みんなの議会

斜里町議会 令和3年3月会議 2021年3月8日

(1)ジェンダー平等の実現に向けて「無作為抽出の公募委員登録制度」の効果は?/(2)保育士不足をどうする?待機児童対策について

2021年3月8日、斜里町議会の一般質問で、小暮千秋議員が「ジェンダー平等の実現に向けて「無作為抽出の公募委員登録制度」の効果は?」「保育士不足をどうする?待機児童対策について」について質問し、町長 馬場が答弁しました。

質問者
小暮千秋 議員
答弁者
町長 馬場

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 小暮千秋

私は、2項目、4点質問いたします。一つ目の項目、ジェンダー平等の実現に向けて「無作為抽出の公募委員登録制度」の効果は?ということで質問いたします。今日、3月8日は国際女性デーです。1975年に国連により制定されたこの記念日は、女性の十全かつ平等な社会参加の環境を整備するよう、加盟国に対し呼びかける日となっています。SDGs、2030年までに達成すべき人類共通の最重要な17の目標にも、ジェンダー平等を実現しようと示されています。このことは、男女問わず生きやすい社会、多様性を認め合う社会の実現に不可欠であると考えます。振り返って我が町を見てみますと、さまざまな業種で女性が働き、町の産業を支えています。しかしながら、町政への具体的な参加機会である審議会等委員など、まちづくりの場への直接的な参画は非常に少なく、以前からの課題であったと思います。私は、多様な町民意思が町政に反映されることが望ましいと考えますことから、以下2点質問します。1、町の各審議会等委員における女性の比率はどうなっていますか。2、無作為抽出の公募委員登録制度導入後、女性委員は増えましたか。2項目めです。保育士不足をどうする?待機児童対策について、ということでお聞きします。現在斜里町では、町立の常設保育園2園、へき地保育所4所、私立認定こども園1園により、未就学のお子さんの教育、保育が行われています。近年、特に3歳未満児の保育ニーズが高まり、各保育園では未満児受け入れや一時保育、認定こども園では一時預かり事業など、受け入れ体制の整備が行われてきました。しかし、残念ながら令和3年度は、待機児童が9名、潜在的待機児童を含めると13名になるとの見込みです。この原因は、主に保育士不足によるとのことですが、待機児童解消のために急いで対策を講じる必要があると考え、以下2点質問いたします。一つ目、保育士資格取得支援事業など積極的な人材育成を検討してはどうですか。二つ目、ファミリーサポートセンター事業をもっと使いやすくしてはどうですか。以上、2項目、4点質問いたします。

答弁 町長 馬場

はじめに、1項目めの、ジェンダー平等の実現に向けて「無作為抽出の公募委員登録制度」の効果は?についてお答えします。このことについては、町の附属機関である各種審議会等の委員において、幅広い町民参加を促すための制度を構築するため、平成28年度には五つの委員会に、平成29年度には七つの委員会において、公募委員を加えるよう条例等の整備をしたところであります。まず1点目の、町の各種審議会等委員における女性の比率ですが、令和2年度においては、28の審議会があり、そのうち女性が委員として構成されている団体は23となっております。人数としては、延べ238名の委員のうち、女性は46名であり、その比率は19.3%となっているところです。2点目の、制度導入後における女性委員登用の状況でありますが、女性委員の比率としては、導入の前後にかかわらず20%ほどとなっており、大きな変化は見られない状況であります。しかしながら、これを公募委員のみに絞ってみると、実際の運用開始となった平成29年度からの4年間において、延べ59名の委員のうち、女性は24名の登用で、その比率は40.1%となり、この制度を活用して女性の積極的な委員を図ってきたところです。本来、無作為種抽出は文字どおり無作為であることから、性別や年代を問わず幅広く町民の皆さんの声を町政に反映する制度でありますが、この制度を活用しながら今後も多くの、特に女性の声を取り入れるべく制度を運用していくことを申し上げ、1項目めの答弁といたします。次に2項目めの、保育士不足をどうする?待機児童対策について、ご質問にお答えいたします。1点目の、積極的な人材育成を検討してはどうか、についてですが、令和3年度の町内保育施設等の待機児童数は、2月末時点において待機、潜在待機合わせて13名であり、年度当初としては、近年で最も多い人数となっているところであり、非常に憂慮すべきことと認識しております。主な理由は、議員ご指摘のとおり、保育士配置が手厚い未満児保育の需要の増と保育士不足と言えますが、町では、新制度の始まる前年の平成26年度から令和2年度までの7年間に、保育士13名を正職員として新規採用してきている一方、結婚、出産に伴う離職、休職も多く、実質的な保育環境の改善にはなかなかつながっていない難しさがあります。これは民間の施設においても同様の状況であると認識しており、町の安定した保育環境の確保のためには、さらなる取り組みが必要と感じているところです。こうした保育士、保育教諭不足は、現在、全国的な課題といえますが、国では、新子育て安心プランとして、令和3年度から令和6年度末までの4年間に、さらに保育の受け皿を確保し、待機児童解消をめざすこととし、さまざまな関連制度の拡充を進めることとしています。そうした各種制度の有効活用を含め、町内で保育士資格取得に関心ある方が学び、働くことができるよう後押しをする。地域のマンパワーの発掘、育成について、どのようなことが有効か検討を進める考えでおります。また2点目の、ファミリーサポートセンター事業をもっと使いやすくしてはどうか、とのご指摘ですが、本事業は平成30年度からスタートし、現在、お子さんを預かる預かり会員が15人、預かりサービスを利用するおねがい会員が16人と一定程度の会員数を確保することができ、各種保育サービスの隙間を埋める事業としてご利用いただいていますが、利用実績が多いとは言えない状況にあります。しかし、この事業は待機児童となった方や、その他保護者の方がゆとりを持って子育てができる環境づくりを進めるためには有効な事業と認識しておりますことから、利用者ニーズを把握し、委託先事業者とも協議をしながら、より効果的に機能する方法を早期に検討してまいりますことを申し上げ、小暮議員への答弁といたします。

再質問 小暮千秋

再質問いたします。まず、ジェンダー平等の実現に向けて、無作為抽出の公募委員登録制度の効果はということでご答弁をいただきました。先日、町長の令和3年度の町政執行方針にも、斜里町に関わる全ての人や団体が主体的にまちづくりに参画し、それぞれの立場を乗り越えて取り組む必要がある。そしてその仕組みとして、無作為抽出の公募委員登録制度を活用し、行政活動全般における町民参画の機会づくりを進めるとありました。これすばらしいことと思います。また、斜里町には自治基本条例があります。第26条には、行政は、審議会等の委員構成に当たっては、その設置の目的等に応じ、公募するなど、幅広い町民が参加できるよう努めるとともに、男女の比率、年齢構成及び地域性が著しく不均衡にならないよう配慮しますというふうにあります。私はこうした条例も有している斜里町に誇りを感じます。無作為抽出の公募委員登録制度、これまでなかなか公募委員を募っても、自ら手を挙げる方が少なかったということで導入されてきたと思います。多様な意見の聴取を図るには、男女比率や年齢の構成も偏らないことは望ましい。そうしたことが導入の意図だと思っておりますが、お答えいただいたように、町民公募委員は、導入後、4年間、新たに延べ59名が参画し、うち女性が40.1%ということです。4年前から導入が進みました無作為抽出の公募委員登録制度は一定の効果があると、私も思います。しかし、各審議会等における女性の比率はいまだに10%と、導入前と比べてあまり変化がないということを今、お聞きしました。そこで、審議会そのものの女性比率を上げるために、例えば、現在、公募委員は2名程度だと思っておりますけれども、それをもう少し、2名よりも増やすというお考えはありますか。

答弁 町長 馬場

おっしゃるように、公募委員だけを見ると、女性の割合は増えている。という意味では、それなりの成果があったかなというふうに思っていますけれども、公募委員の枠というのでしょうか、それがやはり少ないということもありまして、また各団体からの選出をお願いしているという、審議会等の性格上、そういったことから、例えば産業界等々、どうしても男性の方が主になっている現状を考えますと、なかなか、そこの兼ね合いで難しさを感じているところでもあります。その中でも、できるだけ公募枠を増やすことで女性の割合を増やすことも一定程度考えられますので、これについては、これまでを振り返りながら、もっと割合を増やす。また、もっと自らの意思、公募といっても、無作為で抽出した上で、かつ、そういった審議会に参画することをOKしていただいた方ですので、そういう方が増えた方がよろしいというふうに私も思いますので、そういう枠についても今後、考えていきたいなというふうに思います。

再質問 小暮千秋

もう一つ、審議会等の女性比率に対し、今後、斜里町で数値目標を持つというお考えはありますか。

答弁 町長 馬場

今現在、この数値目標を持っているわけではありません。めざすのであれば、数値目標を立てながらということは言えるかなというふうにも思いますので、それがどこまで可能なのか。その辺は研究をしながら臨んでいきたいなというふうに思います。

再質問 小暮千秋

数値目標というのはさまざまな手法があると思います。単純に比率を何%にするべきか、あるいは何人ということにすべきかという目標も色々あると思いますが、まずは目標を持たなければ、いつまでもこの状況が変わらないということもあるかと思いますので、ぜひ検討を進めていただきたいと思います。それともう一つ、私は町民参加の意識醸成の方法として、各審議会等をオープンな場にし、町民誰でも傍聴できるようにしてはどうかと思います。会議の流れや雰囲気などを知ることで、ますます自分が抽出の委員になったときに参加してみようという気持ちが高まるのではないかと思いますが、町長どうお考えになりますか。

答弁 町長 馬場

こういった審議会等の公開についての質問だというふうに思いますが、全てクローズしているわけではなくて、オープンの部分もあったというふうに私は認識しているのですけれども、どれがどれとは言えません。基本はオープンであるべきだなというふうに私は思っています。その中でも、色々な国のレベルでも最近オープンが良いだとか悪いだとかという議論もありますが、そういった中で、率直な意見を言うには、開かれないほうが良いという意見も一方であると思います。その辺との兼ね合いをしっかり判断するということと、それからオープンした場合に、傍聴するスペース、空間の確保、今は密を避けるということが言われていますから、その上でさらに傍聴の空間を持っていったときに、物理的に可能かどうかということも課題としてあろうかと思いますので、その辺も含めて、どのようなことが今後できるのかということも合わせて、検討していきたいと思います。

再質問 小暮千秋

ぜひ公開の場の検討を進めていただきたいと思います。私今回この質問をしたのは、今後策定される第7次斜里町総合計画に向けてのことです。第6次斜里町総合計画策定時には、私も公募の町民委員の一人でした。そのとき、37名の町民委員のうち女性は6名、うち5名は団体からの推薦委員でした。町民の公募委員としては13名のうち女性は私一人でした。ちなみに23名の行政委員は全員が男性でした。私は女性であれ男性であれ、柔軟かつ多様な発想で協議をするということが大切と考えます。いずれジェンダー平等という言葉そのものがなくなることに期待をしますけれども、現状はやはり女性の置かれている立場や環境は男性と違いますので、斜里町の未来を決める総合計画には、女性の意見を十分反映させる必要があると考えます。女性といっても、年代や職業、環境などで経験や考えもさまざまですから、なるべく多くの女性の参画が今後必要であると考えます。一人、二人で、女性の意見を反映できるとは考えません。町長、次期総合計画策定時は女性委員が増えるよう、町民委員である公募委員、また団体推薦委員、それから行政委員ともに、女性委員が増えるよう、今から準備をすべきと思いますが、それについてはいかがですか。

答弁 町長 馬場

第6次総合計画、これを策定するときは、公開をしながらやってまいりました。しかしその委員の構成としては、今お話のあったように極めて少ない女性比率であったということは、現実かなというふうに思っています。公募の枠を私は意識して、町民参加ですから、なるべくという思いでいましたが、なかなかこう、一気にという形にはならなかったということと、無作為抽出の制度もその時点ではなかったということもありまして、そのような結果でやっていただいたということであります。第7次の総合計画策定時には、ぜひ女性の声もしっかり反映できるような、というご意見だというふうに思いますので、それらについて今の制度も活用しながら、できるだけ多くの方、何人が良いかというのはなかなか言い切れませんけれども、今までの6人しかいないだとか、そういうことがないような、もちろん町民参加のスタイルもまだ決めていないことでしょうから、そういう中で、今後、早めに準備をしていくというのは、議員のおっしゃるとおりだと思いますので、女性というのを含めて考えていきたい、準備をしていきたいというふうに思います。

再質問 小暮千秋

次の質問に移ります。保育士不足をどうする?待機児童対策について、これは前向きな答弁をいただいたと思います。この保育士資格取得支援事業、ぜひ進めていただきたいと思います。また同時に、平成27年から子育て支援員制度というのがスタートしており、こちらは保育補助の仕事を行うための基礎が身につき、保育士資格へのファーストステップというような資格でございます。こちらは道が認定する資格で受講料は無料ですけれども、オホーツク管内では研修開催実績がないということで、旭川市や札幌市などに通っていくということで、旅費もかかりますので、こちらも合わせて検討してもいいかなと思います。この理由は、例えば他の市町村から保育士を連れてこようと思っても、どこも人手不足です。しかし町内で保育の仕事と思っても、これまで別な仕事に就いていたんだとか、経験がないため自信がなく、二の足を踏む方もいると思います。そうした方に少しでも自信をつけてもらい、保育の仕事に一歩踏み出す、背中を押すことにつながればと思いますが、保育士資格取得支援事業と合わせて子育て支援員制度についても、ともに検討していただけますでしょうか。

答弁 町長 馬場

保育士不足、待機児童もそうですけれども、さまざま人材が足りていなくて、苦労してやりくりをしているというのがもう毎年の実態です。毎年毎年、今で言うと会計年度任用職員のお願いを、募集をしているわけですけれども、応募がなかなかない中で本当に原課では、苦労しているのをつぶさに見ております。何とかその辺の苦労を解消させ、そして、預けたい方が安心して預けられる環境条件を整えるためにも、今ご提起の部分は大事な要素だというふうに思っていますので、ここは本当に可能な限り、積極的に臨んでいきたいというふうに思います。

再質問 小暮千秋

次に、ファミリーサポートセンター事業についてお聞きします。平成30年度から始まったこの制度ですが今、残念ながら今一つ活用に至っていないというのは、答弁にもあったとおりでございます。なぜ活用されるに至っていないか、現状における課題を、町としてはどう捉えていらっしゃいますか。

答弁 町長 馬場

このファミリーサポートセンター。利用料金が、基本的に使い難くしているのかなというふうに見ております。というのは預かり会員、お願い会員があるわけですけれども、30分当たりの金額で単価を設定しております。スポットでお願いする分には、割と少額の負担で済むわけですけれども、これが例えば待機児童だからずっとお願いするだとかになれば、労務になればそれだけ加算されていくものですから、そういう意味でなかなか負担感が大きいということが一つ、そういった意味での使い難さかなあと思います。スポットでの使い難さがどうかというのは、私も色々気にしている部分なのです。昔、保育ママだとかそういう制度がありまして、結構かみ合ってうまくいっていたという気がするのですが、最近それをされている方のお話を聞いたことが実はないのです。それに、ある意味、変わる部分かなと思うのですが、現実、スポットとして、気軽に使っていただければいいのかなと思うのですけれども、なかなかそういう気持ちにそれぞれ該当する方がなりきれていないのかなというふうに思うのですが、一番のネックは、料金的に負担感が大きいものかなというふうに、原課の方から聞いているところです。

再質問 小暮千秋

今、町長もおっしゃっていたように、料金設定がどうなのかということもありますし、また今回のように待機児童が出た場合、その待機児童、該当するお子さんがいるご家庭で、例えばお仕事をされるときに、フルタイム、毎日というのはちょっときついかなと思いますが、働き方の一つとして、半日であったり、あるいは週何日ということであったりすれば、当面、待機児童であるがゆえに、このファミリーサポート制度を活用できるということもあるのかなと思います。それには例えば、町長がおっしゃったようにスポット的な使い方とはまた別に、長期的な割引制度といいますか、何かそうしたことも考えていくのがいいのかなと思います。またもう一つ、この事業主体は社協ですけれども、例えば、社協の部屋が今、開いていると思うのですけれども、そこで預かりブースという形にできないか。このファミリーサポート制度というのは基本的には、ご自宅でお預かりをするというものです。しかし、施設などに連れて行くことは可能となっています。なかなかマンツーマンで、自宅で預かることのハードルというのもあるかと思いますので、そうしたことも踏まえて、再度、このファミリーサポート制度、見直しを図ってはどうかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 馬場

このファミサポの制度ですけれども、必ず預かり会員が自分のところに連れていって、面倒を見るという仕組みになっているものですから、そこが一つのネックだというのは私も承知しております。そういった意味で今ご提案のあった、例えばですけれども、社協の空きスペースを活用した預かりルームあるいは預かりスペース、そういうようなことも可能となるならば、また一つ活路が開けるのかなというふうにも思いますので、それが制度として可能なのかどうかも含めて、検討していきたいなと思います。

再質問 小暮千秋

一つの例を申し上げますと、議会で伺いました芽室町では、毎週月曜日に、福祉センターといいますか子育て支援センター、斜里町で言いますと、そうしたところの一室を開放して、申込制で、預かり会員の方が何名かいて、そこに月曜日のこの時間預かりますよという方で何名かお子さんが利用しているというようなこともありました。そうした形というのは、割とこの最初の一歩を踏み出すときに、少し利用しやすいと感じていただけるきっかけづくりになるのではと思います。そうしたことも含めて再度検討を進めていくべきと思いますし、また町長に最後お聞きしたいのですけれども、今、実際に4月から、待機児童になって困っているご家庭がありますので、ぜひ令和3年度中にスピード感を持って進めていただくこと、それは約束していただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長 馬場

芽室町の事例をご紹介いただきました。確かに、登録はしたものの利用していない方がまだいらっしゃるのです。そういう意味では、例えば子育て支援センターに曜日を決めて、そこをご利用ください。どんなものかということを実感してもらうのは、利用を増やすことにとっては、とてもいいきっかけになるのではないかなと思います。そういうことを考えていくことと、待機児童に対して、すぐにどうかということですが、仕組み的に、すぐに叶うものにできるかどうかわかりませんけれども、親御さんにとっては、大きな課題と捉えているということは間違いありませんので、できることは積極的に検討をしていきたいなと。原課にも頑張ってもらうようにしたいなというふうに思います。

出典:斜里町議会 令和3年3月会議 2021年3月8日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる