みんなの議会

標茶町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日

厚岸道立自然公園の国定公園化への本町の対応

2019年12月10日、標茶町議会の一般質問で、本多耕平議員が「厚岸道立自然公園の国定公園化への本町の対応」について質問し、町長 佐藤䭾彦、観光商工課長 多津美悟、農林課長 長野大介が答弁しました。

質問者
本多耕平 議員
答弁者
町長 佐藤䭾彦、観光商工課長 多津美悟、農林課長 長野大介

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 本多耕平

では、私のほうから、通告に沿って2件質問したいと思います。1点目は、厚岸道立自然公園の国定公園化への本町の対応についてということで町長のお考えをお聞きしたいと、このように思います。厚岸道立自然公園(厚岸、浜中、釧路町)の国定公園化を目指す期成会(臨時総会)が去る10月25日に開かれたことが翌日10月26日の新聞で報道がありました。3町の団体に加え、オブザーバーとして釧路総合振興局など、多くの関係者が国定公園化を最終決定まで活発に運動していく、さらに振興局長は、自然や文化を体験する「アドベンチャートラベル」の場として、同公園を初めとする釧路管内が有望であることを力説されています。自然を守り環境保全、あわせて観光振興を図る対策、施策は、今日の道東経済には不可欠であります。国定公園を目指している隣接する町として、町長に次の点を伺います。公園予定地に本町は入っていないのか。上流域における産業振興に影響はないか。本町の観光振興との接点をどのように考えるか。狩猟、有害駆除事業への影響はないか。以上について伺います。

答弁 町長 佐藤䭾彦

9番、本多議員の厚岸道立自然公園の国定公園化への本町の対応についてのお尋ねにお答えいたします。まず、1点目のお尋ねでありますが、国定公園の区域に含まれる予定地域に、別寒辺牛湿原の上流部、保護が必要な区域として本町の下茶安別地域の一部が含まれております。2点目のお尋ねでありますが、現計画では農林業活動について努めて調整を図る必要がある第2種特別地域と、既に人的影響を受けている地域や農林業経営の場として利用されている区域の第3種特別地域が指定される予定であります。第2種特別地域は行為の規模により規制があり、第3種特別地域は農林業活動以外の行為の規模等に制限があるということであります。通常の農林業活動については、許可を要しない場合が多く、許可が必要な行為であっても許可基準を満たせば許可されるので、現状の利用状況では農林業への影響はないものと判断をしております。3点目のお尋ねでありますが、本町内の国定公園区域予定地区は別寒辺牛湿原の上流部、保護を目的としており、直接の利用による観光振興ということでは結びつくとは思っておりません。しかし、議員ご指摘のとおり、釧路管内の自然豊かな環境が有望な「アドベンチャートラベル」の場として脚光を浴びる可能性があり、厚岸道立自然公園が国定公園に指定されれば、本町は、国立公園2つ、そして国定公園、合わせて自然公園を3つ擁する町となり、将来的には釧路管内の連携につながり、観光振興の可能性があるのではないかと考えております。4点目のお尋ねでありますが、別寒辺牛川とチャンベツ川の流域については、第2種特別地域となる予定ですが、現在、国指定の鳥獣保護区で猟友禁止区域となっておりますので、国定公園となっても変わりはありません。また、両河川の間の区域については、新たに第3種特別地域となる予定で狩猟の規制が課せられますが、その区域の多くは湿地帯となっており、北海道猟友会標茶支部に聞き取りをした中では、その区域での現状、猟友をしていないとのことですので、影響はないものと判断をしております。

再質問 9番 本多耕平

私も、なるべく通告に沿った形で再質問をしていきたいと思うのですけれども、実は、町長の今のご答弁の中で、本町がその領域に入っていますよということを今お答えになりました。実は、ここの道立公園から国定公園化するという原案の図面が、平成元年5月20日に出されております。先ほど町長が答弁ありましたように、かなり別寒辺牛台のほうへの拡大があるようですが、それの目的は何であったのか。さらに、この線引きのあれは、領域の決め方ですけれども、それは分水嶺から引っ張ったものなのか、それとも町境界でいったのか、どんな理由でもってこの道立公園を国定化にするために本町のほうの地域に入ってきたのかということを、まずお聞きしたいと思います。

答弁 観光商工課長 多津美悟(観光商工課長は2020年3月まで)

お答えしたいと思います。まず、1点目の平成元年5月20日の図面の関係の部分でございますが、厚岸道立公園の自然国立公園化の動きにつきましては、昭和59年に厚岸道立自然公園国定公園化促進期成会ということで、厚岸町、浜中町、釧路町が期成会を設置し、動きが始まったところでございます。その中で、平成元年の図面については、道立自然公園をメインにして国定公園化を目指そうという図面だと思われますが、国定公園化に向けては、道立厚岸自然公園だけでは採択基準に合致していかないため、その上流部の別寒辺牛川湿原を加えて国定公園化を目指すという動きになってきまして、そういう状況を踏まえて平成17年に、当時釧路市長が主催となって、別寒辺牛湿原は本町の一部も含まれておりますので、行政機関としては先ほどの3町に我が町も加えて、さらに当時の北海道と教育局も踏まえた、そういう機関で構成されて協議会が設置されております。そして、そういう形で現在の公園予定の区域は拡大しているというような状況でございます。失礼いたしました。図面については令和元年の図面でというところで、それでエリアが拡大してきたというような状況でございます。(「議長、まだ説明不足があるのですが、領域をどのようにして決めたのか、分水嶺で決めたのか、どういう目的でもって線引きをしたのか、それもちょっと」の声あり)

答弁 観光商工課長 多津美悟(観光商工課長は2020年3月まで)

お答えします。失礼いたしました。現在の区域は、別寒辺牛湿原のエリアを区域とするということですので、その区域に、あとは農業等の影響がないような形で2種、3種というような形で区域を決めてきたというような状況でございます。

再質問 9番 本多耕平

繰り返し質問いたしますけれども、本町の土地が入っているということですね。それ、別寒辺牛ではなくて、その流域の平野川の地域ではないですか。あくまでも別寒辺牛川の上流の支川で言えば平野川の一部ではないですか、標茶の地域が入っているところは。

答弁 観光商工課長 多津美悟(観光商工課長は2020年3月まで)

お答えいたしたいと思います。公園化に向けての考え方としましては、別寒辺牛湿原という考え方での区域設定ということで、その別寒辺牛川の支流の平野川も含めた土地が区域に入ってくる予定となってございます。

再質問 9番 本多耕平

私は、この公園化がぜひということではなくて、本町とどういうかかわりを持つのだということをお聞きしているので、誤解のないようにお聞きしていただきたいと思うのですけれども、民有地ですか、町有地ですか。

答弁 観光商工課長 多津美悟(観光商工課長は2020年3月まで)

今回、公園区域に入る予定の土地につきましては、民有地、それから河川敷地、国有林の一部も入ってございます。

再質問 9番 本多耕平

そこでお聞きしたいのですが、この10月25日に、いわゆる目指す期成会の臨時総会が開かれていると。厚岸、浜中、釧路町というふうに新聞報道ありました。私はこの新聞報道を信じるわけでありますけれども、これにもし予定されている本町の土地が入っているとすれば、何でこの公園化の中に標茶が入らない、蚊帳の外にいるのですか。お聞きしたいと思いますが。

答弁 観光商工課長 多津美悟(観光商工課長は2020年3月まで)

お答えしたいと思います。この公園化に向けては、先ほどお答えしましたが、本町も含めた協議会という形で北海道は申請をしようとしておりまして、あくまでも公園化の申請は北海道がするということで、協議会はうちの町も含めた協議会があります。新聞報道にありました3町の期成会につきましては、先ほど昭和59年に設置された期成会がまだ活動しておりまして、その3町の期成会としての決定というような形での動きでございます。

再質問 9番 本多耕平

動きはいいのですが、かなりこれはもう振興局も、中心ということではないですけれども、後ろ盾になってかなり公園化というものは現実味を帯びてきていると思うのですが、そこで、この地図の中にといいますか、予定地の中に民有地も含めて入っているとすれば、当然地権者、さらには地域会も含めて、厚岸の公園化に対することについては説明会なり、あるいはまた同意を得るとか、何らかのやっぱり蚊帳の外に置かれない方法はとらないのですか。本町としては、これでいいのですか。私は、やはり地権者に前もって、こういうことがあります、あるいは図面を開きながらこういうことになります、さらには、どういう方向がいいでしょうとか、いろんなやっぱり地域住民とのコンセンサスが必要だと思うのですが、町としてはそういうことは全く考えなくていいのですか。道が決めるのであればご勝手にということでいいのでしょうか、嫌な言い方ですけれども。

答弁 観光商工課長 多津美悟(観光商工課長は2020年3月まで)

お答えしたいと思います。今後の公園化に向けての手続の関係は、総合振興局が事務局を持っていますので、その連絡協議会で進めることになるのですけれども、現在、公園化に向けての資料づくりの委託作業中でございます。3月までに全体の概要が固まりますので、その後、各市町村に協議という形で入る予定になってございますので、明けて4月以降、地域にも説明に入れるような形で振興局には伝えてありますので、明けてから改めて地元への説明会を開催していきたいなと思っております。

再質問 9番 本多耕平

それと、万が一といいますか、これが公園化になった場合、その規制の中で2種という規制枠ということで考えれば、先ほど2種というお答えを聞きました。その中では地域産業にとっては影響ないよという多分ご答弁だったと思うのですが、そこで、皆さん方記憶に新しい、まだこの間の話で申しわけないのですが、実は茶安別の畑作農業開発事業、いわゆる国営事業が完了して約30年ちょっとたつかな。当然、国営事業の河川あるいは湿地明渠については町が維持管理というのはなっていると思うのです。これからの将来のことですけれども、湿地改良をやっているわけですから、当然明渠ですとか暗渠ですとか河川のいわゆる修理とか、いろんな事業がまた出てくるかなと思うのですけれども、果たしてそのときに、いわゆる下流域の問題です。皆さん記憶にあると思いますが、先般、加工場の問題がございました。下流域における地域の反対によって、これが頓挫した。頓挫と言ったらあれですけれども、凍結されている。これは私に言わせれば科学的根拠何もない中での反対の中で押し切られたということで、加工場がふいになりました。私が心配することは、今、2種の中で上流域における産業開発に問題がないというふうに町長は言い切りましたけれども、果たして、今、町長の問題ありませんよというより、2種の規制、私、非常にこれは心配しているのですが、実は、ぜひこういう問題をこれからの、例えば期成会であるとか、あるいはそういう会議の中でできることであれば、上流域の産業開発という問題については十分議論していただきたい。後になってから、また一団体の反対でこれができないとかできるとかということになっては、私大変だと思いますので、そんなことも含めて、いち早く私は本町がこの問題、公園化の問題については触れていただきたい、考えていただきたい。住民も含めて、ぜひ議論をする場を設けていただきたい、このように思います。さらに先ほど、標茶が流域に入っても、狩猟、有害駆除事業には関係ありませんというお話でありましたけれども、今、休憩中にちょっと支部長がいらっしゃいますのでお話ししましたけれども、ここは、ご案内のように、いわゆる鹿、熊の出没の非常に多いところです。これはハンターがいつでも入っています。2種というものは狩猟はできるのかできないのか、改めてお聞きいたします。

答弁 農林課長 長野大介(農林課長は2022年3月まで)

お答えしたいと思います。2種の規制の部分ですけれども、狩猟については行えない状況でございます。ただ、有害駆除につきましては、基本的には被害があったときに申請を行うことによって可能というようなことになっています。

再質問 9番 本多耕平

再度お聞きいたします。有害の場合、申請があった場合ですか。例えば今の本町の鹿の有害であれば、本町、申請によってする場合もありますし、ハンターみずからが歩いて駆除する場合もあるのですけれども、今の課長のご答弁では、申請がなかったら有害駆除には入れないということですか。

答弁 農林課長 長野大介(農林課長は2022年3月まで)

鳥獣保護区での有害駆除の部分につきましては、定められた許可の手続を行うことによって可能になるということでございます。

再質問 9番 本多耕平

それともう一点。今の狩猟と関係あるかもしれないのですが、茶安別地域には非常にそういうような狩猟に関して環境庁ですとか狩猟禁止区域が、特に湿地帯がございます。下茶安別にも2004年9月に財団法人の日本野鳥の会、渡邊野鳥保護区というのがあるのはご存じかと思うのですけれども、そのエリアは全く今回の公園化の問題にはかかっていませんか。

答弁 農林課長 長野大介(農林課長は2022年3月まで)

お答えしたいと思います。今回、2種の一部に日本野鳥の会の土地がございます。

再質問 9番 本多耕平

この公園化の問題についてはまだ検討中でありますから、私も十分理解しない点もあるわけですけれども、現実に公園化を進めるという方向に進んでいることは確かだと思うのです。したがって、私、前段で申し上げましたように、いわゆる環境を守り、地域を守るというようなことから考えれば、これはぜひ成功させなければならないのかなと思っておりますけれども、そんな中で、いわゆる当事者でありますやっぱり地権者も含めて、先ほども申しましたけれども、早くその対策を練るとか、あるいは行政としての観光等も含めて、厚岸の公園化になった場合は本町のこの釧路湿原との観光も含めて、やっぱり観光としての一本にした施策をいち早くつくり上げることを私はまず今段階では望んで、この問題については質問を終わりたいと思います。

出典:標茶町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日 議事録 PDF(44ページ) 間違いを知らせる