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赤井川村議会 令和4年第2回定例会 2022年6月15日

風力発電事業について

2022年6月15日、赤井川村議会の一般質問で、能登ゆう議員が「風力発電事業について」質問し、村長 馬場希が答弁しました。

質問者
能登ゆう 議員
答弁者
村長 馬場希

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 能登ゆう

風力発電事業について質問いたします。今月1日から30日まで村内で計画が進む関西電力の陸上風力発電事業、(仮称)小樽・赤井川ウインドファーム(総発電出力92.4メガワット、最大22基)について環境影響評価法に基づく計画段階環境配慮書の縦覧が行われています。村内では、このほかにも余市町との境界、また京極町との境界の2か所で同規模の事業計画が進行中と伺っております。風力発電施設については、景観の悪化、尾根筋の造成による土砂災害の懸念、河川への土砂流入、森林減少による水資源や海洋環境への影響、野生動物の生息地を奪うことによる生態系への影響、生物多様性の喪失、バードストライク、バットストライクの問題、騒音、低周波音の人、家畜、野生動物への影響、獣害の増加、電波障害、電磁波の影響等々多岐にわたる懸念、問題点が既に指摘されています。大規模な山林の伐採や土地の改変を伴う事業に関してはなおのこと、CO2削減を錦の御旗とせず、それによって住民である私たちがどれだけのものを失うのか、その大きさをきちんと見極めて対峙する姿勢が必要ではないでしょうか。双日株式会社が近隣自治体(小樽、余市)で進める同規模事業では、事業に伴う伐採樹木は約40ヘクタールであると住民に対して説明されています。風力発電所の建設に関しては、設置の場所だけでなく、その機材を運ぶための広大な取付け道路、また造成から出た土砂の捨場など大変大規模な森林伐採が必要であるとお聞きしております。ですから、双日株式会社の説明についても過小な想定との指摘もありますし、単純には比較できませんが、村内それぞれの事業でも同程度、またはそれ以上の伐採規模になるのではと懸念されます。ちなみに、(仮称)小樽・赤井川ウインドファーム事業は、想定区域の全てが本来でしたら保全すべき水源涵養保安林に指定されているようです。また、現状は村内だけでなく近隣町村においても複数の事業者による大規模な計画が同時進行しており、複合的、累積的な影響も懸念されます。小樽、北後志エリアで現在アセスメント段階の事業だけでも計画どおりに全てが実現すれば、大型の風車が100基以上建つ計算になります。村長は、今後環境影響評価法に基づき配慮書に始まるアセスメントの各段階で関係市町村長として意見を提出する立場になるであろうと思います。現下の乱立とも言える風力発電事業に対してどのような問題意識を持ち、またどのようなご意見を提出されるお考えか伺います。以上です。

答弁 村長 馬場希

それでは、能登議員からの風力発電事業に関する問題意識と環境影響評価法に基づく計画段階配慮書の意見提出の考え方についての一般質問についてお答えいたします。1点目の現下の乱立とも言える風力発電事業に対しどのような問題意識を持っているのかという点に関しては、能登議員において詳細なご指摘がありましたので、私からは簡潔な表現となりますが、村内の住居からは一定の距離は保たれているとはいえ、手つかずの国有林野内へ風力発電設備が建設されることに対し、自然環境、動植物の生態系、景観、低周波の影響等懸念すべき事項であると考えていますが、その一方で風力発電事業と共存している地域が道内外にあるということも認識しております。国においても地球温暖化防止に向けてエネルギー転換と脱炭素化が示されている中、安定供給、経済効率性、環境適合、安全性が満たされる再生可能エネルギーの導入は基本的には推進すべきというふうに考えております。2点目の環境影響評価法に基づく計画段階配慮書に対する北海道知事に対する意見提出についてですが、現時点で申し上げられることとして、風力発電施設の計画エリアへの設置が騒音、風車の影、低周波、振動、地形の改変などにより住民生活及び自然環境に重大な影響を及ぼさないよう科学的知見に基づき適切に調査、予測、評価を実施すること、さらには議員ご発言のように近傍エリアでは(仮称)北海道小樽余市風力発電所事業計画があることから、複数の事業計画に対する累積的影響について十分な予測と評価を行うこと、景観については個々人の主観によるところが大きいと認識しておりますが、事業者側の評価のみならず客観的な評価がなされるよう、これらを意見として提出していこうと考えております。なお、これら意見の提出に当たっては、関係する小樽市、余市町及び北海道とも連携を図る必要があるとも考えております。以上でございます。

質問 4番 能登ゆう

4点質問いたします。まず、風力発電事業と共存している地域が道内外にあるということをご認識というご回答ありました。なかなか私も不安になりながら調べ物しているものですから、共存している例というのは正直言ってあまり思い浮かばないのですが、何点か参考としてご紹介いただければと思います。2点目は、安定供給、経済効率性、環境適合、安全性が満たされる再生可能エネルギーの導入は基本的には推進すべきというお答えありましたが、今回の縦覧中のこの計画がそれに当てはまるとお考えなのかどうか、その辺お答えください。3点目は、配慮書に対する意見の内容についてですが、例えば猿払村が宗谷管内の風力発電事業所の計画段階配慮書に対して出した意見書というのがホームページなどから見ることができました。そこの内容見てみますと、例えばサケ、マスへの影響、産業魚種のサケ、マス類の産卵域への影響や、またイトウへの影響、お魚のイトウです。ほかには、ホタテ漁への影響、基幹産業であるホタテ漁が土砂の流入や森林減少で影響を受けるのではないか、また水道水への影響など具体的な質問、意見というのを出されているのです。馬場村長挙げられた内容についてももちろん一般的に心配されることですし、大切な部分だと思いますが、赤井川村で今回の計画についてどうなのか、もうちょっと具体的に赤井川村ではどのような影響が心配されるのか、そういう点からのご意見というのも盛り込まれたほうが住民としてはいいのではないかなと思いますが、その辺どのようにお考えかお聞かせください。最後、4点目ですが、意見書の提出、この中に住民との合意形成について触れている部分がなかったので、例えば住民説明会はじめとした住民の合意形成をどう考えるのか、その辺どのように事業者に求めているのか、そこを村長はどのように考えているのか、反対の声が大きい場合、村長としてどのように対応されるのか、その辺についてもうちょっと具体的にお答えいただければと思います。以上です。

答弁 村長 馬場希

風力発電施設、道外で大きくいえば青森の岬の突端辺りのエリアでは本当に畑のど真ん中に、農家住宅がすぐそばにあるようなところにかなりの数が建っていたりだとか、住居はそばにないですけれども、天塩のオロロンラインの辺りなんかもかなりの数の風力のものが建っていると。管内でいえば、寿都町なんかはかなり住居のそばにも建っているというような状況がありますので、僕も東北からこっち側しか、向こう側見に行ったことないですけれども、東北からこっち側だとそういった部分を確認させていただいているので、そういった意味で共存しているといった表現をさせていただきました。2番目に、今回の今評価法に基づく配慮書を出している計画が当てはまるのかというようなご質問ですけれども、それについては知事からの意見書を求められたときにこういった質問していこうと思っていますので、そこが明らかにならないうちは当てはまっているとは思っていませんし、どういった回答が来るのかというようなことではそういう質問をしていこうというふうには考えてございます。具体的な質問はしていかないのかということで、この答弁をしたときの頭の中には、かなり山の中でやりますし、住民の皆さんが住んでいるようなエリアではないので、あまり具体的なことというのは頭に浮かばなかったのですけれども、能登議員がご指摘されるようにその部分にはそれまでの間に何か具体的な部分があれば具体的に記していきたいというふうに考えてございます。あと、住民の合意形成ですけれども、あくまでも前々からお話しさせていただいているとおり民間事業でありますし、事業者のほうできちんと説明会をやって住民合意形成を取っていくというのが法的にも定められていますし、そういった部分で住民運動として反対をした地域もあるということも認識しておりますので、そういった部分では我々も引き続き事業者のほうにきちんと住民合意を取ってくださいよと、説明をきちんとしてくださいというようなことは続けて言っていきたいというふうには考えてございます。以上でございます。

質問 4番 能登ゆう

何点かご回答に対して質問したいと思います。まず、共存事例ということで挙げていただきましたが、例えば天塩や寿都町というのは山を切り開いて建てているわけではないのではないかなと認識しております。もともと例えば耕作放棄地だとか、あとはほかに何も使いようのない土地に建てる場合と今回のように赤井川村での事例のように山林をわざわざ切り開いてなされる事業というのは全く別の考え方しなければならないかと思うのですけれども、その点について村長どのようにお考えかというのをお聞きしたいのが1点。また、意見書の中に具体的なことについて、住居のエリアと遠いのでというお話でしたが、私も住んでいて全部心配といえば心配なのですけれども、一番個人的に心配なのは今回も補正予算の中に有害鳥獣駆除費増額でのっていましたけれども、村に住んで十数年ですけれども、どんどん、どんどん山との境が近くなっているような気がするのです。農家ですけれども、畑での被害も毎年どんどん増えていっている、去年うちでも初めて電柵使って防止しようとしているのですけれども、取り組んでいるのですけれども、本来それを防いでいくためには野生動物の生息地というのはきちんと逆に保全していかなければならない状況なのではないかと思うのです。そんな状況の中でこれだけ、今回の赤井川での事業だけではなく、そこらじゅうで山を切り開いたときにその影響というのは本当に想像つかないです。そういうことも赤井川村に住んでいる者について言えば、一番心配が大きいといえば、個人的な意見かもしれないですけれども、やはり農家の方中心に心配されている方多いと思います。なので、ここでは鳥獣害について村長のお考えなりお聞きできればと思います。あと、3点目、合意形成についてですが、合意形成を事業者に求めていく立場というお答えでしたが、一歩踏み込んで反対の声が本当に大きい場合、村としての態度表明というのはやっぱりどこかの時点で必要になってくると思うのですが、本当に合意形成が得られない場合の自治体の対応というのを村長としてどのように考えるか、以上3点お聞きいたします。

答弁 村長 馬場希

山を切り開いて建てているところではないというようなことで、私の頭の中では自然の乱開発という部分は当然よくないと思っていますし、ただ住民にどのように影響があるのか、要するに家屋の近くだとか、居住エリアに近いところでどういう影響があるのかというような部分がやっぱり一番大切なのかなというふうに思いますので、そういった部分を僕としてはやはりきちんと見定めながら計画の内容をチェックしていきたいなというふうには考えております。あと、こう言ってしまうと全て国にお任せみたいになってしまうのですけれども、多くのエリアが保安林に指定されている部分もありますので、山の中で国が管理するエリアの中で要するに土地所有者としての国側がどういう判断を示すのかというのもやっぱり一つの判断材料にもなってくるのかなというふうには思いますので、我々も民間のいろんなといっても、例えばキロロのスキー場だとか、そのほか河川を使ってのというような部分でいろいろ許認可を取る場合かなり厳しくチェックをされます。いろんな環境アセスの部分でも指示されることも多いし、当然こういった事業については国側もかなり厳しい審査をしていくのではないかなというふうに思っていますので、そういった部分にちょっと期待というか、乱開発にならないような期待というものはしていきたいなというふうには思っています。有害鳥獣の部分についてのご意見がありましたので、先ほど1回目の答弁でお話ししたように近隣、余市、小樽、関係する町村と意見のすり合わせ等はやっていこうと思っていますので、そういった中で意見交換をしていきながら意見書は作っていきたいなというふうに思っています。あと、住民の合意形成というか、どういった形になっていくか分かりませんけれども、ただ私の中で、では住民投票やるだとか、何らかの形で住民からの判断を仰ぐというようなことでの考え方は今のところは持っていません。ただ、この先どういうふうになっていくかの動向によっては、そういうことも考えざるを得ないのかなというのはありますけれども、今の段階でそういった住民の意思を確認する、村として意思を確認するためのそういった白黒判断をつけていくというような行動を取るという考えは今のところはございません。以上でございます。

出典:赤井川村議会 令和4年第2回定例会 2022年6月15日 議事録 PDF(45ページ) 間違いを知らせる