猿払村議会 平成27年第4回定例会 2015年12月9日
酪農振興について
2015年12月9日、猿払村議会の一般質問で、渡辺芳美議員が「酪農振興について」質問し、村長 伊藤浩一が答弁しました。
- 質問者
- 渡辺芳美 議員
- 答弁者
- 村長 伊藤浩一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 渡辺芳美
たいへん不慣れでございますけれども、よろしくお願いしたいと思います。それでは酪農振興について。一番目に酪農業は猿払村を支える基幹産業であることと今後も振興するということは、村長も同じ考えであると思いますが、現在も様々な酪農振興策を予算化実行していますが、現在、酪農業を取り巻く状況はTPPの大筋合意や配合飼料の高値安定等で現在課題になりつつある後継者不足、新規就農者の確保、親からの経営移譲対策等問題は山積みであります。そこで現在、酪農ヘルパー事業に対して90万円の助成がありますが、今年度から一人1日、1万4000円の利用料金が2000円上がり16000円となって、一家で休むと二人必要となりますので32000円となり、4000円の負担増になってる状況でありますので、増額すべきものと考えます。また、牧場の預託事業も昨年春より、夏期放牧の舎飼した場合は舎飼料金となり、農家負担増となっていますので、軽減対策を講じるべきと考えます。私としては、酪農家負担を減らし所得を拡大することは、若い経営者の意欲を向上し、365日休みなしの現状から休みをとってもらうことは、猿払酪農の将来にとって重要であると考えますが、村長はどう考えますか。
答弁 村長 伊藤浩一
ただいまの渡辺議員のご質問にお答えをさせていただきたいというふうに思います。酪農ヘルパー組合につきましては、これまでの協議では専任ヘルパーの不足が最大の課題ということで、その人員確保に対する村の協力が求められておりまして、現在その取り組みを進めているところでございます。また、ヘルパー事業に対する助成金の増額につきましては、一律に利用者の負担軽減ではなく、例えば割当てや緊急での利用、また、新規就農希望者に対する研修費用などに対する費用の一部を支援する形が適当ではないかというふうに考えており、今後、ヘルパー組合と必要性も含めて協議していきたいというふうに考えております。次に、村営牧野での預託事業につきましては、猿払村営牧野の設置及び管理に関する条例に基づきまして、指定管理者の東宗谷農協により管理運営が行われておりますが、条例に定められた料金を上限としております。これまで、指定管理者の経営努力の中で議員が仰られた期間を重視した金額としていたようでございますけれども、餌代や光熱水費の値上がりなど経費の増額に対応するため、条例に基づいた放牧か舎飼かの預託の形態による金額に変更したとのことでありましたので、変更に際しましては、村への説明と共に農協の放牧検討委員会においても協議され、預託形態による料金とすべしとの意見であったというふうにお聞きしております。現在も上限金額を下回って指定管理業務が行われておりますことや、預託施設の建設や整備などは村が行っておりますことから、当面は現在の預託金額で行う考えでおりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。
質問 渡辺芳美
今、村長からの答弁はそのようでありますけれども、私としてはヘルパー事業の助成金ですけども、10年ぐらい前だと思いますけど地方交付税が極端に削減された時に助成されてました額が一気に下げられて、その分を中山間事業の事業でこれも村が助成してるんだからこの中から負担せということで、事業の中で事業費として事業を実施しております。しかしながら、いろんな諸般の事情でヘルパー従事者の賃金が上げたとかいろいろな事情で今年の春に一人2000円上げざる得ない状況になりまして、更に二人で使いますと倍の4000円ということで、負担がかなり増えています。また、今の段階では酪農のほうも今年乳価が上がりまして、更に去年の春から個体が上がりまして、上がってて、農家の経済状況は一時よりは良くなっておりますけども、でもこの状況がいつまでも続くというふうに私も考えられませんので、これが急に個体価格が下がった状況になりますと一気に経済状況は悪くなるということになります。更に、牧場の夏期預託も勝手な言い分と言われりゃ勝手な言い分かもしれませんけれども、夏の間舎飼しても牧場とうか農協の事業努力で減額してましたということですけども、私としてはやっぱり私も農家ですので、急にその部分が上がるとなるとやっぱり負担感を感じて、乳価上がった、そのほかの個体も今高いとか言いますと、農家としては負担感を感じるんで、今、村長言われましたけども、もう一度再考し何とか予算化してもらえないかと考えます。どうですか。
答弁 村長 伊藤浩一
ヘルパー事業の助成金補助金の関係なんですけれども、確かに経過としてはそういう経過の中で、90万円に村の補助金が下がったということについては私のほうも理解をしております。ただ、この補助金については、ヘルパーをお手伝い、農家の方に一日あたり1万4000円から1万6000円に上がったという部分について、決して色が付いているお金ではないので、あのう私のほうから、この部分は2000円上げないように補助金を使って欲しいとかそういう形は決して言えないというふうに思ってます。また、この2000円上がった事によって非常に厳しいから、その部分について補助金を上げて何とかまた1万6000円から1万4000円に戻して欲しいんだということになると、なかなかその酪農業大変だと。あの基幹作業だということを理解した上で答弁をさせていただきますけれども、そうなるとやはりほかの諸団体やほかのところもやはり要望が上がってきた時については、同じような事をたぶんしなきゃならなくなってくるんだろうと。何処何処のお店が私休むから、じゃあ村からの補助金くれよとか、いろんな形にもしかしたら、いろんなパターンが出てくる可能性はあると思います。ただ、今回はそういうことでヘルパー組合のほうで会長とも私ざっくばらんにお話をさせていただきました。ただやはり、お金の問題ではなくてヘルパーの担い手、ヘルパーをどういうふうに確保していくかというところにやっぱり主観を置くと。だからこれからヘルパーをいかに招へいをして、いかに育てていくかというところに対して補助金がどうしても必要だということであれば、私はそれはやぶさかでなく支出をしたいというふうに考えております。ただ、個々の農家の自己負担が上がるから補助金を増やしてくれというふうにはちょっと私としては賛成をしかねるというふうに答弁をさせていただきたいというふうに思います。以上です。
質問 渡辺芳美
私は今、あの個々の農家の負担が上がるから助成してくれと言っているのは、それはそのとおりです。それは何故そう言うかというと、農家というか酪農の場合は365日休みなしで働いています。まあ完全に365日でなくて、今ヘルパーもありますから、まあ360日、355日という程度かなというふうに思います。しかしながら、その働き方で3Kと言われるような仕事のやり方をしてて今いる状況ですよね。毎日労働時間も普通8時間で終わらなくて、10時間、12時間毎日仕事をしているという、そういうふうな状況下にある人もいます。それ、そういうことでありますと次の後継者がなかなかそんな仕事はやりたくないというのが現状で、働いてる割には所得が上がらないと。そうすると将来を担う若い人がやりたがらないというのが既にそういう現状にありますんで、それがますます進むというふうに考えているんでね。それで、まああのう少し村の姿勢としてもその基幹産業である酪農に対してね、まあ、ほかからも言われるっていう可能性はあるかもしれませんけど、私はそれはそれでまた対応すべきだっていうふうには考えてはいますけども。私としては今、私が酪農に従事しているということだけでなく、将来基幹産業として酪農が残っていくためには、ある程度の所得を確保する必要があるというふうに考えてるんでそう言ってるんです。それは一方的に言いっ放しでこれでいいと思いますけど、考えてもらいたいということでお願いしたいと思います。それで次に、2番目の今のところと重なる部分もかなり多いんですけども、新規就農者対策は、現在酪農家の中で60歳前後の農家が十数戸後継者がなく、このままでいくと離農が進み衰退することと懸念しています。私は、村営牧場内とは限りませんが、搾乳施設を伴う研修農場を設置し、新規就農者、後継者、酪農家の従業員予定者の養成、研修のできる施設を検討、計画、実行すべきであると考えます。村長はどのように考えていますか。
答弁 村長 伊藤浩一
ただいまのご質問にお答えをさせていただきたいと思います。その前にですね、先ほどのあの答弁のちょっと漏れといいますか、議員とのやりとりの中でヘルパーを利用されている酪農家さんと全く利用されてない酪農家さんがおられると思うんです。だから、24時間、365日、もう8時間も10時間も働くという部分については、やはりあのうきちっとですね、各農家さんが休みを取れるような体制づくりというのをまずしていかなきゃならないなと思うんですよ。そのためには、やはりヘルパーの担い手と言いますか、そういうヘルパーの人方をいかに招へいをしてきて、ここで各農家さんに、村もJAもですね育っていってもらうかというところが大事だと思います。そういう方々が今としては新規就農として、猿払村の農家を継いでいただいているという現状もありますので、そのところもやはり大事なんではないかなというふうに僕は思います。それでは2番目の質問にお答えをさせていただきたいと思います。農業後継者対策につきましては、私としても喫緊の課題というふうに認識をしております。議員ご質問の研修施設につきましては、以前に管内の農協間で設置の検討が行われたようでございますけれども、運営費の対応などが了承されず、事業化には至らなかったというふうに聞いております。本村としましても新たな研修施設の設置ではなくて、これまでの酪農ヘルパーなどの研修や経営継承事業を使っての経営のバトンタッチに取り組んでいきたいというふうに考えております。将来的には農協と離農跡地を使っての研修や引き継ぎ、引き渡しの方法について協議をさせていただきたいというふうに考えておりますけれども、そのためには各農家さんの将来の経営に関する意思が重要でありますので、その考える機会の場の提供として経営継承事業の勉強会などを開催していきたいというふうに考えておりますし、併せて、本村で酪農を目指す若者の発掘のため、猿払酪農の素晴らしさや優位性などを伝えるための取り組みを進めていきたいというふうに考えております。TPP大筋合意の部分につきましては、これはJAをはじめ行政、村長として国のほうにはしっかりと発信をしていかなきゃならないというふうに考えております。ただ、個々の酪農家さんが大変だ大変だというふうに言ってしまうとですね、これは当然子ども達や新しく猿払村で酪農をやってみようという方々が、逆に来なくなってしまうのではないでしょうか。上層部のほうの発信は私たちもきちっとしていきます。だから、もっと酪農家さん個々もですね、我々も一緒になって頑張っていきますので、何て言いますか、猿払はもっと素晴らしい所なんだと、酪農をやって素晴らしい所なんだということも反面、やはりPRをしていかなきゃならないだろうというふうに僕は思います。以上です。
質問 渡辺芳美
今、村長の答弁ありましたんですけども、私はあのう酪農大変だというのは、事実大変だということで別に嘘を言ってるつもりは全くありません。しかし、今までやってきた人は大変ながら生活するために、ここまでやってきましてやってます。しかしながら、これからやろうとする人、それから新規就農で来て実際にやろうとする人は、大変なのをわかって来るんで、やるんで、それはね、そんなに問題ないんですけども、さっきのヘルパーの担い手だとかそれから新規就農者を探すことが大変難しいんです。なかなか来てもらえないと。今、全道的にどこもここも市町村も全部その猿払村はまだいいと言われてますけども、ほかの市町村はもっと大変に60代前後の人が10年も経たないうちに離農していくという現状になっています。それで、そこで猿払村がやっぱり、ここ2、3年は急になくなることはないと思いますけども、もう2、3年、5、6年すると次々とその離農者があらわれて、新規就農者が見つけれないという状況に私は必ずなると思います。その時にやはり人を探す対策のために新規就農施設、牧場とういうか搾乳施設を持った施設がやっぱりあるとないとでは、人を探すのに全然違うのではないかと思います。また、あのう来る人は経験した人ではほとんどありません。やっぱり未経験の人が来るわけですよね。そこで農家に直接行って研修しなさいとか、そうなると研修を受け入れる側、農家側も自分の仕事をやりながら研修生を受け入れるということで、研修生を受入れれば、ただで使うわけにいかないし費用がかかります。そうするとその負担に耐えられないということに現実はなってると思います。それから忙しい時、大変忙しい時にそういうのは研修生を受け入れてやっていかれないというふうな事情もありますし。それから生産することによって、搾乳施設の生産することによって研修者を育成する費用のコストを削減することもできるんでないかなと。村の生乳生産を維持し、それから後継者育成と一石二鳥でないかなというふうに考えて提案してるんですけども、これは私いくら言っても現実に指導する村長とそれから農協の組合長がやろうという気がなかったらできないと思いますけども、私は計画して実行するまで3年以上かかるというふうに考えてますんで、今から農協組合長等々相談し、私もこの間の農協の懇談会で皆さんの農家のいるところでそういう話もしました。そして今年の秋だったかな、農家の意向調査も実施しています。その結果もこの間ちょっと見せてもらいましたけれども、その中にはやはり研修施設の必要性もかなりの農家の人は必要というふうに考えているのでね。まあこの辺は相談して私も協力しますんで、相談して実行するような計画に持っていってもらいたいもんだなというふうに考えますので、再答弁をお願いします。
答弁 村長 伊藤浩一
これからの新規就農、それから経営移譲の部分については、非常にあの人の後継者問題については苦労、ご苦労されるだろうというふうに思います。私たちも努力をしてまいりたいというふうに思います。確かに、農業ヘルパー組合の部分につきましても守谷会長含めですね、いろんな酪農大学だとかいろんなところにあのう足を運んでいただいて、いろんな活動をしていただいてます。また、行政としても農業委員会も含めて新農業人フェアに参加するなどして、道内外に参加するなどしてですね、いろんな猿払村のPRをさせていただいているところでございます。今、渡辺議員から仰られた研修施設の建設につきましてもですね、今後あのうここではなくて、組合総意のご意見として、そういうようなご意見があればですね、組合長も含めてですね、今後検討してまいりたいというふうに考えております。以上です。
質問 渡辺芳美
今、前向きな答弁ととって質問を終わらさせていただきます。それから次の鳥獣害対策についてですけども、シカ、アライグマ等の被害が酪農生産現場や生活の場で多発しており、対策強化が必要と考えます。酪農家が組織する中山間事業でカゴ罠を配布し、自己防衛をしようと予定していますが、今年11月に産業課主催でハンター募集の講習会がありましたが、狩猟免許が必要で酪農家自ら取得しようと考えていますが、仕事柄なかなか難しいところもあり、役場職員に取得をお願いしたいことであります。また、猟友会では、シカ、アライグマの処分場を設置し処分をして欲しいとのことであります。加えて、シカの捕獲頭数も拡大すべきと考えますが、村長どう考えますか。
答弁 村長 伊藤浩一
ただいまのご質問にお答えをさせていただきたいと思います。先の定例会でもご答弁をさせていただきましたけれども、鳥獣被害対策の一環としましては、アライグマの殺処分機材を来年度予算で購入させていただいて、対策を図る予定でありますので、ご理解をしていただきたいというふうに思います。また、先日開催いたしましたハンター講習会や中山間での取組みは、直接被害を受ける農家さん自らの取組みやタイムリーな駆除を行うために進めているものであり、なかなか限られた村職員が全て行うというよりも効率的かつ被害の減少に有効的になるというふうに考えておりますので、この部分についてもご理解をお願いしたいというふうに思います。また、シカ駆除につきましては、猟友会と実態の検討を行いながら駆除頭数の増頭を進めていきたいというふうに考えており、処分場・減容化施設に関しましては、来年度から始まる第7次総合計画の前期期間内での設置に向け、猟友会と協議の場を設け、課題などの整理を進めてまいりたいというふうに考えております。以上です。
質問 渡辺芳美
アライグマの件ですけども、狩猟免許というか免許が何か罠を使うには必要だということなんで、なかなか今年も講習会を受けようという話があって、ただ時期がちょっと遅くて、申し込みがもうできない状況ということで、今年は受講というか免許取得には至っておりませんけども。まああのう免許の試験の日が来年は6月と9月の終わり、10月初めぐらいということなんですけども、6月はあのう牧草の取入れ時期でとても難しいということで、9月には若い人、何人か酪農振興会のほうでも行ってもらおうかなというふうに考えてはいますけども。なかなか免許を取得をするというのは、やはり先ほども言ったように仕事柄大変忙しいものですから、強引に言って免許を取ってこいと言うわけにいかないし、ということもありまして、できれば村の職員も今一人か二人何か免許を取得した人がいるという話なんですけども、もう少し生活と言うか街の周辺にも現れ、生活する所というかね、そこにもまた出てきているようなので、その対応も必要かと思うので、できれば取得者が増えてもらえれば助かるなというふうに考えています。ただ、ハンターですけども猟銃を使うハンターのほうですけども、なかなかこれ免許取るのにいろいろな試験があって講習受けてということと、それから多額の金額もかかるということなんで、今年二人何か60歳前の人かな二人、農家の人と農協職員の人が二人免許を取ったということですけども、免許取ったからってすぐ実務をし、成果を上げるというふうにはなかなかいけませんので、将来のことも考えて役場の職員の人にハンター免許を取得してもらうことも必要かなというふうに私は考えますので、その点も考えていただきたいと思います。その辺、もう一回再答弁をお願いしたいと思います。
答弁 村長 伊藤浩一
議員もあのう酪農家については非常に忙しいから問題、あのう取れないという部分については、これ役場職員も同じだと思うんですよね。前、渡辺議員からご提案のあった消防団員も少ないので、何とか役場職員も消防団員になってほしい。今回はあのうハンターの部分についても、何とか役場職員でできないかという部分についてのいろんなご要望でございます。確かに我々住民の模範になるべき職員でございますから、ただただ私のほうも、職員のほうに分団員になりなさい、狩猟の免許を取ってハンターに何とかなっていただいて協力してくださいという熱い強制力を持ってですね、なかなか言うというのは非常に難しいというふうに思いますので。ただ、前もご提案のあった消防分団員のなっていただける職員についてはなってほしい。また、今回もこのハンターの狩猟免許を取っていただける職員についてはどうですか、というような形でのお話は職員のほうにはさせていただきたいというふうに思います。以上です。
質問 渡辺芳美
今の答弁ですけど、まあ村長の言うのはそのとおりだと思いますので、できれば村民のために、そういうふうな職員を要請してもらいたいなというふうに努力していただきたいなというふうに思います。