ニセコ町議会 令和6年第4回定例会 2024年6月27日
広域連携による鳥獣被害対策について
2024年6月27日、ニセコ町議会の一般質問で、小松弘幸議員が「広域連携による鳥獣被害対策について」質問し、町長 片山健也、農政課長 中川博視が答弁しました。
- 質問者
- 小松弘幸 議員
- 答弁者
- 町長 片山健也、農政課長 中川博視
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 6番 小松弘幸
おはようございます。6 番、小松です。どうぞよろしくお願いいたします。それでは通告に従いまして一般質問させていただきます。今回は、広域連携による鳥獣被害対策について御質問させていただきます。エゾシカやアライグマなどの野生鳥獣による農作物への被害は増加傾向にあります。生態系への影響や農業者の生産意欲の減退など、依然深刻な状況となっています。現在は猟友会や関係機関とともに被害防止対策や捕獲を行い、有害鳥獣の個体数や農業被害の減少に取り組んでいます。しかしながら、有害鳥獣の個体数減少になかなかつながっていないのが現状です。各町村によって、捕獲活動への取組状況や担い手状況に差異があるのも実情です。町村の行政区域を越えて広域的に移動する野生鳥獣の捕獲を、各町村単位で取り組むには限界があります。隣接する自治体と生息・被害情報を共有し、広域的な視野から防除戦略の検討と連携協力して計画的に工事に取り組むことが重要です。基本的には、各市町村の生息・被害情報や防除の実施状況を関係自治体で集約し、共有する既存の鳥獣保護管理の情報管理の場などを活用して、連携協力を図ることなどが考えられます。鳥獣被害防止特別措置法第 4 条第 1 項に基づき、被害防止対策を総合的かつ効果的に実施するため、当町が口火を切って各町村と広域連携による協議会を立ち上げ、鳥獣被害防止計画を策定するべきと考えますが、これについて伺います。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
おはようございます。本日もよろしくお願いをいたします。ただいまの小松議員の御質問にお答えいたします。4広域連携での有害鳥獣対策につきましては、以前より羊蹄山麓町村長会議などにおいて協議を重ねており、毎年有害鳥獣の状況、駆除に対しての対応を国の政府機関、農林水産省、北海道やJAようていなどに要請してきたところでございます。後志振興局へは管内有害鳥獣対策の事務局を持ち、広域での鳥獣駆除体制を構築してほしいという要望を行っているところでございます。こうした活動の成果もあり、農林水産省における有害鳥獣駆除対策事業の事業内容の拡大や鳥獣による農林水産業等に係る被害防止のための特別措置に関する法律に、都道府県の関与の明記など対策の広域化の必要性の理解が進んでいるところでございます。また、シカに限定されておりますが、昨年より後志総合振興局自然環境課において、広域連携事業としての生態調査を始めとした調査事業を展開しており、この事業にはニセコ町も参加をしております。さらにJAようていでも、今年度から鳥獣駆除組織に対し、町村ごとの有害鳥獣対策に対して地域農業振興対策として費用の一部を負担する予定であるとのことでございます。御質問をいただいた広域協議会の設立につきましては後志全体の広域的共通課題でありますので、山麓町村長会議としてはまず後志総合振興局への働きかけを強化してまいりたいと考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
議員の質問 6番 小松弘幸
特にですね、アライグマによる農業被害は拡大傾向にあります。令和 24 年度(2022 年度)の道内の被害額は 1 億 4,400 万円で、被害が大きいのはスイートコーンが約 3 分の2 を占め、アライグマ対策は大きな課題となっています。畑作ではビニールハウスを破り中に入ってイチゴを食べ、畑も荒らされます。メロンやトマトのように甘いものが好きで、スイカの中身はくり抜いて外の部分だけが落ちている状況です。水田では田植えを終えた後、オタマジャクシを狙って田んぼに入りごちゃごちゃにされる被害も発生し、大変頭を悩ましている状況です。西富地区では蘭越町のほうから、蘭越町黄金地区では藤山のほうからアライグマが来ているという声を聞いております。また、有島在住の住宅では古い建物なので、隙間から侵入し屋根裏に住みついてしまい、箱わなにかかっても処分が大変と言っていました。成獣になると凶暴な面が出てきて、地域の自然にも影響を及ぼす厄介な外来種です。アライグマを研究する大学の教授は、アライグマは新型コロナと同じで素早く多くの人が対策に動かないと数が増えていく一方だと警告しています。今のペースというのは、将来被害がもっと多くなって、手を加えなければ実は 12 年で 100 倍になるという調査もあります。これらを考えると、早めの対策が必要不可欠です。これについて伺います。
答弁 農政課長 中川博視(農政課長は2025年3月まで)
小松議員の御質問にお答え申し上げます。アライグマに関しましては後志全域もそうですし、町村もそうなんですけども、実質の行動範囲とか生息規模等全体的な生態調査が実施されていない部分ありますので、今お話ありましたニセコ町と蘭越町間の移動行動とか生息想定頭数など正直なところ不明な状態です。捕獲体制について多くやっていこうという話ですが、体制については春先のアライグマ対策については、子が生まれた後は当面数アライグマを捕獲するというのは非常に有効な手段で重要な効果5があり、それに対しては生産者、農家さん方や猟友会、役場のほうでできるだけそういう形でやっていこうと進めさせていただいているところでございます。
議員の質問 6番 小松弘幸
先ほどですね、各町村によって捕獲活動への取組状況等に差異があるとお話ししたんですが、タブレットのほうにも入っておりますけれども、皆さんにお配りしておりますのが令和 4 年度の後志町村別捕獲頭数です。これが最新のデータとなっています。北海道のホームページには、捕獲活動に力を入れるほど値が大きくなるという特性を持ち合わせていますと示されております。各町村におけるシカ・アライグマ等による、農業被害を少しでも効果的に食い止めるため、広域連携する範囲を羊蹄山麓にするのか、あるいはどういった体制で考えられているのかお聞きします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
現在こういった法改正もありましたので、都道府県の位置づけも明確になったということで後志総合振興局と協議を進めております。具体的に範囲を、例えば羊蹄山麓後志北部、南部とか、どういう形が妥当なのか協議を進めて、できるだけ早く広域的な撲滅体制をとっていきたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
それでは、ただいまの斉藤議員の御質問にお答えいたします。未来世代法においては世界、また日本でも議論が始まったばかりの概念であるというふうに理解をしております。ただ、この考え方は地方自治体の中でもまだ現在のところ法としての浸透はほぼなく、これから議論が深まっていくかどうかも含め、今後の展開になるものと考えております。一方で日本では持続可能な社会の形成という表現で、将来にわたって後世にもきちんとよりよい6社会を引き継いでいくという考えが定着しており、ニセコ町においても健康で幸福感の感じられる社会を後世引き継ぐため何ができるのかということで、現在いろんな作業を進めているというような状況でございます。また、本町では平成 12 年に日本では初めてとなる自治体の憲法といわれる「まちづくり基本条例」を制定し、その中で子どものまちづくりへの参加権を規定し、次世代未来について子どもの意見反映を行い、まちづくりを進めてきたところでございます。時代の変遷により社会が大きく変わっていく中で、ニセコ町が地域の豊かな環境資源を大切にし、人間の尊厳や自由が守られる中でニセコに住みながら四季を感じて暮らす喜びというものを継承・持続していけるよう、今後も尽力してまいりたいと考えております。引き続き皆様の御指導・御支援をいただきながら、将来にこのまちを残していけるよう努力してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いをいたします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
私たちの町は共感資本社会をつくるということをこれまでも長年の執行方針で言ってまいりました。有島武郎の思想である相互扶助、競争社会から相互扶助社会へと経済合理性優先の社会から人間尊重の社会へということで、これまでのいろんな場で協議を進めてきました。その結果、総合計画をつくる中でも、子どもたちのワークショップを行ったり、様々な場面で住民の皆さんの意見を反映しながら、今回総合計画を策定させていただき、その下にさらに環境基本計画であるとか、様々な計画がぶら下がる、いわゆる計画の体系というものを大事にしながら、ニセコ町の将来像というのを考えてきたわけであります。ただ、一方でいま議員がおっしゃるとおり、海外資本を含めてこのままどんどん開発するのかという危惧もお持ちかと思います。それにつきましては、今回景観の関連のガイドラインを策定させていただき、住民の皆さんの意見を聞きながら、開発がある程度抑制し、健全な開発が進んでいくという7社会にしていきたいというに考えております。また、今回も予算提案させていただいておりますが、「健康長寿ウエルビーイング」というものも非常に重要でありますので、こういった知見を持つ企業の皆さんとも交流する場、この羊蹄山麓やニセコで交流する場、知見を得る場も得ながらですね、やっぱり長寿社会にどう対応していくのか、それから子どもの人権や尊厳をどう守って持続させるのか、そういうことも合わせながら将来像というものをさらに一歩進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 片山健也(町長は2025年9月まで)
斉藤議員おっしゃることはよく分かりますし、すばらしいことだと思います。ただ、行政が何かそういうものをまずやるんではなくて、私たちは住民自治ということを進めていますので、斉藤議員を中心にしてそういう検討会をつくられて、その場を広げていくというとこから出発するという方法もあるのではないかと思いますので、ぜひその点については、また意見交換させていただければありがたいと思います。私のほうからは以上でございますよろしくお願いいたします。