猿払村議会 令和4年第4回定例会 2022年12月7日
酪農家の支援について
2022年12月7日、猿払村議会の一般質問で、野村雅男議員が「酪農家の支援について」質問し、村長 伊藤浩一が答弁しました。
- 質問者
- 野村雅男 議員
- 答弁者
- 村長 伊藤浩一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 野村雅男
3点につきまして村長さんの所見をお伺いしたいと思います。まず一つ目です。酪農家の支援について、定例会にも助成金も計上され、後ほど審議をされることになっております。端的に申しますと、今、酪農家の運営状況、非常に厳しい状況だと聞いております。同僚議員も前々回の議会で質問しておりましたけど、非常に状況が思わしくない。そういう方向に進んでいるといろいろな方面から聞こえてきているところでございます。事の発端というのは、ロシアのウクライナへの侵略が始まって以来、ヨーロッパ、全世界に。当然日本もエネルギーの問題ですとか、酪農を取り巻く粗飼料の輸入など問題が絡まって、国際間の決済である、この円安で輸入する物は、非常に高くなっているような状況でもあります。しかも世界の物流の流れが変わってきて、穀物飼料も日本が今まで輸入している量のはるかにしのぐ形で中国が輸入をして、そして国内で自給自足をして家畜を飼って、餌の分捕り合戦にもなっている。そのようなことが報道されております。一般の方々、私たちももちろんそうですけど、燃料代も高騰を続けている。さらに電気代やガス代もこれからまた、春にかけて値上げが進むというような報道もございます。酪農業は牛乳がメインでございます。このような状況下の中で10円上がったと言っても、飲用乳を主体としているところは、手取りが10円上がるそうですけども、北海道は2割が飲用乳で8割は加工原料乳。だから10円上がっても、北海道の酪農家は2円しか上がらない。それと乳製品の在庫がだぶついているということありまして、北海道全体で生産の調整をしているお話もお聞きしたところでございます。私たちもプロではございません。ですけど相当この事態は深刻だなと考えておりますが、村長さんは、現時点でどのような評価、判断をされているのか。お聞きをしたいと思います。
答弁 村長 伊藤浩一
ただいま野村議員のご質問にお答えをさせていただきたいと思います。世界情勢の変化に伴う各種経費の高騰などにより、酪農業をはじめとする一部の産業において、大変厳しい状況に置かれていると感じております。このたび東宗谷農業協同組合から農業生産資材高騰対策対応に関する要望書の提出があったことも踏まえ、村としても同じ東宗谷農協の枠組みであります浜頓別町や中頓別町とも協議を行い、購入粗飼料等の高騰による酪農経営の影響を緩和することを目的に国からの補填金とは別に、経産牛1頭当たり2800円を支援するための経費として本定例会に提出しております、補正予算に計上させていただいたところであります。また11月には、道内の仲間の町村長と道内選出国会議員や農水省へ要望・陳情も行ってまいりましたが、今後におきましても、東宗谷地域総合開発期成会での要望活動などを通じ、国や道への要請等を強めていくとともに、東宗谷農協などとも連携を図りながら、新たな支援対策等についての協議を進めてまいりたいと思っております。
質問 野村雅男
村長さんの答弁の中で、東宗谷の傘下の中頓別町、浜頓別町、猿払村で協議をして、それぞれ国の助成金とは別に1頭当たり、2800円を助成することにした。それから国のほうには、陳情をしているというご答弁でありました。なかなか、大きなことで手を打てないということであろうかなと思いますけれども、しかし非常に厳しいのは事実であろうと思います。何年前でしたでしょうか。浜のほうで、いわゆる爆弾低気圧で貝の大幅な減産につながったというようなことで、多分それ以来だと思うのですけど、そのときの水産加工業界への支援というのが、私も記憶が蘇ったところでございます。そのときも村長さんは、いち早く水産加工の支援を申し入れまして、私たち議員も本当に大変だなということで、議会の中で決議に至ったところでございます。農業の問題、3年ぐらい前までは、個体の販売も今までないくらい非常に高く、酪農家が始まって以来の高環境であったということは、私もはたから聞いて知っております。しかし、よかったのは3年前の1年、2年ぐらいの話で、去年あたりから、がたがたと来て、先日も十勝の3900頭を共同で飼っている農家の取材がありました。月に4億円余りの乳代が入るそうでございますけど、それの大半が餌代にまわり、あと100人ぐらいいる従業員さんの給与、あるいは経費は、大変な経費ではなかろうかと思いますけれど、それがどういうふうにここ一年、切り盛りできていけるのか。北海道でそういう大きなところは、市販の牛乳、飲用牛乳のみを扱っている群馬県の会社に出荷しているところが多いですけど、私の立場から、そんなことを言えるような立場ではございません。しかし、これは政治の力ももちろんそうでありますけれども、地域としてできる限り支えてあげなければいけない状況ではないかなというのが私の実感するところであります。子牛が生まれて、子牛に値段もつかないとそういうような状況だそうでございます。もう置いといたら手間もかかるから、餌代も毎日ミルクを溶かして飲ませるわけですけど、ところが最初は1週間程度で持って行ってくれたそうですけど。一昨日、病院にインフルエンザ予防接種を打ちに行ったら、酪農家の方がいらっしゃって、今は1か月待ちだそうでございます。本当に生まれた子牛をそういう場所で送るというのは、断腸の思いですよ。そのまま肉用になるか。あるいは経産牛まで育てて、お売りになるか。それと、自分の牧場で後継牛として使うというのが酪農家の育て方だと思いますけれども、しかし、もうどうしようもなくて処分場へ送ろうと思ったら、1か月待ってくれというお話でございます。大変厳しいというか、どういうことを申したらわからないくらいの状況でございますけども、村長さんもこの陳情を通じて、今の農業の状態をどのように思っているのか。それとも次の手も考えていらっしゃるのか。その辺のところをお聞きさせていただければと思います。
答弁 村長 伊藤浩一
今、議員おっしゃられたとおり、ヌレ子の値段もつかない、ワンコインだというような状況のお話も聞いたりもします。また子牛が雄牛で生まれたりするとほとんど値段がつかなくて、自分で処理しなければならない、逆にお金がかかってしまうというような状況にあるとも聞いております。これから国からの経済対策の一環で交付金が入ってくるのだろうと思います。この部分については先日、国にお伺いしたところ、ある程度の規制のないお金の使い方のお話を聞いておりますので、ただ2町1村で3つの町村の組合でありますので、そういう部分につきましては、ほかの2町の首長、それから組合長とも相談をしながら、今後の対策が必要なのかも含めて、しっかり検討してまいりたいと思います。非常に厳しい状況で、これをきっかけに離農となると村としても非常に損失になることから、浜頓別町、中頓別町の首長とも協議をしながら、進めていきたいと思っております。
質問 野村雅男
村長さんもお話ばかりしているわけではないし、村長さんも非常に厳しい状況だなという認識をしているということは、重々わかったところでございます。しかし離農の話も出ましたけど、本当にもうそろそろここでやめようかなという人もいらっしゃるのではないかなと思います。このような場所で発言をするのは、本当に申し訳ないなと思いますけど、しかし、まだ若い人の中で一生懸命やっていこうという方をただ支援するばかりではありませんけど、そういう人までがこの気持ちがぶれるようなことがあっては、私はならないなと感じている1人でございます。それと併せて酪農全体がこの今の状況、いつまで続くかわかりません。ロシアの戦争が終わっても、元に戻るとは確約も誰もしてくれるわけではありません。ですけど何とか皆さんが希望を持って酪農が続けられるよう、私は何年か前に水産の大打撃を受けたのを思い返して、もっと酪農が続けられるような体制をつくって、国の助成も重要ですけど、地方も応分の応援をしてあげるべきだということで、予算が計上されておりましたので、そういうお話は差し控えるべきかなと思いましたけど、あえてここで提案をさせていただきました。どうか今後のいろんな推移があると思いますけれども、村長さんの鋭い決断を下していただくよう祈っております。