みんなの議会

猿払村議会 令和6年第2回定例会 2024年6月26日

風力発電事業について

2024年6月26日、猿払村議会の一般質問で、庄崎裕史議員が「風力発電事業について」質問し、村長 伊藤浩一が答弁しました。

質問者
庄崎裕史 議員
答弁者
村長 伊藤浩一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 庄崎裕史

一般質問通告書に基づいて、3項目15点についてお伺いいたします。最初に、風力発電事業についてでございます。この件につきましては、令和5年第4回定例会で同僚議員からも同様の質問があり、その際の村長答弁では、「水資源の保全や村民の暮らす環境を維持していくことを第一と考え、事業計画の中止と建設場所の再考を求める」としています。そのお考えには今も変わりございませんか。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまの庄崎議員のご質問にお答えさせていただきたいと思います。議員のご質問にありますとおり、今般の風力発電事業計画における計画段階環境配慮書につきましては、今の環境保全の見地から、本事業計画の中止と建設箇所の再考を求める旨の意見を昨年10月に北海道知事に提出をしております。その考えに変わりがないのかというご質問でございますが、自然環境や生活環境に影響を及ぼす懸念がある以上、本事業の中止と建設箇所の再考を求める考えに変わりはございません。

質問 庄崎裕史

私も大変うれしく思っております。3月22日と4月に株式会社ユーラスエナジーホールディングスによる住民説明会が交流センターで開かれました。別の業者の計画では、風力発電を59基設置という内容でしたけれども、今回の説明では、最大130基を設置する説明でした。このことに対して、事業者より村に環境影響評価方法等の説明はあったのでしょうか、お聞きします。

答弁 村長 伊藤浩一

環境影響評価方法書につきましては、3月下旬に事業者からの説明を受けております。その際、最大で120基から160基程度の大型風力発電機の設置を計画していることや、設置範囲についても、さまざまな意見をもとに具体化していき、今後も段階的に説明をさせていただきたい旨のお話を受けたところでございます。

質問 庄崎裕史

この説明会に私も参加させていただいたのですが、はじめは、脱炭素ゼロカーボンの推進とか再生可能エネルギーの推進ということで、肯定的に私も受け止めていいのかなと考えておりました。しかし、中には送電網の設備ができないと着工できないという話もありました。図面を見せられて、猿払村、稚内市、豊富町のごく限られたエリアに130基を図面の上で見たとき、非常に危機感を感じました。本当に開発するのか。間違いなく猿払村の水源になるわけですから、そこのエリアに130基。今、160基という村長さんからの話もありますけども。そこに建てるのに基礎工事やあるいは取付道路が、どれだけ開発されるのか。木、1本1本だって保水力がかなりあるわけですので、本当に大丈夫なのかと。これまでの国のエネルギー政策でなし崩し的にやられたことがいくつかあるのです。例えば、空知地方を中心に石炭を掘っておりましたけれども、それがメジャーから横やりで石炭産業がつぶされてきています。260年も石炭を掘れるという試算がされていながら、石油に変えてきている。閉山していった夕張市は、財政危機に陥ったというようなことが紛れもなく起こっています。それから、次に進められた安くて安全な原子力発電はどうだったか。安くも何でもないわけです。廃炉するのにも廃炉の仕方も、いくらかかるかもわからない。これから何年かかるか、福島第一原発の関係も何年かかるかわからない、これまさに原発政策が間違いだった。これは世界のグローバリズムの中にグローバルスタンダードの中に、組み込まれているから仕方がないかとも思うのです。まだフランスでは原子力発電が中心ですし、化石燃料でいいますとドイツは、天然ガスを使っているわけです。北海道の泊原発はどうなるか。防潮堤の工事は間に合わないとか、活断層の問題もあってなかなか認可されていない。そういう中で、何で今、電力が必要なのかというと、ラピダスです。ラピダスが完成したときに北海道で使う電力の7割を使うと。そのために急いで、電力を供給できるようなことをしなければならない。まさに、なし崩し的に再生可能エネルギーを増やそうとしているのではないかと。その中に猿払村も組み込まれると。これはとんでもないことになるという危機感を私は持ちました。川に流れてくる砂。海に流れていったらホタテは大丈夫なのか。水が枯渇したら大丈夫なのか。今は例えば、リニアモーターカー関連で山梨では井戸の水が枯れている。静岡では、大井川の水位が減るのではないかと。地下水が減るのでは。それから、北海道新幹線ではトンネル工事のために温泉が出なくなっているのではないかと。問題があるわけです。そういう環境に配慮をしないで、なし崩し的に130基の風力発電を作ってしまうというのは、いかがなものかと思います。水資源の環境保全のためには、計画中止と建設箇所の再考が求められますけれども、改めて村長の考えをお伺いします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまのご質問にお答えをさせていただきたいと思います。現段階では、実際に設置される場合の規模や工法を含めた具体の計画が提示されておりませんことから、樹木の伐採や河川への土砂流入など、想定できる数値や材料がないのが実感ではありますが、今後の計画等において、水資源や環境保全などに懸念があると判断した場合には、改めて計画の中止や建設箇所の再考について意見をする考えでございます。

質問 庄崎裕史

国有林ですので、国有林の木の伐採の権限はきっと、村長さんにあるというふうに思いますけども、絶対、木を切らせないでいただきたいと思っています。今後、太陽光発電や再生可能エネルギーの事業が村内に計画されたときに、これからも続くと思うのですけども。そのときには、村のどこの部署で担当するのか一つの部署ではなく、関係する部署の職員で再生可能エネルギーの事業に特化したワーキンググループをつくったらどうかと思います。というのは、住民説明会のときに、村の職員が誰も参加しなかったのです。もっと、職員の関心を高めることが必要かと思うのですけども、ワーキンググループなどをつくって、あたっていくことはどうでしょうか。お聞きします。

答弁 村長 伊藤浩一

再生可能エネルギーに関する事務につきましては、住民課が一応、担当しております。また推進体制につきましては、課長職で構成された内部組織である猿払村地球温暖化対策庁内推進会議と住民組織による猿払村地球温暖化対策地域協議会が設置されておりますので、今後、新たな事業が計画された場合については、適宜情報提供を行うなど努めていく考えであります。議員のほうからそういうワーキンググループをつくったらどうかという部分つきましては、この猿払村地球温暖化対策庁内推進会議でいろいろ検討しておりますので、そこのところで情報共有をしながら検討してまいりたいと思っております。

質問 庄崎裕史

私は炭素ゼロカーボンの推進には反対をしていません。これまで化石燃料を使ってさんざん儲けて、地球環境を破壊して、そのことを少しでも、二酸化炭素を減らしていかなければならないという思いでいっぱいです。ただ、ヨーロッパを中心にEVの普及で、電気自動車を普及させると。日本でも化石燃料を使うのはゼロにすると。2050年ですでゼロにすると。本当にそういうことができるのかと。先ほど言ったように、ヨーロッパでEVの普及なんて言っていながら、天然ガスを使って発電をするとか、石炭を使って発電することがまかり通っているわけです。化石燃料を使って電気を起こし、その電気を使ってEVの電気自動車を動かすというのは、はじめから化石燃料を使って自動車を動かしたほうが効率的なわけです。要は二酸化炭素等をどう吸収していくのか、回収していくのか、あるいは出さない努力をどれだけするのか。再生可能エネルギーを変えていくことは、これからの課題になると思うのですけれども、しっかりエネルギー政策の未来を見据えながら考えていければと思っています。この風力発電事業については、終わらせていただきます。

出典:猿払村議会 令和6年第2回定例会 2024年6月26日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる