更別村議会 令和6年第4回定例会 2024年12月16日
企業版ふるさと納税に対する利益供与の禁止
2024年12月16日、更別村議会の一般質問で、斎藤憲議員が「企業版ふるさと納税に対する利益供与の禁止」について質問し、村長が答弁しました。
- 質問者
- 斎藤憲 議員
- 答弁者
- 村長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 斎藤憲
では、議長の許可をいただきましたので、事前の通告書に基づいて一般質問いたします。質問事項は、企業版ふるさと納税に対する利益供与の禁止についてです。更別スーパービレッジ構想には、国庫からの交付金のほかに企業版ふるさと納税を原資とする資金が充てられて事業を実施するソーシャル・ナレッジ・バンク社に支出されております。一方で、企業版ふるさと納税については、寄附を行う法人に対してその代償として経済的な利益を供与することが禁止されています。内閣府地方創生推進事務局が令和4年6月27日に公開した「「寄附を行うことの代償として経済的な利益を供与すること」についての解説」では、これ今でもネット上で閲覧することができますが、寄附を受けた自治体から寄附者が事業を受注する場合には、寄附した企業が再びその寄附金で受注するということそのものは禁止されていないわけですが、「手続の公正性・透明性等に係る説明責任を十分に果たすこと」など3つの要件が明記されています。本年11月22日には、合理的でない入札条件を設定することで寄附企業に便宜の供与を行ったとして福島県のある自治体が企業版ふるさと納税の前提となる地域再生計画の認定を取り消されるという事件が起こっております。本村が受けている企業版ふるさと納税には寄附者、寄附金額は非公表のものもあり、その寄附金でソーシャル・ナレッジ・バンク社が発注する事業を寄附者が受注する可能性も排除できません。それについて、その場合も内閣府が求める「公正性・透明性等」が確保されているのか村民も議会議員も知る手だてがありません。村として内閣府地方創生推進事務局の文書をどのように解釈しているのか、また企業版ふるさと納税を原資として発注する事業において内閣府の提示する3条件を満たすことについて村がどう取り組んでいるのかお伺いいたします。
答弁 村長
斎藤議員さんの企業版ふるさと納税に対する利益供与の禁止についてのご質問にお答えをいたしたいと思います。更別村のスーパービレッジ構想につきましては、デジタル田園都市国家構想交付金と企業版ふるさと納税等を財源として事業を推進しております。令和4年度におきましては更別村スーパービレッジ協議会が主体となって更別村スーパービレッジ構想を推進しております。令和5年度以降はこの協議会を法人化し、村も出資する合弁会社としてソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社により事業を推進してきているところであります。また、構想にはコミュニティナースに関連する事業が含まれ、株式会社CNC、コミュニティナースカンパニーもこの構想の一部を推進していることになります。村が交付申請をしているタイプ3は、交付率が最も優位である対象事業費の3分の2が交付されるものでありまして、より有意な財源をもって事業の推進が図れるよう財源を確保しております。デジタル田園都市国家構想交付金につきましては、確実な事業の推進が図れるかどうかが審査の対象とされ、交付申請時より事業推進主体を明確にする必要があることから、本村におきましてはソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社を主たる事業者として、併せて村の補助事業として事業を推進するとして国へ交付申請し、事業の交付決定をいただいております。また、事業計画等策定時に要件を設定することから、ソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社の出資する企業と調整し、要件を整備しているところであります。次に、企業版ふるさと納税につきましては、令和4年度の事業の開始から多くの企業よりスーパービレッジ構想への推進への寄附として採納をいただきました。事業推進の貴重な財源として活用させていただいております。この支援は地域社会の発展を支える極めて重要な財源でありまして、私たちにとっても大きな力となっております。改めてご寄附を今までいただきました企業様の皆様にこの場をお借りして感謝とお礼を申し上げたいというふうに思います。さて、斎藤議員が言われる寄附を行うことの代償として経済的な利益を供与することについては、地域再生法施行規則第13条において地方公共団体が寄附を行う法人に対する利益を供与することを禁止しております。また、まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に関するQ&A、第11版の解説では、寄附を行った地方公共団体から工事の受注等を行うことについては禁止される寄附の見返りには当たらないとされる要件が3つ示されております。1点目は条例規則を含む法令を遵守すること、2点目は手続において寄附を行った法人への便宜供与など、寄附の受領を理由に他の法人との間に区別あるいは別異に取り扱うことがないようにすること、3番目として議員がおっしゃられた手続の公正性、透明性に係る説明責任を十分に果たすこと、この3点について全て満たす場合に寄附事業者が工事の受注を受けても寄附の見返りに当たらないとされているものであります。ただし、議員が言われるとおり、公正性、透明性につきましては随意契約による場合は地方公共団体に委ねられていることから、十分に説明責任を果たす必要があると注意事項が付記されております。この随意契約につきましては、地方自治法第234条、地方自治法施行規則第167条の2において一般競争入札を前提とする契約の特例方式であるとされていることから、寄附のあった法人との随意契約がされる場合は、随意契約ができるとされる要件に合致した場合においても説明責任と透明性が確保されなければならないと考えております。本村では、構想の推進に当たりましては事業推進主体をソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社としているところであり、更別村スーパービレッジ推進事業補助金等交付要綱に従って補助していることから、内閣府が公開するQ&Aで解説する禁止される契約によるものではないと認識しております。村は説明責任を果たしていく必要はあると考えております。補助金等に係る予算執行の適正化に関する法律及び更別村補助金等交付規則を適用し、補助金の交付に当たっては、更別村補助金等交付規則に基づき交付をしております。全ての補助交付要綱の制定におきまして、公益性、公平性、公正性の確保が基本となるものであります。また、補助を受ける団体は事務処理や経理、事業目的の達成される団体でなければならず、着実な実行と推進が図られるものとして認められなければ補助金の交付決定はできません。補助を受けるソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社、株式会社CNCにおきましては、ソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社では毎月総会時に、株式会社CNCは四半期に1度、状況の報告を受けております。円滑に適正な執行が図られていないとした場合は村補助金等交付規則第11条により村職員が調査できると規定しております。ソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社では、契約はプロポーザルや見積り合わせを行い、1者随意契約においては村の随意契約同様理由を明確にし、契約行為を行っており、適正に処理されているものと考えております。補助事業での目的の達成が外的要因やインシデント等により困難であると認められるときは事業そのものを終了し、当該団体の関係書類を精査、検証し、評価の内容を公表することが必要と考えます。以上のことから、村は事業推進主体としてソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社、株式会社CNCにつきまして適正に事業を推進していると判断しており、ソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社と株式会社CNCが発注する事業におきまして事務遂行能力があると判断し、契約等の事務を行わせているところであります。村の補助金を受けるものは法令、規則を遵守しなければなりません。また、スーパービレッジ構想を推進するためにソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社と株式会社CNCに交付される補助金は、国の交付金を毎年申請し、事業計画を策定しておりますが、交付申請時から事業を推進していく中で本村より便宜を図るような指示がされることはなく、ソーシャル・ナレッジ・バンク合同会社の中での事業者への便宜供与が図ることはできません。最後に、説明責任と透明性についてでありますが、内閣府が示す契約手続時の公平性、公正性、透明性について、地方自治法第138条の2の規定にある執行機関の責務から、執行機関全体の果たすべき責務である説明責任と透明性を言うものと理解しております。執行者である私には、村民にしっかりと説明する責任があるということと認識しております。村民からの信託を受けて業務執行を預かる村長として、村民に対し理由、根拠を明らかにし、納得を得るように今後とも努力してまいりたいと思っております。また、どのような情報に基づき、どう考えて契約に至ったかといった意見形成過程の透明性も当面の責務だとは考えております。以上、ご質問に対する答弁とさせていただきます。引き続きご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
質問 3番 斎藤憲
どうもご答弁ありがとうございます。企業版ふるさと納税を原資としてソーシャル・ナレッジ・バンク社などに発注する事業について、しかるべき対処をしているというようなご答弁を伺いました。ソーシャル・ナレッジ・バンク社は民間会社でありますので、個々の事業の発注、契約の詳細については公開しておりません。先月下旬に初めて昨年度事業費の内訳が同社のホームページで公開されましたが、ここは事業の名前とその金額が記載されているだけで一つ一つの事業の詳細や発注先は記載されていないので、その資料だけでは寄附企業に経済的な利益の供与がされていないのかどうかということは確認できません。公募型プロポーザルについては昨年の7月から9月にかけて5件の募集がホームページに掲載されましたが、その結果については残念ながらホームページでは確認できませんでした。今、村長が答弁されたように、公平性を担保する手続が行われて村は確認しているということを疑うわけではないのですが、具体的に確認する手段を我々持っておりません。そういう点では懸念を完全に今のご答弁で、かなりいろいろな具体的なことについておっしゃっていただいたので、かなり薄らいだのですが、払拭されたというところまではいきません。少し具体的に言いますと、ソーシャル・ナレッジ・バンク社の業務執行社員、普通の言い方で言えば出資者ですが、そうなっている企業というのはそれぞれ何らかの業務を受注するので、あくまで一般論ですけれども、そういう状況の場合、どうしても、発注、契約の審査をお互いにするとなっても、お互いさまという意識でチェック機能が弱くなるということはあり得るということは申し上げねばなりません。ソーシャル・ナレッジ・バンクの業務執行社員は更別村と8つの企業です。村民の利益を直接代表するのは、もちろん、更別村だけなので、村の対応は非常に重要であるかと思います。質問で挙げた福島県の、名前は挙げませんが、この自治体の事例では、問題となった会社の当時の社長は何と総務省のアドバイザーという資格でやってきていたというので、そういう企業だから大丈夫かというと、無条件で信頼できないという大変困った前例となってしまっております。この自治体では議会の側で百条委員会が立ち上げられて、問題の調査の報告書が7月に出ております。そのときの記者会見が地元新聞の河北新報で報道されていますが、そこにはこんな委員の発言があったことを引用します。まちに政策を提言する組織の事務局を務める企業が受注に手を挙げたら有利となり、入札は出来レースになってしまう。寄附企業の資本関係にある企業やグループ会社が受注するべきではない。更別村の事業の枠組はこれとは違っていますけれども、同様の問題が生じ得るということは言えるかと思います。誤解のないように改めて申し上げますが、今、何かを具体的に疑っているわけではないのですが、実際にこういった処分が1つ出たと、万一企業版ふるさと納税の使途で何か処分されるということになったら全国的な本村の評価にも係る大問題なので、懸念して一応質問を挙げております。ここで大丈夫ですか、どうですかという一般論で押し問答することは貴重な本会議の時間の使い方として適切ではないと思いますので、今の村長の答弁は確かに承りました。答弁主意書よりもかなり踏み込んだ内容もありましたので、大変ありがとうございました。そこで、あともう一つ、昨年度5件のプロポーザルの公募については、やはり、結果が公開されることが望まれますし、それ以外でも、今、村長がおっしゃられたようにいろんなその過程を含む情報公開を積極的に行っていただくようお願いいたします。あと1つだけ簡単な質問をいたしたいと思います。企業版ふるさと納税については毎年6月の定例会で前年度分を村長からご報告いただいております。村のホームページには令和2年度からずっと寄附が掲載されております。一定金額以上の寄附に対しては、開村記念日の9月1日に表彰の対象ともなっています。ソーシャル・ナレッジ・バンク社の代表社員を務める株式会社長大、ほかにこの会社の業務執行社員となっている複数の企業からも寄附をいただいております。さて、昨年度は企業名と金額の両方が非公表であるという寄附が2件ございました。その使途を見ていくと、名前としては新しい時代の流れを力にして地域課題の解決、魅力向上を図る事業、結局調べていくと、これはソーシャル・ナレッジ・バンク社がやっているデジタル田園の事業ということになりますが、ここで寄附した会社名が非公開となってしまうと、この会社が結果的に寄附金による事業を受注したかどうかも知ることができません。透明性という点ではやや問題があるかと思います。先ほど引用した福島県の自治体の百条委員会の記者会見では、こういう発言も委員からなされたと報道されております。匿名寄附も改善すべき点だ。そもそも企業版ふるさと納税は、企業が社会的責任を果たし、地域社会への貢献をアピールする制度、社名を隠すのは制度上なじまない。だから、今回のような問題が起きると。実際企業名非公表の寄附というのは奇妙な印象を受けます。せっかく寄附をしたのに、そのことを公表して社会的評価を高めることはしたくないというのは何とも理解しにくいところです。福島県の事例では、最初からその寄附の還流を狙っていたので、企業名を非公表にしたという可能性は否定できません。そこで、大変単純な質問ですが、2回目にこのことをご質問したいと思います。企業版ふるさと納税で寄附企業が企業名の非公表を希望される場合、申し訳ないけれども、寄附は辞退するというお考えはありませんでしょうか。李下に冠を正さず、渇すれど盗泉の水を飲まずという言葉もございます。非常に簡単な質問ですので、簡潔な短いお答えでも結構です。どうかご答弁をお願いします。
答弁 村長
大変難しい問題です。すみません。1点目のところですけれども、情報の開示等々についてはしっかりやっていきたいというふうに思いますし、5つのプロポーザルの件についても私も検討させていただきたいと思います。ソーシャル・ナレッジ・バンクですけれども、もう一度再確認ですけれども、今、20社で入っていまして、資本金がうちは七十数万かな、全体としては資本金900万で、20社がこの合弁会社に入っております。この20社だけが受注しているわけではなくて、参考までですけれども、受注ですけれども、例えば、ソーシャル・ナレッジ・バンク、CNC、合わせて63社、個人も含めると63社以上、グループを含め企業版ふるさと納税そのうち2社ありますけれども、それ以外のところに、そこでしか持っていない技術がありますので、大企業の方もありますし、中小企業の方もおりますけれども、63社以上の方に国から採択いただいた分についての細かい受注についてはこういうふうな形で計上しておりますので、必ずしも出したところに行くというふうなところでは私はなっていないというふうに考えています。受注ですけれども、一番最初にデジタル田園都市国家構想交付金、タイプ3とか1、2、Society5.0あるのですけれども、これ、どこの企業と、どこの研究機関と、例えばJAさんと、あるいは大樹町さんととかいろいろあるのですけれども、それを記入して提出しないと、向こうはどこの技術をその村で展開をするのかということについてもいろいろと精査しますので、その部分でここの部分、例えば自動運転ならここの企業さんのこういう技術を使いたいのだと、あるいは企業名は特定しなくてもそういうような形で申請をして採択をされているということでありますので、若干その部分はそのアプリを活用するという点で承認をされたということでありますので、便宜供与には最初からそういうふうな形で提出をしているということであります。おっしゃっていた非公開の部分です。これについては辞退する気はないかって今の段階で言われると、そこまでは考えておりません。企業版ふるさと納税、3年間また延長になりましたよね。ということで、企業のそういうふうな、いろんな税金も減るのですけれども、やっぱり社会的な貢献をしなさいよと、そして自治体を助けなさいよというようなこともあってそういうふうな形になっているのですけれども、ただ、例えばそういう寄附される方々がどうして更別村だけなのということになるのです。大企業の方も含めてそうですけれども、ほかにもその技術を欲しいところはあるし、何でうちのまちに寄附してくれないのかというようなことも率直なところお聞きをしております。そういうような部分で非公開をやむを得ずする場合もあるということでありますけれども、私としては実際監査のときとかいろんな部分で、非公開ではありませんので、その金額そのまま全部計上していますので、議会に対しても。だから、その点では辞退をするというところは、せっかくの寄附なので、そういう意図があってしてくるのであれば、それは断固として拒否しなければいけませんけれども、そういうことではない限りはこれについては今のところは辞退をするという考えはないということであります。いろいろと、これだけは分かってほしいのですけれども、こういうパンフレットを作って、豊かな未来のためにどうか企業版ふるさと納税をお願いしますということで、職員と、例えば国土交通省の学校の講師を引き受けたときとかプラチナシティとして表彰されたことがありますけれども、その会場、いろんな会社の方が来るのです。そして、いろんな講演会、会合、東京へ行ったときも上京していろんな要望活動しますけれども、余った時間は全部企業さんに行って、あなたの持っているそういう技術をうちの村で展開してもらえませんかということで、できれば企業版ふるさと納税で助けていただけませんかということで、この足でこの10年間で200社から300社まめに歩きましたので、例えばG20のときに来ていたブースを造っていた会社の方が実際に今来ていろんなアプリ開発とかしてもらっていますし、そこは頭を下げて、門をたたいて、何とか技術提供、大学もそうですけれども、お願いをしてきているということで、今、徐々に更別が注目をされてそういう寄附も多くなってきたということで、透明性はやっぱりしっかりしなければいけませんので、広報とか。また斎藤議員、これでは不足だよというようなところありましたらどんどん、今日も指摘いただきましたので、そこのところは公平性、透明性が通るようにしっかりと私としても取り組んでいきたいというふうに思います。以上です。
質問 3番 斎藤憲
ソーシャル・ナレッジ・バンク社の出資増えているって、そういうことを真っ先に広報していただきたいと。何か質問とかするたびにまず謄本を私が取らなければいけないというのもちょっと困りますので、そのことは申し上げます。匿名の寄附に関して考えが違うと、明確にお考えを示していただいたので、これは私やはり考えが違いますが、最終的には村民が判断することですので、この場で明らかにしていただいたということで、これで一般質問、まだ3回目もありますけれども、終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
質問 4番 尾立要子
よろしくお願いします。