みんなの議会

猿払村議会 令和7年第2回定例会 2025年6月25日

鳥獣被害対策について

2025年6月25日、猿払村議会の一般質問で、庄崎裕史議員が「鳥獣被害対策について」質問し、村長 伊藤浩一、産業課長 小林智司が答弁しました。

質問者
庄崎裕史 議員
答弁者
村長 伊藤浩一、産業課長 小林智司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 庄崎裕史

一般質問通告書に従って、2項目10点について質問させていただきます。1項目目、鳥獣被害対策についてであります。昨年10月24日から本年3月14日までの期間、浅茅野地区で宗谷管内エゾシカ指定管理鳥獣捕獲等事業が、道の主体で実施されました。北海道全体でエゾシカの個体数管理と有効活用を推進する中で、特に捕獲が困難な地域や鳥獣保護区などに、集中的に捕獲を行うために実施されているといいます。エゾシカの生息密度が高く、被害が多発している地域や捕獲が困難な地域が対象となり、令和6年度は浅茅野王子の森と隣接の牧場草地で実施されました。周りに人家があって、発砲ができないとか、あるいは鳥獣保護区になっていて、発砲できないところに重点的にわなを仕掛けて獲るというようなことをやられているようです。主に囲いわなや、くくりわなによる捕獲が行われましたが、今回の実績はどの程度だったのかをお伺いいたします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまの庄崎議員のご質問にお答えをさせていただきたいと思います。囲いわなによる捕獲頭数は、昨年の12月16日から本年2月25日までの期間で55頭、くくりわなによる捕獲頭数は、昨年12月5日から本年5月10日までの間で80頭となり、合計で135頭となっております。また、この事業につきましては、北海道が主体でやっていただいており、通常ですと、単年度事業で終わってしまうところでございますけれども、浅茅野につきましては、非常に交通事故、物損事故が多いということで、担当課からも道に要請をしっかりさせていただいて、令和7年度についても実施をしていただける方向で話を進めている最中でございます。以上です。

質問 庄崎裕史

囲いわな、くくりわなで135頭、非常に成果があったと思います。獲った135頭は、その後どういう処理をしたのかをお伺いします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまのご質問にお答えさせていただきます。この事業において、稚内市の食肉卸業者が現地に出向き、業者が屠殺した上で運搬し処理を行っております。議員ご承知のとおり、屠殺する場合については、非常にテクニックがいるということで、その業者がわざわざ浅茅野に出向いていただいて、そこで屠殺をして、業者が持ち帰って食肉用にするという形をとっていただいております。

質問 庄崎裕史

この事業を展開するにあたって、委託契約するわけですけれど、その中でも、有効活用をしてくれというような内容になっていまして、更喜苫内の会社に委託をするということがやられているようです。例えば、食品食肉加工ですとか、ペットフードの加工ですとか、それから皮革を利用するような、要は、余すところなく利用するということが、道でも推奨されているようです。私は何度かこの鳥獣被害対策について質問させていただいているのですけれども、語弊があるかもしれませんけれど、無尽蔵にいるエゾシカを地元の産業として何とか利用できないかと思っているところです。ホタテ、酪農以外の産業をつくれると思っています。4月4日に猿払村鳥獣被害防止計画が村の公式ホームページに掲載されました。内容を見ると、前回の計画と今回の計画を比較させていただきましたけれども、鳥獣被害対策実施隊という文言がほとんど削除されて、1箇所だけ残っているのですけれども、削除されました。一方で、猟友会会員の高齢化や会員の退会が相次ぐという課題も、引き続き明記されています。その解決のために、狩猟免許講習受講の支援とありますが、前計画の3年間の中で、第一種狩猟免許を取得された方は何人ほどいらっしゃいますか。お伺いします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまのご質問にお答えをさせていただきたいと思います。現行の猿払村鳥獣被害防止計画における鳥獣被害対策実施隊の文言が削除されたというご指摘でございますけれども、これは、計画策定の際、宗谷総合振興局との協議に基づいて、事務的な観点で文言を削除したという経過でございます。鳥獣被害対策実施隊が解散したということではございませんので、その旨ご理解をいただきたいと思います。それでは、ご質問にお答えをさせていただきたいと思います。第一種狩猟免許の取得人数につきましては4名となっております。

質問 庄崎裕史

鳥獣被害対策実施隊がなくなったわけではない、機能していると。きっと、猟友会に全て委託するわけですから、猟友会の中で実質動ける部隊がこの対策実施隊とみなされると思っています。その辺り、もう少し突っ込んで、お話したいと思います。先ほど、猟友会会員の高齢化や会員の退会が相次ぐと言いましたけれども、銃刀法が改正されまして、これまで第一種狩猟免許を取ったときに、ハーフライフル銃の持ち込みができていたのですけれども、このハーフライフル銃で殺人事件があったため、このハーフライフル銃はライフル銃とみなすということになりました。狩猟ですから、趣味の中でライフル銃を使えるというのは、散弾銃を所有して10年経たないとライフル銃に移行できないのです。ところが鳥獣被害対策で、特例で使えるという道も残っているということです。ですから、4名の方が狩猟免許を取ったと言いましたけれども、この4名の方は、改正前の法律ですから、ハーフライフル銃は持っていると思います。ですけど、これから狩猟免許を取る方は、ハーフライフル銃を持てなくなるのです。ハーフライフル銃を持たない、でも鳥獣被害対策に使うのであればハーフライフル銃を持てると。猟友会の会員は趣味でハンティングしているのと、鳥獣対策被害防止で使うのと、どこで区別できるのかというのは、非常にグレーゾーンであると、私は思っているわけです。また先ほどの防止計画の中に、ことさらのライフル銃についてという項目が1項目入ってきているのです。ライフル銃による捕獲等を実施する必要性及びその取組内容。エゾシカ及びヒグマの捕獲活動についてライフル銃を所持させることにより、散弾銃に比べ、射程距離が長く精度が高いため半矢状態を避けることができ、効率的かつ、捕獲従事者の安全性の確保を図ることができるということでライフル銃を進めているのですけれども、このライフル銃を使えるまでには原則10年間かかると。今まではハーフライフル銃でも仕留められていたのですけれども、ハーフライフル銃を害獣駆除のためにしか使えなくなるということです。もう一つ、ライフル銃を使ったとしても、上手な人が一発一頭を倒せれば万々歳です。日の出から日没まで、多い人で3頭とか、4頭とか、仕留めるのでしょうけれども、その後に処理しなければならないと。処理するのにも、山中でやりますと、山から引っ張って持ってくるのにも、かなりの時間、労力を要する。ということ考えると、ライフル銃で一発一頭ということでいうと、効率が悪いのではと思っております。その意味でも、道がやったような、くくりわなですとか、囲いわなというのは有効と思います。今回の計画の中にも囲いわなの導入の検討とあります。エゾシカ指定管理鳥獣保護等事業からも、囲いわなやくくりわなの有効性が証明されています。今後、今すぐということでなく、3か年の計画の中で、囲いわなの導入を進めてほしいと思いますが、村の考えをお伺いします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまのご質問にお答えさせていただきたいと思います。現状で経費などを考えますと、コストに見合った捕獲には必ずしも結びついていないのではないかと私は感じております。しかしながら、猟友会員の高齢化が進んでいる現状を踏まえますと、議員おっしゃるとおり、今後においては、この囲いわなという部分も選択肢の一つと考えておりますので、今後、検討させていただきたいと思います。

質問 庄崎裕史

先ほど、第一種狩猟免許のお話をしましたけれども、実は、わなの免許のほうが比較的簡単にとれるわけです。わなの免許を宣伝して支援していくという方が今後、鳥獣対策の広がりにつながっていくのではないかと思っています。どうしても、猟友会に委託しているわけですけれども、趣味のハンティングと違って、今年から村500頭、中山間事業500頭の千頭の駆除ということで、一遍に200頭増えますけれども、このノルマがかかってくると、猟友会の中でも、害獣駆除参加できるよと、やるよ。いや、仕事があるので少ししかできないと、毎日のようには行けないという方も出てくると思うのです。そうすると、猟友会に18人が登録になっていると聞きますけれども、千頭を18人でどうやって分けていくのか。仕事がなくて、毎日のように、害獣駆除をする場合は、通年ですからは、ハンティングの期間だけではなくて、通年、活動していいわけですから、300日出たとしても、一人1頭で毎日、1頭ずつ獲って300頭、それなら目標達成できるかもしれないですけれども。中には、土日しか行けないで、一月に1頭、2頭という方もいると聞いております。そうやって考えると、猟友会に全て任すのではなく、先ほど出てきた、鳥獣被害対策実施隊というのを別組織でつくったらいいと思うのです。実施隊に猟友会からも参加してもらうし、あるいは免許を持った方も参加してもらうし、中には、駆除したシカを処理するところまで持っていくとか、処理するとか、差し留めするとか、そういう専門的な分野に分けて、実施隊を作ったら、効率的になるのではないかと思います。実施隊もなくなったわけでないということですので。正式に、実施隊をつくるという方向で、この3年間で検討していかないと駄目かと思いますが、その辺りの考えをお伺いします。

答弁 産業課長 小林智司

今の質問にお答えしたいと思います。実施隊については、今でも存在をしており、猟友会の会員イコール実施隊で、猟友会員、実施隊という分け方ではなく、一つのくくりの中で活動してもらっているので、先ほどの駆除の仕方がどうなのかということも踏まえては、猟友会にお任せというか、委託した形の中で、部会長のほうで、整理をしながら駆除しているというのは実情になってございます。以上です。

質問 庄崎裕史

良い言い方ではないと思いますけれど、悪い言い方になるのか。要は猿払村の害獣駆除は、猟友会に丸投げということだと思うのです。私は、それで果たしていいのかということです。というのは、例えば、村民の中に、趣味のハンティングはしないけれども、害獣駆除は手伝いますと、わな免許を持っていますという方もいてもいいのではないかと思うのです。猟友会員がこれから増えていくなら別ですけれども、そうではなく、高齢化が進んで、実際にライフル銃を持てる人が、新たに増えても10年間の猶予期間あるわけです。そこを補うところというのは、必要だと思うのです。そういうことでは、メンバーを一緒にするのではなく、実施隊と別組織で分けたほうがいいかと思うのですけれども、いかがですか。

答弁 産業課長 小林智司

実施隊という組織については、農業とか、そういった部分の被害を防止するための組織で町村が設置をする部隊と捉えています。目的というのは、鳥獣被害防止計画に基づく実践的な部隊というもので、要は実施隊という位置づけにしている形になっています。ですから、別にするというではなく、僕らはそこを過去から猟友会と一緒になってやってもらうという形の中で、委嘱をして実施をしてもらっていることだったので。ほかにも狩猟免許を持った方々がいるのかと思うのですけれども、話を聞けば、猟友会では活動したくない人も中にはいますが、協力して猟友会に参加する方もおられましたので、その辺は、これからも猟友会とも、実施隊のメンバーとかやり方というものについては、協議をしながら進めていきたいと思っています。以上です。

質問 庄崎裕史

小林課長が言ったように、猟友会には入りたくないけれど、害獣駆除をお手伝いしますという方もいるのです。そういう方も含めて、隊を作ったらいいかと思うのです。くくりわなの場合は、どこに設置したのかというのは、標識できちんと周知しなければならないのですけれども、例えば、鬼志別の中に、これだけエゾシカが出てきていると。鉄砲を打てないですから。そうすると、先ほど言ったように、くくりわな、囲いわなが可能かと思うのです。そういう、わな専門部隊もいていいのかと思うのです。一方でライフル銃を持っている人は、さし止めですとか、あるいは山に行って捕獲してもらえればいいと思うのですけれど、実施隊というのは、実際にあるということですから、柔軟的なこと考えると、組織改編をしたらいいのかと思います。また囲いわなやくくりわなで大量に捕獲できると後処理の問題が発生します。原則は、有効活用をしなさいということですので、食肉あるいはペットフード、皮革に使えるように。たまたま昨日、シカ肉を食したのですけれども、3時間ほど調理をして、柔らかくおいしくいただきました。シカ肉には、料理の仕方があるかと思いますけれども、食肉に使うとか、あるいはペットフードにするとかというようなことがあると思うのです。更喜苫内ですとかの業者に来てもらうとかということもあるでしょうけれども、いかんせん鮮度もありますので、その辺りでは、廃棄物処理法の範囲の中で、有害鳥獣等減容化処理施設が必要になってくるのではないかと思いますけれども、その辺りのお考えを伺います。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまのご質問にお答えさせていただきたいと思います。この減容化施設につきましては、過去にも何度かご質問をいただいた経過がございます。その中で、直営という部分については、なかなか難しいので、猟友会の方々に委託をする方式の中でできないだろうかということも含めながら、検討を進めてきましたけれども、猟友会でも、運搬方法とか、運営の関係につきまして厳しいと。協議をさせていただいている状況の中で、なかなか減容化施設については、ものにならないという形で、今のところは具体的な協議がそれ以降、進んでいないという状況でございます。一般的には、シカを捕獲しますと、一般廃棄物で埋設をしておりますけれども、一番有効な部分については、枝幸町がやっている野積方式ですとか、焼却ということも考えられますけれども、焼却という部分についても難しいですし、一番いい例として、枝幸町がやっている野積方式で細菌とか菌を使いながら、切り返しをしながらやっていくというところがいいのでしょうけれど、先ほど言いましたけれど、直営は難しいので、猟友会で、というお話も担当課も含めてさせていただいていましたけれども、難しいというお話だったので、今のところ、協議が進んでいないという状況の中で、減容化施設については、今のところ難しいと考えています。

質問 庄崎裕史

減容化処理施設のお話ですけれども、これも先ほど言った鳥獣被害対策実施隊の中に含めて、昔でいうと、第三セクターというのですか。村が出資して、維持管理をしてもらうような形にできないかと。何度も言いますけれども、猟友会は先細りしてきているのです。若い人が次から次へと入っているわけではないですので、猟友会に全て任すということは、非現実的かと思いますので。いますぐというわけではなく、この3年間で、計画期間の中で、どうすることが有効なのか、囲いわなで大量に獲ったから、くくりわなで何十頭獲ったからと言っても、全道のシカがどれだけ減るのかとはならないと思うのです。全道で取り組まなければならないことです。ただ、猿払村に合った駆除の仕方が必要かと思いますので、3年間かけて考慮して検討していただきたいと思います。

出典:猿払村議会 令和7年第2回定例会 2025年6月25日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる