大空町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月20日
今後の畑地かんがい事業について
2024年6月20日、大空町議会の一般質問で、福田淳一議員が「今後の畑地かんがい事業について」質問し、町長、産業課参事が答弁しました。
- 質問者
- 福田淳一 議員
- 答弁者
- 町長、産業課参事
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 福田淳一
令和6年第2回定例会で、通告に従い一般質問いたします。質問事項は、今後の畑地かんがい事業についてお伺いいたします。近年の異常気象により、畑作物に水が必要とするとき、降雨がなく、また、降るときは必要以上に降るなど、耕作者にとっては予測出来ない天候が起こっています。今の畑地かんがい事業は、そのようなときに必要とする水を少しでも適期に冠水して、作物の被害を緩和する手段として取り入れられており、農家にとっては、作物を育てる上で重要な手段となっています。そのような水を今は一部の地域でしか利用出来ない状態ですが、今後大空町の全域で利用できるように整備する考えはないかを伺います。大きく分けて2点お聞きいたします。一つ目は、今後の事業拡充計画の考えがあるのか伺います。二つ目として、現在の古梅ダムの利用状況について。お話を聞いている中では余力があるというお話ですが、その余っている水というのは、今現時点では、どのように対応しているのかをお聞きいたします。以上、2点についてお伺いいたします。よろしくお願いします。
答弁 町長
福田議員からの一般質問にご答弁申し上げます。36近年は世界的に見ても異常気象が増加している状況であり、当町においても例外ではないところでございます。そういった中、干ばつなどが発生した際にも作物に冠水できる畑地かんがい施設は、その機能を十二分に発揮しているところです。畑地かんがい施設整備については、事業規模が大きいことから、多額の事業費と時間を要し、施設の必要な箇所が散在している場合には、事業費も管理費も非常に高額となります。現段階におきまして、国営事業等で造成した老朽した施設の更新計画はあるものの、ご質問いただいた町全域を対象とした畑地かんがい整備の拡充 計画はございませんが、気候変動が進行している不安定な状況下において、今後の地域要望が増加した場合を見据えて、各地域のかんがい用水の供給手段については、対策案を整理しているところであります。なお、対策案につきましては後ほど担当参事より答弁させます。最後に、現在の古梅ダムの利用状況について、余り水、余水があるかどうか。余水がある場合の対処はどうしているかについてのご質問でございます。現在の古梅ダム受益面積は3,156ヘクタール、うち大空町は1,937ヘクタール、61%を占め、残り39%は美幌町が使用しています。計画時の農作物の作付け状況と現在の作付け状況に変化があることから、開発局において平成30年度から令和2年度まで、地域整備方向検討調査を実施した結果、おおむね540ヘクタール分の水利権を新規取得することが可能と試算され、つまり、美幌町及び大空町で、その分の余水があるということになります。余水について、別用途で利用する予定は今のところありませんが、新規取得可能な540ヘクタール分については、今後どのようにしていくか地区調査などで検討してまいりたい、そのように考えているところであります。以上、私からの1回目のご答弁とさせていただきます。
答弁 産業課参事
私からは、大空町における畑地かんがい施設の現状と対策案についてご説明申し上げます。まず、現状では大空町の畑地かんがいが整備されている地域につきましては、古梅ダムから用水を供給している大成、大東、中央、巴沢の一部の地域がございます。これ以外の地域につきましては、畑地かんがい未整備である状況でございますので、3地区に分割してそれぞれの対策案をご説明申し上げます。まず、湖南、昭和、朝日、日進、開陽地域の対策案であります。この地区については、古梅ダムからの用水供給につきまして、計画時の農作物 の作付け状況と、現在の作付け状況など、地域の営農が変化し、古梅ダムの用水利用にどのような影響があるかについて平成30年度から令和2年度まで、開発局で地域整備方向検討調査を実施した経過がございました。調査の結果、地域の営農の変化に伴い古梅ダムの用水に余剰水があることが分かりました。概ね540ヘクタールの水利権を新規取得することが可能と試算されたところでございます。また、その中で、平成30年度には、畑地かんがい用水未供給地域の湖南、昭和、朝日、日進、開陽地域へ聞き取り調査を実施いたしまして、結果は大空町で704ヘクタールの整備要望、美幌町で622ヘクタールの整備事業要望がありました。当町は次のステップとして、令和3年度から開発局へ地区調査の実施を要望しま37したが、共同で古梅ダムの国営造成施設を管理している美幌町からは、施設の老朽化に合わせ新規畑地かんがい施設の整備を行うことが妥当であるとのご意見から、地区調査は一旦休止となっているところでございます。しかしながら近年の急激な気候変動を踏まえまして、地域はもとより、美幌町と地区調査の実施に向け調査を行い、開発局に地区調査実施を求めていくことについて対策案として考えているところでございます。続きまして、次に本郷、住吉、豊里地域の対策案であります。この地区は、各地域の圃場の面積のうち2割は水田での水利権取得。8割が畑での水利権を取得してございます。そのため畑地かんがい施設の整備、備品購入を行えば冠水を行える地域でございます。そのため、本年度から事業開始された道営事業、女満別南部2地区でリールマシンの一部を更新して、古いリールマシンを低台地域へ貸出しについて進めているところでございます。使用希望の聞き取り調査を行いましたところ、低台地域には、およそ10台程度の要望がございますので、事業完了である令和10年度までに要望者へ順次貸出ししていくことを進めているところでございます。また、リールマシン以外の給水栓等を整備していくための次期道営事業による畑地かんがい整備につきましては、水田活用の直接支払い交付金による畑地化が進むことで地域の農業形態が大きく変わることから、個人の面積を優先するのか、広域的な観点から畑地かんがい施設整備を優先するのか、地域の方向性や要望に沿って事業メニューを要望していくことで考えているところでございます。最後に、東藻琴地域の対策案であります。東藻琴地区においては、清里町にある緑ダムを水源とした用水供給案でございますが、緑ダムの水利権取得可能面積が1万8,510ヘクタールございます。しかし網走市、清里町、小清水町での整備面積がその面積まで整備がされておりません。1市2町の協力、理解を得られましたら、緑ダムからの水利用は可能性がございます。また、東藻琴地区の大進地区あたり近辺まで管路が来ておりますが、どの区域が既設管で排水可能なのか、基既設管に排水能力がない場合も管の入れ替えが必要になるかなどの調査が必要になります。調査につきましては地域の要望を前提といたしまして、開発局へ地域整備方向検討調査を要請していくことを対策案として考えているところでございます。以上で、私からの対策案の説明を終わります。
質問 福田淳一
はい、3番。畑地かんがい事業については、3地区に分けて進められている、または地域の方向性をしっかりと聞きながら進めていきたいということで理解していきたいと思います。また、今までの経緯も聞かせていただきまして、本当に大規模な事業でありましてなかなか大変だというのは分かっております。また、職員の皆さん方々も、今までのご苦労に関しましては敬意を表するところであります。ですけれどもやはりこれからは、また、これから新しい作物など考え方も必要ではないかと思います。これからの取り進めというのは、やはり新しい視点を取り入れながらJAや若い職員などの発想を必要として考えていただきまして、取り進めていただ38きたいと思っております。そういう中で、今後例えば新規受益者となりたい人がいるという場合には、それを取り進めるまでにはどれぐらいの時間が必要であり、どれぐらいかかるのか、再度質問をさせていただきます。
答弁 町長
福田議員から、新規で畑かんの水を利用したい。という場合にどれぐらいの年月がかかるかということでございますけども、先ほど担当参事が説明したように、古梅ダムの余り水というのが540ヘクタール分しかございません。平成30年度にこの湖南、昭和、朝日、日進、開陽地域そして美幌地域に要望した要望面積が大空町で704ヘクタール、美幌町で622ヘクタール、どちらも540を超えている状況になっています。そういったこれが平成30年度の調査ですから、令和3年度の干ばつを経験した農業者の方は、恐らくこの平成30年度には希望しなかった方も新たな調査では手を挙げてくるのではないかと、そのように考えますと両方合わせて1,326ヘクタールの要望がさらに増えるのではないかなと想定されます。そういった中で余り水を活用し受益を受けるためには、年数がどれだけかかるかというよりも、まず、地域の意向を取りまとめ、国営事業のその要件が満たせた上で、美幌町と大空町で開発局の地域の地区調査を実施していくことになるのですが、先ほど申しました540ヘクタール分の余り水しかありませんので、これをどのように配分するか、その調整というのが非常に難しく、簡単に新たに受益者を増やすということにはならないのではないかなと考えております。ただ、そうはいえ、やはり冠水をしたいという農業者の要望というのは大きな声となってきてございますので、美幌町とも連携を図りながら、どういった補足をとることが地域の農業者、そしてこの大空町と美幌地域の農業をこれからも持続させていくことができるのかということを考えながら検討してまいりたいと思います。本当に水が必要だというお声は十分冠水もそうですし、防除用の水であったり、やはりすごく便利だという話を聞いておりますので、そこはしっかり大空、美幌両町連携を図りながら、開発局とも連携し、1番最善の方策というのを見いだしていきたい、そのように考えております。したがいまして申し訳ございませんが、何年かかれば水が使えるというところのお答えにはならないのですけれども、ご容赦いただきたいと思います。
質問 福田淳一
ただいま町長に答弁いただいたように、まさしくそのとおりだと思っていただいているということに、これからの希望があると思っております。町が畑 地かんがい事業に取り組まれてから長い歳月が経過されていて、先ほど説明にあったとおり、老朽化のほうもかなり進んでいるということで、本当に大規模の事業だということは重々承知しております。また、近隣の町との整合性もありますし、取り進めにはとても大変な事情もよく分かっているつもりではおりますが、大空町の基幹産業は農業というように自分たちでも思っておりますし、やはり農業を守る意味からも今後の取組をお願いいたしたいと思います。39以上をもちまして一般質問とさせていただきます。
答弁 町長
国 営かんがい排 水 事業 の女 満 別地 区 古 梅ダムは昭 和 47 年から工 事が始まって、完成したのが平成10年でございますので、やはり、大規模なダムを増設するというのは、相当の期間もかかります。ただ、先ほど議員もおっしゃいましたように、これから更新していく中で、これが可能かどうか分かりませんけれども、ダムをかさ上げして中に貯留できる水を増やすことができれば、畑にまける水も当然増えるということですので、当然面積も増えていくというようなことが出来るのであれば、そういったことも考えながらこれからこのますます気候変動の中で厳しくなっていく水、雨が必要なときに降らないというなことが、これからも度々起きてくるかと思いますので、そういったときにきちんと対処できるよう、そして、今、受益されていない方々もきちんと何とかそういった受益ができるような仕組み、そういったものをしっかり考えてまいりたいと思いますので、これからも様々な場面で、そういった皆様方の声だとかを行政のほうに伝えていただければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。
質問 福田淳一
終わります。