みんなの議会

猿払村議会 平成23年第4回定例会 2011年12月14日

新エネルギーの利用促進について

2011年12月14日、猿払村議会の一般質問で、佐々木淳議員が「新エネルギーの利用促進について」質問し、村長 巽昭、住民課長 荒井輝彦が答弁しました。

質問者
佐々木淳 議員
答弁者
村長 巽昭、住民課長 荒井輝彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 佐々木淳

一般質問通告書に基づいて質問をいたします。新エネルギーの利用促進について。日本は2030年代温暖化が顕著になり、大規模な水不足や広範囲でのサンゴ白化、生物種の絶滅危機、生態系破壊など地球温暖化の被害が深刻になるとの論文が出されました。当然オホーツクの海の今の状況も少しずつその影響を受け、環境は大幅に変わり、現在の魚種、漁獲量が望めなくなるのは必然と思われます。しかし、二酸化炭素の排出を大幅に減らせば、その時期を遅らせて対応策導入の時間を稼ぐことができるとしております。東日本大震災以後、電気エネルギーは化石燃料を中心とする火力発電にシフトし、二酸化炭素削減の中心であった原発は大きく後退しました。村長も猿払村地球温暖化対策協議会において、道内におけるバイオマス利活用の先進地を視察されていますが、道北において温暖化対策のリーダーとして、農業のために漁業のために行動を起こすお考えはありませんかお伺いします。

答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)

ただいまの質問にお答えいたします。始めに論文についてでございますが、英国のリディング大学やオックスフォード大学などのチームがまとめたとのことであり、発表された内容では、今世紀末までに大気中の二酸化炭素濃度が現在の2倍近くになるペースで排出が増える場合、世界の平均気温上昇幅が産業革命前と比べ2度を超えるのは2040年代と予想され、日本も2030年代に2度を超える上昇があり得るが、環境保全と経済発展を両立させて濃度を1.5倍弱に止めれば世界平均気温2度上昇を2080年ころまで遅らせることが可能であるとしております。また、2度の上昇というのは議員も言われたとおり大規模な水不足や生態系破壊など地球温暖化の被害が深刻になる境目とも言われており、大変憂慮すべき内容となっております。さらに追い打ちをかけるような東日本大震災以降の原発への批判の反応など、また、原発を除くエネルギー自給率は4%しかないと言われていることを考え合わせますとCO2をほとんど排出しない再生可能エネルギーへの期待が一層高まっているものと思われますとともに、地球温暖化への対応は、第1次産業を基幹産業とする本村にとって極めて重要な課題であると誤認しております。次に、先進地視察について若干触れさせていただきたいと思います。ご質問にもありましたが、地球温暖化対策地域協議会事業の一環として9月26日から28日までの3日間の行程で委員4名職員2名と私の7名で十勝管内鹿追町の集約型バイオガスプラント施設の環境保全センター、士幌町では個別型のバイオガス施設を備える3牧場を視察させていただきました。視察テーマは牛糞尿の臭気対策とバイオガス利用についてですが、臭気対策についてはいずれの施設も効果があり、バイオガス利用については、集約型施設の鹿追町環境保全センターにおいてはガス発生率や発電機効率に難があり、費用面でも建設時に加え、運営面でも多額の経費を要しているとのことであります。一方個別型施設の士幌の3牧場については公募した3牧場に町がそれぞれ施設を建設し、使用料を徴する形式で運営しており、ガス利用による発電も効率がよく、全量買取が実現した場合には売電収入により建設時及び運営に要する経費の負担軽減が期待できるものと説明がありました。大変参考となる事例を視察させていただいたと考えております。本村の実態と考え合わせながらも思いを巡らせることができる貴重な体験であったと考えております。さて、ご質問の道北において温暖化対策のリーダーとしてとのことでありますが、それぞれの町村においてそれぞれの町に合った温室効果ガス排出削減への取り組みがなされている中で、本村においては村に合った取り組み、とりわけこのたびの視察で得ることができた牛糞尿処理バイオガス施設の方式並びに技術について地球温暖化対策はもちろんのこと、臭気対策を含めた観光面の配慮など、環境負荷の軽減を第一とし施設の建設や維持に要する経費についても考慮しながら事業化に向けて十分な検討をしてまいりたいと考えておりますとともに、同じような課題を共有する他市町村との連携も重要と考えますので、リーダーとなれるかどうかわかりませんが、地球温暖化への対策を進めてまいります。以上でございます。

質問 佐々木淳

検討をされているということでありますけれども、具体的な時期とか、これからまだまだ計画も定かではないのかなと想像をしておるところでありますが、今年の9月か10月頃でしたか議員研修で東川町にも訪問させていただきました。東川町では健全計画の最中にも並行して町並みの整備、公営住宅、高齢者専用の住宅等々の事業を展開したとのことでありまして、しかしながら、我が村はこの健全計画のためにほとんどの事業が縮小してきたと思います。もちろん成果は上がっておりますが、公債費率も改善されていますが、商店街は寂れ、廃業した事業主もあります。地域に事業がないと商店は一番寂れやすいのであります。例えば猿払村営牧場の近くにバイオガス発電を建設すれば観光の目玉になり、その施設を見学するのに人が集まり、ホテルに宿泊する人が増え、観光収入が見込める可能性があります。また、バイオプラントができれば、先ほど村長がおっしゃったように家畜糞尿の汚染問題も解決し、またその消化液は肥料として散布する場所には全く困らないと。また肥料の販売も見込める可能性が十分にあります。電気は再生可能エネルギー買取制度がさらに充実をする可能性があり、風力発電については安定性を欠くため、北海道電力では今以上に買取することはないと新聞紙上で発表しました。バイオガス発電の未来は洋々と開けていると思います。この施設が稼働すれば新しい雇用も期待でき、またこういった施設は先ほど村長がおっしゃられたように一番最初に始めるとどうしてもこの不具合、いろんな問題点がありますね。やっぱり2番目、3番目、4番目となると、そういった問題も解決してきて、費用とコスト、コストとその売上がマッチングするという可能性が十分に出てくる。ですからあまり遅いと、またこの何というのですか期待感も薄れてきて、後発グループの一番後ろの方にいきますと魅力も何もなくなってしまうという可能性もあります。ですからチャンスとしては今が一番、村長が視察されてきたようなこの今の時期、来年度あたりに既に計画を立てるような具体的な行動を起こされるのが望ましいのかなというふうに考えてもおります。また、補助金制度も私もちょっと調べてみたのですけども、いろんな補助金を組み合わせると、それなりにいける可能性も十分あるのではないかと、その辺はやっぱり担当課の方に検討していただいて、ぜひ具体的な案を早急に練っていただけるようお願いをしたい。環境問題は全くの有余もなく我々の生活を脅かしております。地球温暖化は避けられない事実でありますから、一刻も早く手を打つ、これが行政の仕事でもあり、またリーダーシップをとっていける猿払村が観光産業としても栄える可能性も十分に含んでいるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 住民課長 荒井輝彦(住民課長は2011年12月まで)

佐々木議員のただいまのご質問にお答え申し上げます。数点ご指摘といいますかご意見をいただきました。牧場内にできればという部分に関してでございますが、まず初めに、今回村長が各温暖化委員と視察に行かれておりまして、私は視察の結果を口頭で聞いた部分がございますので、十分詳しいお話しはできないかと思うんですが、今回村長は行かれて集約型、大きなバイオガズプラント、それから個別の農場につくる個別型のシステムというのを見て来られました。個別型の方が収支にプラスになるということで、本村も村長の思いとしても、そういった方式でできればやっていけるのではないかということで帰ってから話をいただいております。ただ、いろいろ佐々木議員が後から後出しでは魅力が薄れる、それから早目にやった方が、それからいろんなメリットにもあるというふうにお話をいただきましたが、現段階でまだ具体的に協議を村営牧場等関係機関とも、まだ協議ができていない、正直できていない状況でございまして、これからの新年度に向けての予算という部分でも財源的にもまだちょっと見つけられないという実態があります。それから参考までに、今回視察に行った場所での一企業から今回のバイオガズプラントの説明を技術的な部分の説明を受けております。そしてその企業が先日個別型の施設を本村に設置した場合ということでの計画書も、実は提案としてもいただいております。その部分では、やはり経費的には億単位でかかってくるということがございますので、非常に簡単に進めることは難しいかなというふうに考えております。CO2を削減するということでは、温暖化対策地域協議会の方でも現在はソフト的な部分でしか活動はできておりませんが、内部ではハード的にもぜひ進んでいきたいという思いはありますけれども、もう少し時間をいただきながら慎重に進めていきたいというふうに思っております。完全な答弁ではございませんが、よろしくお願いします。

答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)

ただいま具体的なお話しが担当の者からありましたけれども、ただ私といたしましてはぜひともやっていきたいと思っております。これはもう、今回も地球温暖化対策協議会の研修ではございましたけれども、ですからCO2削減ということが一番の目的でありますけれども、私はそれよりも臭気対策ということが一番の課題と考えてこの事業の検討に入っております。それは先ほど来申し上げているとおり、水産業と酪農業が共に生きなければいけないという、そういうことが前提であります。この度も各地域をまち懇で回りましたけれども、この臭気の問題に対しましては、かなりいろんなところでお話しが出てはおります。しかしながら、この臭気に関しましても今回私確認してきましたけれども、今の技術では今回研修したところではかなり解消しているということもわかってまいりましたし、またこの全量買取の法律も24年7月から施行されるわけでございますから、また詳しい内容は売価の価格とかそういうのはまだ決まっておりませんけれども、かなり私としてはやるには条件が整ってきているのかなと思い、各市町村今管内におきましても豊富・枝幸をはじめ、いろんな町村がこのバイオガスの検討に入っているところでございます。何としてでも私はやっていきたいなと思っているところでございます。

質問 佐々木淳

村長から前向きなご発言をいただきまして、私も非常に期待をしておるところでございますが、やっぱり細かい点ではやっぱり私としては個別型もいいんですけれども、やっぱり集約型で中規模ぐらいの発電能力のあるところにそういったその雇用の場が何人かでも創出して、なおかつ観光の名所となれば、もちろん個別型でも結構だとは思うんですが、それと並行して検討をぜひお願いしたいなと。技術的にどんどんどんどん進歩しますから、一番最初は確かにお金がかかると思うんですよね。最初にやられた施設というのは確かに採算とれない可能性は十分にあると思います。1番目というのは、私も今塩の方の工場を個人的に作っているんですけども、まだ2年半やっておりますけれども、いまだに結果が出ず、お金の方も大変かかっておりまして、しかしもう後戻りができないということで、何とかというふうに思っております。仕方ないんです。私も一番最初にやるものは仕方ないと思っています。いろんなこの失敗を繰り返しながら、それでも前に前に行こうという思いは強く持っておりますが、しかし行政がやる仕事についてなるべく失敗は許されないと思いますね。やっぱりそういう意味では二番煎じ三番煎じ技術がしっかり型にはまった時点で、なおかつタイミングを見計らって、一番いいものを早くされるという村長もそういう意気込みでおられると思いますけれども、できれば豊富とか近隣の市町村に負けないように1番でお願いできればなと思っております。この質問はこれにて終わりたいと思います。

出典:猿払村議会 平成23年第4回定例会 2011年12月14日 議事録 PDF(40ページ) 間違いを知らせる