斜里町議会 令和4年6月会議 2022年6月22日
(1)斜里高校の魅力化推進、現状の課題と今後の方向性は?/(2)障害者の日常生活用具費給付等事業に療育支援用具を加えては?
2022年6月22日、斜里町議会の一般質問で、小暮千秋議員が「斜里高校の魅力化推進、現状の課題と今後の方向性は?」「障害者の日常生活用具費給付等事業に療育支援用具を加えては?」について質問し、教育長 岡田、町長 馬場が答弁しました。
- 質問者
- 小暮千秋 議員
- 答弁者
- 教育長 岡田、町長 馬場
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
町のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 小暮千秋
通告のとおり、一般質問をいたします。私は、2項目、4点質問します。1項目めは、斜里高校の魅力化推進、現状の課題と今後の方向性についてお聞きします。斜里高校は今年度26名の新入生を迎え、各学年1クラス、全校生徒86名で新年度をスタートしています。子どもの数が減っていることや高校の選択肢が多様化しており、生徒数は年々減少している状況にあります。道教委の定める公立高校配置計画により生徒募集も1間口となった現在、大幅な生徒数増は難しいと考えますが、現在の生徒数の維持と、何より生徒たちが生き生きと通える学校づくりが一番だと考えます。そのための対策の一つとして、「高校の魅力化推進」があげられます。斜里高校では、知床学や観光教育、町内人材やテレワーカーの協力により多様なゼミを設けるなど、地域の特性を生かした魅力ある授業に取り組んでいます。さらに内閣府の高校魅力化支援事業である国内留学制度『地域みらい留学365』に採択校として選ばれ、令和3年度から受入れが始まりました。これは、都市部の高校2年生が1年間斜里町で「国内留学」する制度です。留学生にとっては親元を離れ、全く違う環境の中で体験を通し、学びを深め、斜里高校の生徒にとっては新たな友人と出会い地域の魅力を再発見するきっかけになるなどの効果が期待できます。昨年は2名が1年間積極的に活動し、大きく成長して在籍校に戻りました。今年度は4月に1名の留学生を受け入れたところです。この『地域みらい留学365』の制度をきっかけに斜里高校の魅力化推進がより加速することを期待しますが、現状の課題と今後の方向性について以下2点質問します。1、留学生を受け入れるにあたり、大きな課題は「住まい」です。斜里高校は寮がないため、下宿先を見つけるのが困難な状況にあります。町としてできることはないでしょうか。2、『地域みらい留学365』は内閣府の事業として令和6年までの5年間実施するものです。その後継続するかどうかは各自治体にゆだねられますが、今後の方向性をどうお考えになりますか。2項目めは、障害者の日常生活用具費給付等事業に療育支援用具を加えては、という内容で質問します。令和3年度3月定例会議の一般質問で「大人の発達障害」に関する質問をさせていただきました。その中で町民の発達障害への理解を深めるために、講演会などの開催時は広く周知をするという主旨の答弁をいただきました。さっそく先日開催された発達障害に関する講演会では、斜里町ホームページや、ほっとメール@しゃりで事前に「どなたでも参加いただけます」という案内がされ、当事者やご家族、療育関係者以外にも多くの町民の方が参加をされていました。こうした講演会により、発達障害への正しい理解が広がることが第一歩だと思いますし、その次は適切な対応、適切な支援が求められます。講演会では、支援のためのさまざまなツールを利用した具体的な支援方法、特に「視覚的支援」が効果的であると知りました。例えば、絵カードや筆談用メモ、カレンダーなども特性に配慮した工夫がされており、当事者も支援者も意思の疎通がスムーズになり困り感の軽減に繋がります。こうした視覚的支援の方法が斜里町の障害者支援の基本となるよう、幼児期から大人になるまで一貫した支援が受けられるようにすべきではないかと考え、以下2点質問します。1、現在実施されている日常生活用具費給付等事業に療育支援用具も加えてはどうですか。2、視覚的支援は障害者のみならず、子どもや高齢者、認知症の方にも効果的とのことであり、今後も増えていくであろう外国人の方にもわかりやすいのではと考えます。役場や公共施設の窓口での対応に視覚的支援を取り入れてはどうですか。以上、2項目、4点について質問いたします。
答弁 教育長 岡田
小暮議員のご質問にお答えいたします。まず、1項目めの「斜里高校の魅力化推進、現状の課題と今後の方向性は?」について、私からお答えいたします。本議会の町政報告におきましても、斜里高校の入学状況等について、町長からご報告しているところですが、議員ご指摘のとおり生徒数の減少や進路選択の多様化という流れの中、地元高校の生徒確保は多くの地域がかかえている課題であり、議員と同様に高校の魅力そのものを高めていく取組みの必要性を認識しているところです。そのような中、町といたしましても斜里高校が取り組んでいる、高校魅力化コーディネーターの配置や、地域みらい留学生の受入について、高校および関係団体とも連携しながら支援に努めているところです。はじめに1点目の「留学生の居住先の確保に関わる町の支援」についてですが、町内に学生寮等がない中で、学校からの距離や食事などの条件を満たす居住先の確保には大変苦慮している状況であり、留学生の受入れを継続していく上での大きな課題と認識しているところです。現在、町の支援としては月額3万円を限度に下宿代等の費用に対する助成を行っているところですが、下宿先の確保に向けては、引き続き高校および関係団体とも連携して情報収集に努めるほか、今後、町としてどのような支援が可能なのか検討を進めてまいります。次に、2点目の「内閣府事業終了後の地域みらい留学の継続に関する町の考え」についてですが、留学生受入により期待される効果については議員ご指摘のとおりと受けとめており、高校魅力化のほか、地域の魅力の再発見や地域留学を通じた関係人口の創出にもつながるものと認識しているところです。また、地方の人口減少や、進路選択の多様化が進む現状において、斜里高校のさらなる生徒数確保のためには、近隣の枠を超えた町外、道外からの生徒の受入が必要であり、地域留学の仕組みはそのための大きな選択肢のひとつと受けとめています。引き続き、実施主体である斜里高校、関係団体とともに今後の事業の成果等を見極めながら、事業期間終了後も高校魅力化のための取組みとして、何らかの形で継続していけるよう支援していく考えであることを申し上げ、1項目めの答弁といたします。
答弁 町長 馬場
次に、2項目めの「障害者の日常生活用具費給付事業に療育支援用具を加えては?」のご質問について私からお答えいたします。6月12日に、障がいをお持ちの方に対する理解を深めるための講演会を開催しました。兵庫県丹波篠山市の株式会社おめめどう代表取締役 奥平綾子 氏から、障がい者支援について幅広くお話しいただき、さらに視覚的支援の支援グッズとして、会話をメモ化した製品「おはなしメモ」や、普段使用されている七曜日式のカレンダーでは曜日や日にちが分かりづらいことから、1か月の31日が横一列に示される「巻物カレンダー」等が紹介されていました。このような支援グッズを用いることで、本人の心構えができるようになり、指示待ちでなく、本人の意思決定ができるようになるなど、家族や周囲の方と円滑にコミュニケーションが可能となるそうです。逆に「こうしてほしい」「こうすべきだ」という提案や「それはダメ」「〇〇しないで」という否定形の禁止が多くなると、周囲の動きに合わせた指示待ちにより、別の行動障害が起きる原因に繋がることも、あらためてこれら支援グッズ等を活用した視覚的支援は有効だとされているところです。1点目の日常生活用具給付等事業に、「療育支援用具を加えること」についてですが、この制度は障害を持つ方の日常生活がより円滑に行われるための用具を給付することで福祉の増進に資することとしており、市町村が給付品目を決定、給付するものです。これまでも、介護・訓練支援用具や排泄管理支援用具を給付品目として対象としており、議員ご提案の療育支援用具を給付対象とすることで、障がいを持つ方が家庭で暮らしていくことへの支援に繋がり、また本人の行動障害を防ぐことは、各家庭や職場等でのご負担を軽減するものと捉え、今後ニーズを踏まえて、予算や実施方法等を整理し対応してまいりたいと考えております。2点目の「役場や公共施設の窓口対応に視覚的支援を取り入れる」ことですが、先般の講演会を聞いた町民から早速お手紙があり、この方は高齢者施設に勤務していて、認知症の利用者に視覚支援を実践しており、利用者が自らできる作業が増える等の効果があると伺いました。現在も、役場をはじめとする公共施設窓口では丁寧な対応を心掛けておりますが、ユニバーサルデザインの活用や災害時に活用するピクトグラムも想定してそれぞれの窓口対応で視覚的支援がどのように取り入れられるか、情報掲示一つとっても情報が多いことが情報選択へのマイナス面につながる面もあるので、ホームページ含めて更なる検討が必要であると考えております。このように共生社会の実現を目指すうえで、それぞれの困難さを抱えた方が幸せに生き、快適に暮らすための一助となるように視覚的支援を取り入れていく考えであることを申し上げ、小暮議員への答弁といたします。
再質問 小暮千秋
それでは再質問をさせていただきます。まずは1項目めの、斜里高校の魅力化推進について、教育長より答弁をいただきました。現状でも、この課題について、教育長とも住まいについては大きな課題であるととらえられておるということで確認をさせていただきました。答弁の中からは、下宿先の確保に向けて情報収集に努めるというお答えでしたけれども、例えば、現状では寮はありませんが、新築ではなくても既存の施設の改修ですとか、民間アパートの借り上げなども検討してはどうかと考えますが、そうした検討というのは具体的に例えば動きがあるとか、そういうことはありますでしょうか。
答弁 教育長 岡田
留学生受け入れに当たっての住宅の確保という部分で、本当に多くの方々にご協力いただいてこの間、何とかつないできているという状況ですけれども、やはりそういった専門の受け入れの施設というものが、長期的に考えればやはり必要になってくるのかなっていうことで認識しております。今現時点、すぐに新築をするとか、この施設を改修していこうという、めどがついてるわけではないですけれども、そういった中で受け入れ続ける上で、そういった民間の既存の施設をそのまま活用して何とか居住先の確保できないかという情報収集については、日常的に行っているとこでありますけれども、先ほどお答えしましたとおり、なかなか都合よくそういった場所が見つからないというのが現状でありまして、何とかさまざまな知恵を絞って、何か一つに絞るってことではなくて、いろいろな可能性を探って、その居住先の確保については引き続き短期的な視点と長期的な部分も含めて検討を進めてまいりたいなというふうに思っております。
再質問 小暮千秋
この部分は本当に町の力が大きくなる部分ではないかなと思います。もう1点再質問いたしますが、今年度の予算の中で、間口維持対策事業として下宿代の助成があります。具体的には下宿代の半額、3万円を上限とするものですが、食糧費、燃料代も高騰していますから、上限の見直しを行ってはいかがでしょうか。
答弁 教育長 岡田
下宿代の上限の見直し、こちらについても今すぐ具体的に見直しを進めようということではありませんけれども、例えば昨年の例で言いますと、下宿代については規定に基づいて上限3万円ということで支援をするのですけれども、それ以外の、例えば冬場に光熱費がかかってくるようなところについては、別途留学生の受け入れの事業のほうの予算で多少補填をしていくような対応ということで、できるだけ留学生の負担、保護者の負担を軽減できるように、この下宿代の助成の部分だけではなくて、ほかの財源も使いながら今支援に努めているとこでありますけれども、今後そういった下宿代の助成枠の増加ということも全く検討しないということではないので、現状を見ながら今後検討を進めていきたいなというふうに思っております。
再質問 小暮千秋
今お答えいただいて、これ本当に今後の継続状況によってまた考えも違ってくると思います。そこで、2点目の今後の方向性について再質問をいたします。答弁の中から、今後も何らかの形で継続していけるよう支援していくというふうにお答えをいただきました。例えば、今行っているのは1年間の短期留学ですけれども、先行している事業に3年間の留学制度もあります。例えば、そちらへ移行するということも選択肢としては考えられるかと思いますが、それについてはいかがですか。
答弁 教育長 岡田
この高校生の単年度ですけれどもやっているのは、地域留学に取り組んでみて思った以上にいろいろな成果があるなということ私も実感しております。やはりコーディネーターさんが配置されたというのは非常に大きなことですけれども、それ以外にも生まれた場所も育った場所も違う多様な価値観を持った留学生が、斜里高校生の中に入ってきて、そこでいろいろな刺激が想像以上に生まれてきて、留学生本人、それと、斜里高校生、双方にとって非常にいい循環になっているなということ、この1年間で感じました。やはりその多様な集団になっていくということはいろいろな教育的な効果というところでもとても大きいですし、地域の方々もその留学生と交流する中で、またいろいろなことに気づいたり、ということがありますので、何とかこの流れは発展的に継続していきたいということを私も強く感じております。そういった中で、具体的なこととして今、単年度ではなくて3年間丸ごと留学生を受け入れるほうに進んでいったらどうかという話がありましたけれども、それも選択肢として、私もぜひそうなったらいいなという思いがありますので、具体的にそのためには何が必要なのかということも含めて、今後検討していきたいと思いますけれども、基本的には斜里高校総合学科で、学区としては道内一区ということで全道から受け入れはできますけれども、道外ということになるとですね、これは今の制度ではそこはできないということになりますので、3年間の受け入れということになると、この辺は道教委のほうに認めていただくという手続が必要になりますので、そういったことも含めて、どんな手順を踏んでいくとそういう新たなステップに見込めるのかということも含めて、引き続き研究していきたいなというふうに思います。
再質問 小暮千秋
ただいま発展的にということで、心強い答弁をいただいたと思います。さまざまな制度を活用して、ぜひ未来につなげていっていただきたい、これは高校がもちろん主体なのですけれども、やはり斜里町の高校として、町の方針、教育委員会の方針というのも本当に大きなものだと思います。どうか今後斜里町、斜里高校をどう魅力化していくのか、ここの方向性をしっかりと、教育長も学校とともに方向性を強く示していっていただきたいと思います。そして住まいとかも、その方向性によってはどうしていくか、これ大きな違いが生まれると思います。現状の1年間の留学で、令和6年までで終わるのであれば、大きなお金をかけて整備する必要があるのか、また人件費も例えば下宿代、この制度の中ではひとり暮らしというのは認められていないそうですので、寮という形にしても人件費がかかります、舎監さんですとか世話人さんとした立場の方、そうした方をどこが雇用するのか、町なのかどうなのか、そういうこともあると思いますので、ぜひ令和6年度に終わる前に、さまざまな視点からこの制度、この事業をしっかりと検証して、町としてもどのような形に進めるのがベストなのかということを、早急に打ち出していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 教育長 岡田
はい、そうですね。小暮議員のおっしゃるとおりかなというふうに思っております。我々、昨年度はじめて2人の留学生を受け入れて、この地域留学生を受け入れるということが一体どういうことなのかということ、実際に関係者を含めて共通体験できたということは、次に向かっていく大きなステップになったのかなというふうに思います。こういう中で、どんな成果があって、一方でどんな課題があって、ということをやはり関係者みんなで共有するということがとても大事なことだと思っています。先ほど、方向性というお話がありましたけれども、まさに単に住居がないから寮をつくろうという単純なことではないと思っています。今後どういった方向性を目指すのかということを町、教育委員会だけではなくて、当然高校、そして関係する方々と共有して、よしこれでいこうという、やはり気持ちの合意といいますか、そこがとても大事だと思います。施設をつくるにしても、どのくらいの規模のものをつくるのか、新築なのか改修でいいのか、どこにつくるのか、あるいは寮以外の何か機能もいっそのこと付加したほうがいいのか、それは必要ないのか、ということも含めてやはり何を目指すのかというのが見えてこないと、なかなか具体的な絵は描けないと思いますので、まさに今回の事業の取り組みを通じて、この共通経験を通じて、みんなで共通の方向性を確認していくということがまず一番大事なことかなと思っています。それをできればこの事業では6年度終了するまでに、なかなか今ちょうどこのタイミングでコロナもあって、なかなかみんなで集まって深く協議するという場が持ちづらい情勢ではありますけれども、何とかそういった議論を令和6年度までに深めていって、発展的に次に進めるように検討を進めたいというふうに思っております。
再質問 小暮千秋
次に、2項目めの再質問をさせていただきます。町長の答弁から、視覚的支援の有効性について、共通の認識を持っているということ確認させていただきました。1点目の質問なのですけれども、日常生活用具給付等事業に療育支援用具を加えること、これについては今後ニーズを踏まえて、予算や実施方法などを整理し、対応してまいりたいということでお答えをいただきました。非常に心強いですけれども、例えば現状の福祉計画の中で、要綱の整備などで速やかに対応できるものなのかどうか、それとも今年度検討して来年度の計画にのっていくものなのかどうか、お聞かせください。
答弁 町長 馬場
ただいま、小暮議員からこの事業について、すぐできるのか否かということかと思いますけれども、これは障害者福祉計画の中の一つでございます。そういった中で、これらの内容について、まず自立支援協議会でこの状況を共有し、そしてその中で、まぁそればかりではないですけれども、これらのニーズがどの程度あるのか。当然やるとなれば予算がつきまといますので、そういったニーズを把握した上で、今すぐやれるのか否か、そういう時間も含めて判断をしていきたいというふうに考えていますので、遅くとも新年度にはできることは間違いないかと思いますけれども、今はっきり、すぐというふうにはいけないかなというふうに思っています。
再質問 小暮千秋
はい、わかりました。ぜひ新年度に向けて積極的に検討を進めていただきたいと思います。2点目について再質問をいたしますが、窓口対応を含め、視覚的支援の方法を検討していただけるということで心強く思います。ぜひ、町長がおっしゃったような共生社会の実現に向けて、視覚的支援、これを広げていっていただきたいと考えます。つきましては、今回のようなこうした講演会、年に1度と言わず2度、3度、4度と、積極的に開催していただきたいと思いますが、それについてはいかがでしょうか。
答弁 町長 馬場
多くの機会を持つことで多くの人にそういう意識を持っていただく、そのことにつながればいいなというふうに思っています。ただもちろん予算のこともございます。それから、どの程度の関心が続けてやった場合にあるかという部分もございますので、その点についてはタイミングも含めて、回数も含めてさらに検討していく必要があるかなというふうに思っています。