大空町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月6日
森林整備の取り組みについて
2024年3月6日、大空町議会の一般質問で、上地史隆議員が「森林整備の取り組みについて」質問し、町長が答弁しました。
- 質問者
- 上地史隆 議員
- 答弁者
- 町長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 上地史隆
はい、9番。通告に従い一般質問に移らせていただきます。ほかにご登壇された議員の方と質問内容が重なるところがありましたらご容赦いただきたいと思います。今回の質問は、森林整備の取り組みについてでございます。近年は大雨による大規模な土砂災害や地球温暖化などが世界的な問題となっておりますが、こうした課題に対して重要な役割を果たしているのが森林でございます。日本では国土の7割近くを森林が占めており、このことからも、計画的に整備を進めていくことが全国的に課題となっております。森林整備については、国、都道府県そして市町村がそれぞれの役割に応じた方針を策定しております。その中でも重要な役割を担うのは現場となる市町村でございます。そのため、民有林がある全ての市町村は法律で森林整備計画の策定が義務づけられております。これにより各自治体は樹木の種類や分布状況など、地域の実情を踏まえて5年ごとに計画を策定し、林業関係者の方とも連携をしながら、効率的に森林の整備を進めていくこととなっております。大空町については、本町の総面積は3万4,366ヘクタールで森林面積が1万3,250ヘクタールと総面積の約4割を占めており、その内訳は、民有林・町有林を含むが1万175ヘクタールであり、国有林が3,075ヘクタールとなっております。民有林のカラマツ及びトドマツを主体とした人工林の面積は7,080ヘクタールで民有林の人工林率は約7割となっております。これらの森林の多くは戦後に造林をされ、主伐時期を迎えており計画的な伐採を図る必要があります。そのため森林整備にかかわる小項目について質問をさせていただきます。1点目、町有林の林齢と伐期について、また、今後の町の森林整備の考えについて。2点目、森林経営管理制度は手入れの行き届いてない森林について、市町村が森林所有者から経営管理の委託を受け、林業経営に適した森林は地域の林業経営者に再委託するとともに、林業経営に適さない森林は市町村が公的に管理する制度です。その中で意向調査も行われておりますが、町内の森林所有者の現状とあわせてお伺いをいたします。3点目、森林環境譲与税は市町村による森林整備の財源として、令和元年度から市町村と都道府県に対して 私有林人工面積、林業就業者数及び人口による客観的な基準で案分して譲与されています。また、森林環境及び森林環境譲与税に関する法律に基づき、市町村においては森林の整備に促進する施策に充てることとされておりますが、本町におい37ては、これまでの税収額と今日までどのような事業に活用されてきたのかお伺いいたします。以上で最初の質問とさせていただきますので、町長よりお答えいただきますようよろしくお願いいたします。
答弁 町長
上地議員の一般質問にご答弁させていただきます。大空町の森林面積は先ほど議員ご説明のとおり、森林総面積が1万3,243ヘクタール。内訳は町有林1,441ヘクタール、私有林8,727ヘクタール、国有林3,075へクタールで、大空町の総面積の約4割39%を占めているところであります。まず1点目の町有林の伐期と今後の整備の考え方についてですが、令和6年2月時点で町有林1,441ヘクタール、そのうち防風保安林というものが329ヘクタールとなっております。木の伐期ついてでありますが、標準的な伐採時期に係る指数として定められている標準伐期と、熟成した林齢での伐採時期を定めている主伐期というものがあります。人工林のカラマツは標準伐期30年、主伐期50年と定められ、トドマツにつきましては、標準伐期40年、主伐期55年、広葉樹等の天然林につきましては、標準伐期の基準しかなく80年となっているところであります。保安林を除く人工林のカラマツ面積331ヘクタールのうち、主伐期50年以上の面積が198ヘクタール、6割の森林が伐期を超過しています。また、トドマツの面積は185ヘクタールのうち、主伐期55年以上の面積が63ヘクタール、34%が伐期を超過しています。天然林面積は338ヘクタールのうち、標準伐期80年以上の面積が200ヘクタール、59%約6割が伐期を超過しているという状況になっています。町有林の管理につきましては、保安林を含め主伐期を超過している人 工林を優先し、令和6年度は15ヘクタール、それ以降は年間30ヘクタールの更新を行いたい、そのように計画しているところであります。また、作業道に接していない森林が多く管理ができない区域があります。網走地区森林組合と作業箇所を協議して令和7年度から作業道を整備し、私有林も含め計画的に伐採が可能となるよう取り組んでまいりたいと考えております。保安林の伐採につきましては、木材売り払いとして伐採する択伐と木の生育上伐採する間伐があります。択伐は林帯幅が広い保安林につきましての作業方法で林帯幅20メートル以上残して伐採後、植林をまた新たに行うものであります。間伐につきましては、保安林の在籍に対し33%以内の伐採を行うもので、補助事業で伐採は可能ですが費用が発生するところであります。さらに、保安林内の木材というのは質があまり良くないため、売払収入というのは少ないという状況であります。このことから、防風保安林につきましては、林帯幅40メートル以上の箇所については、町が施業して、林帯幅40メートル未満は北海道が事業主体となり実施する治山事業で整備して行きたいと考38えております。治山事業は、都道府県が事業主体として事業実施が可能で市町村の負担はなく、伐採した木材は市町村の収入となります。令和6年度は、大空町女満別朝日地区で5.6ヘクタール程度の実施を計画しております。なお、伐採した町有林及び保安林については、翌年度以降造林してまいるところであります。2点目の森林経営管理制度に基づく意向調査と森林所有者の現状についてであります。森林経営管理制度は、森林所有者または森林経営の委託を受けた者が経営を行う一体的なまとまりのある森林の作業及び方法について作成した1期5カ年の計画に基づき、効率的かつ適切な経営管理を行って、森林の持つ多様な機能を十分に発揮させることを目的とした制度になります。私有林の人工林面積59%について令和5年度から9年度までの経営管理計画が作成されております。私有林の整備は緑豊かな森事業を活用して実施しているところであり、国・道・町の補助金に森林環境贈与税を上乗せして造林費用の軽減を図っているところであります。しかし、森林経営管理計画を作成しませんと補助事業の実施が出来ません。私有林の整備、促進を図るため、森林所有者に対して森林経営管理計画を作成していただくよう要請してまいります。最後に、森林環境譲与税の税収と活用した事業内容についてであります。森林の有する公益的機能は地球温暖化防止のみならず、国土の保全や水源の涵養等国民に広く恩恵を与えるものであり、適切な森林の整備等を進めていくことは我が国の国土や国民の生命を守ることにつながる一方で、所有者や 境界がわからない森林の増加、担い手不足等が大きな課題となっています。このような現状のもと、平成30年5月に成立した森林経営管理法を踏まえ、パリ協定の枠組みのもとにおける我が国の温室効果ガス排出削減目標の達成や災害防止等を図るため、森林整備等に必要な地方財源を安定的に確保する観点から、平成31年3月に森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律が成立し、森林環境税及び森林環境譲与税が創設されたところであります。森林環境譲与税は、市町村による森林整備の財源として令和2年度から市町村と都道府県に対し私有林人工林面積林業就業者数及び人口による客観的な基準で案分し譲与されています。大空町の森林環境譲与税は令和元年754万1,000円、令和2年1,602万6,000円、令和3年1,612万1,000円。令和4年2,107万4,000円となっております。基金残高は、令和元年317万円、令和2年820万4,000円、令和3年1,460万9,000円、令和4年1,907万8,000円と年々増加となってきております。令和5年度における森林環境譲与税の使途は、緑豊かな森づくり事業、森林情報システム更新、人材育成支援協議会負担金、林道維持補修事業等となっておりますが、令和6年度以降新たに森林環境譲与税の使途として作業路網の整備、私有林及び町有林の管理計画の作成、保安林の管理に充当し、大空町における森林の適正管理に充当してまいりたいと考えているところであります。以上、1回目のご答弁とさせていただきます。39
質問 上地史隆
1点目、町有林の現状お聞かせをいただきました。やはり主伐期を越えている地区が増えているということも聞かせいただきましたし、その中で、生活機能の保全林である防風林の話も出ました。実際にそれらについても厳しい制約があるということもお聞きをしましたし、帯状に20メートル残しなさいとか、40メートル以上のところは、町がやるとかそういうことも確認をしましたが、実際に課題としては、やはり伐期が越えているということは木が腐蓄して倒れて所有地に入ったり、住民の方も言われているのですが、または道を塞いでいる場合もあるということで困っているということもお聞きしましたし、また、防風林については、以前同僚の議員から質問あった経緯もあるのですが、それ以外にも農業関係者の方から、GPSの支障になる。または日陰になって妨げになるということもお聞かせをいただいたことがあります。実際に、やはりそういうものをしっかりと対応していただきたいなと思いますし、実際に制約が難しくてなかなかできないとこもあると。そして治山事業とか道の負担がなく行えること、これはすばらしいことだなと思いますので是非取り組んでいただきたいと思いますが、やはり、やっぱり地域住民の方と連携をしながら、しっかりとそういうものに対応できる ようになっているのか、その1点について、もう一度確認をさせていただきたいと思います。
答弁 町長
上地議員からの質問にご答弁させていただきます。防風保安林ではない町有林で農地に接しているようなところで、その枝が畑に落ちる、あるいは風で木が倒木して農地に倒れる、そういった様な影響を与えているものについては、そういった状況になったときには速やかに撤去等をさせていただいておりますし、また農地等どうしても日陰になって生育がよくないというところについては優先して伐採をさせていただいている状況にあります。今後もそういった余り制限のかかっていない森林につきましては、特に農地へ接しているところについては、畑を耕作されている方々のご意向を聞きながら対策してまいりたいと考えています。一方で防風保安林につきましては、これは過去にも議員の方から何とかならないかというご質問をいただいた経過にあります。その時にも恐らく同じような答弁をしているかもしれないのですけれども、防風保安林につきましては伐採についての非常に厳しい基準がありまして、要望のとおり対応できていないというのが現状でございます。聞き取りをして可能な範囲で対応してまいりたいと考えておりますけども、先程申しましたように主伐期40メートル林帯幅があるところは町で、それ以下のところは道の治山事業活用しながら引き続き行ってまいりますことと、令和3年ぐらいからオホーツク圏活性化期成会の要望事項の中に防風保安林の伐採について、もっと柔軟に対応していただけるように要望しておりますので、そういったものも引き続き、国あるいは北海道等に対して要請してまいりたいと考えております。40
質問 上地史隆
はい、9番。町長から保安林、防風林ついては難しいこともお聞かせいただきましたし、令和3年にオホーツク圏活性化期成会においても議題にあげたということもお聞きをしました。このことについてはしっかりと近隣の方とも連携する、もちろん林業関係も含めてでございますが、しっかりと協議を進めながら適切に対応していただくようお願いしたいと思います。続いて、2点目に移らせていただきたいと思います。2点目、森林経営管理制度の意向調査について説明をいただきましたが、実際に回答をいただいても、なかなか回答がいただけないところがあると、全国的にも問題になっていることでございますが、やはりしっかりと把握できないということは、事業としても形態をしっかりするとか、色々説明をいただきましたが、ですがやっぱりしっかりと森林所有者を把握することが今後大切になってくると思いますし、実際に今の方も高齢化が進んでいるということもありますし、実際にほかの市町村などにおいても所有者がなかなかわからないということで、どうしても作業するに当たって大規模にやる場合が多いので、どうしても森林が中間にあったら支障をきたしたとか、そういうことも問題になっております。森林経営管理制度、この制度の中では所有者がわからないところ一定期間探索、告示を行って、場合によっては市町村で管理を行った事例も現在133町村ぐらい、令和4年の段階であるということでありましたので、今後増えてくるのではないかなと危惧をしております。そのことについて改めてお考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。
答弁 町長
今、議員おっしゃるとおり森林所有者を確認しようとしてもなかなか難しくてできない。また森林組合から森林所有者へアンケートなどしてもなかなか全てから回答が来ないというような話をいただいているところであります。そういった周知だけではなかなか不十分なこともあろうかと思いますので、町としてできることは、ホームページや広報紙等で、定期的な私有林の補助事業制度そういったものを情報掲載して、私有林の管理の啓蒙普及を図っていくと共に、やはり森林所有者の把握というのも町と協力しながら行ってまいりたいと、そのように考えております。また、近年私有林の管理が行き届かなくて、町村が代行するような事例もあるように聞いておりますけども、大空町においてはまだまだ自分たちの町有林の管理もこれから本腰を入れてやっていかなければならないという中でありますので、まだ私有林のところまでは手を出せないと思っております。まずは町有林の中でしっかりと主伐期を超えた、まだ材として価値があるようなものをしっかり価値として伐採して売り払いをして、また新しい森林に更新していくというところを行ってまいりたい、そのように考えております。41
質問 上地史隆
はい、9番。2点目については、やはり今後課題として、どうしても所有者なかなか難しいこともお聞かせをいただきました。また、それとともに町有林もなかなか伐期を超えていても整備が行き届いてない。なかなか間に合ってないということもお聞かせをいただきました。その中で3点目に、森林環境譲与税に移らせていただきたいと思うのですが、森林環境譲与税、令和6年から枠組みが変わると、計算方式が変わると、個人住民税の均等割の枠組みで、国のかわりに国税として年額1人1,000円ほどだったと思うのですが、市町村が賦課徴収を行うというものであって、実際令和6年度見込みで結構なのでどれぐらいの金額なのか、あとは事業の活用の事例も聞きましたが、緑豊かな森づくりともお聞かせをいただきましたが、実際に緑豊かな森事業によって、造林、下刈り、間伐等を行ってきたと。実際に2月19日町のホームペ ージ更新された内容で、見させていただいたのですが、それによっては令和4年度などについては森林所有者の負担軽減のため燃油代、人件費等補助したりとか、枝打ち作業を増やしたりとか、そういうふうに補助対象拡大もお聞きをしました。また、人材育成に対しても、北の森づくり専門学校に対して負担金を出しているということもお聞かせいただきましたが、その中で改めてお願いしたいことが、実際にホームページの方を見たのですが、事業内容と予算は出ているのですけれども、他の町のようにもう少しわかりやすく啓発していただきたいなと。あと、実際に林野庁も周知に努めるように、この事業について言っていますので、実際に町の広報などでわかりやすいように、税収もいただいているものでありますから、しっかりとどういう事業に使われているのか、また場合によっては写真とかで実例を掲載している自治体も見受けられておりますし、近隣の北見だったら木材の利用普及啓発に対してなのですが、事業箇所、町施設または木製品表示なども行っております。ホームページで確認をさせていただいたのですが、やはりそういうものもしっかり行っていただきたいと思いますが、このことについてどのようにお考えでしょうか、改めてお聞かせをいただきたいと思います。
答弁 町長
まずは令和6年度から個人住民税に1,000円上乗せされて、それが森林環境税として国民が納めるという形になります。細かな資料というのはございませんけども、予算書におきましては、令和6年度森林環境譲与税2,586万2,000円を見込んでいるところであります。また、森林環境譲与税の使い道につきましては、これまで広報、さまざまなホームページを含めまして、森林環境譲与税をどういった活用方策で行ったかということは、あまり示していなかったのではないかなと思っております。ただ、やはり令和6年度からは、町民一人一人が一世帯当たり1,000円という形の中で、個人住民税の中で収めるということでございますので、しっか42りその使い道というのは、どういう形になるかわかりませんけれども、町民の皆さんにこういう形で使いましたということはお知らせしていきたいということで考えておりますので、その方式等については今後検討させていただければなと思います。
質問 上地史隆
はい、9番。町長よりこれからしっかりと周知方法なども検討していただけると。また令和6年の見込み額も2,586万円とお示しをいただきましたが、これで最後の質問にしたいと思うのですが、やはり森林環境譲与税、今、路網整備とか、どうしても林業で必要なものは、やはり林業を効率的に行うために路網整備しなければいけない。それらについても基金、少しずつ増やしているということで、実情お聞きかせをいただいたのですが、実際に1番の課題は整備が進まない理由としては、新たな人材がなかなか育成できてない。あとは森林組合にお願いする部分も多いのですけれど、やはり、新たな事業所なども今後生まれて くれば、もう少し整備も進んでくるのかなと思います。実際に林業は大変難しい、危険な職種だと私自身理解をして いますし、また、そういうものに対して、研修に対して助成を行ったり、または、資機材とか、どうしても投資に必要な重機などもありますので、そういうものもしっかり町としてできる限りの支援してほしいと思います。このことについて、最後何か考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。
答弁 町長
森林施業について、従事者の確保もそうですし、働いている方の高齢化そういったとか今大きな課題になっているということは重々承知しているところであります。大空町も令和6年度から町有林のところ少し伐採等含めてやっていこうと思っているところでありますけれども、1番のネックはそれを担っていただける施行業者が、うちがやりたいだけの事業出来るかどうかというところの課題というものもあろうかとそのように考えております。そういった中で森林作業業者の機材であるとか、職員の研修であるとか、そういったところに、私はこの森林環境譲与税というのを活用することはできるのではないかなと思いますけれども、ただ大空町が単独でそれをやるのかというと、決してそうではないのではないかなと思っております。近隣市町と特に森林組合等がそれぞれの組合の下についている市町がありますので、そういったところと連携して、どのような支援が必要であるかということを考えていかなければならないのかなと、そのように思っております。いずれにしてもやはりこの森林というものをこれからますます適正に管理して伐採し、植林していくというサイクルを回すためには、施行業者、それを行っていただける方々をいかに確保していくかということが重要になってくるか と思いますので、そういったところにも、こういったせっかく頂いた譲与税でございますので、有効に活用43できるよう検討してまいりたいと考えております。
質問 上地史隆
一般質問終わります。