みんなの議会

猿払村議会 平成26年第1回定例会 2014年3月11日

鳥獣被害対策について

2014年3月11日、猿払村議会の一般質問で、山森清志議員が「鳥獣被害対策について」質問し、村長 伊藤浩一が答弁しました。

質問者
山森清志 議員
答弁者
村長 伊藤浩一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 山森清志

それでは一般質問通告書に基づいて質問をさせていただきます。鳥獣被害対策についてお伺いしますが、これは私も以前にエゾシカ対策として質問をしたことがあります。あれから、もう2年以上たっていますが、状況は刻々と変わっていまして、近隣市町村でも、いろいろな対策を練っているのは、皆さんも御存じのことと思います。鳥獣被害、特にエゾシカの被害は多岐にわたっており、それに伴い、被害対策も多様化を余儀なくされています。また、全道各地において、その地域にふさわしい様々な対策が実施されています。本村では、エゾシカの増加に伴い、鳥獣被害対策実施隊を設置し、隊員の狩猟税の軽減、公務災害の適用、活動費に対する特別交付税措置などの優遇措置を活用するため、昨年度に設置しましたが、エゾシカは、アライグマ等の外来種と違い、本来生息する在来種であります。そのために個体数の調整を把握する必要性が求められています。そこで、本村で昨年駆除したエゾシカの頭数は、いくつなのか。また、駆除するための目標数は設定されていたのか。設定されているのであれば、駆除数は目標に達したのかをお聞きします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただ今の山森議員の御質問にお答えをさせていただきたいと思います。まず、駆除頭数の目標数ですが、平成24年度策定の猿払村鳥獣被害防止計画におきまして、平成25年度から平成27年度まで、それぞれの年度で300頭の駆除を計画しております。今年度の駆除頭数は、村事業、中山間事業の共同取組を合わせて293頭となっており、おおむね目標に達している状況でございます。今年の冬は、国道などを走行中にもエゾシカを目撃する機会は、あまり多くないように感じておりますけれども、今後の出没等の状況から、駆除頭数の増頭も検討する考えでおりますので、よろしく御理解をお願いしたいと思います。

質問 山森清志

確かに最近、以前に比べると、あまりエゾシカは見掛けなくなったなという気持ちもしていますが、これは専門家に聞きますと、雪の量が多い、少ないというのもありますし、本村に関していえば、林道を開けたか開けないか。林道を開けたら、そこからエゾシカが、どんどん浜のほうに出てくる、っていうのも聞いたことがあります。実際に、林道を開けてる業者の人に聞くと、林道を開けてる最中に、小さいシカがね、たくさん雪の中に埋まってると。亡くなってるっていうことですよね。それを埋めるのが、すごく大変だと。その方たちも気をつかっていましてね。出しておくと、春になったらクマが来るので埋めなきゃならない、っていうので、重機を使って一体一体それを道路の縁に埋めるそうです。それが大変だと言ってました。あとは、このエゾシカというのは、北海道特有の種です。明治の初期から乱獲が始まってましてね。ちょっと、うんちく話になってしまいますけども。北海道を開拓するときに、明治政府がエゾシカを捕獲して、その皮とか肉を海外にどんどん輸出したと。そのお金を使って北海道開拓資金の一部にしたという話を聞いたことがあります。それで一時、エゾシカは絶滅の危機を迎えたんですね。それと大雪も相まって。その後、保護計画ができまして、何年か後に、生き残ったシカが、 どんどん増えていって、今に至っているというのが現状だそうです。それを、20年とか30年とか50年サイクルで繰り返しているそうです。今は、3年ほど前がエゾシカの頭数のピークだったそうですね。3年ほど前から、道庁にエゾシカ対策室が、14名の職員を雇って特別に設置をされました。3年前にピークだったエゾシカが、では昨年度、実際どのぐらい捕ったのかというと、24年度で、全道で14万4千頭を駆除したそうです。それで全体数が14万4千頭減ったかというと、マイナス5万頭だそうです。ということは、それほど努力しなければ、どんどん減っていかないということですよね。それで、最終目標はどのくらいかというと、大体3分の1。60万頭だと、20万頭から25万頭ぐらいが適正ではないかという話も、お聞きをしました。ということは、14万頭捕って、5万頭減って、っていうことを繰り返したときに、あと何年掛かるんだっていうことですよね。その目標数。確かに、シカというのは目の前にいるものではありませんから、勘定するのが、すごく難しいんですよね。以前に私が質問したときも、ライト センサスといってね、毎回同じ道路を通って、 会ったシカの数を勘定するという方法しか、今は村内はやっていません。道東のほうに行くと、ヘリコプターなどを使って、上から見えた部分だけを数えるそうです。それにしても、本当に正確に何頭いるのか、っていうのは実際のところ、誰も分かっていないのが現状です、これは。今、ここにシカが見えない。最近シカが見えないね。いなくなったんだね、って、みんな言うんですよ。ところが山に行くと、ちゃんといます。シカというのは。餌がなくなると出てきて、道路縁の出てきた草を食べるわけですよ。それで、夜に走ると、通り過ぎてから、おっ、っていう感じのことが多分、みなさんもあると思うんですけども、実際に本村でも平成17年と19年に、エゾシカが原因とみられる交通死亡事故も発生しています。これは他の地区に行くと、あんまり、ないそうですね。それだけの人が、エゾシカが原因で亡くなったっていうことは。交通事故は、たく さんあるそうです。物損事故がほとんどだそうですね。けがをして入院する人はいますけども、本当にそこまで、死亡事故に至ったというのは、あまりないというふうにお伺いしました。昨年度、本村も鳥獣被害対策実施隊を設置して、その要因でもあると思いますが、300頭に対して293頭の駆除をしたと。これは素晴らしいことだと思います。しかし、それが27年度、28年度、29年度、これからも、どんどん続けていかなければ、先ほども言ったように、エゾシカというのは駆除の対象になり続けるんですね。他の地区で駆除して、本村だけしない、っていうわけにもいきません。この被害対策実施隊を設置したのは多分、本村は早いほうだと思います。同等の地区に関していえばね。にも関わらず、なかなか目標頭数に達しないというのがあるのかと思いきや、同等の頭数に達したと。実際に職業としてハンターをしていた人もいたそうでありますが、その人も、もう本村にはいないと。じゃあ、本年度はどのぐらいになるのかっていうのは、誰も予想がつかないですね。被害対策実施隊の人が一番懸念してるのは、捕れと言われて、捕ると。補助金も出て、現金としてお金も当たるわけです。年間の給料も出ます。若干ですけどね。一番大変なのは何かというと、撃ったエゾシカを埋設する処理が一番大変だと 言っています。クマが出てきたら大変だというので、一生懸命に掘るそうです。撃つときも、場所を考えて撃たないと、大変な所で撃っちゃうと、それこそ大変なことになると。そのシカを引っ 張ってきて埋めるわけですから。車も入って行けない所なんかにあると、もう大変だというふうに聞いてます。私も、以前に質問した経緯もあるのでね、猟友会の方とか、ハンターの方に、アレはどうなっ たんだと。アレというのは次の質問にもつなが るんですけども、その残滓を処理する、私がよく言う、減容化施設ですね。その施設は、是非とも何とかしてくれと言うんですね。ただ、昨年、その目標頭数に達したというので、今年もやってみなきゃ分からない。でも、それをしないと、だんだん多分、ハンターの方は、エゾシカを撃ちに行かないか、若しくは、エゾシカを撃ちに行って、また大変な思いをして埋設するか。今は分かりませんけども、中には、近隣の処理施設に運んでる方もいたそうであります。次の質問に移りたいと思いますが、今後の課題として、駆除捕獲現場での埋設処理も、ハンターの負担になっております。残滓の処理方法も検討する必要があると考えます。現在、各市町村で取り組んでいる減容化施設の設置も視野に入れた処理方法も検討すべきと考えますが、村としての考えをお聞きします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただ今の御質問にお答えさせていただきたいと思います。駆除後のエゾシカは、駆除した場所での埋没が基本でございまして、駆除を担う猿払村鳥獣被害対策実施隊員から、その大変さは、私も産業課長時代から聞いております。減容化施設につきましても、管内で、枝幸町と浜頓別町で設置されており、肉などの減容の効果は聞いております。実際、私も枝幸町の減容化施設を見に行っております。村といたしましても、減容施設の設置場所や、管理方法、減容後に残る骨や角、皮や毛の処分など、設置に向け、今後は、村鳥獣被害対策実施隊や、関係部署などと協議を進めてまいりたいというふうに考えております。どういう場所がいいのか、何箇所くらいがいいのかも含めてですね、道のほうとも改めて、担当課も含めて、鳥獣被害対策実施隊のほうも含めて、検討させていただきたいというふうに思います。

質問 山森清志

それでは、先ほどに引き続き質問をさせていただきます。2番ですね。これは減容化施設のことについてお伺いしましたが、先ほどの村長の答弁の中に、前向きに検討するという答弁をいただきましたが、この減容化施設。例えば、この辺ですと枝幸町で、特殊と言うとおかしいですけど、堆肥を作る製法で減容化を進めているという。ここにマニュアルがありますけども、『エゾシカなど有害鳥獣の枝幸式発酵減量法マニュアル』というマニュアルがありますが、これはもう公表されてるものです。昨年の5月に公表されました。このように前向きに取り組んでいる自治体も、近くにあるわけです。浜頓別町も、昨年から実験的に運用を始めてるということでございます。本村においても、なるべく早い時期に、そういうものを建設して、被害対策実施隊の軽減を図っていただきたいと思います。ですが、これは駆除する頭数、若しくは、その自治体の規模、予算、いろんなものが含まれます。例えば、この減容化施設、それを建てただけでは、もちろん運用はできないわけですね。施設まで運搬するトラックとかクレーン、施設内で使用する重機類。そのことも検討しなければなりません。例えば、この枝幸式では、役場が主体となって、様々な、例えば農業協同組合、漁業協同組合、森林組合、ホクレン、リサイクルセンター、それから道立総合研究機構。農業試験場ですね。それと農業改良普及センターなどと一体になって研究開発をして、完成に至ったという経緯があるようでございます。これは以前、村長が所信表明でも述べましたように、異業種間の交流、これにも当てはまるものではないかと私は思っています。この枝幸では、ホタテのウロ、貝殻なども、その中に含まれて、実験をして、成功したという実例もあるわけでありますから、このことも含めてね、正に一石二鳥という言い方が、いいかどうか分かりませんけども、いろいろな所に波及効果があると。これを機会にね、いろんな、漁業協同組合、農業協同組合、森林組合、いろんなものが、一つのものを作っていくという観点から見ても、実に素晴らしいことではないかと、私は思っています。是非とも実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。しかし、ただ単に作ればいいというものではなく、例えば、枝幸のようなものを作ると1500万円ぐらいのものが掛かってしまいます。そのうち、地域づくり総合交付金で350万円、特別交付税算入額で814万円と、いろんな援助は受けられますが、事実上それは借金となってしまいます。例えば、これは道庁のエゾシカ対策室の方が教えてくれたことなんですが、予算がないのであれば、例えば、離農した農家が多分あると思います。自治体の方と検討して、この辺に作ってほしいというのであれば、その近くに離農した農家の倉庫とか牛舎とか、建物が残ってる部分があると思うんですよね。使えるか使えないかは見ないと分かりませんけども、それを使って小規模な減容化施設を作ることは、いくらでもできると。大した金額は掛からないと。それに対して補助金も出しますと、個人的にですけどね、確約をもらってきました。猿払というのは、面積が大きいわけですよ。他の町村から見てもね。例えば、1か所で足りないのであれば、もっと離れた場所に、同じようなものを、同じような形で建設しても、同じだけの援助はするということも述べていただきました。それぞれの自治体が、それぞれに見合ったもの、身の丈に合ったものを作っていくことが大切だと思います。それで、このまま続けていくと、多分いつかは、ここでいいよ、というところになると思うんです。それに向かって進んで行ってますからね。もうエゾシカの駆除は、そんなにいりません、という時期が来たときに、速やかにね、それを減少、若しくは撤去していけるということも簡単にできるのではないかと、私は思ってます。是非このことについても、何度も述べてますが、鳥獣被害対策実施隊。多分、猟友会とかハンターとかいうよりも、この実施隊のほうにウエイトを置かないと物事は進みませんから。この方たちは非常勤の職員です。言って見れば。そこと十分に協議をしてね、いいものを作っていただきたいと思っています。では、次の質問に行きたいと思います。エゾシカ被害対策の本来の目的は、エゾシカの急増に 伴って引き起こされる諸問題の解決方法としての対策であります。しかし、近年では、ハンターの高齢化による人員不足などで、十分な対策が取れない問題も散見しているのが現状であります。その解決を図るため、ユニークな方法で対策を考案している地域も存在しています。独自の猟区を開設して、ガイド付きのハンティングを実施し、道内外からハンターが参加し、エゾシカ駆除に効果を発揮する以外に、地区内の飲食店や宿泊施設にも波及効果が及んでいます。ハンターの減少は各市町村の共通の問題点であり、今後、何かしらの対策の検討を視野に入れるべきと考えますが、村としての考えをお聞きします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただ今の山森議員の御質問にお答えさせていただきたいと思います。昨年結成しました猿払村鳥獣被害対策実施隊の隊員は、現在8名で、平均年齢も56歳と、比較的若いほうではないかというふうに、私自身も感じております。また、猟友会の新規の加入者もあり、当面は計画に基づいた駆除は可能と考えております。今後の駆除頭数の増加などの対応も含め、西興部村で設定されている、猟区での管理型狩猟システムなどの取り組みも参考にしながら、今後は鳥獣被害対策実施隊などの関係者と検討してまいりたいというふうに考えておりますので、御理解をお願いいたします。

質問 山森清志

この、言ってみればユニークな対策は、今、村長も述べていたように西興部村で10年ほど前から実施されている対策でありますが、もちろんこれには、ガイドといっても、専門知識が必要であります。大体は鳥獣被害対策実施隊が行っているそうですが、中には女性もいるそうですね。そして、きょうはここからここまでですよと。それでガイド料をいただいて、何時までといって、その区切られた範囲内で猟をしてもらって、帰ってきて、そのエゾシカをさばいて、そして、それを炭をおこして、みんなで食べるとか、そういうこともやってるそうです。多分、昔にテレビに出たことがありますね。そこは女性の方も結構いるそうですね。どんどんハン ターも増えてきているということも伺っています。先ほど村長も言ったように、本村は8名で、平均年齢56歳。これが若いと言いましたが、若いかどうかは私には分かりません。今、北海道の政策として考えているのは、若年層のハンターの育成を進めていると。ところが、狩猟免許はすぐ取れるそうですよ、これはね。取るのはいいんですけど、なかなかマナーが分からないと。それを育成するハンターが減っていると。これは職員の方が言ってましたが、絶滅するのはエゾシカではなくハンターだと。ハンターが今、絶滅の危機に瀕しているということも言っていました。本村に8名は多いのか少ないのか、これも私には分かりません。もちろん、ほとんどの方が本職を持ってて、実施隊のメンバーになっている方も大多数いるのではないかと思っています。なぜ私が今、このことを言うかというと、ただエゾシカを捕れと言うのではなく、これを何かに役立てるものがないかと。それを利用してね、村のために何か役立てるものはないかと考えたときに、たまたまこれを思い出して、いろいろ調べ たんですが、これは、さっきも言いましたが、 一石二鳥も三鳥もあることだと私は思います。これを実現するには多分、すごい努力とか労力とかがあったのではないかと思いますが。別に、これにこだわるつもりは全くありません。同じことをしろと言ってることでもありません。ただ、捕るだけでなくてね、それに付随して何か村のために役立てるものはないかということを考えてほしくて、言っただけの話であります。例えば、東京から、関東方面から来る方のほとんどが、お医者さんとか、弁護士さんとか、言ってみれば高収入で、ある程度の時間が取れる方が、毎年来るそうです。その方たちは、別に素晴らしいホテルに泊まる必要もなく、本当に豪華な、おいしい料理を食べるつもりもなく、本当に猟をしたいという目的だけで来るそうです。それを考えたときに、うちの村に合ってるのかなという部分もあります。1週間なり十日なりいて、帰るそうです。その間に落とすお金を考えるとね、これは多分、結構なものになるのかなと。総員で何人来たのかは調べてはいませんが、多分、結構な人が来てるのではないかと私は思っています。そのように何か、ただエゾシカを捕って、駆除して、減らして、っていうのではなくて、それに乗っかって、っていう言い方がいいかどうか分かりませんが、それによって、いろんな波及効果があることを今後、考えてみたらどうかと。先ほども言いましたが、これを真似しろとは言ってはいません。ただ、もし何かアイデアがあるのであれば、実施隊の方とも協議してね、若しくは、民間の方も取り入れて、どうせやる事業だったら他のことも一緒にやろうと。こういうことは、どうですか、村長。これを今後、考えてみるべきではないかと思いますが。

答弁 村長 伊藤浩一

実施隊の皆さん方については当然、異業種の方が、たくさんおられます。その方々と今後、いろんな形で、いろんな方面で、産業も含めて、いろんな案を出しながら、担当課も含めてですね、今後、検討してまいりたいというふうに考えております。

質問 山森清志

是非とも前向きに検討して、これは2年、3年と待ってる話ではないのでね、少しずつでも前に話を進めていただきたいなと思っております。次に、最後の質問ですが、エゾシカ駆除対策は喫緊の課題であり、スピードが求められるものでありますが、繁殖のスピードに駆除が追い付いているのか、疑問が残るとの意見も聞こえております。近年では、ハンターの減少に伴い、銃による狩猟の他に、くくりわなや、囲みわなの需要が増加しています。そこで、エゾシカを、単に駆除の対象としてではなく、観光資源として活用し、地域の活性化に役立てることも検討すべきと考えます。囲みわなで捕獲したエゾシカを放牧したエゾシカ牧場を設置し、観光時期終了後、処分したものを近隣の処理工場で食肉加工し、レストランで観光客に提供することも、検討項目として取り上げるべきと思います。資源の有効活用としても十分に効果のあるものと考えますが、村としての考えをお聞きします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただ今の山森議員の御質問にお答えさせていただきたいと思います。本村でのエゾシカ対策は現在、鳥獣被害対策実施隊による銃による駆除のみでございますけれども、囲いわな等の駆除方法を、規模や事業費、その効果と捕獲後の扱いなど、実施中の自治体から情報を収集し、実施隊と検討する予定であります。また、エゾシカを観光資源として、観光牧場を設置するに当たっては、エゾシカは野生動物であるため、飼育の許可、飼育用フェンス等の規制が厳しく、その施設整備費用や管理費用も多額であるため、当面、活用は難しいというふうに考えております。また、食用への活用も、ヘルシーさなどを売りに、道内でも進んできてはおりますが、近隣の食肉工場での需給状況などを聞き取りしながら、エゾシカ資源の活用の可能性を検証してまいりたいというふうに考えております。また、私も肉は偏食な人間でございまして、肉全般に当 たっては、あまり好んで食べるほうではございません。ですから、エゾシカ肉というのは食べたことがございませんけれども、一度チャレンジしてみたいというふうに考えております。そのことが一つのきっかけになりながら、先ほど議員から御提案のあった、ふるさとの家を始めとする各民泊、民業の部分で、提供できるようなスタイルを今後、取っていければ、素晴らしいものだなというふうに私も考えておりますので、そのことも含めて検討してまいりたいというふうに考えております。

質問 山森清志

今、村長のほうから、エゾシカ肉のことに関して答弁をいただきましたが、エゾシカというのは、あんなに大きくても 1頭から20キログラムほどしかないんですね、本当に食肉にできるっていう部分は。これは関東方面に行きますと、非常に高価な肉だそうであります。私は関東で見たことはないんですけども。北海道にいると、エゾシカっていうとね、生きてるものを見てますから、なかなか食することはないんですけど、私もエゾシカのジンギスカンをいただいたことがありますが、実は、まだ食べてはいません。是非、今度、食べてみたいと思いますが、ジンギスカンが食べられるのであれば多分、食べられると思います。これは高タンパク、低脂肪で、鉄分が非常に多いんですね。だから、女性の方が好まれて食べられるそうです。栄養学的にも非常に優れた食品であるそうであります。先ほども言いましたように、エゾシカというのは、北海道にしかいない生き物ですね。ですから、本州の人とか、道外の人にすると、ここでしか食べられないものというものもあるのかもしれませんが、結構な人気があるそうであります。例えば、2010年10月から、毎月第4週の火曜日、これをシカの日と定めて、道庁ではPRをいたしております。最近では、缶詰やソーセージに加工され、道の駅の中に行くと、いろんな種類のエゾシカ肉の缶詰が売っていますね。コンビニエンスストアでも、ハンバーガーの肉として売られております。ちなみに、流通しているシカ肉というのは、牧場で一定期間飼育されたもの。それと、ハンターによって狩猟され、直接、処理施設で処理されたものの、2種類があるそうです。しかも、ハン ターで処理するものというのは、頭を撃たなければ食肉加工できないと言われているそうです。他の所を撃ってしまうと、食肉処理場に持って行けないという規定があるそうですね。先ほど14万頭と言いましたが、実際、14万頭のうち、どのぐらいシカ肉として加工されてるのかというと、13パーセントほどだそうです。それだけしか、まだシカ肉としての需要がないというか、製造ができていないというのも、問題視されてると伺いました。このエゾシカ牧場を作るっていうのは、狩猟で捕るということは、人間の見えない所で撃たなければならないですね。道路からは撃てませんから。ところが、囲いわなというのは、見える所でも設置できるんですよ。わなだけの免許を取る人も、最近すごく増えているそうであります。これは、くくりわなだそうですけど。例えば、囲いわなで捕ったエゾシカを、そのまま牧場にして、言ってしまえば、豊富町でやっている方がいるそうです。それで、先ほど言ったように、冬になると、豊富町の食肉加工施設に持って行って、加工肉にして、他のものに変えてもらうと。代金をもらうわけですね。去年からやってるそうです。これは不可能なことではないです。やる気になったらね。経費と言いますが、それほど莫大な経費は掛からないのではないのかなと。むしろ、労力のほうが必要ではないかという気はしています。ただ、それをすることによって、例えば、職員の方にそれをやってもらうということは、できませんよね。それによって、雇用も生まれるのではないかというふうに私は考えます。そう考えるとね、駆除しなければならない対象のものを、囲いわなで捕獲して、それを地元の人たちや観光客の方に見せる。地元の人だって、近くでシカを見たことある人は、そんなにいないんでないですか。子どもを車に乗せててシカがいたら、シカだ、シカだ、って騒ぐぐらいですから、これは多分、そばにいると結構、見に行く方もいるのではないかと。私の予想ですけども、そう思います。それを夏の間に飼育してね、食べ物に よって、エゾシカというのは、今は非常に厳しくなりましたが、食肉加工するときに、すごい検査が厳しいんですね。というのは、変な菌を持ってるかもしれないという部分もあるそうです。ところが、飼育したシカというのは、半年もすると、体質がすごく改善されるそうなんですね。そのまま食肉加工ができるというふうに聞いております。それを食肉加工し、肉として持ってきて、ふるさとの家のレストランで観光客向けに提供する。これは、すごくいい話だと私は思います。それで、要はストーリーが生まれるわけですよ。ただ捕るだけではない。駆除しなければならない。目に見える所に来たシカは撃てない。それが全て解決されるのではないかと、私は思っております。そのことも、先ほど、一石二鳥にも三鳥にもなると言いましたが、これは先ほどの質問と重なる部分もあると思いますが、その辺も含めて、いろんな部分から検証して、できることはやっていきたいなと、私自身は思ってます。そのためには、鳥獣被害対策実施隊の方の協力というのは必要不可欠であります。今後とも十分な協議を重ねて、実施隊の方といろんなアイデアを出し合って、どれができるか、どれができないか。どの程度まで村がお手伝いできるかも聞いてね、いろんな方法で取り組んでいくことが、ただ単に捕るだけのものではなくて、いろんな部分に波及してほしいなと思いますが、もう一度、村長のほうから答弁をいただきたいと思います。

答弁 村長 伊藤浩一

確かに議員おっしゃるとおり、ハンターがシカを撃つ場合については、頭を撃つというのが原則になってるようでございます。腹を撃ってしまうと、血が回って、臭みが増して、近隣の豊富町の食肉加工施設に持って行くまでに、ちょっと食肉にならないという状況も聞いております。そういうことも踏まえれば、本村で、囲いわなでシカを飼育しながら、それを食肉加工しながら、村のレストラン等で提供できるという形になれば、一番よろしいかと思います。本当は、そういう形の中で、本村で食肉加工施設ができれば、一番ベストな形なんでしょうけれども、今後そういうような形が可能かどうかも含めて、今後は実施隊の職員等を含めてですね、十分に検討してまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

質問 山森清志

先ほども言いましたが、鳥獣被害対策実施隊の協力がなければ、これは実現できるものではありません。これは専門知識が必要なものですから、是非とも十分な協議をして、いろんなアイデアを出し合って、何度も話し合いをして、できるものはできる、できないものはできない。いろんなアイデアを出し合って実施していただきたいなと思っています。それから、先ほども言いましたが、何かを作るときに、どういう形で作りたいのか。例えば、補助金をもらう、助成金をもらうといったときに、ただ出してくれでは、出してくれない。もちろん皆さん、職員の方は分かってると思いますが、ストーリーが必要だと。こういう理由で、これだけ出してほしい。是非とも補助金、助成金を出してほしいといったときに、そのストーリーが大切だと私は思います。ですから、そういう付加価値を付けていって、先ほども言いましたが、その向こうには、例えば、仕事ができる。雇用が増える。定年者の方に働いてもらえる、という部分も見えてくるわけです。ですから、様々な意見を出し合って、今後、停滞しないように、少しずつでも話を前に進めていただきたいと思います。そういうことで、私の質問を終わらせていただきます。

出典:猿払村議会 平成26年第1回定例会 2014年3月11日 議事録 PDF(19ページ) 間違いを知らせる