みんなの議会

標茶町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月2日

学校女子トイレ個室に生理用品を

2025年12月2日、標茶町議会の一般質問で、深見迪議員が「学校女子トイレ個室に生理用品を」について質問し、教育長 青木悟、管理課長 神谷学が答弁しました。

質問者
深見迪 議員
答弁者
教育長 青木悟、管理課長 神谷学

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 深見迪

次の質問に移りたいと思います。ぜひ、早めに頑張っていただきたいと思います。最後の質問ですが、学校女子トイレ個室に生理用品を。今度で4度目でしょうか。コロナ禍で顕在化した「生理の貧困」問題をきっかけに、全国の地方自治体で生理用品の学校や公共施設のトイレ個室への無償配備が進んでいます。生理用品がトイレットペーパーと同じように、学校のトイレはもちろん公共施設や各種施設のトイレにも当たり前に置かれるようにしてはどうかと質問してきましたが、その前提として保護者や児童生徒、個々人へのアンケートを実施し、実態を調査すべきではないでしょうか。京都のある市では、市内4中学校で学校個室に生理用品を置くことを実施しましたが、年間の予算は8万円ほどだと聞いています。実施前は「たくさん持っていく子がいるかもしれない」という声もありましたが、実施してそういう実態はなかったと報告しています。また、市のほうが「学校の個室トイレにトイレットペーパーを置いているのは児童生徒に不便がないようにするためだ」などと答弁したようですが、生理用品も女性にとってはトイレットペーパーと同じように日常的に使うものではないのでしょうか。その意味では、学校トイレ個室に生理用品を置くことは、トイレットペーパーと同じように児童生徒に不便がないようにするためと考えますが、いかがですか。本町でも全国の状況を見、実施すべきと考えますが、教育長のご所見を伺います。

答弁 教育長 青木悟

1番、深見議員の学校女子トイレ個室に生理用品をとのお尋ねにお答えいたします。議員ご指摘のとおり、コロナ禍で顕在化した生理の貧困問題を契機に、全国の自治体で生理用品の学校や公共施設のトイレ個室への無償配備が進んだことは認識しております。1点目の保護者や児童生徒、個々人へのアンケートを実施し、実態を把握すべきではないかとのお尋ねにお答えいたします。本町の学校現場においては、小規模学校の特性を生かし、養護教諭が日常的に児童生徒と接する機会を通じて、きめ細かく一人一人の心身の状態を把握するとともに、必要に応じて衛生指導を行っており、児童生徒の自己管理能力の育成につながっているというのが学校の意見であり、教育委員会でも同じ認識をしております。また、各学校においては、学校評価アンケートやPTAの各委員会、学校運営協議会などの場において、日々の要望や意見などの把握に努めていますが、学校現場や保護者からトイレ個室への生理用品設置を求める声は上がっておりません。このことから、現時点ではアンケートの実施は考えておりません。今後も、学校現場の意見を尊重し、日常的なケアと保健教育を推進してまいります。次に、女性にとってはトイレットペーパーと同じように日常的に使うものではないのかと考えるがどうか、実施すべきと考えるがどうかとのお尋ねですが、京都市の事例によりますと、年間予算が数万円程度で、実施が可能で、たくさん持っていく子がいなかったという実態から、生理用品のトイレへの配備は導入しやすく、常備していない児童生徒にとっての利便性の向上につながると考えます。しかし、本町の教育現場では、養護教諭を軸とした個別のかかわりを通じて、衛生教育と自己管理能力の育成を重視しています。トイレに生理用品を設置することにより、養護教諭による直接の声かけや個別指導の機会が減るおそれがあるため、現時点では学校女子トイレへの設置の考えには至っておりません。今後、全町的な施設整備の動向や公共施設における生理用品の常備化が社会的要請として高まる場合には、学校トイレへの設置について改めて検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解を願います。

質問 1番 深見迪

道立学校の実施は今までもここでお話ししたし、教育長もご認識されているというふうに思いますし、そのほかでも実施しているところがあるのです。そういうところでも養護教諭はいるわけです。そうですよね。なのに、道教委は養護教諭がいるのに実施に踏み切ったと。それならば、これはどうしてですか。

答弁 教育長 青木悟

お答えをいたします。議員ご指摘のとおり、養護教諭はどの学校にも配備されているということは認識しておりますが、先ほどお答えしたとおり、やはり標茶町の実態を踏まえた場合、その人数に大きく違いがあると思います。繰り返しになりますが、やはり少人数へき地教育においては、子供たちとの信頼関係、一人一人のきめ細かな指導を軸にして指導しているというのが基本線でありますので、養護教諭の働きがよりきめ細かく児童生徒一人一人に行き渡っていると認識しているところであります。以上です。

質問 1番 深見迪

私、そういう問題ではなくて、人数の多少にかかわらず、子供たちの個人の人権の問題だと思っているのです。私たちは男ですからそういうことについて、こういうことになるのだという実態はよく、幸い私は教員をやっているときに、何度かそういう場面に遭遇して体験もしているわけですが、個人の人権の問題の角度から考えれば、養護教諭に預ければ済むのだという話ではないと私は思うのです。だから、全国どこでもそういうのを採用して、あるいは議論しているところでは、トイレットペーパーはトイレの個室で誰もが使うだろうと。女性の場合、それから女子児童生徒の場合、トイレットペーパーと同じように生理用品というのは日常的なものだと。そして、その子その子の個人の人権にかかわるような問題だと私は認識しているのです。だから、その見方、角度、養護教諭がいればいいのではないかという、そういうことではないと思うのです。生理用品について、今ほど全国的にこういうふうに話題になっているのはなぜなのかということを考えたときに、やっぱり違う角度から見る必要があるということなのだと思うのです。養護教諭で処理しているから大丈夫だということではないと。その点どうですか。

答弁 管理課長 神谷学

お答えいたします。生理用品の配置の考え方でございますが、本町においては、小規模校の利点を生かして、養護教諭が深くかかわって児童生徒に自分で管理をできる能力、そういうものの育成という部分でも、小規模校のメリットという部分で生かして、十分果たしているのかと思っております。子供たちが学校を出たときに、実際困らないように養護教諭などが関わりを持って丁寧に指導して、最終的に自分で生理用品を管理できる力を育てることが大切だと思っております。そのため、現状の対応を進めていっているところでございますので、ご理解をお願いしたいと思います。

質問 1番 深見迪

私は、規模の大小にかかわらずというふうに言ったのです。だから、個人の人権の問題ではないかと。それで、保護者にしても、養護教諭にしても、当然、養護教諭よりも、むしろ保護者のほうが自分の子供に対する生理の指導とかということが行われていると思うのですけれども、学校に行った場合に様々な問題があるというのは今までも言ってきました。こういう事例もあるし、こういう事例が、こういう困ったこともあると。そういうときに自分で処置できる子供たちが恐らく多いと思うのです。だから、トイレットペーパーのようにトイレの個室にそれさえあれば大丈夫だという安心感があるだと思うのです。それを一々養護教員に報告して、あれこれということではないのだと思うのです。前も話したけれども、別に標茶の養護教諭のことを非難して言っているわけではないですけれども、あんた、何回目なのと子供に聞く養護教諭もいたという事例もあるのです。だから、私は見方を変えてほしいと。つまり、学校規模の大小、人数の大小でなくて、子供の人権を1人の人格として見て、個人の人権の問題だということで、私たちが今までタッチしてこなかった生理用品の問題が、図らずもコロナのときに生理用品の貧困の問題が出て、そこから全国に広まったのです。だから、そういう点では、今、課長のおっしゃったことは私の質問に答えていないと思うのです。人数の大小ではないと、個人の人権の問題だということで、最後にどうですか。

答弁 教育長 青木悟

お答えをいたします。人数の問題ではないと、人権の問題であるというご指摘であるとは思いますけれども、私、指導に関しては、やはりへき地教育というのは人数によって決まっておりますので、その人数によって指導の手だてであるとか、その形態は変わるべきものであるという側面もあるというふうに感じています。同じ思いで私自身も以前にもお答えいたしましたが、この生理用品の趣旨に関して、基本反対しているわけではないということはご理解いただいていることかと思います。ただ、教育委員会として通知を発出して、全ての学校で将来的にやりなさいと、こういうものでもないと感じているところであります。例えば、また人数の話になって申し訳ありませんが、今年度、新1年生の数は町全体で39名になってしまいました。例えば、磯分内小学校は3名であります。沼幌小学校はゼロ名であります。虹別も3名。恐らくこのような推移をこれからたどっていくことになるかと思います。標茶小学校、標茶中学校は別として、このようなへき地まで、例えば女子生徒が1人になっても養護教諭は全ての個室に生理用品を置いて回るのかと、それを管理しなければいけないのかと。委員会が通知を出すというのはそういう問題になるわけで、私は、責任ある学校長がこれは判断して、必要であれば学校ごとに設置すべき、それに対して、今、既に養護教諭、保健室には常備してあるのですから、それを移動すればいい、それらは学校にお任せしてもいいのではないかというふうな判断をしていると。議員ご指摘の、今回5回目の質問だと思いますが、その都度やっぱり校長会を通して先生方に議論をいただいて、様子を聞いて、ヒアリングはしております。今の現状でそういったものが緊急に必要であるという回答は得ていない。将来的にはもっともっと地方の学校は減っていくという状況を踏まえれば、やはり養護教諭を軸とした教員による目で判断して、そのケアを指導していく。前回も申し上げましたとおり、忘れた子は本当に保健室に行く勇気がない子もいるかもしれませんが、その垣根を外していくことがへき地教育であると思っております。さらには、本当に貧困が今後生じた場合、あるいは、虐待の子で買えないであるとか、そういった子に関しては、やはり見つけなければいけない問題であると思いますので、いろんな意味から私は、生理用品を置きっ放しで、ただ単に補充していくという方法にへき地に関して賛同はできないというふうに申しているわけです。どうかご理解をいただければと思います。以上です。

質問 1番 深見迪

今、標茶小学校、標茶中学校は別としてと言いましたけれども、標茶小学校、標茶中学校だったら実施する考えはあるということですか。

答弁 教育長 青木悟

例としてお話ししたわけで、基本的には学校の最高責任者である校長が決めるべきものであると思います。教育課程の編成、教育活動の責任は学校管理規則によって権限移譲しておりますので、やっぱり学校が判断すべきものではないかと思っているところであります。もちろんほかの学校でも、既に磯分内小学校ではトイレに設置はしておりますし、それを妨げる何物もありません。以上であります。

質問 1番 深見迪

先ほど教育長がお答えになりました、いわゆる性教育の指導あるいはもっと縮めて、生理に関する指導、これと自分で安心して処理できるということとは別物ですから、そこはそういうふうに捉えてほしいなと思います。それから、別に反対はしていないというようなことなのですけれども、私は先ほど父母のほう、保護者のほうからそういう要望が上がってきていないと、声も上がってきていない。だからこそアンケートを取るべきなのだと思うのです。どうして保護者や子供たちの意見を、だって、その子たちが中心なわけですから、該当者なわけですからね。この辺、なぜアンケートを実施されないのかなと思うし、この問題は、先ほども言いましたように、子供たちといえども1人の人格を持つ人間であって、人権の尊重の観点から見るべきではないか。たとえ少人数であっても、そういうふうに見るべきではないかと思うのですが、アンケートの問題と個人の人権の問題ということに関して、もう一度お答えできませんか。

答弁 教育長 青木悟

お答えをいたします。先ほどの課長から触れたこととは思いますが、行政機関が行うアンケートというのは非常に重たいものだと考えております。私自身も管理職のときには、行政機関が行うアンケートはイコール指導であるというふうに教えられました。したがって、教育委員会が行うアンケートは、必要最少限度にすべきものであると自覚しています。個々の物品に関して必要であるか必要でないかという類いの質問は、基本的にはすべきではないと考えております。また、児童生徒、保護者に対するアンケートというのは、教頭に相当な負担をかけるものでもあります。働き方改革の観点からも、厳に最小限に慎むものであるというふうに考えているところでもあります。加えて、冒頭で申し上げましたとおり、やはり今、校長会との密接な連絡体制を取っておりますし、そういった声も、ヒアリングを課長以下、常時やっておりますので、それを信じるというところも基本線にありますし、今、校長会が考えていることと我々の意思は同じ方向を向いているなというふうに感じていますので、それを飛び越えて委員会がアンケートを行うというのは、同時に校長以下教員の信頼を欠くものであるとも考えております。以上です。

質問 1番 深見迪

個人の人権の問題については答えられない。

答弁 教育長 青木悟

個人の人権という話でありますけれども、やはり個人の人権というのは、健康に暮らす権利というのは、子供たちが楽しく学校生活を送る権利というのは、一番大事にしなければいけないと思っております。それから、先ほどの質問に返るかもしれませんが、やっぱり安心・安全な生活を送らせるということ、特に健康指導、性指導も含めた健康指導こそ子供たちの人権を守るべきものと考えております。であるならば、やはり最終的には健康指導の基本は自分自身の健康を自分で守ろうとする意思であり、能力であるというふうに考えておりますので、繰り返しになりますが、やはり自分自身でその健康管理、それをする能力を育ててあげること。先ほど議員はトイレットペーパーというご指摘がありましたけれども、個人の人権の話になるのであれば、やはり議員のご指摘のとおり、自治体全体でこれは全ての公共施設に配備すべきものではあるというふうには考えます。もし、そうであるならば、当然、公共施設である学校にも配備するという方向に流れるかと思います。学校はあくまでも社会で生きる子供たちを育てる場面でありますので、私自身、今の社会状況を考える限り、トイレットペーパーではなくて、ややハンカチのような存在であるなというふうに認識をしておりますので、やるのであれば、まず最初に公共施設、これが筋でないかと考えております。以上です。

質問 1番 深見迪

学校も公共施設だと思うのですが、これでやめますけれども、自分自身の健康は自分で守る、ですよね。だったらなおのこと、生理用品も一々何かあったときにということではなくて、自分できちんと処理できる、そういう指導をした後は、自分で処理していくという、そういう意味でトイレットペーパーと同じでないかということを言いました。私、もう少し勉強して、また、この問題について教育長と議論したいなというふうに思っています。そうこうしているうちに、全国的には、この問題については進んできているのです。だから、そういう点では、またこの問題について質問すると思いますけれども、そのときはまたよろしくお願いいたします。以上、終わります。

出典:標茶町議会 令和7年第4回定例会 2025年12月2日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる