新十津川町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月12日
新エネルギー事業化可能性調査について
2024年6月12日、新十津川町議会の一般質問で、大畠光敬議員が「新エネルギー事業化可能性調査について」質問し、町長 谷口秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 大畠光敬 議員
- 答弁者
- 町長 谷口秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 5番 大畠光敬
議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきたいと思います。質問のテーマは、新エネルギー事業化可能性調査についてです。5月の総務民生常任委員会において、新エネルギー事業化可能性調査の結果報告について報告がなされました。調査の目的は、本町で定める地球温暖化対策実行計画区域施策編の対策の一つである、再生可能エネルギーの導入促進に向け、再生可能な動植物由来の有機性資源であり、バイオマスの中でも本町において賦存量が多いもみ殻を活用した事業の可能性を調査するためということでした。3月の定例会の際に、私から一般質問にて、町民がもっと気軽にゼロカーボンシティ宣言について取り組んでもらい、そして、それを成功させる鍵は1人でも多くの町民に参加してもらい、そのためには、この新エネルギー事業化可能性調査についても地域の活性化に繋げることが重要だと考え、町長にお伺いしました。その際、町長からは、もみ殻を活用した事業化の可能性を調査し、民間活力による町内での産業や雇用の創出に繋がり、継続していけば持続可能な経済循環となり、地域の活性化が図られることが期待できると、ご回答をいただきました。この事業化可能性調査においては、町内で排出されるもみ殻総量5,782トン、未利用分で3,445トンがあることがわかり、もみ殻燃料であるモミガライトに加工し、事業汎用性があるかを検証するということでした。その結果、事業化における必要な条件のうち、製造量の確保、製造、保管スペースの確保や販路、収益の確保において条件を満たしていないと判定され、総務民生常任委員会にて、もみ殻を使ったこのモミガライトの事業に関して、町としては、支援等は現時点では考えておらず、新エネルギーの事業化については、太陽光パネルや水力発電などで促進を目指して検討していくということを担当課から報告を受けております。そこで、町長にお伺いします。今後町として、もみ殻を活用したモミガライトの事業化の可能性はないので、もみ殻自体は諦め、太陽光パネルや水力発電などに完全にシフトして再生可能エネルギーの導入促進を図っていくということでしょうか。太陽光パネルや水力発電の活用ももちろん期待はできますが、太陽光パネルはパネルの効率性、耐久性、メンテナンスコストなどの技術的課題や、自治体によっては山を無秩序に切り開いて、環境や景観などに悪影響を及ぼされる可能性のある自治体もあると聞いております。また、水力発電に関してもメリットはもちろんありますが、水利権の問題などがあったりとか、メンテナンスコスト、電力の安定などに不安な部分も見受けられます。こうした部分を踏まえて、町長の再生可能エネルギーの導入促進に関する現時点のお考えをお聞きしたいと思います。
答弁 町長 谷口秀樹
それでは、5番議員のご質問にお答えをいたします。本町では、これまでもご説明してきたとおり、近年の国際的な動向や国内の動向を踏まえ、豊かな自然環境を未来につなぐため、昨年6月に地球温暖化対策実行計画を策定し、併せてゼロカーボンシティ宣言を行い、地球温暖化対策に取り組んでいくということといたしました。ご質問にございました事業化可能性調査につきましては、この実行計画に基づき、再生可能エネルギーであるバイオマスの資源の活用として、町内で発生するもみ殻を加工した燃料棒の事業化の可能性を調査したものでございます。調査結果といたしましては、事業化の可能性は限りなく低いという結果になったわけでございますが、私も5番議員と同じく、大変残念に思っているところでございます。そこで、この調査結果を受けて、今後、町としてもみ殻を燃料棒以外の方法で燃料として活用する考えはないのか、そして、何か他の事業で再生可能エネルギーの導入促進を進めていくのかということでございますけれども、これらのご質問にお答えをしたいと思います。まず初めに、もみ殻の燃料としての活用につきましては、現時点においては有効な活用方法が想定できなかったということで、その事業化を検討することは考えておりません。ただし、大部分が焼却処分されるもみ殻を有効活用できればとも考えておりますので、今後、燃料棒としての活用も含め、もみ殻を燃料として効率的に活用できる技術や環境が整った場合、こちらにつきましては、再生可能エネルギーとして活用することを改めて検討していきたいというふうに考えております。次に、何か他の事業で再生可能エネルギーの導入促進を進めていくのか、というご質問でございますが、令和6年度におきましては、一般家庭における太陽光発電設備等の設置に対する助成や、啓発活動としての環境イベントの開催などを進めていくこととしております。また、令和7年度以降におきましても、具体的な方策につきまして現在検討中ではございますが、地球温暖化実行計画に基づき、エネルギーの地産地消、町内の経済循環の活性化、災害に強いまちづくりを目的とした、太陽光パネルなどの再生可能エネルギー設備の導入促進に向けた方策を進めていくということで考えております。以上を申し上げまして、5番議員の質問に対する答弁とさせていただきます。
再質問 5番 大畠光敬
では、再質問させていただきます。今ほど町長の方から、現時点のお考えについて回答いただきましたが、再度質問させていただきたいと思います。このもみ殻を活用したモミガライトの事業化については、可能性が低いことに関しては、私も今の現時点では異論はないのですが、モミガライトの販売に関する事業化だけで、もみ殻の活用を町として判断するという部分では、少しちょっと拙速なのではないかなと考えております。確かにもみ殻燃料、モミガライトの加工については、先ほども申し上げましたとおりコストもかかり、収益を上げるのには現実的ではない事業ではあるかもしれません。ですが、このモミガライトに加工する際は、含水率が影響するために保管に手間がかかるなどがございます。そのモミガライトを加工するまでに至らないまでも、現在でも保管に手間のかからないもみ殻のボイラーというものも現在市販されているようでございます。実際、米どころの秋田県大潟村では、昨年環境省の脱炭素先行地域にも選定され、もみ殻を燃料にバイオマス熱を供給する事業、今年7月の開始を目指しているということでございます。大潟村のカントリーエレベーターにもみ殻を燃料とするボイラーを設置し、公共施設にバイオマス熱を供給するほか、そこで出た炭化したもみ殻は、稲の育苗箱の土の一部に代用したりするなど、農家の負担軽減や灯油などの化石燃料の消費量を減らすことも期待できるようです。この事業は、地元のエネルギー関連企業に地元の金融機関が融資をして、官民協力して行う事業となっているようです。また、このような大がかりな事業ではなくても、園芸農業用のビニールハウスを暖房する目的に作られた小型のボイラーですとか、家庭用に従来の木質ペレットのストーブをもみ殻を燃やしても燃焼がうまくいくように改良して販売しているストーブもインターネット上では見受けられ、様々な実例が紹介されております。そこで、町長にお伺いします。原油価格の高騰を背景に持続可能な地域エネルギー戦略を検討することは急務だと考えております。もみ殻を活用したバイオマス資源の更なる調査が、町内の経済循環に寄与する可能性は、まだゼロではないのではないかと、私は考えております。もみ殻を活用したバイオマス資源の更なる調査を町として継続して行うことについては、どのようにお考えでしょうか、町長にお伺いしたいと思います。
答弁 町長 谷口秀樹
それでは、5番議員の再質問にお答えしたいと思います。私も、もみ殻を加工せずにそのまま燃やして暖房に使ったりするボイラーがあることや、その灰が燻炭として融雪剤や土壌改良剤として利用されることにつきましては存じ上げております。ただ、この小型ボイラーの用途としましては、農業用のビニールハウスの加温暖房ですとか、一般家庭における暖房などが想定されるところではございますけれども、現在、実際町内で寒冷期の暖房を使用する農家戸数、要するに、その熱を使って営農されているという戸数はですね、椎茸と花卉、お花ですね、などを合わせて数戸というふうに把握しておりまして、その活用の促進を図る効果は非常に今限定的であるのかなというふうに考えているところでございます。また、一般家庭における暖房の利用につきましても、一般的には燃料棒などの固形燃料に加工したものが流通しているところではあるんですが、さらには、ボイラーにつきましても一般的に流通しているとはなかなか、あるにはあるんですけれども一般的ではないという認識でございます。このようなことから、もみ殻を燃料棒以外の方法で燃料として活用することは、町として現時点ではですね、考えておりませんが、先ほども申し上げましたとおり、このもみ殻の燃料として効率的に活用できる技術と環境が整った場合は、再生可能エネルギーとして活用することを、改めて検討していきたいというふうに考えております。以上を申し上げまして、5番議員の再質問の答弁とさせていただきます。
再々質問 5番 大畠光敬
では、再々質問をさせていただきたいと思います。先ほど町長の方からお考えをお伺いしましたが、もみ殻を燃料として効率的に活用できる技術や環境が整った場合は、再生可能エネルギーとして活用することを改めて検討していきたいというようなお答えをいただいたかと思うんですけども、町長おっしゃるとおりに、農業用にボイラーを活用するというような効果は戸数のお話も先ほどありましたけれども、非常に限定的では今の時点ではあるかもしれませんが、今後、本町に園芸作物などを中心に新規就農される方を促すという意味でも、町として、このボイラーを積極的に活用することで、町内でこういうふうに循環して燃料を使っていくことを推し進めていくということは、現時点では効率的ではないかもしれませんが、有意義なことではないのかなと私は個人的には思っております。また、基幹産業が農業で稲作が中心という本町という環境も考えますと、やはりこのもみ殻の排出される量ですとかっていうことも先ほど挙げさせていただきましたが、その量とかも考えますと、そういった燃料として活用して進めていくことが、本町のイメージアップにも繋がっていくというようなことも考えると、こういった部分でも有意義なことなんではないかなと、私は思っております。再々質問としましては、今後、行政側も今言ったような積極的に活用できる環境が整うように進めていくということで、調査も含め、環境を整えるような調査というか、そういったものを進めてもらえるのか、また、町としては難しいということであれば、民間の力を利用して、そういった活用を進めていくような調査を進めていくのか、そういったことも含めて検討しているのかということを町長にお伺いしたいと思っております。
答弁 町長 谷口秀樹
それでは5番議員の再々質問について、答弁をさせていただきたいと思います。先ほど5番議員からもお話がありましたとおり、もみ殻を利活用するということは、農業の町新十津川にとってみては、本当に有効なことだと思いますし、新十津川の農業の更なるレベルアップだとか、イメージアップだとか、そういったことにも繋がることで、本当に町としては有意義なことであるというふうに、私も認識しております。ただ、もみ殻というのは、今の農家さんの状態でいくと、点在しているところから集めこなければならなかったりとか、それを保管しておかなければならなかったりとか、大量に物事を扱う量がかなり大きくなると思いますので、そういったところを効率的にもっとできないかっていうことが、先ほど申し上げました効率的、環境が整ったという意味のお話をさせていただきました。今後、こういったことで、もみ殻を活用した再生可能エネルギーというのは有意義なことだと思いますので、それは軸として考えておりますけれども、その環境が整ったときにというか、整う過程においても、強くそういった意識を持って、町としてもそういった関係団体にもいろいろとお声掛けをさせていただきながら、そういう機運が整いましたら、そういった事業に進んでいきたいなと。当然、事業化可能性調査をした上ですけれども、そういった中で検討していきたいなというふうに考えております。以上でございます。