に機能するためには、マイナンバーがそれぞれの事務で正しく本人の情報にひもづけられていることが重要であると考えておりますので、今後、速やかに、また、着実に、この政策パッケージを実施していただきたいと考えているところですので、ご理解を願います。3点目のマイナ保険証の利点についてのお尋ねですが、先ほど申しました政策パッケージ内の国民の信頼回復に向けた対応の中で、マイナンバー保険証のメリットを実感いただける実効的な仕組みづくりが掲げられております。内容詳細についてはこれから示されるものと思いますが、それにより利用するメリットにつきましても今後さらに浸透してくるものと考えておりますので、ご理解を願います。また、本町のマイナ保険証の取得率ですが、加入している医療保険は国民健康保険や社会保険等があることから、保険証のひもづけ手続についても窓口対応のほかポータルサイトで個人でも手続が行えるため、町全体の取得率は分かりませんが、国民健康保険での取得率で申しますと7月12日現在で48.5%となっております。4点目の自主返納についてのお尋ねですが、本町では令和5年3月に3件、令和5年度では1件の相談があり、返納されております。返納の相談や一連の事案に対する不安への対応など、現場として適切に対応していると認識しております。周知につきましては、ホームページにつきましては、国のサイトにリンクしていることもあり、国による情報の充実を求めたいと考えております。5点目のマイナンバーカード取得に関する行き過ぎた宣伝はすべきではないとのお尋ねですが、番号法では地方公共団体の責務や役割が明記されており、以前にもご答弁申し上げましたが、今後の普通交付税算出における基礎数値としての影響あるいは各補助金、交付金の算定の際に利用されるなど、本町の行政運営に影響が出ることが予想されております。こういったことも不利益の一つかと思いますので、そうならないようマイナンバーカードの交付率の引上げに努める取組が、今、町としてできることと考えております。そのためにも、マイナンバーカードの取得は個人の意思によるものとなっておりますが、ぜひとも町民皆さんに取得していただくようお願いする次第でありますので、今の取組を行っていることが行き過ぎた取得の宣伝とは考えておりませんので、ご理解を願います。議員お尋ねの不利益というのは、町民の個人情報が流出し、それにより影響が出た場合と仮定しますと、基本的な考えとしては、マイナンバーに関する役割は法律で定められており、特定個人情報は国の責任において管理処理されるものと認識しております。そういった事案が発生した際には、しっかりと対応、説明を求め、町民に説明あるいはお知らせするなど、町としての責任ある対応と考えておりますので、ご理解を願います。6点目の保険証の廃止についてのお尋ねですが、政府のマイナンバーカード保険証一体化検討会では、令和6年秋の健康保険証廃止が円滑に進むよう取り組むとしつつ、全面的な廃止は、国民の不安を払拭するための措置が完了することを大前提として取り組むとの方向を示しました。また、資格確認書は本人の申請に基づき交付するとしていましたが、本人の申請によらず保険者が交付する運用へと改め、有効期限についても最大1年間との従来方針を5年以内へと変更しております。今後も政府において国民の不安を払拭する取組が確実に実施され、マイナ保険証を安心して取得できる環境づくりに努めていただきたいと考えるところでありまして、本町としては、それらの正確な情報提供に努めたいと考えておりますので、ご理解を願います。

再質問 1番 深見迪

それでは、答えやすいところから再質問したいと思います。私、行き過ぎたマイナンバーカード取得の宣伝はすべきでないということを言いました。国がマイナンバーカードの取得率と普通交付税をくっつけて、これ、あめとむちの政策ですよね。こういうやり方をしなければいけないということ自体が、やっぱりマイナンバーカードの問題点だというふうに私は思うのです。それは、でも町長と真っ向から意見が対立していますから、これは平行線になるのではないかと思ってあまりしつこくは言いませんけれども、ただ、玄関に入ったら大きな宣伝が、私しばらく見ていましたけれども、誰も聞いていないですよね。ただ通過するだけで、あれはちょっと行き過ぎているのではないかと、やめたほうがいいのではないか。あそこに立ってあの録画をずっと見ているという人は、ほとんどいないですよね。なのに、もう大音響であれを行っているというのは、ちょっとどうかなというふうに思います。私、今回は、前回もそうでしたけれども、デジタル化についていろいろ意見はありますけれども、全て否定しているわけではありません。ただ、このマイナ保険証については、例えば福岡市の医師会のアンケート調査を見たら、約6割の医療機関からアンケートの回答があって、そのうち約83%が「読み取りがうまくできない」など「何らかのトラブルがあった」と回答したと。そして、会見した会長は「事務作業が楽になったというよりも煩雑さが増えた」という意見が半数以上に上ったと明らかにしているのですね。この点ではどうなのですか、うちは。

答弁 病院事務長 伊藤順司

お答えいたします。町立病院に関するご質問かと思われますが、町立病院では一応読み取り機は設置しておりますが、現在のところ使用される件数が少ないということで、特に問題となっている案件はないと思っておりますし、事務の煩雑化につながっているという認識はございませんので、ご理解いただきたいと思います。

再質問 1番 深見迪

町長に伺いたいのですが、マイナンバーカードを進めないと普通交付税の不利益が生じると。これ、本当に交付税の趣旨を全然曲げた内容だなというふうに思うのです。どう思いますか、町長。意見を聞きたいです。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

私もそのとおりだと思っています。交付税は本来また別次元の基礎数値をベースにしながら算出されているものでありまして、これについては北海道町村会、全国町村会会長を通じて総務大臣に申入れをしています。

再質問 1番 深見迪

ですから、そういうことまでしてマイナンバーカードの取得を進めるということ自体が、このマイナンバーカード自体に疑問を持ってしかるべきでないかと思うのですが、そこは疑問ないのですか。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

新規の取組の中でいろんな問題が発生するのは当然だと思うのですが、やはりそこがもう少し、デジタル化の部分についても、アクセスの問題とかセキュリティーの問題等を含めてまだ不完全な部分で走ってしまったのかなという懸念は持っています。ただ、それを今の時点でやはり見直せるものは見直しながら、現在の保険証も例えば同時進行で使いながら併用していくとか、いろんな解決策はこれからまだまだ出せるのではないか、そんなふうに思っています。

再質問 1番 深見迪

資格確認書をちょっと心配しているのですけれども、聞きたいのですが、岸田首相は、現行保険証の来年秋の廃止、これについて必要なら時期の見直し、判断の先送りを示していますよね。さっき町長もちらっと言ったのですけれども、先送り、どのぐらいかといったら、5年ぐらい先送りするのではないかというような話も出ていますよね。報道によれば、岸田さんの支持率がこのマイナ保険証でがくんと下がってきたので、1年でなくて5年先送りすると。こういうことをするのだったら、マイナ保険証というのは必要ないのではないかというふうに私は思うのです。何か政治の道具にされているような気がしてたまらないのですね。どの世論調査を見ても、町長は見ていると思いますが、7割を超える国民が健康保険証廃止の延期・撤回、これについて求めているのです。資格確認書の期限を最長5年にして、プッシュ型で発行するのだったら、現行保険証を存続するべきではないかと、私そう思うのですが、これについてはどうですか。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

一自治体の首長として、今、国がやっている方向について、その内容についてこれがこうすべきだとかというのは、私は今時点では言うべきではないと思っていますが、ただ、多くの国民の皆さんが不安に思っている部分については、どんどん国に上げて改善していって、国民がやはり使いやすいように変えていくべきだと、そんなふうには思っています。

再質問 1番 深見迪

強引にこれを推し進めている人が政府の中にいるので、今、町長の言ったことは分からなくはないのですけれども、ただ、この議会の中でマイナ保険証、厄介な代物だなという、こういう認識はある程度一致できるのではないかなというふうに思うのです。安心して医療を受けられるように現行保険証廃止に何らかの反対の意思表示をするとか、あるいは要望するとか、先ほど町村会も少し動いているような話を聞きましたけれども、ぜひ町民が医療を受ける際にまごまごしないで済むような今までどおりの紙の保険証、これを続けられるよう、ぜひ努力していただきたいと。これはまた答弁しづらい内容ですので、答弁は求めませんけれども、それをお願いしたいというふうに思います。

出典:標茶町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月5日 議事録 PDF(33ページ) 間違いを知らせる